【料理の英語完全ガイド】レシピから調理、食卓の会話まで!頻出単語&フレーズ150選
海外の料理番組を見て、「自分もこんな風におしゃれな料理を英語で説明しながら作れたら…」と憧れたことはありませんか?あるいは、海外のレシピサイトで見つけた美味しそうなケーキの作り方が、専門用語だらけで挫折してしまった経験はありませんか?料理は世界共通の素晴らしい文化ですが、言葉の壁、特に英語の壁を感じる瞬間は少なくありません。ですが、ご安心ください。料理で使われる英語表現は、ある程度のパターンと頻出単語を覚えてしまえば、決して難しいものではないのです。本格的に英語を学びたい方は、英会話スクールに通うのも一つの手です。
この記事では、キッチンに立つのがもっと楽しくなる「料理の英語」を徹底的に解説します。調理器具や食材の基本的な単語から、英語レシピを読み解くための動詞、そして食卓での会話を盛り上げるフレーズまで、この一本で網羅的に学ぶことができます。さあ、一緒に料理と英語の世界への扉を開けてみましょう!
レッスンの内容
海外のキッチンは驚きの連続?日本との違いと基本の英単語
海外で自炊を始めると、まずキッチンの仕様の違いに驚くことがあります。例えば、アメリカのキッチンはカウンターが高めに作られていたり、オーブンや食洗機が備え付け(built-in)になっていることが一般的です。また、コンロは火を使わないIH(induction cooktop)や電熱線が渦を巻いている電気コンロ(electric stove)が主流だったりします。こうした文化の違いに触れるのも海外生活の醍醐味ですが、まずはキッチンにある「モノ」の名前を英語で覚えることから始めましょう。
まずはここから!キッチン用品・調理器具の必須英単語40選
毎日の料理に欠かせない、基本的な調理器具の英語名です。いくつ知っているかチェックしながら見ていきましょう。

基本的な調理器具の名前を英語で覚えることが、レシピ読解の第一歩です。
- Knife: 包丁
- Cutting board / Chopping board: まな板
- Pot: 鍋(深めのもの全般)
- Pan / Frying pan: フライパン
- Lid: 鍋やフライパンの蓋
- Spatula: ヘラ、フライ返し(ゴムべらのようなものも含む)
- Turner: フライ返し(特にハンバーグなどを返すもの)
- Ladle: おたま
- Whisk: 泡立て器
- Measuring cup: 計量カップ
- Measuring spoon: 計量スプーン
- Mixing bowl: ボウル
- Colander / Strainer: ざる、水切り
- Grater: おろし金
- Peeler: 皮むき器(ピーラー)
- Can opener: 缶切り
- Bottle opener: 栓抜き
- Corkscrew: ワインオープナー
- Tongs: トング
- Kitchen shears: キッチンばさみ
- Rolling pin: めん棒
- Oven mitts: オーブンミトン
- Apron: エプロン
- Kettle: やかん
- Electric kettle: 電気ケトル
- Microwave (oven): 電子レンジ
- Oven: オーブン
- Stove / Cooktop: コンロ
- Refrigerator / Fridge: 冷蔵庫
- Freezer: 冷凍庫
- Dishwasher: 食器洗い機
- Blender: ミキサー
- Toaster: トースター
- Rice cooker: 炊飯器
- Scale / Kitchen scale: はかり
- Timer: タイマー
- Aluminum foil: アルミホイル
- Plastic wrap / Cling film: 食品用ラップ
- Parchment paper / Baking paper: クッキングシート
- Ziplock bag: ジップロック付き保存袋
Could you pass me the spatula?
(そのヘラを取ってもらえますか?)I need a large mixing bowl for this recipe.
(このレシピには大きなボウルが必要です。)
冷蔵庫の中身は英語で言える?頻出食材の英単語集(野菜・肉・魚・調味料)
次に、スーパーマーケットでの買い物やレシピの材料リストを理解するために不可欠な、食材の英単語を見ていきましょう。カテゴリー別に整理して覚えるのが効率的です。
【野菜 – Vegetables】
- Onion: 玉ねぎ
- Carrot: にんじん
- Potato: じゃがいも
- Cucumber: きゅうり
- Tomato: トマト
- Lettuce: レタス
- Cabbage: キャベツ
- Bell pepper / Pepper: ピーマン、パプリカ
- Broccoli: ブロッコリー
- Spinach: ほうれん草
- Eggplant / Aubergine: なす
- Mushroom: きのこ
- Garlic: にんにく
- Ginger: しょうが
【肉類 – Meat】
- Beef: 牛肉
- Pork: 豚肉
- Chicken: 鶏肉
- Lamb: ラム肉(子羊)
- Ground meat / Minced meat: ひき肉
- Bacon: ベーコン
- Sausage: ソーセージ
【魚介類 – Seafood】
- Fish: 魚
- Salmon: サーモン
- Tuna: マグロ
- Cod: タラ
- Shrimp / Prawn: エビ
- Squid: イカ
- Oyster: カキ
【調味料・その他 – Condiments & Others】
- Salt: 塩
- Sugar: 砂糖
- Black pepper: 黒コショウ
- Soy sauce: 醤油
- Vinegar: 酢
- Oil: 油
- Olive oil: オリーブオイル
- Flour: 小麦粉
- Egg: 卵
- Milk: 牛乳
- Butter: バター
- Cheese: チーズ
- Herbs: ハーブ
- Spices: スパイス
単位の違いに要注意!海外レシピの計量表現
日本のレシピがグラム(g)やミリリットル(ml)で表記されるのに対し、特にアメリカのレシピではカップ(cup)、オンス(oz)、ポンド(lb)、そして温度は華氏(°F)が使われます。この違いを知らないと、料理が全くの別物になってしまう可能性も!
【覚えておきたい単位換算の目安】
* 1 cup (US) ≈ 240 ml (日本の1カップは200ml)
* 1 tablespoon (tbsp) = 大さじ1 ≈ 15 ml
* 1 teaspoon (tsp) = 小さじ1 ≈ 5 ml
* 1 oz (ounce) ≈ 28 g
* 1 lb (pound) = 16 oz ≈ 450 g
* 華氏(°F)から摂氏(°C)へ: (°F – 32) ÷ 1.8 ≈ °C (例: 350°F ≈ 175°C)
英語のレシピをスラスラ読もう!調理法を表す重要動詞と表現
材料の名前がわかっても、調理工程、つまり「何をするか」がわからなければ料理は作れません。ここでは、レシピの”Instructions”(作り方)セクションを読み解く鍵となる、重要な動詞を学びます。
「切る」だけでもこんなに違う!調理の基本動詞30選
日本語では「切る」の一言で済むことも、英語では切り方によって動詞を使い分けます。このニュアンスの違いがわかると、レシピの指示がより正確に理解できるようになります。
- Cut: 切る(最も一般的な表現)
- Chop: ざく切り、みじん切りにする(やや大きめに)
- Mince: 細かくみじん切りにする(ニンニクなど)
- Dice: サイコロ状に切る
- Slice: 薄切りにする
- Peel: 皮をむく
- Grate: すりおろす
- Mix / Combine: 混ぜる
- Stir: かき混ぜる
- Whisk / Beat: (泡立て器で)よく混ぜる、泡立てる
- Pour: 注ぐ
- Add: 加える
- Sprinkle: 振りかける
- Spread: 塗る、広げる
- Knead: (パン生地などを)こねる
- Roll out: (生地を)めん棒で伸ばす
- Measure: 計量する
- Weigh: 重さをはかる
- Drain: 水を切る
- Rinse: すすぐ、さっと洗う
- Soak: 浸す
- Marinate: (タレなどに)漬け込む
- Coat: (粉などを)まぶす、コーティングする
- Squeeze: 絞る
- Grease: (型などに)油を塗る
- Season: 味付けをする
- Garnish: 飾り付けをする
- Serve: 食卓に出す、盛り付ける
- Melt: (固体を熱で)溶かす
- Dissolve: (液体に何かを)溶かす
First, peel the potatoes and dice them into small cubes.
(まず、じゃがいもの皮をむき、小さなサイコロ状に切ります。)In a large bowl, whisk the eggs and sugar until fluffy.
(大きなボウルで、卵と砂糖をふわふわになるまで泡立てます。)
加熱方法をマスター!「焼く」「煮る」「揚げる」の多彩な英語表現
加熱調理は料理の心臓部。英語では調理法によって細かく動詞が分かれています。オーブンを使うのか、油を使うのか、水を使うのか…状況に応じた正しい動詞を覚えましょう。

調理法によって動詞を使い分けることで、表現がより豊かになります。
【焼く】
- Bake: (オーブンでパンやケーキなどを)焼く
- Roast: (オーブンで肉や野菜を)焼く、ローストする
- Grill: (網やグリルで直火で)焼く
- Broil: (オーブンの上火で)焼く
- Toast: (パンなどを)トーストする、こんがり焼く
- Sauté: 少量の油でさっと炒める
- Stir-fry: (中華料理のように)絶えずかき混ぜながら強火で炒める
- Pan-fry: フライパンで焼く
【煮る・茹でる】
- Boil: 茹でる、沸騰させる
- Simmer: (沸騰しない程度の弱火で)ことこと煮る
- Stew: (具材がひたひたのスープで)煮込む
- Braise: 蒸し煮にする
- Poach: (沸騰させないお湯で)静かに茹でる(ポーチドエッグなど)
【揚げる】
- Fry: 油で揚げる、炒める
- Deep-fry: たっぷりの油で揚げる
- Shallow-fry: 少なめの油で揚げる、揚げ焼きにする
【その他】
- Steam: 蒸す
- Microwave: 電子レンジで加熱する
- Heat (up): 温める
- Cool (down): 冷ます
レシピ特有の表現を攻略!「ひとつまみ」「適量」はどう言う?
分量がはっきりと書かれていない、少し曖昧な指示もレシピにはつきものです。こうした独特の表現を知っておくと、より自然な料理に近づきます。
- A pinch of ~: ~のひとつまみ (例: a pinch of salt)
- A dash of ~: ~をさっとひと振り (液体)
- A splash of ~: ~を少量 (液体)
- To taste: お好みで、適量 (味見をしながら調整するニュアンス)
- Bite-sized pieces: 一口大
- Golden brown: きつね色 (美味しそうな焼き色)
- Until tender: 柔らかくなるまで
- Room temperature: 常温
- Set aside: (後で使うので)脇に置いておく
- Preheat the oven to…: オーブンを~に予熱する
「美味しい!」を伝えよう!食事中の会話で使える英語フレーズ
料理は作って終わりではありません。大切な人と食卓を囲み、感想を伝え合う時間もまた格別です。ここでは、食事の時間を豊かにする英会話フレーズをご紹介します。

美味しい料理は、国境を越えて人々をつなぎます。
作る人への感謝と称賛を伝えるフレーズ
作ってもらった料理に対して、ポジティブな感想を伝えることは素晴らしいコミュニケーションです。ぜひ積極的に使ってみてください。
- This is delicious! / It’s so tasty! (これ、美味しい!)
- It looks amazing! (見た目も素晴らしいね!)
- The smell is making me hungry. (いい香りでお腹が空いてきちゃう。)
- You’re a great cook! (料理上手だね!)
- Could I have the recipe? (レシピを教えてもらえますか?)
- Thank you for the wonderful meal. (素晴らしい食事をありがとう。)
- My compliments to the chef! (シェフに賛辞を! – 少しフォーマルで洒落た表現)
味や食感を豊かに表現する形容詞バラエティ
「美味しい」にも色々な種類があります。具体的な形容詞を使うことで、感想がより鮮明に伝わります。
【味の表現】
- Sweet: 甘い
- Salty: 塩辛い
- Sour: 酸っぱい
- Bitter: 苦い
- Spicy / Hot: 辛い
- Rich: 濃厚な、コクがある
- Creamy: クリーミーな
- Savory: 風味豊かな、塩気のある美味しい
- Mild: マイルドな、味が薄い
- Flavorful: 風味豊かな
【食感の表現】
- Tender: 柔らかい(肉など)
- Juicy: ジューシーな
- Crispy / Crunchy: カリカリ、サクサクした
- Chewy: 歯ごたえのある、もちもちした
- Fluffy: ふわふわした
- Moist: しっとりした
- Gooey: とろりとした、ねっとりした(チーズやチョコなど)
- Smooth: なめらかな
This steak is so tender and juicy.
(このステーキ、すごく柔らかくてジューシーだね。)I love the crispy texture of this fried chicken.
(このフライドチキンのカリカリした食感が大好き。)
料理について質問する・説明するときの便利表現
料理の会話をさらに広げるための、質問や説明に使えるフレーズです。
- What’s in this dish? (この料理には何が入っているの?)
- How do you make this? (これはどうやって作るの?)
- What’s the secret ingredient? (隠し味は何?)
- It’s a traditional Japanese dish called Nikujaga. It’s made with beef, potatoes, and onions, simmered in a sweet soy sauce broth. (これは肉じゃがという日本の伝統的な料理です。牛肉、じゃがいも、玉ねぎを甘い醤油ベースの出汁で煮込んで作ります。)
【実践編】英語レシピに挑戦!ふわふわパンケーキの作り方
ここまで学んだ知識を総動員して、実際の英語レシピを読んでみましょう!シンプルで美味しい「ふわふわパンケーキ」のレシピです。
Ingredients (材料)
(Makes about 8 pancakes)
- 1 ½ cups all-purpose flour (中力粉 1.5カップ)
- 2 tablespoons granulated sugar (グラニュー糖 大さじ2)
- 2 teaspoons baking powder (ベーキングパウダー 小さじ2)
- ½ teaspoon salt (塩 小さじ半分)
- 1 ¼ cups milk (牛乳 1.25カップ)
- 1 large egg (Lサイズの卵 1個)
- 2 tablespoons unsalted butter, melted (食塩不使用バター 大さじ2、溶かしたもの)
- (Optional) Maple syrup, berries for serving (お好みでメープルシロップ、ベリーなど)
Instructions/Directions (作り方)
- Combine dry ingredients: In a large mixing bowl, whisk together the flour, sugar, baking powder, and salt.
- Combine wet ingredients: In a separate medium bowl, whisk the milk and egg together. Then, slowly pour in the melted butter while whisking.
- Mix wet and dry: Pour the wet ingredient mixture into the dry ingredient mixture. Stir until just combined. Do not overmix; a few lumps are okay.
- Heat the pan: Lightly grease a large frying pan or griddle and heat over medium heat.
- Cook the pancakes: Pour about ¼ cup of batter onto the hot pan for each pancake. Cook for about 2-3 minutes, or until bubbles appear on the surface and the edges are golden brown.
- Flip and finish: Flip the pancake and cook for another 1-2 minutes on the other side until golden brown.
- Serve: Serve immediately with maple syrup, fresh berries, or your favorite toppings. Enjoy!
もっと料理と英語を楽しみたいあなたへ
料理の英語の世界は、一度足を踏み入れると非常に奥深く、楽しいものです。最後に、あなたの学習意欲をさらに高めるためのリソースをご紹介します。
おすすめの海外料理番組・YouTubeチャンネル
- Gordon Ramsay: 有名なイギリス人シェフ。彼のYouTubeチャンネルは、家庭でできる本格的なレシピが満載で、クリアな英語も聞き取りやすいです。
- Jamie Oliver: こちらもイギリスの有名シェフ。簡単でおしゃれな家庭料理を得意とし、親しみやすいキャラクターで人気です。
- Binging with Babish: 映画やアニメに出てくる料理を再現する、ユニークで大人気のYouTubeチャンネル。エンタメ性が高く、楽しみながら学べます。
- Tasty (BuzzFeed): 短い時間でおしゃれなレシピを紹介する動画が特徴。手順が視覚的にわかりやすく、英語字幕も付いているので初心者におすすめです。
料理を通じて英語を学ぶメリット
料理をテーマに英語を学ぶことには、たくさんのメリットがあります。まず、五感をフルに使うため、単語やフレーズが記憶に定着しやすいです。また、レシピを読んで料理を完成させるという達成感が、学習のモチベーションにつながります。そして何より、世界中の人々と食という共通の話題で繋がれるようになり、コミュニケーションの輪が大きく広がります。これは、机の上での学習だけでは得られない、素晴らしい体験となるでしょう。
まとめ:料理の英語をマスターして、世界を味わおう
今回は、キッチン用品から食材、調理法、そして食卓での会話に至るまで、「料理の英語」を幅広くご紹介しました。最初は覚えることが多くて大変だと感じるかもしれませんが、毎日少しずつでもキッチンで英語に触れる機会を作れば、必ず慣れていきます。海外のレシピに挑戦してみたり、料理動画を英語音声で見てみたりと、ぜひ楽しみながら実践してみてください。
料理の英語がわかれば、あなたの食の世界はもっとカラフルで、グローバルなものになるはずです。この記事が、その第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。Happy cooking!