「イギリス人は夏になると、何週間も仕事を休んで海外へ行くの?」「子どもの学校が長く休みなら、親も同じ期間休めるの?」と疑問に感じたことはありませんか。イギリスの夏休みには、日本のお盆休みとは異なる仕組みがあり、会社員の有給休暇と学校の休暇を分けて考える必要があります。
先に大切な点を押さえると、会社員に全国一律の夏季休暇が与えられるわけではありません。多くの人は年間の有給休暇から日数を選び、夏に1週間から2週間ほど連続して休みます。一方、学校の夏休みは地域や学校によって異なるものの、イングランドでは約6週間になる例がよく見られます。
旅行先も地中海のビーチだけではありません。コーンウォール、湖水地方、ウェールズ、スコットランドなどで過ごす国内旅行や、自宅を拠点に日帰りで出かけるステイケーションも選ばれています。家族構成、予算、仕事、天候への好みによって、休暇の形は大きく変わります。
この記事では、休暇制度と学校の日程を整理したうえで、旅行についてイギリス英語で話すための表現を練習します。英語を会話の中で身につけたい場合は、英語教室で質問の仕方や返答の組み立て方を練習する方法もあります。まずは、「誰の夏休みを指しているのか」という基本から確認しましょう。
イギリス人の夏休みは何週間なのか
- 会社員には全国一律の夏季休暇がなく、年間の有給休暇から日程を選ぶ
- 夏の旅行に使う期間は1週間から2週間ほどが一つの目安
- 学校の夏休みは親の有給休暇より長いため、別々に考える
イギリス人の夏休みの長さを知りたいときは、会社員と子どもを分けることが出発点です。会社員は勤務先へ休暇を申請し、自分に与えられた有給休暇の一部を使います。子どもは学校が定める学期日程に従うため、親子の休める長さは一致しません。
会社員に日本のお盆休みのような一斉休業はない
イギリスでは、日本のお盆のように、多くの会社が同時期に一斉休業する全国的な慣習はありません。働く人は希望日を申請し、同僚の予定や業務量を踏まえて勤務先と調整します。そのため、同じ会社でも休暇へ入る日と戻る日は人によって違います。
子どものいる家庭では、学校が休みになる時期へ希望が集中しやすくなります。部署内の複数人が同時に休むと業務が回らない場合、希望どおりの日程が認められないこともあります。航空券やホテルを先に予約するより、社内の承認を得てから手配するほうが安全です。
観光、飲食、小売、交通など、夏が忙しい業種では長い連休を取りにくい場合があります。反対に、取引先の動きが落ち着く職場では、まとまった日程を確保しやすいこともあります。「イギリス人なら誰でも夏に長く休める」と考えず、職場と契約による違いを意識することが重要です。
法定有給休暇は原則として5.6週
イギリス政府の案内では、多くの労働者に年5.6週の法定有給休暇が認められています。週5日働く人なら、28日に相当します。ただし、この数字だけを見て「夏に28日間自由に休める」と理解するのは正確ではありません。
勤務先は、バンクホリデーと呼ばれる祝日を28日の中に含めることができます。「通常の有給休暇20日とバンクホリデー」という契約もあれば、「バンクホリデーを含めて合計28日」という契約もあります。本人が自由に日を選びやすい休暇が何日あるかは、雇用契約や社内規定で確認する必要があります。
パートタイム勤務者も、原則として勤務日数などに応じた有給休暇を取得できます。たとえば週3日勤務なら、3日掛ける5.6週で16.8日が基準になります。不規則な時間で働く人などは計算方法が異なることがあるため、政府の休暇計算案内や勤務先への確認が必要です。
「28日の有給休暇がある」という説明だけでは、自由に選べる日数は判断できません。バンクホリデーを含むか、休暇の繰り越しができるか、繁忙期の制限があるかまで確認しましょう。
一度の夏旅行は1週間から2週間が目安
有給休暇を夏だけで使い切る人ばかりではありません。イースター、家族行事、秋の小旅行、クリスマスなどへ分けて使う家庭も多いため、一度の夏旅行は1週間から2週間ほどになりやすいと考えられます。3週間以上の休暇を取る人もいますが、すべての職場で一般的とは限りません。
休暇申請では、同僚の日程、担当業務、引き継ぎ、残りの休暇日数などが確認されます。旅行前に仕事を整理し、緊急時の連絡方法まで合意しておけば、休暇へ入りやすくなります。ただし、休暇中も常に仕事へ返信することが当然という意味ではありません。
つまり、会社員についての短い答えは「夏に1週間から2週間休む人は珍しくないが、全国共通の期間ではない」です。では、親の休暇より長い子どもの夏休みは、家庭でどのように調整されるのでしょうか。

学校の夏休みと働く親の過ごし方
- イングランドの学校では約6週間の夏休みになる例が多い
- 日程は地域、自治体、学校によって異なり、全国共通ではない
- 家庭は休暇、クラブ、親族の協力などを組み合わせて対応する
学校の夏休みは、会社員が一度に取得する休暇より長いのが一般的です。イングランドでは7月下旬ごろから8月末または9月初めごろまで、約6週間休む学校がよく見られます。ただし、全国共通の日程ではありません。
4つの地域で学校日程が異なる
イギリスを構成するイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは、教育制度や学期日程に違いがあります。同じ地域の中でも自治体や学校によって開始日と終了日が異なり、私立校が独自の日程を採用することもあります。
そのため、「イギリスの学校は何月何日から休み」と一日だけで答えることはできません。実際の日程を知りたい場合は、住所を担当する自治体や学校のカレンダーを確認します。旅行の混雑時期を考える際にも、地域差があることを覚えておくと役立ちます。
half-termは学期途中の短い休み
学校生活の話で頻繁に登場するのが、half-termです。これは学期の途中に設けられる休みで、多くの場合は約1週間です。学校には夏休みだけでなく、クリスマス休暇、イースター休暇、複数回のハーフタームがあります。
働く親にとっては、夏の6週間だけを乗り切ればよいわけではありません。年間を通して、学校が休みの日と勤務日が重なる場面があります。そのため、早い段階から休暇残日数と預け先を確認する家庭があります。
親が6週間すべて休めるわけではない
子どもが約6週間休んでも、親が同じ期間を有給休暇で埋めることは簡単ではありません。両親が別々の週に休む、祖父母や親戚へ相談する、在宅勤務が可能な日を調整するなど、複数の方法を組み合わせます。
よく利用されるのが、ホリデークラブ、デイキャンプ、スポーツ教室、サマースクールです。イギリス英語でいうsummer campは宿泊型だけを指すとは限らず、朝に預けて夕方に迎える通所型も含まれます。
- フットボール、クリケット、水泳などのスポーツ
- 工作、絵画、音楽、演劇、ダンス
- 科学実験、読書、語学、コンピューターを使った活動
- 自然体験、博物館、動物園への外出
- 地域施設で行われる食事付きの活動
民間プログラムを数週間利用すれば、家計への負担は大きくなります。参考元の記事には、ロンドンの通所型プログラムで週180ポンド程度、ボート活動で週280ポンド程度という事例がありますが、これは一例です。実際の料金は運営者、地域、時間、活動内容によって変わるため、現在の申込画面で確認しなければなりません。
料金を見るときは、表示された参加費だけでなく、昼食、延長保育、登録、道具、送迎の費用も確認します。利用できる家庭では、公的な保育費支援や自治体の活動制度が助けになる場合があります。対象年齢、世帯条件、運営者の登録状況が関係するため、申込前の条件確認が欠かせません。
6週間を組み立てる考え方
たとえば、最初の1週間は家族旅行、次の週は一方の親が休み、その次はホリデークラブというように、週単位で役割を分けます。その後、もう一方の親の休暇、親族の協力、地域活動を組み合わせれば、特定の人へ負担が集中しにくくなります。
ここから分かるのは、学校の夏休みが単なる旅行期間ではないことです。子どもには楽しみな季節でも、働く親には時間、費用、仕事を調整する期間になります。次は、家族が実際にどこへ出かけるのかを見ていきましょう。
南ヨーロッパへの旅行が選ばれる理由
- 安定した日差しや暖かさを求めて南へ向かう人がいる
- 一つの町やリゾートに滞在し、休養を重視する旅行もある
- 旅行目的は海だけでなく、食事、文化、家族時間など多様
スペイン、ギリシャ、ポルトガル、イタリア、南フランス、トルコなどは、イギリス発の夏旅行で候補に挙がりやすい地域です。大きな理由の一つは、暖かく晴れた環境への期待です。
イギリスの夏は天気が変わりやすい
イギリスの夏は日が長く、屋外活動を楽しめる季節です。一方で、雨が降ったり、風が強くなったり、真夏でも肌寒く感じたりする日があります。限られた休暇中にビーチやプールで過ごしたい人は、晴天を期待しやすい南ヨーロッパを選ぶことがあります。
航空券、ホテル、空港からの移動などが組み合わされたパッケージホリデーも利用されます。家族向け施設では、食事、プール、子ども向けの活動がまとめられていることがあり、個別に手配する負担を抑えられます。
ただし、全員が日光浴を目的にしているわけではありません。現地の料理、歴史的な町、海での活動、家族との時間、仕事から距離を置くことなど、旅行に求めるものは人によって異なります。
予定を詰めず一か所に滞在する
イギリスから南ヨーロッパへは、日本から向かう場合より移動時間を短くしやすいため、一度の旅行で多くの国を回る必要がありません。同じ海辺の町やリゾートに1週間以上滞在し、毎日の予定を細かく決めずに過ごす人もいます。
- 朝は目覚ましをかけず、遅めに起きる
- プールやビーチで本を読む
- 子どもと泳いだり遊んだりする
- 市場で果物や食材を買う
- 昼食を急がずに楽しむ
- 気が向いた日に近くの町へ出かける
- 夕方からレストランや海辺を訪れる
この過ごし方では、観光名所の数よりも、何もしない時間に価値を置きます。仕事の連絡や日常の家事から離れ、同じ場所で落ち着くこと自体が休暇になります。
イギリス人全員が同じ場所に長く滞在するわけではありません。都市巡り、音楽祭、クルーズ、キャンプ、ハイキングを好む人もいます。代表的な傾向を国民全体の性格として決めつけないようにしましょう。
日光浴では肌を守る
英語では「日光浴をする」をsunbatheと表現できますが、長時間の日焼けを健康法として捉えるのは適切ではありません。英国の公的医療案内では、日陰、衣服、SPF30以上の日焼け止めなどを組み合わせるよう案内されています。
水泳、発汗、タオルの使用後には、製品の案内に従って塗り直します。帽子やサングラスも使い、特に子どもを強い直射日光から守ることが大切です。休暇中は屋外にいる時間が長くなるため、日焼け止めだけに頼らず、日陰での休憩を取り入れましょう。
国内旅行とステイケーションの楽しみ方
- 海岸、湖、山、古城など国内にも多様な休暇先がある
- 車で荷物を運びやすく、ペットと移動しやすい利点もある
- 国内旅行が海外旅行より必ず安いとは限らない
イギリス人の夏休みは、国外旅行だけではありません。車で移動し、海辺のコテージ、キャンプ場、湖の近くなどに滞在する家庭もあります。飛行機の荷物制限を気にせず、子どもの道具やペット用品を運べる点も国内旅行の利点です。
コーンウォールとデヴォン
イングランド南西部のコーンウォールとデヴォンは、海岸、砂浜、港町、断崖の景観で知られています。サーフィン、海辺の散歩、庭園巡り、シーフードなどを楽しみたい家族の候補になります。
人気が集まる時期には道路が混み、宿泊料金が高くなることがあります。国内だから安いと決めつけず、移動費、宿泊費、食費を合わせて比較することが必要です。
湖水地方
湖水地方は、湖、山、谷が連なる自然豊かな地域です。ウォーキング、登山、ボート、サイクリングなど、体を動かす休暇に向いています。ビーチで休む旅行とは違い、景色を見ながら歩くこと自体が旅の中心になります。
天候が急に変わることもあるため、防水ジャケット、重ね着しやすい服、歩きやすい靴が役立ちます。晴れだけを前提にせず、雨の日に立ち寄れる施設も調べておくと予定を調整しやすくなります。
ウェールズとスコットランド
ウェールズには山岳地帯、海岸、古城があり、地域によってウェールズ語の標識も見られます。鉄道、登山、湖の景色、歴史的建造物などを組み合わせれば、自然と文化の両方に触れられます。
スコットランドでは、ハイランド地方、湖、島々、古城などが旅行先になります。夏は日が長く、自然の中で活動しやすい一方、雨や風への備えが必要です。湖や湿地の近くでは、midgesと呼ばれる小さな虫への対策も考えます。
staycationの意味
staycationは、国外へ行かず、国内や自宅周辺で休暇を過ごす考え方です。国内の宿泊旅行を指すこともあれば、自宅に泊まりながら日帰りで出かける形を含むこともあります。
- 近くの海辺や国立公園へ行く
- 博物館、美術館、歴史的建造物を訪れる
- 庭や公園で食事を楽しむ
- 地域の催しやスポーツ活動へ参加する
- 自宅で映画、読書、料理を楽しむ
ステイケーションの価値は、単に費用を抑えることではありません。空港へ向かう負担を減らし、身近な土地を見直し、家で休む時間を確保できます。移動しないことも休暇の選択だと分かれば、イギリス人の夏休みをより立体的に理解できます。
夏休みの話で使えるイギリス英語
- イギリス英語では旅行を伴う休暇にもholidayをよく使う
- 職場の有給休暇にはannual leaveが適している
- 行き先、期間、同行者の3点を尋ねると会話が続きやすい
旅行の会話では、単語を一語ずつ覚えるより、質問と答えをセットにすると使いやすくなります。最初に覚えたいのは、holidayとannual leaveの違いです。
holiday:旅行や休暇を表す基本語
- フレーズ
- We’re going on holiday to Spain.
- 日本語訳
- 私たちは休暇でスペインへ行きます。
- 使う場面
- 同僚や友人へ、休暇旅行の行き先を伝える場面で使います。
- 注意点・誤用例
go on holidayが自然な組み合わせです。go to holidayとは通常言いません。目的地を加える場合はto Spainを後ろに置きます。- 発音・ニュアンス
holidayは「ホリデイ」に近く、最初の音節をやや強くします。イギリス英語では、仕事を離れて旅行する休暇にも広く使われます。
アメリカ英語ではvacationがよく使われます。イギリス人との会話でvacationを使っても意味は通じますが、相手の言い方へ寄せたいならsummer holidayが便利です。公的な祝日はbank holidayと呼ばれます。
annual leave:職場で話す有給休暇
- フレーズ
- I’d like to take annual leave in August.
- 日本語訳
- 8月に有給休暇を取りたいです。
- 使う場面
- 上司や人事担当者へ、希望する有給休暇の時期を丁寧に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
annual leaveは通常、数えられない名詞として扱います。一般的な意味でan annual leaveとはしません。- 発音・ニュアンス
annualは「アニュアル」に近い音です。日常会話のholidayより、勤務制度を意識した事務的な表現です。
time offは、仕事や学校から離れる時間を広く表します。有給とは限りません。I’m taking a few days off next month.なら、「来月、数日休みます」という自然な言い方になります。
Do you know where we’re going?:間接疑問文
- フレーズ
- Do you know where we’re going?
- 日本語訳
- 私たちがどこへ行くか知っていますか。
- 使う場面
- 家族に旅行先を知っているか尋ねたり、少しもったいぶって話を始めたりする場面です。
- 注意点・誤用例
Do you know where are we going?は不自然です。Do you knowの後ろでは、where we are goingという通常の語順にします。- 発音・ニュアンス
where we’reを一語ずつ切らず、滑らかにつなげます。直接的なWhere are we going?より一段階やわらかい聞き方です。
同じ語順は、Do you know when the flight leaves?やCan you tell me how much it costs?にも使えます。疑問詞の後ろを疑問文の語順に戻さないことがポイントです。
Guess where!:行き先を当ててもらう
- フレーズ
- Guess where we’re going this summer!
- 日本語訳
- この夏、私たちがどこへ行くと思う?
- 使う場面
- うれしい旅行計画を家族や友人へ発表するときに使います。
- 注意点・誤用例
Guess what?は「ねえ、聞いて」という切り出しにも使われます。場所を当ててほしいならGuess where!が明確です。- 発音・ニュアンス
Guessを少し強く、明るい調子で言います。本気の試験ではなく、会話を楽しく始める表現です。

stay for three weeks:滞在期間を伝える
- フレーズ
- We’re staying in Ibiza for three weeks.
- 日本語訳
- 私たちはイビサ島に3週間滞在します。
- 使う場面
- 滞在場所と期間が決まっている旅行計画を伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 期間の前には
forを使います。都市や島にはin、具体的なホテルにはatを使うのが基本です。 - 発音・ニュアンス
stayingは「ステイ・イング」と分断せず、「ステイイング」に近く滑らかにつなげます。現在進行形は手配済みの予定を自然に表せます。
explore the island:島を巡る
- フレーズ
- We’ll have plenty of time to explore the island.
- 日本語訳
- 島を巡る時間がたっぷりあります。
- 使う場面
- 車や徒歩で町、村、自然、遺跡などを見て回る計画について話す場面です。
- 注意点・誤用例
watch the islandは不自然です。watchは試合、映像、動いているものなどを意識して見る場合によく使います。- 発音・ニュアンス
exploreには、移動しながら場所を詳しく知る感覚があります。単に景色を見る場合のseeより活動的です。
a new one:名詞の繰り返しを避ける
- フレーズ
- I need a new one.
- 日本語訳
- 新しいものが必要です。
- 使う場面
- 直前に水着、帽子、かばんなど、単数の数えられる名詞が話題になっている場面です。
- 注意点・誤用例
I need new one.ではなく、単数なのでa new oneとします。複数を指す場合はonesです。- 発音・ニュアンス
new oneは続けて発音し、「ニュー・ワン」を滑らかにつなげます。同じ名詞を繰り返さない自然な会話表現です。
表現を覚えるだけでは、実際の会話で順番に出すのが難しいことがあります。次は、イビサ島へ3週間滞在するという設定を使い、質問から返答までの流れを確認しましょう。
イビサ島へ行く家族の自然な会話例
- 行き先を当てる質問から、期間や現地での活動へ話題を広げる
- 決まっている予定には現在進行形を使える
- イビサ島の世界遺産は島全体ではなく、複数の構成要素からなる
会話では、いきなり長い説明をする必要はありません。「どこへ行くと思う?」という短い質問から始め、相手の答えを受けて、期間や活動へ進めます。次の例では、特定の実在人物ではなく、家族内の役割名を使っています。
- フレーズ
- 子ども:Gran, do you know where we’re going for our summer holiday?
祖母:Not yet. Are you going to tell me?
子ども:Guess where!
祖母:We went to Zermatt last time. Maybe we’re going somewhere by the sea this time. Is it Spain?
子ども:That’s right! We’re going to Ibiza.
祖母:How lovely. How long are we staying?
子ども:We’re staying for three weeks.
祖母:Then we’ll have plenty of time to explore the island.
子ども:I’d like a new swimsuit.
祖母:You probably need one. You’ve grown a lot.
子ども:I want a pink one! - 日本語訳
- 子ども:おばあちゃん、夏休みにどこへ行くか知ってる?
祖母:まだ知らないわ。教えてくれるの?
子ども:どこだと思う?
祖母:この前はツェルマットへ行ったわね。今度は海辺かしら。スペイン?
子ども:当たり!イビサ島へ行くの。
祖母:すてきね。どのくらい滞在するの?
子ども:3週間滞在するよ。
祖母:それなら島を巡る時間がたっぷりあるわね。
子ども:新しい水着が欲しいな。
祖母:たぶん必要ね。ずいぶん大きくなったもの。
子ども:ピンクのが欲しい! - 使う場面
- 旅行先を家族へ知らせ、過去の旅行、滞在期間、現地での予定、持ち物へ話題をつなげる場面です。
- 注意点・誤用例
How long are we staying?は滞在期間を尋ねます。How many timeとは言いません。また、「島を見て回る」にはexploreを使い、watchは避けます。- 発音・ニュアンス
How lovely.は相手の計画を喜ぶ、温かい反応です。大げさに強く言うより、穏やかに下がる調子で言うと家族らしい響きになります。
イビサ島とWorld Heritage Site
「世界遺産」は英語でWorld Heritage Siteと言います。イビサ島について話す場合、島のすべてが一つの世界遺産だと言い切るより、「イビサ、生物多様性と文化」という複合遺産に含まれる場所がある、と表すほうが正確です。
- フレーズ
- Parts of Ibiza form a UNESCO World Heritage Site.
- 日本語訳
- イビサ島の一部は、ユネスコ世界遺産を構成しています。
- 使う場面
- ビーチやナイトライフ以外に、旧市街、遺跡、海洋環境にも価値があると伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 島全体が一様に登録対象だと受け取られる言い方は避けます。登録資産には、城壁に囲まれた旧市街、考古学的な場所、海草の藻場を含む海洋環境などがあります。
- 発音・ニュアンス
heritageは「ヘリティジ」に近い音です。World Heritage Siteを一まとまりとして練習しましょう。
You’ve grown a lot.:成長を伝える
You’ve grown a lot.は、「ずいぶん大きくなったね」という親しみのある言い方です。過去から現在までの変化を表すため、現在完了形のhave grownを使います。
You are grown a good deal.はこの文脈では不自然です。You have grown a good deal.なら文法上は成り立ちますが、家族の日常会話ではa lotやso muchのほうが親しみやすく響きます。
a good dealは「かなり」という程度を表すほか、「よい条件の取引」という意味にもなります。ホテルの話なら、We got a good deal on the hotel.で「ホテルをお得な料金で予約できた」と表せます。前後の文脈で意味を判断しましょう。
旅行の予定を質問する会話テンプレート
- 予定が決まっている場合は現在進行形で伝えられる
- 行き先、期間、同行者、宿泊先、活動の順で質問する
- 帰宅後は感想、天気、最もよかった点を尋ねる
旅行会話を続けるには、質問を一つだけ覚えるのではなく、会話の順番を持っておくと便利です。相手の答えに含まれた情報を次の質問へ使えば、尋問のような印象も弱くなります。
旅行前に使う6つの質問
Where are you going for your summer holiday?:夏の休暇はどこへ行くのですか。How long are you going for?:どのくらいの期間行くのですか。Who are you going with?:誰と行くのですか。Where are you staying?:どこに泊まるのですか。Are you flying or driving?:飛行機ですか、それとも車ですか。What are you planning to do there?:現地で何をする予定ですか。
- フレーズ
- 同僚:Where are you going for your summer holiday?
学習者:We’re going to Cornwall.
同僚:That sounds lovely. How long are you going for?
学習者:Just one week. We’re staying in a cottage near the coast.
同僚:Are you planning to go surfing?
学習者:Maybe. We’d also like to walk along the coast. - 日本語訳
- 同僚:夏の休暇はどこへ行くのですか。
学習者:コーンウォールへ行きます。
同僚:すてきですね。どのくらい行くのですか。
学習者:1週間だけです。海岸近くのコテージに泊まります。
同僚:サーフィンをする予定ですか。
学習者:たぶん。海岸沿いも歩きたいです。 - 使う場面
- 職場の休憩時間などで、相手の休暇計画について自然に雑談する場面です。
- 注意点・誤用例
How long are you going?だけでも文脈によって通じますが、期間を明確に尋ねる会話ではHow long are you going for?がよく使われます。- 発音・ニュアンス
That sounds lovely.を間に入れると、質問を連続させず、相手の話を受け止める印象になります。
決まっている予定と意図を分ける
航空券や宿泊先が決まっている予定は、現在進行形で表せます。We’re flying to Spain on Saturday.やWe’re coming back at the end of August.のように、日時を加えると具体的です。
be going toは、これからするつもりのことや計画に使えます。We’re going to rent a car.なら「レンタカーを借りる予定です」です。その場で決めた申し出なら、I’ll book the restaurant.のようにwillが合います。
旅行から帰った人への質問
How was your holiday?:休暇はどうでしたか。Did you have a good time?:楽しく過ごせましたか。What was the weather like?:天気はどうでしたか。What was the best part of the trip?:旅行で一番よかったことは何ですか。Would you go back?:また行きたいですか。
帰宅後の会話では、最初に全体の感想を尋ね、その後で天気や印象的だった場所へ進みます。相手が短く答えた場合は、無理に詳しく聞き続ける必要はありません。写真や家族の事情など、私的な話題へ入りすぎない配慮も大切です。
日本とイギリスの休暇感覚ですれ違わないために
- 観光を詰め込む人と休養を重視する人では、理想の旅程が異なる
- 親戚訪問は、訪問する側にとって休養にならない場合がある
- 文化だけで判断せず、本人の仕事、予算、家庭事情を確認する
国際結婚や多文化家庭では、「休暇中に何をするか」を具体的に話す必要があります。長く休めるなら多くの観光地へ行きたい人もいれば、長いからこそ移動を減らしたい人もいます。どちらが正しいのではなく、休暇に求めるものが違うのです。
旅行前に話しておきたい項目
- 観光をする日と、予定を入れない日の割合
- 朝に動き始める時間
- 食事へかける予算と時間
- 子どもの世話を担当する時間帯
- 一人で過ごす時間が必要か
- 親戚訪問を何日入れるか
- 雨の日に何をするか
- 仕事の連絡をどこまで確認するか
予定を立てるときは、「観光したい」「休みたい」だけで終わらせず、日数に置き換えます。たとえば「観光は3日、何も決めない日は2日、親戚訪問は1日」のようにすると、互いの希望が見えやすくなります。
親戚訪問と休養を同じものにしない
海外に住む家族にとって、休暇は親戚と会える貴重な機会です。しかし、長距離移動、贈り物、家事、会食、複数の親戚への挨拶が続けば、訪問する側は疲れることがあります。
一方が「家族旅行」と思っていても、もう一方は「親戚対応」と感じているかもしれません。里帰りとリゾート滞在を分ける、途中に自由日を設ける、数日はホテルに泊まるなど、双方が休める形を考えます。
国籍だけで有給休暇への態度を決めない
有給休暇を計画的に使う人もいれば、病気や家庭の事情に備えて残したい人もいます。雇用の安定性、職場の人員、収入、子どもの有無によって判断は変わります。
「イギリス人だから長く休みたがる」「日本人だから働き続ける」と決めつけると、本人の事情が見えなくなります。文化的な傾向は会話の入口として使い、最後は本人へ希望を尋ねる姿勢が大切です。
英語表現を定着させる7日間の練習
- 短い質問と返答を毎日声に出す
- 自分の予定へ単語を置き換えて練習する
- 最終日は台本を見ずに1分間話す
読んで理解した表現も、声に出さなければ会話中にすぐ出てこないことがあります。そこで、1日10分ほどを目安に、質問と返答を一組として練習します。
1日目:基本語を区別する
holiday、annual leave、time offをノートに書き、それぞれ一文ずつ作ります。「旅行としての休暇」「職場制度としての有給休暇」「広い意味での休み」という違いを、自分の言葉で説明してみましょう。
2日目:行き先を質問する
Where are you going for your summer holiday?を3回音読します。その後、Spain、Cornwall、Scotlandなど、行き先だけを変えて答えます。実際に行く予定がなくても、架空の旅行計画として語彙練習ができます。
3日目:期間と宿泊先を加える
We’re staying in Portugal for ten days.の場所と期間を置き換えます。都市や国にはin、ホテルにはatを使う違いも確認します。How long are you staying?への返答として言えるようにしましょう。
4日目:間接疑問文を練習する
Do you know where we’re going?、Do you know when the flight leaves?、Do you remember where we stayed?を音読します。疑問詞の後ろを通常の語順に保てているか確認します。
5日目:予定を3文で説明する
「行き先」「期間」「活動」の3文を作ります。たとえば、We’re going to Wales. We’re staying for one week. We’re going to do a lot of walking.です。長い一文にせず、短く区切るほうが話しやすくなります。
6日目:旅行後の会話を作る
How was your holiday?に対し、感想、天気、最もよかったことを答えます。It was relaxing. The weather was warm. The best part was the coastal walk.のように3文で十分です。
7日目:1分間のロールプレイ
一人で「同僚」と「学習者」の両方を演じます。行き先を質問し、期間、同行者、宿泊先、活動を順番に尋ねます。録音できる場合は、自分の声を聞いて、止まりやすい部分だけをもう一度練習します。

発音練習で意識する3点
- 単語を切り離しすぎない:
Where are you going?を一語ずつ読むのではなく、意味のまとまりでつなげます。 - 大切な語を少し強くする:行き先、期間、活動を表す語をやや強く発音します。
- 完璧な発音より聞き取りやすさを優先する:急ぎすぎず、語尾を消さずに伝えます。
一度に多くの表現を暗記する必要はありません。Where are you going?、How long are you staying?、What are you planning to do?の3問だけでも、旅行会話の骨組みを作れます。
イギリス人の夏休みを理解する確認ポイント
- 会社員の休暇と学校の夏休みを混同しない
- 海外旅行、国内旅行、自宅中心の休暇がある
- 休暇の過ごし方を国籍だけで決めつけない
イギリスの会社員は、年間の有給休暇から日数を選び、夏に1週間から2週間ほど休むことがあります。週5日勤務者の法定有給休暇は原則として28日に相当しますが、バンクホリデーを含む場合があり、28日すべてを自由な日へ割り振れるとは限りません。
学校の夏休みは、イングランドでは約6週間になる例が多いものの、地域、自治体、学校によって日程が異なります。親が同じ期間休めるわけではないため、家族旅行、両親の休暇、ホリデークラブ、親族の協力、地域活動などを組み合わせます。
南ヨーロッパへ向かう人は、暖かさ、海、食事、家族時間などを求めています。一方で、コーンウォール、湖水地方、ウェールズ、スコットランドなどを訪れる人や、自宅周辺で過ごす人もいます。休暇の形は一つではありません。
英語で話すときは、イギリス英語のholiday、職場で使うannual leave、滞在期間を表すstay forを区別すると伝わりやすくなります。行き先、期間、同行者、活動を順番に質問すれば、短い雑談から自然に会話を広げられます。
事実確認に利用できる公的案内
- GOV.UK:Holiday entitlement
- GOV.UK:Booking time off
- GOV.UK:School term and holiday dates
- GOV.UK:Tax-Free Childcare
- NHS:Sunscreen and sun safety
- UNESCO:Ibiza, Biodiversity and Culture
休暇制度、学校日程、保育支援の条件は、居住地域や個別の契約によって変わります。実際の旅行や手続きを計画するときは、勤務先、学校、自治体、利用するサービスの案内を直接確認してください。
イギリス人の夏休みに関するQ&A
- 会社員、学校、旅行表現について短く確認できる
- 全国一律ではない事項は、個別確認が必要
- 英語ではholidayとannual leaveを場面で使い分ける
最後に、検索されやすい疑問を短く整理します。特に覚えておきたいのは、親子の休暇期間は別という点です。
イギリス人の会社員は夏に何週間休みますか?
夏の旅行に1週間から2週間ほど使う人は珍しくありません。ただし、全国一律の夏季休暇ではなく、勤務先の承認を得て年間の有給休暇から取得します。職種、繁忙期、契約、残日数によって期間は変わります。
週5日勤務なら自由に使える有給休暇が28日ありますか?
多くの週5日勤務者には、原則として年28日に相当する法定有給休暇があります。ただし、勤務先がバンクホリデーを28日に含める場合があります。自由に日を選べる日数は、雇用契約や社内規定で確認する必要があります。
イギリスの学校の夏休みは全国共通ですか?
全国共通ではありません。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで制度や日程が異なり、自治体や学校による差もあります。イングランドでは約6週間になる例が多いものの、実際の日程は学校や自治体へ確認してください。
子どもの夏休み中、働く親はどうしていますか?
家族旅行、両親が別々に取る有給休暇、ホリデークラブ、通所型キャンプ、祖父母や親戚の協力、地域活動などを組み合わせます。費用や利用条件は地域と運営者によって異なるため、食事代や延長料金も含めて確認します。
なぜ南ヨーロッパへ旅行する人が多いのですか?
暖かい気候、晴天への期待、海、食事、屋外活動などが理由になります。イギリスの夏は天候が変わりやすいため、休暇中に暖かい場所で過ごしたいと考える人がいます。ただし、旅行の目的や好みは人によって異なります。
イギリス英語ではsummer vacationよりsummer holidayが自然ですか?
イギリス英語ではsummer holidayが一般的です。summer vacationでも意味は通じますが、vacationはアメリカ英語でより頻繁に使われます。職場の有給休暇を制度として話す場合はannual leaveが適しています。
Do you know where are we going?は正しいですか?
自然な形はDo you know where we’re going?です。Do you knowの後ろに置く間接疑問文では、where we are goingという通常の語順を使います。直接質問する場合はWhere are we going?となります。
staycationは自宅だけで過ごす意味ですか?
自宅だけに限定されません。国外へ行かずに国内旅行をする場合や、自宅を拠点に日帰りで出かける場合にも使われます。文脈によって指す範囲が変わるため、具体的な予定を続けて説明すると伝わりやすくなります。

