英語で「説明する」を使い分け!Explain, Describe, Showだけじゃない、ネイティブが使う12表現を徹底解説

  1. 会話で学ぶ英語表現

英語で「説明する」を使い分け!Explain, Describe, Showだけじゃない、ネイティブが使う12表現を徹底解説

はじめに:「説明する」はExplainだけ?英語の表現力を劇的に向上させるニュアンスの使い分け

「これ、英語でなんて説明すればいいんだろう?」
海外の友人に日本の文化について話すとき、ビジネスシーンで自社の製品をプレゼンするとき、あるいは単純に道案内をするとき。私たちの日常は「説明する」という行為で満ち溢れています。

そんなとき、あなたの頭に真っ先に浮かぶ英単語は何でしょうか?おそらく、多くの人が「Explain」を思い浮かべるはずです。もちろん、Explainは非常に便利で中心的な単語ですが、英語の豊かな世界では、「説明する」のニュアンスは状況に応じて驚くほど多様な単語で表現されます。

例えば、日本語の「説明する」が使われる以下の状況、あなたは英語でどのように表現しますか?

  • 会議の欠席理由を説明する
  • 犯人の人相を警察に説明する
  • 新しいアプリの使い方をやってみせて説明する
  • グラフを使って市場の動向を説明する

実は、これらはすべて異なる英単語を使う方が、より自然で的確に意図を伝えることができます。この記事を読めば、あなたの英語表現は格段に豊かになります。より実践的な練習をしたい方は、英会話スクールなどでネイティブの表現に触れるのもおすすめです。それでは、さっそく「説明する」をめぐる英語の奥深い世界へ旅立ちましょう。

【基本編】まずは押さえたい「説明する」の代表格

何事もまずは基本から。ここでは、日常会話からビジネスまで幅広く使える3つの基本的な「説明」動詞を見ていきましょう。これらをマスターするだけで、コミュニケーションの質がぐっと上がります。

1. Explain:理由や手順を「分かりやすく解説する」

Explainは、「説明する」の王様ともいえる最も一般的な単語です。その核となるイメージは「物事を平らに(plain)して、外(ex-)に出す」こと。つまり、複雑な事柄や不明瞭な点を、相手が理解できるように論理的に、明確に、分かりやすく解説するニュアンスです。

💡 こんな時にピッタリ!

  • なぜ遅刻したのか、その理由を説明する
  • 新しいゲームのルールを説明する
  • この機械の使い方(手順)を説明する
  • ある言葉の意味を説明する

⚠️ 文法ポイント:人に説明する場合は “to” が必須!

よくある間違いが `explain me the situation` のように、`explain` の直後に人(目的語)を置いてしまうことです。正しくは `explain something TO someone` の形になります。

例文

  • ▶️ Could you explain the new company policy to me?
    (会社の新しい方針を私に説明していただけますか?)
  • ▶️ He explained in detail why the project was delayed.
    (彼はなぜプロジェクトが遅れたのかを詳細に説明した。)
  • ▶️ Let me explain how to assemble this bookshelf.
    (この本棚の組み立て方を説明させてください。)
  • ▶️ It is hard to explain this complicated theory in a few words.
    (この複雑な理論を数言で説明するのは難しい。)

2. Describe:人や物事の様子を「言葉で描写する」

Describeの語源は「書き写す(de-scribe)」。その名の通り、人や物、場所、出来事の様子や特徴を、聞き手が頭の中に絵を描けるように言葉で詳しく描写するイメージです。`Explain`が「なぜ?どうやって?」に答えるのに対し、`Describe`は「どんな感じ?」に答えます。

💡 こんな時にピッタリ!

  • 旅行で訪れた美しい街の風景を説明する
  • 新しくできた友人の外見や性格を説明する
  • 目撃した事故の状況を詳しく説明する
  • 食べたことのない料理の味や見た目を説明する

例文

  • ▶️ The police asked him to describe the man who stole his bag.
    (警察は彼に、カバンを盗んだ男の人相を説明するように求めた。)
  • ▶️ She described her trip to Paris with great excitement.
    (彼女はパリへの旅行について、とても興奮した様子で詳しく話してくれた。)
  • ▶️ Can you describe the symptoms you are experiencing?
    (あなたが経験している症状を詳しく説明していただけますか?)
  • ▶️ Words cannot describe the beauty of the sunset we saw.
    (私たちが見た夕日の美しさは言葉では説明できない。)

3. Show:実際に「見せて説明する」

Showは最も直感的で、「百聞は一見に如かず」を体現する単語です。言葉だけで説明するのではなく、実際に物や写真を見せたり、身振り手振りを交えたり、やってみせたりすることで相手に理解を促します。特に道案内や操作方法の説明で頻繁に使われます。

💡 こんな時にピッタリ!

  • 地図を広げて駅までのを説明する
  • スマートフォンの操作方法をやってみせて説明する
  • 旅行の写真を見せながら思い出を説明する
  • データが示す(示している)傾向を説明する

✅ 文法ポイント:`Show`は `show 人 もの` の形が取れる!

`Explain`とは違い、`Show`は `show me the way` のように、`show 人 もの` (SVOO) の語順が可能です。もちろん `show the way to me` もOKです。

例文

  • ▶️ Let me show you how to use this coffee machine.
    (このコーヒーメーカーの使い方を(やってみせて)説明しますね。)
  • ▶️ Could you show me on the map where we are?
    (地図上で私たちがどこにいるか教えて(示して)もらえますか?)
  • ▶️ He showed me some pictures of his family.
    (彼は私に家族の写真を何枚か見せてくれた。)
  • ▶️ The recent survey shows a decline in consumer confidence.
    (最近の調査は、消費者信頼感の低下を示している。)

【応用編】視覚的に伝える「説明する」

基本の3つをマスターしたら、次はもう少し高度な「説明」に挑戦しましょう。特にプレゼンテーションや報告書など、視覚情報を使って分かりやすく伝える場面で活躍する2つの単語です。

ビジネスパーソンがスクリーン上のグラフを指し示してプレゼンしている様子

グラフや実演は、複雑な情報を分かりやすく伝える強力なツールです

4. Illustrate:図や例を用いて「具体的に図解・例証する」

「イラスト」という言葉でお馴染みのIllustrate。その語源は「光を当てる(lux)」であり、複雑で抽象的な概念に光を当て、分かりやすく照らし出すイメージです。そのための手段として、具体的な例、図、グラフ、写真などが用いられます。言葉だけの `Explain` よりも、視覚的な証拠や具体例で「なるほど!」と納得させる力が強い単語です。

💡 こんな時にピッタリ!

  • プレゼンでグラフを使って売上の推移を説明する
  • 教科書が挿絵を使って生物の生態を説明する
  • 自分の主張を裏付けるために具体的な事例を挙げて説明する

例文

  • ▶️ The professor used a simple diagram to illustrate the complex chemical process.
    (教授は複雑な化学プロセスを説明するために、簡単な図を使いました。)
  • ▶️ Let me give you a personal story to illustrate my point.
    (私の要点を説明するために、個人的な話を一つさせてください。)
  • ▶️ This chart illustrates how the population has changed over the last 50 years.
    (この図表は、過去50年間で人口がどのように変化したかを示しています。)
  • ▶️ The book is richly illustrated with photos and maps.
    (その本は、写真や地図でふんだんに図解されている。)

5. Demonstrate:実際に「実演して説明・証明する」

日本語の「デモンストレーション」で定着しているDemonstrate。`Show`と似ていますが、より目的が明確で、体系だった「実演」を指すことが多いです。製品の操作方法や実験の手順などを、実際に動かしたり、一連の流れをやってみせたりすることで、その機能性や正しさを証明するニュアンスが含まれます。また、単なる実演だけでなく、証拠やデータを用いて論理的に「証明する」という意味でも使われる、力強い単語です。

💡 こんな時にピッタリ!

  • 販売員が掃除機の使い方と性能を実演説明する
  • 科学者が実験を通して理論の正しさを説明(証明)する
  • 面接で自分の能力を(実績を示して)説明(証明)する

例文

  • ▶️ The flight attendant demonstrated how to use the life vest.
    (客室乗務員は救命胴衣の使い方を実演して見せた。)
  • ▶️ The latest research clearly demonstrates the benefits of this new medicine.
    (最新の研究は、この新薬の効果を明確に証明している。)
  • ▶️ To get the job, you have to demonstrate your ability to work under pressure.
    (その仕事を得るには、プレッシャーの下で働く能力があることを示さなければならない。)
  • ▶️ Can you demonstrate to us that this software is secure?
    (このソフトウェアが安全であることを、私たちに論証していただけますか?)

【上級編】フォーマル・学術的な「説明する」

日常会話で頻繁に使うわけではありませんが、論文や公式なスピーチ、専門的な議論などで登場する、知的な印象を与える「説明」動詞です。使いこなせれば、あなたの英語に深みが増すこと間違いなしです。

荘厳な書斎で教授風の人物が熱心に何かを説明しているイラスト

専門的な内容を解き明かす際には、より格調高い言葉が選ばれます

6. Elucidate:難解なことを「明快に説明する」

Elucidateは、ラテン語の `lucidus`(明るい、輝く)に由来し、`illustrate`と同様に「光を当てる」イメージですが、こちらはより複雑で難解な事柄、専門的なポイントを、言葉によって解き明かし、明瞭にするという、非常にフォーマルで知的なニュアンスを持ちます。学術論文や法律の解説などで使われます。

例文

  • ▶️ The paper aims to elucidate the causes of the economic crisis.
    (その論文は、経済危機の原因を解明することを目的としている。)
  • ▶️ I asked the lawyer to elucidate a few points in the contract.
    (私は弁護士に、契約書のいくつかの点を明確に説明してくれるよう頼んだ。)

7. Expound:持論や学説を「詳しく解説する」

Expoundは、ある特定の考え、理論、信念、学説などについて、体系的かつ詳細に、じっくりと解説する際に使われる硬い言葉です。「on」や「upon」を伴うことが多く、専門家が持論を展開するような場面にフィットします。

例文

  • ▶️ In his speech, the philosopher expounded on his theory of existence.
    (その哲学者はスピーチの中で、自身の存在理論を詳説した。)
  • ▶️ She was invited to expound her views on modern art.
    (彼女は現代美術に関する自身の見解を詳しく述べるよう招待された。)

8. Interpret:専門的なことを「解釈して説明する」

「通訳する」という意味でお馴染みのInterpretですが、「通訳」とは、ある言語を別の言語に置き換えるだけでなく、その意味を解釈して伝える行為です。そこから派生して、専門的なデータ、法律、難解な文学、人の不可解な行動などを、自分なりの理解に基づいて分かりやすく説明する、という意味でも使われます。

例文

  • ▶️ How would you interpret these sales figures?
    (あなたなら、この売上数値をどのように解釈(説明)しますか?)
  • ▶️ It’s the court’s job to interpret the law.
    (法律を解釈するのは裁判所の仕事だ。)

【発展編】特定の文脈で光る「説明する」

最後に、特定の状況や文脈で使うと非常に的確な響きを持つ「説明」動詞を4つご紹介します。これらを使いこなせると、表現の幅がさらに広がります。

法廷で弁護士が陪審員に説明しているイラスト

状況に応じて、最も的確な「説明」の言葉を選ぶことが重要です

9. Relate:出来事や話を「物語るように説明する」

「関係づける」という意味で知られるRelateですが、経験した出来事や話などを、時系列に沿って、あるいは物語るように詳しく話して聞かせる、というニュアンスの「説明する」としても使われます。`describe`よりも物語性が強いイメージです。

例文

  • ▶️ He related the events of the previous day to the police.
    (彼は前日の出来事を警察に詳しく話した。)

10. Report:事実を「公式に報告・説明する」

「報告する」でお馴染みのReport。調査結果や事件、進捗状況などについて、得られた情報を整理し、事実をありのままに、公式な形で伝えるニュアンスでの「説明する」です。個人的な意見よりも客観性が重視されます。

例文

  • ▶️ You must report your findings to the committee.
    (あなたは調査結果を委員会に報告(説明)しなければならない。)

11. Translate:難しい言葉を「かみ砕いて説明する」

Translateは基本「翻訳する」ですが、比喩的に、専門用語や複雑なアイデアを、素人でも分かるような平易な言葉に「翻訳」する=かみ砕いて説明する、という意味で使われることがあります。

例文

  • ▶️ Could you translate all that technical jargon into plain English?
    (その専門用語だらけの話を、簡単な英語に訳して(かみ砕いて説明して)くれませんか?)

12. Represent:図や記号で「表現・説明する」

「代表する」という意味が強いRepresentですが、あるものが別のもの(情報や概念)を象徴したり、図や記号などがある意味を表したりする、という文脈で「説明する・表す」という意味になります。

例文

  • ▶️ In this diagram, the red line represents the company’s profits.
    (この図では、赤い線が会社の利益を表しています(を説明しています)。)

一目でわかる!「説明する」英語表現ニュアンス比較表

最後に、これまで紹介した12の単語の核心的なニュアンスを一覧表にまとめました。頭の整理にご活用ください。

動詞 コアニュアンス 主な手段
Explain 分かりやすく解説する 言葉、論理
Describe 言葉で情景などを描写する 言葉
Show 見せたり、やってみせたりする 実物、写真、実演
Illustrate 図や例で具体的に示す 図、グラフ、具体例
Demonstrate 実演する、論理的に証明する 実演、実験、証拠
Elucidate 難解なことを明快にする(硬) 言葉、解説
Expound 持論などを詳しく解説する(硬) 言葉、体系的論理
Interpret 解釈して説明する 解釈、分析
Relate 物語るように話す 言葉、ストーリー
Report 事実を公式に報告する 事実、データ
Translate かみ砕いて説明する 平易な言葉
Represent 象徴・図などで表す 記号、図、シンボル

まとめ:適切な「説明」で、あなたの英語はもっと伝わる

いかがでしたでしょうか。「説明する」という一つの日本語に対して、英語にはこれほど豊かで的確な表現が存在します。最初は難しく感じるかもしれませんが、それぞれの単語が持つ核となるイメージを掴むことが使い分けの第一歩です。

  • 🤔 理由や理屈を伝えるなら → Explain
  • 🎨 様子を絵のように語るなら → Describe
  • 👉 これだよ、と指し示すなら → Show
  • 📊 グラフや例で説得力を持たせるなら → Illustrate
  • 👨‍🔬 実際にやってみせ、証明するなら → Demonstrate

これらの単語を意識的に使い分けることで、あなたの意図はより正確に、そして深く相手に伝わるようになります。今日からぜひ、「この場面ではどの『説明』がベストかな?」と考えてみてください。その小さな意識が、あなたの英語をよりネイティブらしく、そして表現力豊かなものへと変えていくはずです。

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オリビア (Olivia) この記事を書いた人

英語講師として10年以上の指導経験を持つ。イギリスにルーツを持ち、多様な文化背景を活かした視点からの英語指導が得意。実践的な英会話力の育成はもちろん、丁寧な発音・文法指導で学習者の目標達成をサポートすることに情熱を注ぐ。
自身の経験に基づき、キャリアアップや異文化理解に繋がる英語学習のヒント、言語を通したコミュニケーションの魅力などを発信していく。モットーは「楽しく、着実に」。教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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