外国人の友人と歩いていて「あの店、何を売っているの?」と聞かれ、100円ショップをうまく英語で説明できずに言葉に詰まってしまった。あるいは留学先で「これ、全部1ドルなの?」と確認したいのに、単語が出てこなかった。そんな経験はないでしょうか。
100円ショップは日本独自のようでいて、実は英語圏にもよく似た店がたくさんあります。呼び方の型を一度つかんでしまえば、日本の店の説明も、海外での買い物も、同じ知識で乗り切れます。
この記事では、日本の100均を指す言い方から、国ごとの呼び名、値段や品質を語る語彙、店内でそのまま使える会話までを順番に整理します。読み終えたときには「A 100-yen shop is a store where almost everything costs 100 yen.」と自分の言葉で説明できる状態を目指します。英語の学び直しを本格的に進めたい方は、英語教室のような対話の場を併用すると、覚えた表現が定着しやすくなります。
まずは、いちばん多くの人がつまずく「日本の100円ショップを英語でどう言うか」から見ていきましょう。

生活に密着した100均を英語で言い表す
- 日本の店を指すなら 100-yen shop / hundred-yen store が基本形
- アメリカ英語は store、イギリス英語は shop が自然に響く
- 数字を形容詞的に使うためハイフン入りの 100-yen shop がより丁寧な表記
- 300円ショップ、500円均一なども同じ型で応用できる
結論から言えば、日本の100円ショップは 100-yen shop または hundred-yen store と言えば問題なく通じます。通貨の単位(yen)を必ず入れることが、通じる英語にする最大のポイントです。
なぜ単位が重要なのでしょうか。日本語の「100均」は「100円均一」の略語ですが、英語では通貨の単位を落とすと「100個の何か」なのか「100番目の何か」なのか判別できません。yen、dollar、pound といった単位が、店の性質そのものを説明する役割を担っているのです。
生活に必要なものの多くを買いそろえられる100円ショップは、暮らしのなかでとても重宝します。新生活を始めるときに食器や収納ケース、インテリアグッズをそろえれば、出費をぐっと抑えられます。文房具、掃除用品、キッチン用品、園芸用品、季節の飾りまで、思いつくものがひととおり見つかるのは日本の均一ショップの強みです。
こうした店は外国人観光客にも人気です。日本旅行のガイドブックには必ずといってよいほど100均が紹介されていて、箸や湯のみ、和柄の小物、お菓子、キャラクターグッズをお土産としてまとめ買いする姿もよく見かけます。「安いのに品質が良い」という評価が、そのまま日本の製造・流通のイメージにつながっているようです。
つまり、100均を英語で語れるようになることは、単に単語を一つ覚えるということではなく、日本の暮らしを紹介する引き出しを一つ増やすことでもあります。では、具体的な表記の作り方を確認していきましょう。
日本の店を指すなら 100-yen shop / hundred-yen store
日本国内の100円ショップの話をするときは、100-yen shop、100-yen store、hundred yen store、hundred-yen shop のいずれでも通じます。文字で書くときは数字を使って「100 yen shop」とするほうが読みやすく、形容詞的に名詞を修飾する形なので、厳密にはハイフンを入れた「100-yen shop」がより丁寧な表記になります。
会話ではハイフンの有無は音に出ないため、話すときに気にしすぎる必要はありません。メールや掲示物など書き言葉の場面でだけ意識すれば十分です。
shop と store はほぼ同じ意味で使えますが、アメリカ英語では store が好まれ、イギリス英語では shop のほうが自然に響きます。相手の出身地に合わせて選ぶと、より違和感のない英語になります。
- フレーズ
- I bought it at a 100-yen shop.
- 日本語訳
- 100円ショップで買いました。
- 使う場面
- 持ち物をほめられたとき、値段を聞かれたときの答えとして。日本国内の話をしている前提で使います。
- 注意点・誤用例
- ×I bought it 100-yen shop.(前置詞 at が抜けている)/×I bought it at 100-yen shop.(冠詞 a が抜けている)。初めて話題に出す店には a を付けます。
- 発音・ニュアンス
- 「ワン ハンドレッド イェン ショップ」。yen は「エン」ではなく「イェン」に近い音です。hundred の d は軽く、「ハンドレッ」で切れるように聞こえます。
この形はそのまま応用できます。300円ショップなら 300-yen shop(three hundred yen shop)、500円均一のコーナーなら 500-yen section のように言えます。
「均一」という概念を強調したいときは uniformity(均一)という名詞や、flat-price(均一価格の)、single-price store(単一価格の店)といった言い方も使えます。少し硬い文章では single-price retailer や variety store(雑貨全般を扱う店)という表現が登場することもあります。
- フレーズ
- There’s also a 300-yen shop next door.
- 日本語訳
- 隣には300円ショップもあります。
- 使う場面
- 商業施設を案内するとき。価格帯の違う店が並んでいることを伝える場面で便利です。
- 注意点・誤用例
- ×a 300-yens shop のように yen を複数形にしないこと。数字と組んで形容詞的に働くときは単数形のままです。
日本の店の言い方が固まったところで、次は海外の同じような店をどう呼ぶかを見ていきます。ここを混ぜてしまうと相手を戸惑わせるので、切り替えの基準をはっきりさせておきましょう。
海外の店を指すなら dollar store
アメリカやカナダにある同種の店を指す場合は、dollar store、one dollar store、one dollar shop が一般的です。“One Dollar shop” と言えば広く通じますし、現地の人は実際のチェーン名で呼ぶことが多いものの、この言い方で意味は十分に伝わります。
ここで押さえておきたいのが、dollar store と discount store の違いです。値段が一律かどうかが線引きになります。
dollar store は「すべての商品が1ドル」という値付けが前提の店を指し、discount store は「定価より安く売っている店」全般を指します。だからこそ、100均を英語で説明するときも「everything is 100 yen(すべて100円)」という一律性に触れると、相手の理解が一気に進みます。
日本の店について話しているのに dollar store と言ってしまうと、相手はアメリカの店を思い浮かべます。逆に海外で hundred yen store と言うと通貨が合わず、相手を戸惑わせてしまいます。「どの国の店の話をしているか」で語を切り替えるのが、いちばん実用的な判断基準です。
両者を橋渡しする言い方も覚えておくと便利です。「日本版の1ドルショップ」と伝えたいなら、It’s the Japanese version of a dollar store. や It’s like a dollar store, but everything is 100 yen. のように並べれば、単位の違いも含めて一度で説明できます。

100円ショップに関する英単語・英語表現
- cheap は「質が低い」という含みを持ちやすく、ほめ言葉には向かない
- 手頃さを前向きに伝えるなら affordable や inexpensive
- 税抜は price before tax、税込は tax-included price
- 品切れは out of stock、売り切れは sold out で使い分ける
最後に、100均の話題で最も差が出るのは「安さ」を表す語の選び方です。ここを外すと、ほめたつもりの一言が相手には悪口に聞こえてしまうことがあります。
まずは基礎となる語彙をまとめておきます。買い物の場面で頻繁に登場するものばかりです。
- hundred yen store/100円ショップ
- this price without tax/この価格は税抜きです
- uniformity/均一
- affordable/お手頃
- cheap-looking/安っぽい
- great deal/お買い得
- out of stock/在庫切れ
- sold out/売り切れ
- price tag/値札
- consumption tax/消費税
- register/レジ
- You can buy most products for 100 yen./ほとんどのものが100円で購入できます。
この一覧のなかで、とりわけ扱いに注意が必要なのが「安い」を表す語です。順に見ていきましょう。
「安い」を伝える語のニュアンスの違い
日本語の「安い」をそのまま cheap にすると、意図しない響きになることがあります。cheap は「質が低い」「粗末だ」という含みを持ちやすい語で、人の性格に使えば「けちだ」という意味にもなります。品物をほめたいときには向きません。
値段が手頃であることを前向きに伝えたいなら affordable が便利です。「無理なく買える価格」というニュアンスで、日本語の「プチプラ」に近い感覚で使えます。inexpensive も「高くない」という中立的な言い方で、品質を落とす含みがありません。
「値段のわりに価値がある」と言いたいときは good value や great value for money、「掘り出し物」なら bargain、「お買い得」なら great deal が使えます。とりわけ安さに驚いたときの決まり文句が It’s a steal.(安すぎて盗みみたいだ=激安だ)です。
- フレーズ
- The brand is affordable, but not cheap-looking.
- 日本語訳
- そのブランドは手頃だけれど安っぽくはない。
- 使う場面
- 100均のコスメや雑貨をほめるとき。「安いのに良い」を一文で言い切れます。
- 注意点・誤用例
- ×The brand is cheap, but good. と言うと「粗末だけど良い」という矛盾した響きになります。ほめる文では cheap を避けます。
- 発音・ニュアンス
- affordable は第2音節に強勢が置かれ「アフォーダブル」。but のあとを少し強めに言うと、対比がはっきり伝わります。
- フレーズ
- It looks much more expensive than it actually is.
- 日本語訳
- 実際の値段よりずっと高そうに見える。
- 使う場面
- 相手の持ち物をほめるとき、自分の買い物を紹介するとき。値段に触れずに質の高さを伝えられます。
- 注意点・誤用例
- than it actually is の is を落とさないこと。×than it actually. では文が完結しません。
- フレーズ
- This is such good quality for the price.
- 日本語訳
- この値段でこの品質はすごい。
- 使う場面
- 店内で商品を手に取ったとき、買った物を友人に見せたとき。for the price が「値段を考えると」を担います。
- 発音・ニュアンス
- such を強めに伸ばすと感嘆の気持ちが伝わります。quality は「クオリティ」より「クワリティ」に近い音です。
一方の cheap-looking は「安っぽく見える」という意味で、良い意味では使われません。近年の100均の商品はむしろ安く見えないものが多いので、ほめ言葉として使いたいときは上の三つのような形に置き換えます。
日本語の「リーズナブル」は「安い」の意味で使われがちですが、英語の reasonable は「値段が妥当・理にかなっている」という意味合いで、必ずしも「格安」を指しません。安さを強調したい場面では affordable や inexpensive のほうが誤解が少なくなります。
値段の語彙が整ったら、次に避けて通れないのが税の話です。日本の価格表示は外国人にとって分かりにくい部分なので、説明できると親切です。
税込・税抜を英語で言う
100均の話題では税の説明が欠かせません。tax-included price(税込価格)、tax-excluded price や price before tax(税抜価格)が基本の言い方で、this price without tax(この価格は税抜きです)もそのまま使えます。consumption tax が「消費税」です。
- フレーズ
- The price tag says 100 yen, but it’s 110 yen with tax.
- 日本語訳
- 値札は100円だけど、税込だと110円になります。
- 使う場面
- レジ前で「あれ、思っていた金額と違う」と戸惑っている相手への説明として。
- 注意点・誤用例
- The price tag says 〜 は「値札には〜と書いてある」という自然な言い方です。×The price tag is written 100 yen. とはしません。
- フレーズ
- Prices are shown before tax, so you pay a little more at the register.
- 日本語訳
- 表示は税抜なので、レジでは少し多く払うことになります。
- 使う場面
- 買い物前に店の仕組みをまとめて説明したいとき。予算を伝える場面でも役立ちます。
- 発音・ニュアンス
- register は「レジスター」で第1音節に強勢。日本語の「レジ」だけでは通じないため、register または checkout と言い切ります。
観光客と話す場面では tax-free shopping(免税での買い物)や duty-free という語も出てきます。免税手続きの対象になるかどうかは店や購入金額の条件によるため、案内するときは断定を避けた言い方が安全です。
- フレーズ
- You may need to spend a certain amount to qualify.
- 日本語訳
- 一定額以上の購入が条件になることがあります。
- 使う場面
- 免税について尋ねられたが、正確な条件を把握していないとき。may を使うことで断定を避けられます。
- 注意点・誤用例
- ×You must spend 5,000 yen. のように条件を断定すると、事実と違った場合に相手が不利益を受けます。確認を促す一言を添えるのが安全です。
値段と税が言えるようになったら、あと一つ買い物で必ず出てくるのが「在庫があるかどうか」です。
在庫と売り切れの言い方
人気商品はすぐになくなります。out of stock は「在庫切れ」、sold out は「売り切れ」で、どちらも会話でよく使います。restock(入荷し直す)、back in stock(再入荷した)も覚えておくと便利です。
二つの違いを整理すると、out of stock は「店の在庫がない状態」、sold out は「売り切れてしまった結果」に視点があります。実際の会話では入れ替えて使われることも多いので、どちらを使っても意味は通じます。
- フレーズ
- Those items are out of stock because of their popularity.
- 日本語訳
- それらの商品は人気のあまり品切れになりました。
- 使う場面
- 目当ての商品が見つからない相手に、理由を添えて説明するとき。
- 注意点・誤用例
- ×out of stocks と複数形にしないこと。stock はここでは不可算名詞として扱います。
- フレーズ
- Do you know when it will be back in stock?
- 日本語訳
- いつ再入荷するかご存じですか。
- 使う場面
- 店員に在庫を尋ねるとき。Do you know 〜 で始めると、丁寧で柔らかい質問になります。
- 注意点・誤用例
- ×Do you know when will it be back in stock? は語順の誤りです。間接疑問文では主語+動詞の順に戻します。
- フレーズ
- They only had one left, so I grabbed it.
- 日本語訳
- 残り1個だったので、すぐ手に取りました。
- 使う場面
- 買い物の報告として。grab には「さっと手に取る」という勢いのある語感があります。
- 発音・ニュアンス
- grabbed it は「グラブディッ」とつながって聞こえます。d と i を続けて発音する練習に向いた一文です。
単語がそろったところで、実際の会話ではどう組み合わされるのかを見てみましょう。ここからは対話形式で確認します。
会話で覚える100均英会話
- 「100円に見えない」は It doesn’t look like a 100-yen item.
- look like のあとは名詞、look のあとは形容詞
- 「他には何を」は what else、手段を聞くなら how else
- 買った場所を言うときは前置詞 at と冠詞 a を落とさない
最後に、100均の話題は「値段」「品物」「驚き」の三要素でほぼ回ります。この型を対話で体に入れておくと、実際の場面で言葉が出やすくなります。
以下は、同僚同士が100円ショップについて話している場面の会話例です。役割名で読み進めてみてください。
- 同僚A
- Did you change your smartphone case?
スマホのケース替えた? - 学習者
- Yes. My old case was broken, so I bought this one at a hundred yen store in a hurry.
うん。今まで使っていたのが壊れちゃって。急遽100円均一で買ったの。 - 同僚A
- It doesn’t look like a 100-yen item at all.
え、それ100円なの?そう見えないよ。 - 学習者
- Really? I’m so glad to hear that.
本当?そう言ってもらえて良かった。 - 同僚A
- What else do you buy at hundred yen stores?
他には、どんなものを100円ショップで買うの? - 学習者
- Well… hair ties, letter writing sets, and I always buy cleaning tools there.
そうねぇ。ヘアゴム、レターセット、それから掃除用品も買うなぁ。 - 同僚A
- You can buy almost anything for 100 yen. It’s really convenient.
何でも100円で買えるから便利だよね。 - 学習者
- Sometimes there are items for 300 or 500 yen, so we have to be careful.
たまに300円とか500円のものもあるから注意が必要よ。 - 同僚A
- Exactly. I sometimes buy them without realizing it.
確かにね。時々、気づかないで買うことがあるよ。
会話に出てきた表現のポイント
smartphone case はスマホケースです。二語に分けて smart phone case と書くこともありますが、現在は一語の smartphone が主流です。「携帯ケース」の意味で phone case とだけ言うことも多くあります。
in a hurry は「急遽・急いで」。suddenly も「急に」という意味なので同じような場面で使えますが、ニュアンスは異なります。in a hurry は「慌てて・急いで」という行動の様子、suddenly は「突然に」という出来事の唐突さを表します。「I had to buy one right away.(すぐに買わなければならなかった)」と言い換えることもできます。
look like は「〜のように見える」で、like のあとには名詞が来ます。「見た目が安っぽい」と形容詞をつなげたいときは look cheap のように like を外します。「look like + 名詞」「look + 形容詞」と対で覚えると混乱しません。
×It doesn’t look like cheap. は誤りです。cheap は形容詞なので It doesn’t look cheap. とします。逆に ×It doesn’t look a 100-yen item. も誤りで、名詞が続くときは like が必要です。相手の持ち物をほめる場面で崩れやすい形なので、口に出して確かめておくと安心です。
what else は「他には(何を)」。how else は「他にどんな方法で」と手段を尋ねる形なので、買う品物を聞くときは what else を使います。「Where else do you shop?(他にはどこで買い物する?)」のように、else は疑問詞のあとに置いて「他に」を加えられます。
hair tie はヘアゴムです。イギリス英語では hair bobble、hair elastic とも言います。hair band はカチューシャ寄りの意味になることがあるため、輪ゴム状のものは hair tie が無難です。
without realizing it は「気づかずに」。動作主をはっきりさせたいときは without me realizing it の形も使われますが、主語が文の主語と同じなら it だけで足ります。使い方を三つの例で確認しておきましょう。
- 例文1
- I fell asleep without realizing it.
気づかないうちに寝てしまっていました。 - 例文2
- I closed the door without realizing it.
気づかずにドアを閉めてしまいました。 - 例文3
- I ended up spending 3,000 yen without realizing it.
気づかないうちに3,000円も使ってしまいました。 - 注意点
- without のあとは動名詞(-ing)になります。×without realize it とはしません。end up -ing は「結果的に〜してしまう」で、100均での使いすぎを語るときに便利な形です。
前置詞と冠詞の抜けに注意
日本語につられて落としやすいのが、「どこで買ったか」を示す前置詞です。「100円ショップで買った」は I bought it at a hundred yen store. となり、at が必要です。in a dollar store のように in を使う言い方もありますが、店を「点」として捉える at のほうが使用頻度は高めです。
また、初めて話題に出す店は a hundred yen store、相手も知っている特定の店なら the hundred yen store と冠詞を使い分けます。冠詞なしの hundred yen store は、看板や見出しのような表記に限られます。
もう一つよくあるのが、値段を言うときの前置詞です。「100円で買える」は for 100 yen が基本で、「〜円かかる」なら It costs 100 yen.、「100円しかしない」なら It only costs 100 yen. と表せます。
- 誤用例
- ×I can buy it 100 yen.
×I bought it in 100 yen. - 正しい形
- ○I can buy it for 100 yen.
○It costs only 100 yen. - 覚え方
- 「金額と引き換えに」というイメージが for、「場所」が at。この二つを結び付けて「at a shop for 100 yen」と一息で唱えると、両方まとめて定着します。
日本国内の会話が組めるようになったら、視野を海外へ広げてみましょう。国ごとの呼び名を知っておくと、渡航先での買い物がぐっと楽になります。
英語圏の均一ショップ事情
- アメリカは dollar store、99-cent store という看板もある
- イギリスは pound shop、ユーロ圏は euro shop
- カナダは loonie shop、オセアニアは two dollar shop や variety store
- 迷ったら「a shop where everything is one dollar」と説明すれば確実に伝わる
最後に、国ごとの呼び名はその国の通貨単位+shop/storeという単純な法則でできています。単位を入れ替えるだけなので、覚える負担はほとんどありません。
英語圏のさまざまな国にも、日本の100均に相当する店があります。1ドルショップや99セントショップという形で根づいており、食品や日用品、季節の飾り、雑貨など品ぞろえは豊富で、見ているだけでも楽しめます。
留学や海外出張は何かと出費が重なるものですが、こうした店を上手に使えば買い物を賢く済ませられます。国別に見ていきましょう。
アメリカ:dollar store
アメリカでは dollar store が定番の呼び方です。すべて1ドルという店から、価格帯を数ドルまで広げた店まであり、衣類、台所用品、アクセサリー、パーティー用品、掃除用品などが並びます。
99-cent store という看板を掲げる店もあります。ショーウィンドウに「$1」の表示があれば、その形態の店だと判断できます。
- フレーズ
- I’m stopping by the dollar store. Do you need anything?
- 日本語訳
- 1ドルショップに寄るけど、何かいる?
- 使う場面
- ルームメイトやホストファミリーに出かける前のひと声をかけるとき。
- 注意点・誤用例
- stop by は「ちょっと寄る」。近所の決まった店を指すので the が付いています。初めて話題にする店なら a dollar store です。
- 発音・ニュアンス
- 現在進行形で近い予定を表す言い方です。「これから行くね」という軽い響きになります。
- 例文1
- We were surprised to see all the things we could buy at the dollar store.
1ドルショップで買えるものの多さに驚きました。 - 例文2
- You can buy it at a dollar store.
それ、百均で買えるよ。 - 例文3
- I went to a dollar store to get some containers for my kitchen yesterday.
昨日、キッチン用の容器を買いに1ドルショップへ行きました。 - 使う場面
- 友人に安く買える場所を教えるとき、週末の出来事を報告するとき。to get 〜 の形で「〜を買うために」という目的を添えられます。
イギリス:pound shop
イギリスはユーロではなく独自の通貨を使っているため、同じ形態の店は pound shop(1ポンド・ショップ)と呼ばれます。生活必需品を安く買える場所として、家計を助ける役割を担っています。
たとえば普通のスーパーで歯磨き粉が3ポンド前後する一方、pound shop では1ポンドで手に入る、という具合です。滞在が長くなるほど、この差は積み上がっていきます。
- フレーズ
- I go to the pound shop regularly — everything’s a bargain!
- 日本語訳
- 1ポンドショップにはよく行きます。何でも格安ですよ。
- 使う場面
- イギリスでの生活について尋ねられたとき、節約の話題で。
- 注意点・誤用例
- bargain は数えられる名詞なので a bargain と冠詞が付きます。×everything’s bargain とはしません。イギリスで dollar store と言っても通じにくいので、pound shop に切り替えます。
ヨーロッパ:euro shop
ユーロが共通通貨となっているヨーロッパ各国では、euro shop として1ユーロで買い物ができる店があります。
国によっては「1ユーロ均一」ではなく、低価格帯の雑貨全般を扱う店を指して使われることもあるため、店頭の表示を確認しておくと安心です。値札を一つ手に取って確かめる習慣が、思わぬ出費を防いでくれます。
カナダ・オーストラリア・ニュージーランド
カナダでは1ドル硬貨の愛称ルーニーにちなんで loonie shop(loonie store)と呼ばれることがあります。オーストラリアやニュージーランドでは two dollar shop や variety store といった呼び名も使われます。
呼び方は地域差が大きいので、迷ったときは説明文に切り替えるのが確実です。
- フレーズ
- Is there a shop around here where everything is one dollar?
- 日本語訳
- この辺りに、全部1ドルのお店はありますか。
- 使う場面
- 現地の呼び名が分からないときの万能表現。ホテルのスタッフや通行人に道を尋ねる場面で使えます。
- 注意点・誤用例
- 関係副詞 where のあとは主語+動詞の順です。×a shop where is everything one dollar とはしません。
海外に広がった日本のチェーン
日本の大手100円ショップが海外にも出店しているため、店名がそのまま通じる場面も増えています。近くに店舗がある人や、日本に来たことのある人には「Daiso is like a dollar store.」と言うだけで話が通ります。
ただし海外店舗の価格は現地通貨に合わせて設定されているため、「1ドル均一」とは限らない点は覚えておきましょう。
- 例文1
- Did you know that there’s a Daiso in our town?
私たちの町に百均があるって知ってた? - 例文2
- Could you tell me how to get to the Daiso in Harajuku?
原宿の百均への行き方を教えていただけますか。 - 使う場面
- 例文1は友人との雑談、例文2は道を尋ねる場面。Could you tell me how to get to 〜? は目的地を入れ替えるだけで使い回せる型です。
- 注意点
- 店名を出しても伝わらない相手には、is like a dollar store と補足を添えると確実です。相手が知らない固有名詞に頼りきらないのが、通じる英語の基本です。
呼び名の地図ができたところで、次は日本の100均を「説明する」段階に進みます。ここが最も需要の高い場面です。
日本の100均を英語で説明するフレーズ
- 「値段」「品ぞろえ」「品質」「税」の四点に触れると伝わる
- まず一律性(everything costs 100 yen)を伝えるのが最短ルート
- 相手の国の店にたとえると理解が一気に進む
- 200円・300円の商品があることも添えると親切
外国人の友人や旅行者に日本の100均を紹介する場面は意外と多いものです。最後に、値段・品ぞろえ・品質・税の四点に触れると、短くても伝わる説明になります。
なぜこの四点なのかというと、相手が知りたいのは「いくらか」「何が買えるか」「使えるものか」「表示どおり払えばよいのか」という実用的な疑問だからです。文化的な背景よりも先に、この四つを押さえると会話が前に進みます。
具体的な言い方を場面順に並べてみましょう。
- フレーズ
- A 100-yen shop is a store where almost everything costs 100 yen.
- 日本語訳
- 100円ショップは、ほとんどの商品が100円で買える店です。
- 使う場面
- 説明の第一声として。この一文だけで店の性質が伝わります。
- 注意点・誤用例
- everything は単数扱いなので costs と s が付きます。×everything cost 100 yen は誤りです。almost を入れることで「例外もある」と正確に伝えられます。
- 発音・ニュアンス
- costs は「コスツ」と s の音を残します。almost を少し強めに言うと、例外がある点が印象に残ります。
- フレーズ
- It’s like a dollar store in the U.S. or a pound shop in the U.K.
- 日本語訳
- アメリカの1ドルショップやイギリスの1ポンドショップのような店です。
- 使う場面
- 最初の一文に続けて。相手の出身地の店にたとえると、理解の速度が上がります。
- 注意点・誤用例
- It’s like 〜 のあとは名詞です。×It’s like cheap. とはしません。相手の国が分かっているなら、その国の呼び名だけに絞ると簡潔になります。
- フレーズ
- They sell everything from kitchenware and stationery to snacks and cosmetics.
- 日本語訳
- 台所用品や文房具からお菓子、コスメまで何でも売っています。
- 使う場面
- 品ぞろえの広さを伝えるとき。everything from A to B の型が便利です。
- 注意点・誤用例
- stationery(文房具)と stationary(静止した)は綴りが1文字違いです。書き言葉では取り違えやすいので注意します。kitchenware は不可算名詞なので s は付けません。
- 例文1
- The quality is surprisingly good for the price.
値段を考えると品質は驚くほど良いです。 - 例文2
- The prices are shown before tax, so you’ll pay 110 yen at the register.
価格は税抜表示なので、レジでは110円払うことになります。 - 例文3
- Some items cost 200, 300, or 500 yen, so it’s worth checking the price tag.
200円や300円、500円の商品もあるので、値札を確認する価値があります。 - 例文4
- A lot of visitors buy souvenirs there — chopsticks, tea cups, and Japanese-style goods.
箸や湯のみ、和風の雑貨など、お土産を買っていく旅行者も多いです。 - 注意点
- it’s worth -ing は「〜する価値がある」で、動名詞が続きます。×it’s worth to check とはしません。souvenir は「(旅の)記念品」で、人に配る手土産は gift や present と言い分けると誤解が減ります。
四つの要素を順に並べれば、30秒ほどの説明が組み立てられます。声に出して一度通しておくと、実際の場面で詰まりにくくなります。
説明ができるようになったら、次は一緒に店内を歩くときの会話です。

店内で使える買い物英会話
- 場所を尋ねる基本は Where can I find 〜?
- 値段の確認は How much is this? と Is this one 100 yen too?
- 「見ているだけ」は I’m just browsing.
- 会計時は How much is it with tax? で総額を確認できる
最後に、買い物で必要な英語は10前後の定型文でほぼ足ります。長い文を作る必要はなく、短い型を確実に言えることのほうが役立ちます。
一緒に買い物に行ったときや、海外の均一ショップで店員に尋ねるときに使える表現を、場面ごとに並べます。
商品を探す・場所を尋ねる
- フレーズ
- Where can I find hair ties?
- 日本語訳
- ヘアゴムはどこにありますか。
- 使う場面
- 売り場が広くて目当ての棚が分からないとき。hair ties を他の品名に入れ替えれば何にでも使えます。
- 注意点・誤用例
- ×Where is hair ties? は主語が複数なので are が必要になり、しかも「特定のもの」を指す響きになります。Where can I find 〜? のほうが自然で丁寧です。
- 発音・ニュアンス
- Where can I は「ウェアカナイ」とつながります。文末を下げ調子にすると落ち着いた印象になります。
- フレーズ
- Do you have anything like this in a different color?
- 日本語訳
- これと同じもので色違いはありますか。
- 使う場面
- 商品を手に持って店員に見せながら。色以外なら in a bigger size などに入れ替えます。
- 注意点・誤用例
- ×Do you have this different color? では意味が伝わりにくくなります。in a different color と前置詞句にまとめるのが自然です。
値段を確認する
- 例文1
- Is this one 100 yen too?
これも100円ですか。 - 例文2
- How much is this one?
これはいくらですか。 - 例文3
- Is everything in this section 100 yen?
この棚のものは全部100円ですか。 - 例文4
- How much is it with tax?
税込でいくらになりますか。 - 注意点
- this one の one は「品物」を指す代名詞で、指さしながら使うと伝わりやすくなります。100 yen を単位のない「100」だけで言うと通じないので、必ず yen を添えます。
買う・会計する
- 例文1
- I’ll take these three.
これを3つください。 - 例文2
- Can I get a bag, please?
袋をもらえますか。 - 例文3
- Do you take credit cards?
クレジットカードは使えますか。 - 例文4
- Let’s just look around for a while.
ちょっと見て回ろうよ。 - 注意点
- I’ll take 〜 は購入を決めたときの定型句です。×I want this. は直接的すぎる響きになるため、店では I’ll take this. を使います。Do you take 〜? の take は「受け付ける」の意味です。
「見ているだけです」と伝えたいときは I’m just browsing. や I’m just looking, thanks. が定番です。声をかけられたときに笑顔でこう言えると、気まずさなく買い物を続けられます。
店内会話の練習例
上の型を組み合わせると、次のようなやりとりになります。役割を交代しながら音読すると定着が早まります。
- 店員
- Hi, can I help you find anything?
いらっしゃいませ。何かお探しですか。 - 学習者
- Yes, where can I find storage boxes?
はい、収納ボックスはどこにありますか。 - 店員
- They’re on the second floor, in the middle aisle.
2階の中央の通路にございます。 - 学習者
- Thank you. Is everything in that section 100 yen?
ありがとうございます。その棚のものは全部100円ですか。 - 店員
- Most of them are, but the larger ones are 300 yen.
ほとんどはそうですが、大きいものは300円です。 - 学習者
- Got it. I’ll check the price tags. Thanks a lot.
分かりました。値札を確認します。ありがとうございます。 - 覚えたい語
- aisle(通路/発音は「アイル」で s は読まない)、Got it.(分かりました)。aisle の発音は間違いやすいので、声に出して確認しておくと安心です。
ここまでで実践に必要な表現はそろいました。次に、独学で陥りやすい言い換えの落とし穴を整理しておきます。
混同しやすい表現と言い換え
- 「100均」を「100 shop」と略すと通じない
- 「均一」に even は使わず、uniform price や flat price を使う
- cheap を人に使うと「けち」の意味になる
- 「コスパが良い」は good value for money が日常的
最後に、独学でつまずきやすいのは日本語の略語や外来語をそのまま英語に置き換えるときです。ここを一つずつ確認しておけば、誤解を招く言い方を避けられます。
dollar shop と dollar store
どちらも通じますが、アメリカでは store のほうが耳にする機会が多いです。相手がアメリカ英語の話者なら store、イギリス英語なら shop を選ぶと自然に響きます。
100均を「100 shop」と略さない
日本語の「100均」は略語ですが、英語では通貨の単位を落とすと意味が通じません。yen、dollar、pound といった単位を必ず添えます。
×I bought it at a 100 shop. と言うと、相手には何の店か伝わりません。同様に「百均」をローマ字で hyakkin と言っても、日本の事情を知らない相手には通じません。単位付きの 100-yen shop、あるいは a shop where everything is 100 yen という説明形に切り替えてください。
「均一」を even と訳さない
ここでの「均一」は価格が一律という意味なので、uniform price、flat price、single price を使います。even は「偶数の」「平らな」といった意味が中心なので、価格の一律性を表す語としては選びません。
cheap を人に使わない
値段について cheap と言うのは問題ありませんが、人に対して使うと「けちだ」という悪口になります。節約上手を表したいときは thrifty(やりくりが上手な)や budget-conscious(節約志向の)が適しています。
×He’s so cheap. は「彼はとてもけちだ」という失礼な評価になります。節約上手をほめたいなら He’s really good at saving money. や She’s very budget-conscious. と言い換えてください。人の性質を表す形容詞は誤解が生じやすいので、慎重に選ぶ場面です。
「プチプラ」「コスパ」の言い方
「プチプラのコスメ」は affordable cosmetics や budget cosmetics と言えます。高価格帯の商品によく似た安価な代替品を指す dupe という語も、化粧品の話題では頻繁に登場します。
「コスパが良い」は cost-effective がビジネス寄りの語感です。日常会話なら good value for money や bang for your buck が自然に響きます。
- 例文1
- This lip balm is a great dupe for a high-end one.
このリップクリームは高級品の優秀な代替品です。 - 例文2
- You get a lot of bang for your buck here.
ここは払った額のわりに得られるものが大きいです。 - 使う場面
- 例文1は化粧品の話題、例文2は店全体を評価するとき。どちらもくだけた会話向きです。
- 注意点
- bang for your buck は口語表現なので、商談やあらたまった文書では cost-effective や good value を選びます。dupe も日常語寄りの語です。
言い換えの整理ができたら、いよいよ実際の場面で使ってみる段階です。渡航先での使いこなし方を見ていきましょう。
留学・出張・旅行での使いこなし
- 滞在初日に立ち寄ると日用品をまとめてそろえられる
- 長く使う道具や口に入れるものは表示と作りを確かめる
- 値札を読む、在庫を尋ねる行為がそのまま英語練習になる
- 100均の話題は文化紹介の入口としても使える
海外の均一ショップは、渡航中に必要なものを買いそろえるのに便利です。滞在先で足りない食器やハンガー、洗剤、文房具、収納用品などをまとめて用意できるため、短期滞在の初日に立ち寄ると出費を抑えられます。
お菓子やおもちゃ、子ども向けの本など、お土産になりそうなものも数多く売られています。荷物を減らして渡航し、現地で調達するという考え方もできます。
ただし、日本の100均と比べると品質のばらつきが大きい店もあります。長く使う道具や口に入れるもの、電気を使う商品は、値段よりも表示や作りを確かめて選ぶのが無難です。
- フレーズ
- I’d rather spend a bit more on something that lasts.
- 日本語訳
- 長持ちするものに少し多く払いたいです。
- 使う場面
- 友人と買い物中に判断を伝えるとき。安いものを勧められたときの断り方としても使えます。
- 注意点・誤用例
- would rather のあとは動詞の原形です。×I’d rather to spend とはしません。last は動詞で「長持ちする」の意味になります。
- 発音・ニュアンス
- I’d rather は「アイドラザー」とつながります。柔らかく好みを述べる言い方なので、相手を否定せずに意見を伝えられます。
買い物を通じて英語を使う機会をつくるのも、学習としては効率が良い方法です。値札を読む、店員に在庫を尋ねる、友人と「これお得だね」と感想を交わす。短いやりとりでも、値段や品質を語る語彙は着実に身についていきます。
日常のなかで無理なく続けられる練習として、均一ショップは意外なほど相性の良い場所です。買う物が決まっていない日でも、棚を眺めながら品名を英語で言ってみるだけで練習になります。
日本の100均について語れるようになると、文化紹介の入口としても使えます。「安いのに質が良い」「毎月新商品が出る」「暮らしの工夫が詰まっている」といった話題は相手の関心を引きやすく、会話が自然に広がっていきます。
では、覚えた表現を身につけるための具体的な練習手順を見ていきましょう。

今日から始める実践トレーニング
- 説明用の3文をまず暗唱できる状態にする
- 店内で使う質問文は5つに絞って音読する
- 1週間を4ステップに区切ると負担が軽い
- 録音して聞き返すと、通じにくい音に気づける
最後に、覚える量を絞ることが定着への最短ルートです。説明3文+質問5文を口に馴染ませれば、100均に関する会話はほぼ回るようになります。
なぜ絞るのかというと、会話では「思い出す時間」が長いほど発話が止まってしまうからです。少数の文を反射的に出せる状態のほうが、多くの文をうろ覚えでいるより実用的です。
ステップ1:説明用の3文を暗唱する
まずは日本の100均を説明する3文を、原稿を見ずに言えるようにします。順番も含めて固定しておくと、実際の場面で迷いません。
- 1文目
- A 100-yen shop is a store where almost everything costs 100 yen.
100円ショップは、ほとんどの商品が100円で買える店です。 - 2文目
- It’s like a dollar store, but the quality is surprisingly good for the price.
1ドルショップのような店ですが、値段を考えると品質は驚くほど良いです。 - 3文目
- The prices are shown before tax, so you’ll pay a little more at the register.
価格は税抜表示なので、レジでは少し多く払うことになります。 - 練習方法
- 1文ずつ3回音読し、そのあと3文続けて言います。詰まった箇所だけをもう一度読み、次の日に同じ手順を繰り返します。
ステップ2:質問文を5つに絞って音読する
店内で必要になるのは、場所・値段・在庫・購入・会計の五つを尋ねる文です。それぞれ一つだけ選んで、口が覚えるまで繰り返します。
- Where can I find 〜?(場所を尋ねる)
- How much is this one?(値段を尋ねる)
- Do you know when it will be back in stock?(在庫を尋ねる)
- I’ll take these three.(購入を伝える)
- How much is it with tax?(総額を確認する)
この五つは品名や数を入れ替えるだけで、どの店でも応用できます。1文目の 〜 の部分に、自分がよく買う物の名前を入れて練習しておくと実戦向きです。
ステップ3:誤用チェックで自分の癖を知る
日本語話者が落としやすいのは、前置詞と冠詞、そして look like の使い分けです。次の文を訳してみて、記事内の正しい形と照らし合わせてみてください。
- 練習問題
- (1) これは100円ショップで買いました。
(2) 100円には見えません。
(3) それは100円で買えます。
(4) その商品は品切れです。
(5) 手頃だけれど安っぽくはありません。 - 解答例
- (1) I bought this at a 100-yen shop.
(2) It doesn’t look like a 100-yen item.
(3) You can buy it for 100 yen.
(4) That item is out of stock.
(5) It’s affordable, but not cheap-looking. - 確認ポイント
- (1)は at と a、(2)は like の有無、(3)は for、(4)は stock の単数形、(5)は cheap ではなく affordable を選べたかどうかを確認します。間違えた項目が自分の癖なので、そこだけを重点的に復習します。
ステップ4:録音して聞き返す
説明3文を録音して聞き返すと、自分では気づかない癖が見えてきます。とくに hundred の d、costs の語尾、stationery の強勢は、日本語話者が崩しやすい箇所です。
聞き返すときは「意味が伝わるか」を基準にします。完璧な発音を目指すよりも、単位(yen)や数字がはっきり聞き取れるかを確かめるほうが実用的です。
1週間の練習プラン例
1日10分程度で組める配分の一例です。自分の生活に合わせて日数や順番を変えて構いません。
- 1日目:呼び名の型(100-yen shop/dollar store/pound shop)を書き出して声に出す
- 2日目:説明3文を音読し、最後に見ずに言ってみる
- 3日目:値段と品質の語(affordable/good value/out of stock)を短文で使う
- 4日目:店内の質問文5つを音読する
- 5日目:会話例を役割ごとに音読し、片方を自分で言ってみる
- 6日目:ステップ3の練習問題を解き、間違えた項目を復習する
- 7日目:説明3文と質問5文を録音して聞き返す
この一巡を終えたら、実際に店へ行って頭のなかで値札を英語に置き換えてみてください。学んだ表現が場面と結びつくと、記憶の定着が進みます。
独学で音の確認まで進めるのは難しいところもあります。誰かに聞いてもらう機会をつくると、伝わり方の手応えがつかみやすくなります。
よくある質問
- 表記のハイフンは書き言葉でのみ意識すればよい
- 相手の国に合わせて呼び名を切り替えるのが基本
- 「安い」をほめ言葉にするなら affordable を選ぶ
- 迷ったときは説明形の文に切り替えると確実に伝わる
最後に、読者からよく寄せられる疑問を整理しておきます。細かい迷いを解消しておくと、実際の場面で言葉が出やすくなります。
100円ショップは英語で 100-yen shop と 100-yen store のどちらが正しいですか?
どちらも正しく、意味の違いはありません。アメリカ英語では store が好まれ、イギリス英語では shop のほうが自然に響くため、相手の出身地に合わせて選ぶとよいでしょう。書くときは数字を使った 100-yen shop の形が読みやすく、形容詞的に名詞を修飾するためハイフンを入れるとより丁寧な表記になります。会話ではハイフンは音に出ないので気にする必要はありません。
dollar store と discount store の違いは何ですか?
値段が一律かどうかが違いです。dollar store は「すべての商品が1ドル」という値付けが前提の店を指し、discount store は「定価より安く売っている店」全般を指します。日本の100均を説明するときも、everything is 100 yen という一律性に触れると相手の理解が早くなります。
日本の100均を英語で説明するとき、最初に言うべき一文は何ですか?
A 100-yen shop is a store where almost everything costs 100 yen. がおすすめです。値段の一律性という店の性質が一文で伝わります。そのあとに It’s like a dollar store in the U.S. or a pound shop in the U.K. と相手の国の店にたとえると、理解が一気に進みます。
「安いのに品質が良い」とほめたいとき、cheap を使ってもよいですか?
ほめ言葉としては避けたほうがよいでしょう。cheap は値段の低さだけでなく「質が低い」「粗末だ」という含みを持ちやすい語です。The brand is affordable, but not cheap-looking. や This is such good quality for the price. のように、affordable や good value を使う言い方に置き換えると意図どおりに伝わります。
イギリスやカナダでは100円ショップに相当する店を何と呼びますか?
イギリスでは pound shop、カナダでは1ドル硬貨の愛称にちなんだ loonie shop という呼び方があります。ユーロ圏では euro shop、オーストラリアやニュージーランドでは two dollar shop や variety store も使われます。呼び方の地域差が大きいため、迷ったときは a shop where everything is one dollar のように説明してしまえば確実に伝わります。
「100均で買った」と言うとき、前置詞は at と in のどちらを使いますか?
I bought it at a hundred yen store. のように at を使うのが一般的です。in a dollar store という言い方もありますが、店を「点」として捉える at のほうが使用頻度は高めです。冠詞も落とさないよう注意し、初めて話題に出す店なら a、相手も知っている特定の店なら the を付けます。
品切れは out of stock と sold out のどちらを使えばよいですか?
どちらも会話で使えます。out of stock は「店の在庫がない状態」、sold out は「売り切れてしまった結果」に視点があります。再入荷を尋ねたいときは Do you know when it will be back in stock? が便利です。stock は不可算名詞なので、out of stocks と複数形にしないよう注意します。
海外の店舗名をそのまま言えば通じますか?
日本の大手チェーンが海外にも出店しているため、近くに店舗がある相手や日本を訪れたことのある相手には通じる場面が増えています。ただし相手が知らない場合もあるので、is like a dollar store と補足を添えると確実です。海外店舗の価格は現地通貨に合わせて設定されているため、1ドル均一とは限らない点も覚えておきましょう。
用語のおさらい
- 店名系・値段系・在庫系の三グループで覚えると整理しやすい
- 可算・不可算の扱いを合わせて覚えると誤用が減る
- 語感の強弱を知っておくと場面に応じて選び分けられる
記事で扱った語を、意味と使いどころとあわせて振り返ります。グループで覚えると引き出しやすくなります。
single-price store
単一価格の店。均一ショップの性質を説明する語で、flat-price store とも言えます。会話よりも文章向きの語感です。
variety store
雑貨全般を扱う店。価格の一律性は含まないため、100均を指すときは everything is 100 yen という補足を添えると正確に伝わります。オーストラリアやニュージーランドでは均一ショップを指して使われることもあります。
affordable
お手頃な。「無理なく買える価格」という前向きなニュアンスで、日本語の「プチプラ」に近い感覚で使えます。品物をほめる場面では cheap の代わりにこの語を選びます。
It’s a steal.
激安だ。安さに驚いたときの決まり文句で、「盗みのように得だ」というイメージから来ています。くだけた会話向きの表現です。
consumption tax
消費税。税抜表示を説明するときに price before tax とあわせて使います。イギリスなどでは VAT という語が使われる地域もあります。
dupe
高価格帯の商品によく似た安価な代替品。化粧品の話題で頻繁に登場する日常語で、a great dupe for 〜 の形で使われます。
budget-conscious
節約志向の。人の性質を前向きに表す語で、thrifty(やりくりが上手な)も同じ場面で使えます。cheap を人に使うと悪口になるため、こちらを選びます。
次の一歩へ
- 呼び名は通貨単位+shop/store の型で覚える
- 説明は値段・品ぞろえ・品質・税の四点で組む
- ほめ言葉には cheap を使わず affordable を選ぶ
- 身近な買い物の場面が、そのまま練習の場になる
100円ショップを英語で言い表す型は、通貨単位を入れ替えるだけでどの国にも応用できます。日本の店なら 100-yen shop、アメリカなら dollar store、イギリスなら pound shop。この対応関係が頭に入っていれば、相手の国に合わせて自然に切り替えられます。
説明するときは、値段の一律性から入り、品ぞろえ、品質、税の話へと進めます。ほめる場面では cheap ではなく affordable や good value を選ぶ。この二点を押さえておけば、意図どおりに気持ちが伝わります。
身近な買い物の場面は、練習の場としてとても優秀です。値札を英語で読み替える、棚の品名を英語で言ってみる、友人と「これお得だね」と感想を交わす。小さな積み重ねが、値段や品質を語る語彙をしっかり定着させてくれます。
次に店へ出かけるときは、頭のなかで一つでも英語に置き換えてみてください。それではまた、See you!

