「将来何をしたい?」という質問は、英語圏の学校でも日常のちょっとした雑談でも、驚くほど頻繁に登場します。初対面の相手との会話、留学先での自己紹介、英検の面接、学校のスピーチ課題。場面はいろいろですが、聞かれる中身はだいたい同じです。
この記事では、夢を尋ねる質問の言い方から、答えの基本フレーズ、理由の添え方、まだ夢が決まっていないときの返し方、職業名と冠詞の落とし穴、スピーチや面接で使える五段階のテンプレートまでを、そのまま口に出せる例文つきでひと続きに並べていきます。
読み終えたら、自分の夢を三文で書き出すだけで練習が始められる構成です。対面で発音や間の取り方まで直してもらいたい場合は、英語教室のような練習相手のいる環境も合わせて検討してみてください。
「夢→理由→きっかけ→努力→締め」の五段階が会話を伸ばす
ところが、日本語なら何分でも語れる夢の話が、英語になった途端に I want to be a… の一言で止まってしまう。そんな経験はありませんか。声が出なくなるのは、語彙が足りないからでも、性格が内向的だからでもありません。
原因はもっと単純で、職業名を言う練習しかしていないことにあります。「理由」「きっかけ」「そのために今していること」を続ける型を持っていないため、一文言い終えた瞬間に会話が空中で止まってしまうのです。
まずは、話が続く人と続かない人の差がどこにあるのかを、型の形で確認していきましょう。
- 夢の話は「夢・理由・きっかけ・今の努力・締め」の五段階で組み立てると、途中で言葉に詰まりにくい。
- 英語の会話では理由を尋ねられる前提があるため、答えを先に用意しておくと自分から話を広げられる。
- 五段階をそろえると60〜90語程度になり、面接やショートスピーチにちょうど収まる長さになる。
夢の話が長く続く人は、例外なく順番を持っています。順番とは、最初に夢を言い切り、次に理由を述べ、三番目にきっかけとなった体験を語り、四番目に今している努力を示し、最後にひと言で締める、という五段階です。
なぜこの順番が強いのでしょうか。英語の会話には、主張を述べたらその根拠が続くことを期待する流れがあるからです。理由を言わない一文は未完成に聞こえるため、相手は必ず「なぜ?」と尋ねてきます。先に用意しておけば、質問される前から自分でその先を話せます。
具体的には、次のような形になります。夢は I want to be an architect.、理由は because I want to build homes that keep people safe、きっかけは A house in my family was destroyed in a big earthquake.、努力は I study for five hours almost every day.、締めは I will study hard to make my dream come true.。
この五文をつなげると、原稿にして60〜90語、話すと40秒前後になります。英検の二次試験や学校のショートスピーチにちょうど収まる分量で、慌てずに言い切れる長さです。逆に、この五段階のどれかが欠けると、聞き手は物足りなさを感じます。
では、この五段階が実際の会話ではどう流れていくのでしょうか。次に、練習用に組み立てたモデル会話で確かめてみましょう。
モデル会話で流れをつかむ
- 台本は「夢→希望する働き方→仕事の中身→動機→難易度→努力量→応援」で構成されている。
- 自分の情報に置き換えるだけで、同じ長さの会話がそのまま再現できる。
- 答えに詰まりそうなときは Well や Actually を先に置くと沈黙を避けられる。
以下は、練習用の台本として組み立てたモデル会話です。話し手は「友人役」と「学習者役」の二役で、実在の人物の体験ではなく、型を身につけるためのサンプルとして読んでください。
冒頭の Well は「ええと」に当たるつなぎ言葉で、わずかに伸ばして Weeell… と言うと自然です。That sounds great! は sounds を強めに、great を高い音から下げて言うと感情が乗ります。
友人同士の雑談、英会話レッスンのフリートーク、留学先での自己紹介のあとの会話。二役で音読すれば、質問する側と答える側の両方の練習になります。
短い会話ですが、「夢 → 希望する働き方 → やりたい仕事の中身 → 動機 → 難易度 → 努力量 → 応援」という流れが全部入っています。順番をそのまま借りて中身だけ入れ替える、これが最短で会話を伸ばす方法です。
たとえば architect を nurse に、design houses を take care of patients に、five hours を two hours に置き換えてみてください。それだけで、あなた専用の台本が一本完成します。
台本を自分のものにするには、まず使われている単語を押さえておく必要があります。次のセクションで、意味と発音の要点を確認しておきましょう。
会話に出てきた単語と発音のワンポイント
- architect の ch は「チ」ではなく「キ」の音。夢を語る場面で頻出するため最優先で直したい。
- sturdy は strong より「作りがしっかりして崩れにくい」という手触りを持つ形容詞。
- sound は「(聞いた話が)〜に聞こえる」で、相手の夢に反応するときの必須動詞。
台本に出てきた語をまとめて確認しておきます。意味を知っているだけでは口が動かないので、右側の読み方を声に出しながら目を通してください。
- future(未来、将来)/ˈfjuːtʃər/ フューチャー
- architect(建築家)/ˈɑːrkɪtekt/ アーキテクト
- back in 〜(〜に戻って)
- library(図書館)/ˈlaɪbreri/ ライブレリー
- city hall(市役所)
- sound(〜に聞こえる、〜に思われる)
- motivation(動機、やる気)/ˌmoʊtɪˈveɪʃn/ モウティヴェイション
- be destroyed(破壊される)
- earthquake(地震)/ˈɜːrθkweɪk/ アースクウェイク
- build(建てる、築く)
- sturdy(頑丈な、丈夫な)/ˈstɜːrdi/ スターディ
- have to 〜(〜しなければならない)
- hard(一生懸命に、熱心に)
- How many hours(何時間)
- a day(一日に)
- almost every day(ほとんど毎日)
- You can do it!(君ならできる!)

とくに注意したいのが architect です。ch を「チ」と読むと通じにくくなるため、「アーキテクト」と、キの音をはっきり出して練習しておきましょう。同じ系統の語には architecture(建築、建築学)があり、こちらも「アーキテクチャー」です。
sturdy は建物にも家具にも人の体格にも使える便利な形容詞です。strong が「力が強い」なら、sturdy は「作りがしっかりしていて崩れにくい」。a sturdy table、a sturdy pair of boots のように、日常の物にも自然に使えます。
sound も覚えておくと便利です。相手の夢を聞いて反応するとき、That sounds interesting.(面白そうだね)、That sounds tough.(大変そうだね)と、形容詞を差し替えるだけで感想が言えます。look が見た目の印象、sound が聞いた話の印象、という対応で整理しておくと混乱しません。
単語がそろったら、次は入口の質問です。「将来どうしたいの?」には、実はいくつもの言い方があります。
「将来何をしたい?」の尋ね方バリエーション
- do を使う質問は進路全体、be を使う質問は職業を尋ねる形と考えると選びやすい。
- 面接や大人同士の会話では plans や Where do you see yourself…? が自然に響く。
- 夢が未定の相手には What field are you interested in? が答えやすい配慮ある聞き方。
同じ「将来どうしたいの?」でも、英語には尋ね方の幅があります。相手や場面によって選び分けられると、会話が一段こなれた印象になります。
- What do you want to do in the future?(将来何をしたい?)……行動や進路全体を広く聞く形。職業に限らず、留学、起業、暮らし方まで含めて答えられます。
- What do you want to be in the future?(将来何になりたい?)……職業を尋ねる定番。答えは職業名の名詞が基本です。
- What’s your dream for the future?/Do you have a dream for the future?(将来の夢は?)……夢という語を使う、少しやわらかい聞き方。
- What’s your dream job?(憧れの仕事は何?)……現実味を問わず「理想の職業」を聞くカジュアルな表現。
- What are your plans for the future?(将来の予定は?)……より具体的で現実的な計画を尋ねる形。大人同士の会話や面接向き。
- Where do you see yourself in ten years?(10年後の自分はどうなっていると思う?)……面接でよく使われる、視点を先に飛ばす質問。
- What field are you interested in?(どんな分野に興味があるの?)……職業が決まっていない相手にも答えやすい聞き方。
使い分けの軸は単純です。do なら「何をするか」、be なら「何になるか」。前者は答えの幅が広く、後者は職業名で答えます。相手の年齢や関係性が読めないときは、do を使う形が無難です。
be と become はどう違うのか
What do you want to be? と What do you want to become? は、どちらも文法的に正しく、意味もほぼ同じです。ただ、日常会話の多数は be を使います。
become はやや硬く、「変化して〜になる」というプロセスを意識させるため、書き言葉やフォーマルな場面に向きます。迷ったら会話では be、作文で少し格式を出したいときは become、と覚えておけば困りません。
in the future と in future の違い
in the future は「将来いつか」を指す一般的な表現で、文頭にも文末にも置けます。In the future, I want to work abroad. でも I want to work abroad in the future. でも自然です。
一方 in future は主にイギリス英語で「今後は」という注意喚起のニュアンスになり、Please be more careful in future.(今後は気をつけてください)のように使われます。夢の話では、必ず the を入れた in the future を選びましょう。
the を落として I want to be a teacher in future. と言うと、相手には「今後は先生でいたい」という妙な注意喚起のように響くことがあります。夢を語る文では in the future と、the を必ず入れてください。
尋ね方が整理できたところで、いよいよ答え方です。ここが検索でいちばん求められている部分なので、フレーズごとに向いている場面まで細かく見ていきます。
夢を伝える基本フレーズと使い分け
- I want to be は万能、My dream is to はスピーチや作文の書き出しに向く。
- I’d like to/I hope to は控えめで大人らしく、面接や初対面でも使いやすい。
- dream は憧れ寄り、goal は達成予定の目標。現実味の濃淡で選び分ける。
答えの型は大きく分けて七つです。どれも意味は「〜になりたい」に近いのですが、響きの強さと使う場面が違います。ひとつずつ、例文と注意点をそろえて確認しましょう。
I want to be 〜.(〜になりたい)
将来、看護師になりたいです。/パイロットになって世界中を飛びたいです。
want to は会話では「ウォナ」に近くつながります。職業名を強く言い、その前後は軽く流すとリズムが英語らしくなります。
いちばん素直な言い方で、子どもから大人まで誰にでも合います。友人との雑談、授業での発言、自己紹介のすべてで使えます。
×I want to be nurse.(冠詞抜け)/×I want to become to a nurse.(become のあとに to は不要)。職業名の前には a/an を忘れずに。
My dream is to 〜.(私の夢は〜することです)
地震に強い建物を設計する建築家になることが私の夢です。/地元で自分のパン屋を開くのが夢です。
dream の音を長めに置き、is to をひとまとめに軽く発音します。堂々とした響きになるので、発表の第一声に適しています。
スピーチや英作文の書き出しに向きます。who や that で説明を足せるため、夢の中身を具体化しやすい形です。
×My dream is architect. は非常に多い誤りです。My dream is のあとは「to+動詞」を続け、to be a/to open のように組み立てます。
I’d like to 〜./I hope to 〜.(〜したいと思っています)
いつか海外で働きたいと思っています。/大学で建築を学びたいと考えています。
want より控えめで、大人らしい響きになります。面接、初対面の相手、年上の相手との会話に向きます。
My goal is to 〜.(目標は〜することです)
28歳までに一級建築士試験に合格するのが目標です。/来年、奨学金を得ることが目標です。
goal は「ゴウル」と、オウの二重母音を意識します。期限を表す by は強めに置くと、計画の輪郭がはっきり伝わります。
すでに手順や期限が見えている話に向きます。面接で計画性を示したいときにも効果的です。
dream が「憧れ」寄りなのに対し、goal は「達成する予定の目標」。まだ漠然としている話に goal を使うと、根拠を細かく尋ねられることがあります。
I have always dreamed of 〜ing.(ずっと〜するのが夢でした)
ずっと先生になるのが夢でした。/ずっと海のそばで暮らすのが夢でした。
dreamed of は「ドリームドヴ」とつなげます。always を少し伸ばすと、長く思い続けてきた感じが伝わります。
長く抱いてきた夢だと伝えたいときに使います。現在完了形なので「今も続いている」というニュアンスが出ます。
×I have always dreamed of to be a teacher. は誤りです。dream of のあとは動名詞(〜ing)になります。
In the future, I want to work as 〜./My dream job is 〜.
将来は大学で研究者として働きたいです。/夢の仕事は獣医です。
work as は「ワーカズ」とつながります。veterinarian は長いので、会話では vet と短縮するほうが自然です。
work as は「仕事として」の視点が入るため、作文の締めや発表のまとめに落ち着きます。My dream job is は短く言い切れるので雑談の返答に便利です。
work as のあとにも冠詞が必要です。×work as researcher ではなく work as a researcher。dream job のあとは名詞でも to be でも自然です。
計画として語る三段階
夢には「気持ち」だけでなく「予定」として語る方法もあります。次の三つを押さえておくと、現実味の濃淡をつけられます。
- I’m planning to study abroad after graduation.(卒業後に留学する計画です。)……日程や手順まで決まっている段階。
- I’m thinking of becoming a civil engineer.(土木技術者になろうかと考えています。)……検討中で、まだ確定していない段階。
- I’m going to take the entrance exam next spring.(来春、入学試験を受けるつもりです。)……すでに決めていて実行に向かう段階。
つまり、want to be が気持ち、be planning to が予定、be thinking of が検討中という並びです。この三段階を使い分けられると、同じ夢の話でも聞き手に伝わる確度が変わります。
ただし、フレーズを言い切っただけでは会話は止まります。ここからが本題です。夢に理由を足す方法を見ていきましょう。
理由ときっかけを添えると会話が伸びる
- because、I got interested in 〜 when …、I was inspired by 〜 の三本柱で理由が言える。
- 個人的な出来事を起点にすると、立派な理由よりも記憶に残る話になる。
- 英語圏の学校では正確さと同じくらい「なぜその夢か」というストーリーが重視される。
夢の一文だけでは会話は続きません。モデル会話で友人役が What is your motivation? と尋ねたように、英語の会話では理由がとても大切にされます。逆に言えば、理由を先に用意しておけば、聞かれる前から自分で話を膨らませられます。
because 〜(〜だから)
間取りを描くのが好きなので、建築家になりたいです。/人を助けるのが好きなので、看護師になりたいです。
because は「ビコーズ」で、会話では「’cause(コーズ)」と縮まることもあります。書くときは省略せずに because と綴ります。
もっとも汎用的な理由の言い方。会話でも作文でも使えます。順番を変えて Because I like helping people, I want to be a nurse. とも言えます。
×because of I like… は誤りです。because のあとは文(主語+動詞)、because of のあとは名詞。like のあとの動詞は helping のように〜ing にします。
I got interested in 〜 when …(…のときに〜に興味を持った)
10歳のときに建物に興味を持ちました。/祖母と料理番組を見て料理に興味を持ちました。
interested は「インタレスティッド」と四音節で。got を軽く、interested を強めに置くと聞き取りやすくなります。
きっかけの時期を示したいときに使います。when 以下に年齢や出来事を入れると、話に時間の奥行きが生まれます。
×I got interest in buildings. は品詞の誤りです。interested(形容詞)を使います。in のあとは名詞または動名詞になります。
I was inspired by 〜.(〜に影響を受けた)
英語の先生に影響を受けました。/震災復興のドキュメンタリーに心を動かされました。
inspired は「インスパイアド」でアクセントは pai の位置。少しゆっくり言うと、真剣な気持ちが伝わりやすくなります。
人・作品・出来事から受けた影響を述べるときに使います。作文やスピーチで、理由を一段深く見せたいときに効果的です。
×I inspired by my teacher. では「私が誰かを鼓舞した」形が崩れた文になります。受け身なので was/am を入れてください。
出来事を起点に語る/社会への思いを添える
親戚の家が大地震で壊れてしまい、だから頑丈な建物を建てたいのです。/それ以来ずっと、もっと安全な住宅を設計したいと思っています。/安全な公共建築を設計することで、世界をより良くしたいです。/建築家になるために一生懸命勉強します。
that’s why の前で一拍置くと、理由と結論の境目がはっきりします。Ever since then は文頭でゆっくり言うと余韻が出ます。
スピーチの中盤から終盤にかけて使う型です。出来事→思い→行動宣言と並べると、聞き手の納得感が高まります。
make the world a better place は語順が固定された言い方です。×make better the world とはしません。by のあとは動名詞(designing)になります。
英語圏の学校では、文法の正確さと同じくらい「なぜその夢なのか」「どんな経験があったのか」というストーリーが見られます。夢そのものが平凡でも、体験に裏づけられた理由があれば説得力は十分です。
とはいえ、そもそも夢が決まっていない人も多いはずです。次に、その場合の答え方を見ていきます。
まだ夢が決まっていないときの答え方
- 「未定→でも興味の方向→好きなこと」の順で話せば会話は自然に続く。
- I haven’t decided yet, but 〜 の but 以降が会話の続きを作る鍵になる。
- 好きなことを差し出せば、相手が次の質問を用意してくれる。
夢が決まっていないことは、まったく問題ではありません。困るのは「決まっていないから黙る」ことだけです。会話が止まる原因は、内容の有無ではなく、続きの言葉があるかどうかにあります。
まだ決めていませんが、子どもと関わる仕事に興味があります。/まだはっきりしていません。いろいろ探しているところです。/いくつか候補はありますが、まだ固まっていません。/英語を使える仕事に就きたいという気持ちはあります。/人の役に立つ何かをしたいのですが、それが何かはまだ分かりません。
but の直前で軽く息を置くと、前後の対比がはっきりします。yet を上げ調子で終えず、落として言うと落ち着いた印象になります。
英会話レッスン、面接、初対面の雑談。どれも「まだ決まっていない」を正直に言いながら、興味の方向で話をつなぐ形です。
I don’t know. の一言で終えると、話す気がないという印象になりかねません。必ず but 以降を添えてください。yet は「まだ」を表すため、否定文の文末に置きます。
こう答えられたら、相手はたいてい What kind of things do you like? と続けてくれます。そこで I like reading and learning about different cultures.(読書といろいろな文化を学ぶことが好きです)と好きなことを差し出せば、会話としては十分に成立します。
つまり、結論がなくても方向があれば会話は成り立つということです。決まっていない状態を、話題の入口として使ってしまいましょう。
さて、答え方が固まってきたところで、多くの学習者がつまずく細部に入ります。職業名と冠詞です。
職業名の英語と冠詞の落とし穴
- 職業名の前には原則 a/an が必要。母音の音で始まる語には an を使う。
- architect、engineer、artist、actor、author、interpreter はすべて an。
- 「サラリーマン」「OL」などの和製英語は office worker などに言い換える。
夢を語るとき、職業名の前には原則として a/an が必要です。判断の基準は綴りではなく音で、母音の音で始まる語には an を使います。
an を使うのは an architect、an engineer、an artist、an actor、an author、an interpreter、an accountant。
a を使うのは a doctor、a teacher、a nurse、a lawyer、a designer、a pilot、a carpenter です。モデル会話で an architect となっていたのは、この規則どおりです。
覚えておくと便利な職業名も並べておきます。作文でそのまま使えるよう、和訳をセットにしています。
- architect(建築家)/civil engineer(土木技術者)/interior designer(インテリアデザイナー)/carpenter(大工)
- veterinarian・vet(獣医)/pharmacist(薬剤師)/nurse(看護師)/physical therapist(理学療法士)
- accountant(会計士)/civil servant(公務員)/social worker(社会福祉士)/lawyer(弁護士)
- flight attendant(客室乗務員)/pastry chef(パティシエ)/barista(バリスタ)/hairdresser(美容師)
- game developer(ゲーム開発者)/data scientist(データ分析の専門家)/illustrator(イラストレーター)/translator(翻訳者)/interpreter(通訳者)
「サラリーマン」を salaryman、「OL」を OL と言っても英語では通じません。office worker や company employee に言い換えてください。「パート」は part-time worker です。また「デザイナー」も designer だけでは範囲が広すぎるため、graphic designer、fashion designer のように具体化すると誤解が生まれません。
なお、becomeやbe動詞のあとで職業を言う場合は単数なので冠詞が必要ですが、複数で語る場合は不要です。We want to be doctors. のように、主語が複数なら a は付けません。単数なら冠詞、複数なら無冠詞と覚えておけば迷いません。
語彙が整ったら、今度は聞く側の練習です。相手の夢を引き出す質問を持っておくと、会話の主導権が握れます。
会話を広げる質問と応援のひと言
- What made you want to be 〜? は理由を自然に引き出せる万能質問。
- 応援のひと言を持っておくと、会話の温度が一段上がる。
- 質問と応援をセットで覚えると、聞き役としても会話が続けられる。

夢の話は、聞く側の質問力で深まります。モデル会話の友人役の質問は、どれもそのまま使えるものでした。次の六つを覚えておけば、相手が誰でも会話を回せます。
- What is your motivation?(動機は何?)
- What made you want to be an architect?(何がきっかけで建築家になりたいと思ったの?)
- How hard is it to become an architect?(建築家になるのはどれくらい大変なの?)
- How many hours a day do you study?(一日に何時間勉強しているの?)
- What do you need to do to get there?(そこへ行くには何が必要なの?)
- Have you visited any buildings you love?(好きな建物を見に行ったことはある?)
とくに What made you want to be 〜? は便利です。直訳は「何があなたを〜になりたくさせたのか」で、理由ときっかけの両方を一度に引き出せます。Why do you want to be 〜? よりも柔らかく響くのも利点です。
応援のフレーズも一緒に持っておきましょう。
That sounds great!(それはすごい)、You can do it!(君ならできる)、I’m sure you’ll make it.(きっと実現できるよ)、Good luck with your studies!(勉強、頑張ってね)、I’m rooting for you.(応援しているよ)。相手の夢を受け止める言葉があるかどうかで会話の温度は変わります。
ここまでで会話の材料はそろいました。続いて、試験や作文で減点されやすい細部を点検しておきましょう。
間違えやすいポイントの点検
- 会話で許される省略形は、作文では正式な形に戻す必要がある。
- hard と hardly は正反対の意味になるため取り違えに注意。
- My dream is to の to、dream of の動名詞はセットで覚えると混乱しない。
会話には、口語だからこそ許される崩れた形も含まれます。作文や試験で書くときは、次の点を点検しておくと安心です。
How hard to be an architect? は口語的な省略形
友人同士の会話では通じますが、書くときは How hard is it to become an architect? と、is it を入れた形にしましょう。同様に Where do you want to work? も Where want to work? とは書けません。
建物の被害には destroy/damage を使う
was broken by the big earthquake でも意味は通じますが、建物の被害には destroy や damage のほうが自然です。全壊なら was destroyed in the big earthquake、大きく損傷したなら was badly damaged by the earthquake と、被害の程度で選び分けられます。
break は棒や皿のように「折る・割る」イメージが強い動詞です。窓ガラスなら The windows were broken. で自然ですが、家屋全体には合いません。
hard と hardly を混同しない
study hard は「熱心に勉強する」ですが、hardly study は「ほとんど勉強しない」。一文字違いで正反対の意味になり、面接では致命的な誤解を招きます。副詞の -ly を足せば丁寧になる、という思い込みは捨ててください。
to の有無を整理する
My dream is to be 〜 の to は落とせません。一方 dream of のあとは動名詞で、dream of being a teacher となります。形が違うので、この二つはセットで覚えるのが安全です。
また ×I want to become to a teacher. のような重複も頻出です。become のあとに to は不要で、I want to become a teacher. が正しい形です。to は一文に一度だけ、余ったら削るという感覚で見直すと防げます。
数字と時間の書き方
I study for five hours. の for は「五時間の間」を示します。会話では省いて I study five hours a day. とも言えます。作文では、一桁の数字は five のように語で書くほうが読みやすく、好まれる傾向があります。
誤りの点検が済んだら、いよいよ本番用の組み立てです。スピーチや面接でそのまま使えるテンプレートを見ていきましょう。
スピーチや面接で使える組み立てテンプレート
- 五段階テンプレートに自分の情報を入れるだけで60〜90語のスピーチが完成する。
- 締めの一文を複数持っておくと、場面に応じて印象を変えられる。
- 話す長さは40秒前後。面接やショートスピーチにちょうど収まる。
学校の発表、英検の面接、英会話レッスンの自由会話。どの場面でも、冒頭で示した五段階でまとめれば話が破綻しません。空欄を埋める形で組み立ててみてください。
私は看護師になりたいです。人の世話をするのが好きだからです。子どもの頃に入院したことがきっかけで医療に興味を持ちました。今は毎日、生物と英語を勉強しています。夢を実現するために一生懸命勉強します。
文の切れ目でしっかり止まり、because の前後に軽い間を置きます。最後の一文は少しゆっくり、語尾を下げて言い切ると余韻が残ります。
学校のショートスピーチ、英検の二次試験、授業のプレゼン。60〜90語、40秒前後に収まります。
段落ごとに情報を詰め込みすぎないこと。一文にひとつの内容が原則です。時制を混ぜないよう、きっかけは過去形、今の努力は現在形で通します。
締めのひと言は、いくつか手持ちがあると便利です。I will do my best to achieve my goal.(目標を達成するために全力を尽くします)、I hope I can make it happen someday.(いつか実現できたらと思っています)、That’s what I want to do in the future.(それが私の将来やりたいことです)。
面接では、この五段階のあとに追加質問が来ることがあります。What do you need to do to get there? への答えを一文だけ準備しておくと、慌てずに応じられます。I need to enter a university with a good nursing program. のような具体的な一文で十分です。
型が手に入ったら、あとは口を動かす番です。次に、練習の具体的な進め方を見ていきましょう。
発音とリズムを整える練習
- 夢の話では want to、got interested in、work as などのつながる音を重点的に練習する。
- 職業名を強く、周辺の機能語を軽く言うと英語らしいリズムになる。
- 録音して聞き返すと、自分では気づかない癖が見つかる。
夢を語る文には、音がつながる箇所が集中しています。ここを整えるだけで、同じ内容でも通じやすさが変わります。
練習したいつながりは次のとおりです。want to は「ウォナ」、going to は「ゴナ」、interested in は「インタレスティディン」、work as は「ワーカズ」、dreamed of は「ドリームドヴ」、think of は「シンコヴ」。口語ではこう縮まりますが、書くときは正式な綴りに戻すことを忘れないでください。
リズムの原則はひとつだけです。内容を担う語を強く、文法を担う語を軽く。I want to be an ARCHitect because I love DRAWing floor PLANS. のように、大文字にした部分だけを高く強く言ってみてください。それだけで棒読み感が消えます。
最後に、スマートフォンで自分の声を録音して聞き返しましょう。architect の ch が「チ」になっていないか、文末が上がりすぎていないか、because の前で息が切れていないか。自分の耳で気づいた点は、指摘されるよりも直りが早いものです。
では、これらをどの順番で練習していけばよいのでしょうか。一週間の進め方に落とし込んでみます。
読了後すぐ始められる一週間の練習プラン
- まず「夢・理由・今していること」の三文を書き、見ずに言えるまで音読する。
- 数字や場所を置き換える練習で、借り物の文が自分の言葉に変わる。
- 二役で音読すると、質問される側と尋ねる側の両方が鍛えられる。

フレーズを眺めるだけでは口が動きません。一週間、次の順番で進めてみてください。一日あたり10分程度で回せる分量にしています。
- 初日:自分の夢を三文で書く。夢、理由、今していること。それだけで十分です。
- 二日目:その三文を見ずに言えるまで音読する。詰まったら文を短くします。
- 三日目:数字や場所を入れ替える。in my hometown を in Tokyo に、five hours を two hours に。
- 四日目:きっかけの一文を足して四文にする。I got interested in 〜 when … を使います。
- 五日目:締めの一文を足して五文にし、録音して聞き返す。
- 六日目:質問役を自分で務める。What is your motivation? と自分に問い、答える。
- 七日目:モデル会話を台本にして二役で通し読みする。
とくに効果が出やすいのは三日目の置き換えです。数字や地名を自分のものに変えた瞬間、文は借り物から自分の言葉に変わります。置き換えができれば応用が利くようになり、別の話題でも同じ型が使えます。
会話の型が体に入ると、初対面の相手に突然聞かれても、あの流れを思い出すだけで言葉が出てくるようになります。ただ、ひとりで音読していると、間の取り方や自然さの判断は難しいものです。
相手のいる場で試してみたい方は、こちらもあわせて覗いてみてください。
最後に、学習者からよく寄せられる疑問をまとめておきます。細かな迷いはここで解消しておきましょう。
※ 無料は体験レッスンのみ(対面はご自身のお茶代のみ/継続時は1回60分3,000円都度払い)。強引な勧誘は一切ありません。
よくある質問
- フレーズ選び、冠詞、時制など、迷いやすい点を質問形式で確認できる。
- 面接での答えの長さや、未定のときの対応も具体的に示している。
つ・ぶ・や・き
- 夢を言葉にすると、「いつかの話」から「今日から積み上げるもの」に変わっていく。
- 三文でも自分の未来を人に伝えられた手ごたえが、次の一歩を軽くしてくれる。
なりたい仕事に向けて一生懸命に勉強することは、それ自体がすばらしいことだと思います。上を目指して静かに努力している人は、どの教室にも、どの職場にも必ずいます。
夢を口に出すのは少し勇気がいります。けれど、言葉にした瞬間から、その夢は「いつかの話」ではなく「今日から積み上げるもの」に変わっていくように思うのです。英語で語るとなればなおさら、たった三文でも自分の未来を人に伝えられたという手ごたえが、次の一歩を軽くしてくれます。
あなたの三文は、どんな夢から始まるでしょうか。書けたら、ぜひ声に出してみてください。では、また次回。
See you then.

