「イギリスでは小銭がないとトイレに入れないのでは?」「カードだけで移動できると聞いたけれど、本当に現金は不要?」と迷っていませんか。日本と違う硬貨を会計前に見分けられるか、店員の英語を聞き取れるかも不安になりやすいところです。
先に答えを示すと、都市部の旅行ではタッチ決済対応カードを中心にし、20〜50ポンドほどの現金を予備として持つ方法が現実的です。現金の内訳は5ポンド札と10ポンド札を中心にし、20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンドの硬貨を少し確保しておくと、硬貨専用設備や小規模な店にも対応しやすくなります。
ただし、必要額は滞在先、日数、地方への移動、マーケット巡りなどによって変わります。ロンドンのバスのように現金を受け付けないサービスもあるため、小銭だけに頼るのもカードだけに頼るのも避けるのが大切です。
この記事では、ポンドとペンスの関係、8種類の硬貨、トイレやチップの事情、交通機関での注意点、会計ですぐ使える英語を順番に確認できます。英語での支払いを会話練習から身につけたい場合は、英語教室の学習方法も選択肢に入れながら、まずは旅行中に必要な短い表現から声に出してみましょう。
イギリス旅行はカードを主役にし、小銭を予備にする
- 都市部ではタッチ決済が便利だが、少額の現金も予備になる
- カード2枚と20〜50ポンド程度の現金を分けて持つと対応しやすい
イギリス旅行の基本は、タッチ決済対応のクレジットカードやデビットカードを日常の支払いに使い、現金を非常用として残す形です。ロンドンのスーパー、カフェ、レストラン、交通機関では、カードやスマートフォンを端末にかざすだけで会計できる場面が広く見られます。
それでも、通信障害、店舗端末の故障、カード会社による一時的な利用制限は起こり得ます。地方の露店や小規模な慈善販売所では現金のみの場合もあるため、現金は主役ではなく保険と考えると、持ちすぎと不足の両方を防ぎやすくなります。
数日から1週間ほどの滞在で考える目安
都市部を中心に行動するなら、20〜50ポンドほどを一つの目安にできます。これは全旅行者に共通する必要額ではなく、カードが一時的に使えないときの飲み物、軽食、小規模な買い物などを想定した予備費です。
- 5ポンド札:2〜4枚ほど
- 10ポンド札:1〜2枚ほど
- 20ペンス硬貨:数枚
- 50ペンス硬貨:数枚
- 1ポンド硬貨:2〜4枚ほど
- 2ポンド硬貨:1〜3枚ほど
地方のイベントへ行く、現金払いと案内された宿泊施設を使う、マーケットで買い物を重ねる予定がある場合は、行程に合わせて増やします。反対に、空港から市内へ移動して都市部だけを観光し、支払い対応を事前確認できる場合は、現金を少なめにしても行動しやすいでしょう。
カードは2枚を別々に保管する
カードを2枚持っていても、同じ財布をなくせば両方を失います。1枚を普段使う財布、もう1枚をホテルの金庫や別のバッグに置き、可能なら異なる国際ブランドを選びます。スマートフォン決済も便利ですが、充電切れや端末紛失を考えると、物理カードを完全に省くのは慎重に判断したいところです。
現金を多く持てば安心とは限りません。盗難や紛失時の損失が大きくなるため、必要額を分散し、予備カードと現金を同じ場所へ入れないようにしましょう。
では、受け取った硬貨を会計前にどう見分ければよいのでしょうか。次は、ポンドとペンスの関係から整理します。
1ポンドは100ペンスで、硬貨は8種類ある
- 1ポンドは100ペンスで、通貨記号は£、通貨コードはGBP
- 硬貨は大きさ順ではなく、額面・形・色を合わせて確認する
イギリスの通貨はスターリング・ポンドで、記号は「£」、国際的な通貨コードは「GBP」です。1ポンドは100ペンスに相当し、1ペンスだけを指すときはpenny、複数ならpenceを使います。
日常会話では、20ペンスをtwenty p、50ペンスをfifty pのように、数字の後ろへ「ピー」を付ける言い方がよく使われます。penceを知らなくても支払いはできますが、値段を聞いたときにpを理解できると、ポンドと聞き違える心配が減ります。
| 額面 | 英語での読み方 | 見分ける手掛かり |
|---|---|---|
| 1p | one penny | 小型の銅色 |
| 2p | two pence | 1pより大きい銅色 |
| 5p | five pence | 小型の銀色 |
| 10p | ten pence | 5pより大きい銀色 |
| 20p | twenty p | 小さめの七角形 |
| 50p | fifty p | 大きめの七角形 |
| £1 | one pound | 12角形で二色 |
| £2 | two pounds | 大きく重い二色構造 |

大きい硬貨ほど高額とは限らない
初めて硬貨を手にしたときに注意したいのは、大きさと額面が単純な順番になっていないことです。たとえば10ペンス硬貨は20ペンス硬貨より直径が大きいため、大きさだけで価値を判断しないことが重要です。
20ペンスと50ペンスは七角形なので、丸い銀色硬貨と触った感覚でも区別しやすいでしょう。1ポンドは12角形で内側と外側の色が異なり、2ポンドはさらに大きい二色構造です。暗い場所では無理に色だけで判断せず、表裏の数字も確認します。
国王と女王の肖像が混ざっていても慌てない
チャールズ国王の肖像がある硬貨と、エリザベス女王の肖像がある硬貨は一緒に流通しています。肖像が違うだけで使えないと判断せず、額面と硬貨の仕様を確認してください。記念デザインが施された50ペンスや2ポンド硬貨を受け取る場合もあります。
quidはポンドを表すくだけた語
店員や現地の人がfive quidと言った場合、意味は5ポンドです。複数でも通常はquidsではなくquidのまま使われます。旅行者が会話で無理に使う必要はありませんが、聞いて理解できるようにしておくと金額確認が楽になります。
- フレーズ
- It’s five quid.
- 日本語訳
- 5ポンドです。
- 使う場面
- くだけた会話で価格を伝えられたときに理解したい表現です。
- 注意点・誤用例
- five quidsとは通常言いません。改まった会計ではfive poundsを使えば十分です。
- 発音・ニュアンス
- quidは「クウィド」に近く、短く一音節で発音します。親しい日常会話に合う表現です。
紙幣は5・10・20・50ポンドを見分ける
- 一般的なイングランド銀行券は5・10・20・50ポンド
- 旅行中は5ポンド札と10ポンド札が小さな会計で使いやすい
イングランド銀行が発行する一般的な紙幣には、5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドがあります。素材は紙ではなく、耐久性や耐水性を備えたポリマーです。硬貨と同じく、チャールズ国王とエリザベス女王の肖像がある有効な紙幣が併存しています。
50ポンド札も有効ですが、小さな店舗では釣り銭や確認作業の都合で断られることがあります。旅行用には5ポンド札と10ポンド札を中心にすると、飲み物や軽食の購入で出しやすくなります。
紙幣はnoteまたはbanknoteと呼ぶ
イギリス英語では紙幣をnoteまたはbanknoteと呼びます。アメリカ英語で紙幣を表すbillは、イギリスではレストランの勘定書や請求書を指すことが多いため、場面によって意味が変わります。
- a five-pound note:5ポンド札
- a ten-pound note:10ポンド札
- some notes and coins:紙幣と硬貨をいくらか
- the bill:レストランなどの勘定書
スコットランドや北アイルランドの紙幣
スコットランドと北アイルランドでは、認可を受けた銀行が独自のデザインのポンド紙幣を発行しています。旅行中に受け取る可能性がありますが、イングランドの小規模な店では見慣れていないことを理由に、受け取りをためらわれる場合があります。
スコットランドで受け取った紙幣は、可能なら滞在中に使っておくと、その後の会計が円滑です。なお、「法定通貨」という言葉は、店があらゆる支払いで必ず受け取らなければならないという意味ではありません。店舗は現金不可やカードのみといった支払い条件を設定することがあります。
- フレーズ
- Do you have a smaller note?
- 日本語訳
- もっと小さい額面の紙幣はありますか。
- 使う場面
- 高額紙幣を出したとき、店員から小さい紙幣がないか確認される場面です。
- 注意点・誤用例
- smallerは紙幣の物理的な寸法ではなく、ここでは小さい額面を意味します。紙幣をbillと呼ぶよりnoteが自然です。
- 発音・ニュアンス
- noteは「ノウト」に近く、母音を少し伸ばします。質問されても責められているわけではないので、なければSorry, I don’t.で構いません。
小銭が役立つのはトイレ・小規模店・寄付・非常時
- 硬貨は一部の設備や直接渡す少額の支払いで役立つ
- 現金のみの場所と、現金を受け付けない場所の両方がある
小銭が特に役立つのは、一部の有料トイレ、地方の露店、寄付箱、ホテルで感謝を直接伝える場面です。さらに、カード端末や通信に問題が起きたとき、飲み物や軽食を買う予備手段にもなります。
一部の有料トイレ
公共トイレには、無料の場所、有料で硬貨を入れる場所、タッチ決済に対応した場所があります。料金や設備は自治体、駅、観光施設ごとに異なるため、入口の表示を確認するのが確実です。
硬貨専用の機械では釣り銭が出ない場合があります。20ペンス、50ペンス、1ポンドを少しずつ持っていると、exact change onlyと表示された設備にも対応しやすくなります。
小規模な店と露店
都市部のマーケットでもカード対応は広がっていますが、すべての出店者が同じ支払い方法とは限りません。現金のみの店がある一方、衛生面や管理上の理由からカードだけを受け付ける店もあります。入口、商品棚、レジ周辺の表示を先に見ましょう。
- Card only:カードのみ
- Cash only:現金のみ
- No cash:現金不可
- Contactless accepted:タッチ決済可
- Exact change only:ちょうどの金額で支払う
- No change given:釣り銭は出ない
- Minimum card payment:カード払いの最低利用額あり
寄付とホテルでの感謝
教会、博物館、美術館などに寄付箱が置かれていることがあります。寄付は入場料とは異なり、任意と示されている場合は払うかどうかを自分で決められます。硬貨を入れられるほか、金額設定済みのタッチ決済端末が置かれている施設もあります。
ホテルでは、ポーターに重い荷物を運んでもらい、直接感謝を示したいときに1〜2ポンド程度の硬貨が便利です。ただし、通常のチェックイン、道案内、一般的な客室清掃で毎回チップを渡す義務があるわけではありません。

公共トイレは有料と決めつけず、早めに場所を探す
- 無料トイレもあり、すべての公共トイレで硬貨が必要なわけではない
- 博物館、商業施設、図書館、主要駅などを早めに確認する
「イギリスの公共トイレはほとんど有料」という前提で行動する必要はありません。無料の施設もあり、有料施設でもカードを使えることがあります。ただし、日本よりトイレの場所が見つけにくかったり、利用者以外へ開放していなかったりする場合があるため、切迫する前に探すことが大切です。
無料トイレを見つけやすい場所
- 博物館や美術館
- デパートやショッピングセンター
- 飲食をしたカフェ、パブ、レストラン
- 図書館や自治体の公共施設
- 空港や長距離列車が発着する主要駅
- 大規模な観光施設
博物館や美術館には来館者用トイレがあることが多いものの、入館列や手荷物検査で時間がかかることがあります。カフェも、テイクアウト専門の小型店舗には客用トイレがない場合があります。候補を一つに絞らないことが安心につながります。
飲食店では一言確認する
客として飲食している場合でも、トイレに暗証番号が必要な店があります。番号がレシートに印刷されていることもあるため、すぐ捨てないほうがよいでしょう。何も注文せずトイレだけを使いたい場合は、断られる可能性を理解したうえで丁寧に尋ねます。
- フレーズ
- Excuse me, where’s the nearest toilet?
- 日本語訳
- すみません、最寄りのトイレはどこですか。
- 使う場面
- 駅員、警備員、店員などに近いトイレを尋ねる場面です。
- 注意点・誤用例
- Where is nearest toilet?ではなく、nearestの前にtheを置きます。go public toiletではなく、go to the toiletまたはuse a public toiletと言います。
- 発音・ニュアンス
- Where’sはwhere isをつないだ形です。nearestは「ニアリスト」に近く、最初の音節をやや強くします。
- フレーズ
- Do I have to pay to use the toilet?
- 日本語訳
- トイレを使うには料金を払う必要がありますか。
- 使う場面
- 入口の表示だけでは無料か有料か分からないときに使います。
- 注意点・誤用例
- Is the toilet free?でも通じますが、freeには「空いている」という意味もあります。料金の有無を明確にするならpay to useを使えます。
- 発音・ニュアンス
- have toは会話で「ハフタ」に近くつながります。文末を少し上げると質問として伝わりやすくなります。
無料か有料かより周囲の状況を見る
無料だから危険、有料だから安全とは一概に言えません。照明、管理状態、人通り、時間帯を見て判断します。深夜の人通りが少ない場所を避け、バッグやスマートフォンを洗面台へ放置せず、不審な状況では別の施設へ移動してください。
緊急時でも、清掃中や故障中の表示を無視して入らないようにします。子どもを一人で行かせず、困ったときは駅員、警備員、施設スタッフへ相談してください。
ロンドンの交通機関では小銭よりタッチ決済を使う
- 地下鉄や鉄道では入場時と退場時に同じカードまたは同じ端末を使う
- ロンドンのバスは現金運賃を受け付けないため、小銭だけでは乗れない
ロンドンの地下鉄、バス、トラムなどでは、Oysterカードや対応する決済カード、スマートフォン、腕時計型端末を利用できます。旅行中の交通費は、小銭を準備するよりも、使うカードまたは端末を決めておくほうが円滑です。
入場と退場で同じ媒体を使う
地下鉄や鉄道では、入場時と退場時にまったく同じカードまたは端末を使います。物理カードと、そのカードを登録したスマートフォンは、利用者から見れば同じ口座でも、交通システム上は別の支払い手段として扱われることがあります。
- 入場は物理カード、退場はスマートフォンにしない
- 入場はスマートフォン、退場は腕時計にしない
- 1枚のカードを同行者と順番に使わない
- 同行者ごとに別のカードまたは端末を用意する
媒体を変えると、正しい入退場の組み合わせとして認識されず、想定外の運賃につながる可能性があります。利用中はカードを財布の同じ場所に戻し、どれを使ったか分からなくならないようにします。
バスでは現金だけ持っていても乗れない
ロンドンのバスでは現金運賃を受け付けていません。1ポンド硬貨や2ポンド硬貨を持っていても、それだけでは支払えないため、Oysterカードや対応するタッチ決済手段を用意します。現金がどこでも使えるとは限らない代表的な場面です。
- フレーズ
- Can I pay by contactless?
- 日本語訳
- タッチ決済で支払えますか。
- 使う場面
- 店、券売機、トイレなどでタッチ決済への対応を確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- pay in contactlessよりpay by contactlessが自然です。カードそのものを示すならCan I pay by card?でも構いません。
- 発音・ニュアンス
- contactlessは「コンタクトレス」に近く、最初の音節をやや強くします。端末を指しながら短くContactless?と尋ねても伝わりやすい表現です。
チップは義務と決めつけず、伝票を先に確認する
- レストランではservice chargeの有無を確認してから判断する
- パブやカフェで毎回チップを渡す必要はなく、硬貨も必須ではない
イギリスのチップは、アメリカと同じ感覚であらゆる場面に必要と考えないほうが分かりやすいでしょう。支払い前にサービス料の有無を確認し、含まれていなければ、受けたサービスと自分の判断に応じて追加します。
レストラン
レストランでは、伝票にservice chargeが加えられていることがあります。12.5%前後を見かけることはありますが、店によって設定は異なります。すでに含まれているなら、さらに現金のチップを重ねる必要はありません。
サービス料がなく、対応に満足した場合は、10〜15%程度を目安に任意で加える方法があります。カード端末にチップ追加画面が出ることもあり、希望しなければNo tipを選べます。金額を確認してから操作することが大切です。
パブ、カフェ、タクシー、ホテル
カウンターで注文する一般的なパブやカフェでは、会計のたびにチップを渡す必要はありません。チップ容器があれば、良い対応への感謝として硬貨を入れることはできますが、任意です。
タクシーでは、9.20ポンドを10ポンドに切り上げるような渡し方があります。カード端末で追加できる場合もあるため、硬貨は必須ではありません。ホテルのポーターへ直接渡したいときには、1ポンドまたは2ポンド硬貨が使いやすいでしょう。
- フレーズ
- Is service included?
- 日本語訳
- サービス料は含まれていますか。
- 使う場面
- レストランの伝票でservice chargeの有無が分からないときに尋ねます。
- 注意点・誤用例
- serviceだけでサービス料を表すことがあります。より明確にIs the service charge included?と尋ねても構いません。
- 発音・ニュアンス
- includedは「インクルーディド」に近く、丁寧で中立的な確認です。チップを拒む失礼な質問には当たりません。
現地で小銭を作るなら少額の買い物をする
- 日本で硬貨を無理にそろえず、現地の買い物でお釣りを受け取れる
- ATMからは通常紙幣が出るため、硬貨を直接入手する方法にはならない
日本の外貨両替窓口では、ポンド紙幣を扱っていても硬貨を販売していない場合があります。出発前から8種類すべてをそろえる必要はありません。5ポンド札や10ポンド札を持参し、現金を受け付ける店で少額の商品を買えば、お釣りとして硬貨を受け取れます。
ただし、開店直後の小さな店では釣り銭が不足している場合があります。両替だけを頼むより、必要な商品を購入したうえで、可能なら硬貨を混ぜてもらえるか丁寧に尋ねるほうが自然です。
- フレーズ
- Could you give me some coins in change?
- 日本語訳
- お釣りに硬貨をいくらか入れてもらえますか。
- 使う場面
- 商品を現金で購入し、お釣りの一部を硬貨で受け取りたい場面です。
- 注意点・誤用例
- changeはお釣りや小銭を表す数えない名詞なので、some small changesとは通常言いません。個々の硬貨ならsome coinsまたはa few coinsを使います。
- 発音・ニュアンス
- Could youは会話で「クッジュー」に近くつながります。店の釣り銭状況によって断られることもあるため、依頼として穏やかに伝えます。
機械がお釣りを出すか確認する
- フレーズ
- Does this machine give change?
- 日本語訳
- この機械はお釣りが出ますか。
- 使う場面
- 有料トイレ、券売機、ロッカーなどへ硬貨を入れる前に確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- changeはここでもお釣りの意味です。Does this machine give a change?のように冠詞を付ける必要はありません。
- 発音・ニュアンス
- give changeは「ギヴ・チェインジ」に近い音です。機械を指しながら尋ねれば、短い質問でも意図が伝わります。
ATMから引き出せるのは通常紙幣です。硬貨が必要だからとATMを使っても、その場で小銭を得られるわけではありません。また、旅行後に残った外国硬貨は日本で両替しにくいため、帰国前の少額購入や任意の寄付で使い切る計画も立てておきましょう。
カード払いはポンド建て・暗証番号・利用通知を確認する
- 通貨選択画面では内容を確認し、基本は現地通貨のGBPを選ぶ
- 暗証番号、海外利用設定、緊急連絡先を出発前に確認する
日本円ではなくGBPを選ぶ
店舗やATMの画面で、日本円とポンドのどちらで処理するか尋ねられる場合があります。日本円を選ぶと、店舗やATM運営側が示す換算条件が適用される仕組みがあります。条件を比較したうえで特別な理由がなければ、GBPまたはpoundsを選び、カード会社側で換算してもらうのが基本です。
- フレーズ
- I’d like to pay in pounds, please.
- 日本語訳
- ポンド建てで支払いたいです。
- 使う場面
- 店員からPounds or Japanese yen?と聞かれたときに答えます。
- 注意点・誤用例
- pay by poundsではなく、通貨を示す場合はpay in poundsと言います。カードという手段にはpay by cardを使います。
- 発音・ニュアンス
- I’d like toは「アイド・ライク・トゥ」に近く、希望を丁寧に伝えます。In pounds, please.だけでも十分です。
ATMの手数料と設置場所を見る
ATM運営者が独自の利用料を加える場合があります。確定操作の前に、画面に示された金額、通貨、手数料を確認します。条件に納得できなければ、処理を中止して別のATMを探す選択もできます。
人通りの少ない場所に単独で設置されたATMより、銀行支店内や管理された商業施設内のものを選ぶと周囲を確認しやすくなります。暗証番号を入力するときは手元を覆い、カードと現金を受け取ってから画面を離れます。
暗証番号と海外利用設定
タッチ決済を続けていると、途中でカードを差し込み、暗証番号を求められることがあります。出発前に番号を確認し、思い出せない状態で何度も入力しないようにします。番号をカード本体や財布のメモへ書くのは避けてください。
カード会社の海外利用設定、利用限度額、利用通知も確認します。緊急連絡先はスマートフォンだけでなく、紙や別端末にも控えておくと、カードとスマートフォンを同時に失った場合に対応しやすくなります。
支払いとトイレの英語は短い型で覚える
- 長い説明より、確認したい内容を一文で伝える
- cash、change、note、payの使い分けを押さえる
旅行英語は、難しい単語を増やすより、場面ごとの短い型を口から出せることが役立ちます。支払い方法を尋ねる、釣り銭を確認する、トイレを探すという三つの場面を先に練習しましょう。
現金を使えるか尋ねる
- フレーズ
- Do you accept cash?
- 日本語訳
- 現金を受け付けていますか。
- 使う場面
- カード専用かどうか分からない店で、商品を注文する前に確認します。
- 注意点・誤用例
- Most shops are available to pay in credit cards.は不自然です。店を主語にするならMost shops accept cards.、利用者を主語にするならYou can pay by card.とします。
- 発音・ニュアンス
- acceptは後半の音節を強くし、「アクセプト」に近く発音します。Could I pay in cash?も丁寧で自然です。
ちょうどの金額が必要か尋ねる
- フレーズ
- Do I need the exact change?
- 日本語訳
- ちょうどの金額が必要ですか。
- 使う場面
- 料金箱や硬貨式設備で、釣り銭が出るか分からないときに使います。
- 注意点・誤用例
- exact moneyでも意図は推測されますが、釣り銭のない支払いにはexact changeが定型的です。
- 発音・ニュアンス
- exactは後半を強く発音します。表示にExact change onlyとあれば、釣り銭の出ないように支払う意味です。
トイレが改札内か外か尋ねる
- フレーズ
- Is the toilet inside or outside the ticket gates?
- 日本語訳
- トイレは改札内ですか、改札外ですか。
- 使う場面
- 駅でトイレの方向だけでなく、改札を通る必要があるか確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- ticket gateは改札を指します。単にinside or outside?と尋ねる場合は、何の内外かを指さして明確にします。
- 発音・ニュアンス
- insideとoutsideを少し強く発音すると、二択の質問だと伝わりやすくなります。
よくある文法のつまずき
- 不自然:I don’t need cash a lot.
自然:I don’t need much cash. / I don’t need a lot of cash. - 不自然:Bring some small changes.
自然:Bring some small change. / Bring a few coins. - 不自然:How come should I bring coins?
自然:Why should I bring coins? / Why do I need to carry coins? - 不自然:If you want to go public toilet.
自然:If you need to use a public toilet. - 不自然:I cannot stand for toilet.
自然:I can’t hold it for very long.
cashとchangeは、通常は数えない名詞として扱います。硬貨を一枚ずつ意識する場合はcoinsを使うと分かりやすくなります。また、支払い手段にはby card、現金という状態にはin cash、具体的なカードを使う場合にはwith a credit cardという形を使えます。
会話例で小銭とカードの判断を練習する
- カードを基本にし、少量の現金を予備にする流れを会話で確認する
- 単語を入れ替え、トイレ・店・交通の各場面へ応用する
旅行前に支払い方法を相談する会話
- フレーズ
- 学習者:Should I take a lot of cash with me?
案内役:You probably won’t need much cash. Cards and contactless payments are widely accepted in London.
学習者:Can I travel without any cash at all?
案内役:You might be able to, but it’s sensible to carry a small amount for emergencies.
学習者:Which coins are useful?
案内役:A few 20p, 50p, £1 and £2 coins may come in handy. - 日本語訳
- 学習者:現金をたくさん持っていくべきですか。
案内役:おそらく多額の現金は必要ありません。ロンドンではカードとタッチ決済が広く使われています。
学習者:現金をまったく持たずに旅行できますか。
案内役:できるかもしれませんが、緊急時に備えて少額を持つのが堅実です。
学習者:どの硬貨が便利ですか。
案内役:20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンド硬貨が少しあると役立つでしょう。 - 使う場面
- 旅行前に経験者や宿泊施設へ、現金の必要性を相談する場面です。
- 注意点・誤用例
- much cashは疑問文や否定文で使いやすい形です。肯定文ならa lot of cashも自然です。come in handyは「役に立つ」という意味で、必須だと断定する表現ではありません。
- 発音・ニュアンス
- probablyは会話で中央の音が弱くなり、「プロブブリー」に近く聞こえることがあります。sensibleは「現実的で分別がある」という穏やかな助言です。
有料トイレの入口で確認する会話
- フレーズ
- 学習者:Excuse me, do I have to pay to use this toilet?
係員:Yes, there’s a charge at the entrance.
学習者:Can I pay by card?
係員:Yes, you can use contactless. The coin slot is over there as well.
学習者:Thank you. Does the machine give change?
係員:No, it doesn’t. You’ll need the exact change. - 日本語訳
- 学習者:すみません、このトイレを使うには料金が必要ですか。
係員:はい、入口で料金がかかります。
学習者:カードで払えますか。
係員:はい、タッチ決済を使えます。硬貨投入口もあちらにあります。
学習者:ありがとうございます。機械はお釣りが出ますか。
係員:いいえ。ちょうどの金額が必要です。 - 使う場面
- 入口に硬貨投入口とカード端末の両方があり、使い方が分からない場面です。
- 注意点・誤用例
- there’s a chargeは料金が発生するという意味です。chargeを動詞として使う場合はThey charge 50p.のように表せます。
- 発音・ニュアンス
- coin slotは「コイン・スロット」、as wellは「〜も」という意味です。聞き取れなければSorry, could you say that again?と頼めます。
発音練習は三段階で行う
- 英文を見ながら、意味のまとまりごとに区切ってゆっくり読む
- 英文を見ず、日本語の場面から英語を一文だけ再現する
- coin、cash、card、toiletなど一語を入れ替えて応用する
たとえばCan I pay by card?を言えたら、cardをcontactlessへ替えます。次にDo you accept cash?、Does it take coins?と、店側や機械側を主語にする形も練習します。一度に多く覚えるより、旅行中に言う可能性が高い五つを優先してください。
出発前と現地で行う実践チェック
- カード、現金、連絡先、トイレ情報を出発前に分散して準備する
- 現地では硬貨を増やしすぎず、帰国前に残高を調整する
出発前のチェックリスト
- タッチ決済対応カードを2枚用意する
- 可能なら異なる国際ブランドを選ぶ
- カードの暗証番号を確認する
- 海外利用設定と利用限度額を確認する
- 利用通知を有効にする
- カード会社の緊急連絡先を紙にも控える
- 5ポンド札と10ポンド札を中心に少額の現金を持つ
- 現金と予備カードを別々に保管する
- 宿泊先や訪問先周辺のトイレ候補を地図で確認する
- 交通機関で使うカードまたは端末を決める
- 支払いとトイレの英語を五つ声に出す

到着後に行うこと
- 空港や駅でカードが使えることを少額決済で確認する
- 現金対応の店で必要な買い物をし、お釣りとして硬貨を受け取る
- 20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンドを財布の見やすい場所へ分ける
- 交通では同じカードまたは端末を継続して使う
- トイレを見かけたら次の移動前に利用を検討する
硬貨を手に入れたら、ホテルで一度机に並べ、額面を声に出して確認します。20pと50pは七角形、£1は12角形、£2は大きな二色構造という順に触れてみると、レジで探す時間を短くしやすくなります。
帰国前に行うこと
旅行終盤はカード払いだけにせず、手元の硬貨を確認します。空港へ向かう前の飲み物や軽食で少額硬貨を使い、必要に応じて任意の寄付へ回します。すべて使い切ろうとして不要な物を買う必要はありませんが、外国硬貨は帰国後に換金しにくいことを覚えておきましょう。
旅行中の支払いはカードを中心にし、20〜50ポンド程度の現金を行程に応じて調整するのが基本線です。小銭は20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンドを少し持ち、トイレや小さな店では表示を見てから使います。これならキャッシュレスの場所と硬貨専用の場所の両方へ対応しやすくなります。
イギリスの小銭に関するQ&A
- 現金の目安、硬貨の入手、トイレ、交通、余った硬貨を再確認する
- 旅行日程と訪問場所に合わせて持ち方を調整する
イギリス旅行には小銭をいくら持っていけばよいですか?
都市部を中心に数日から1週間ほど滞在するなら、現金全体で20〜50ポンドほどを一つの目安にし、その一部を20ペンス、50ペンス、1ポンド、2ポンド硬貨にすると使いやすくなります。地方への移動や現金払いの予定があれば増やしてください。
イギリスの公共トイレでは必ず小銭が必要ですか?
必ず必要とは限りません。無料のトイレ、有料で硬貨を使うトイレ、タッチ決済に対応したトイレがあるため、入口の料金と支払い方法を確認してください。
ロンドンのバスは小銭で乗れますか?
ロンドンのバスは現金運賃を受け付けていないため、小銭だけでは乗車できません。Oysterカード、対応する決済カード、スマートフォンなどを用意します。
日本でポンド硬貨をそろえる必要はありますか?
無理にそろえる必要はありません。日本では外国硬貨を扱わない両替窓口もあるため、少額紙幣を用意し、現地の買い物のお釣りとして硬貨を受け取る方法があります。
ATMでポンド硬貨を引き出せますか?
一般的なATMから出てくるのは紙幣です。硬貨が必要な場合は、現金対応の店で少額の買い物をしてお釣りを受け取る方法が現実的です。
エリザベス女王の肖像がある硬貨や紙幣は使えますか?
現在有効な硬貨やポリマー紙幣であれば、チャールズ国王の肖像があるものと一緒に流通し、通常の支払いに使えます。肖像だけで使用可否を判断しないようにしてください。
カード払いでは日本円とポンドのどちらを選びますか?
換算条件を確認したうえで特別な理由がなければ、現地通貨のGBPまたはpoundsを選ぶのが基本です。確定前に通貨、金額、手数料を画面で確認してください。
余ったポンド硬貨は日本で両替できますか?
一般的な外貨両替窓口では外国硬貨を買い取らない場合があります。帰国前に少額の買い物で使うか、内容を確認したうえで任意の寄付に充てる方法があります。

