待ち合わせに間に合わない。始業時刻を過ぎてしまう。会議が始まってしまう。日本語なら「すみません、電車が止まってしまって十分ほど遅れます」とすぐ口に出るのに、英語だと言葉が出てこず、結局スタンプだけ送って気まずくなった——そんな経験はないでしょうか。

遅刻は誰にでも起こります。相手の印象を左右するのは、遅れたこと自体よりもその後の伝え方です。焦っているときに使える一文を持っているかどうかで、同じ十分の遅れが「仕方ないね」で済むか「連絡もなかった」と記憶されるかが変わります。

この記事では、「遅刻」を表す基本の単語の使い分けから、遅れそうな段階で入れる第一報、謝罪の言い方、理由の説明、リカバリー案の提案、待たされた側のリアクション、英語圏の時間感覚、間違いやすい形まで、そのまま声に出せる形で並べていきます。読み終えたときには、スマートフォンを開いてすぐ打てる文が手元に残るはずです。

独学で覚えた表現を実際の場面で使えるようにしたい方は、英語教室のようにやり取りを繰り返せる環境を併用すると、いざというときの反応速度が上がります。まずは基本の一語から見ていきましょう。

朝の駅ホームでスマートフォンから遅刻の連絡を入れる日本人女性会社員
遅れると気づいた時点で一報を入れるだけで、印象は大きく変わります

「遅刻」は英語で be late が基本

この章の要点
  • 「遅刻する」は be late が中心。対象を示すときは be late for を使う
  • tardy は学校の出欠記録などで使われる硬い語で、日常会話では響きに注意
  • delay は「外的要因で遅らされる」ニュアンスで、交通機関や天候に向く
  • slow は速度の遅さで、時刻の遅れには使わない

「遅刻」「遅れる」の中心になる語は late です。日本語の「遅刻」は名詞ですが、英語の late は形容詞で「予定された時刻より後の」状態を表します。そのため動詞 be と組み合わせて be late の形にするのが基本になります。

「遅刻」という日本語をそのまま名詞に置き換えようとすると手が止まりますが、「私は遅い状態にある」と発想を変えれば一気に組み立てやすくなります。まずは主語と be 動詞と late の三点セットを体に入れてしまいましょう。

フレーズ
I’m late.
日本語訳
遅れています。遅刻です。
使う場面
すでに遅れている、あるいは今まさに遅れつつある状態を短く伝えるとき。電話でも対面でも使えます。
注意点・誤用例
I late. とは言えません。be 動詞が必須です。また I’m slow. と言うと「動作がのろい人間です」という意味になってしまいます。
発音・ニュアンス
「アイム レイト」。late は「レート」と伸ばさず、二重母音を意識して「レイt」と最後の t を軽く止めます。感情は乗らない中立的な報告です。

be late for で「〜に遅刻する」

遅刻の対象を示したいときは be late for が一般的です。for のあとには school、work、the meeting、class、the appointment のように「予定・行事・場所」が入ります。

フレーズ
I was late for the meeting.
日本語訳
会議に遅刻しました。
使う場面
終わった出来事を振り返って報告するとき。上司への事後報告や、日記のような記録にも使えます。
注意点・誤用例
I was late to the meeting. も口語では使われますが、for のほうが定型です。人を目的語にして I’m late for you. とは言わず、Sorry I’m late. と言い切ります。
発音・ニュアンス
late for は続けて「レイtフォ」とつながります。for は弱く短く読むのが自然です。

短い定型文もあわせて覚えておくと便利です。人に向けて「遅れないでね」と言うなら Don’t be late.、「もう遅すぎる」なら It’s too late.、「時間通りに来てね」なら Please be on time. となります。

なお late には「夜遅い」という意味もあります。She works late every day. は「彼女は毎日遅くまで働いています」であり、遅刻とは無関係です。

そのため The class started late. は「授業が遅れて始まった」とも「授業は夜遅くに始まった」とも読めます。誤解を避けたいときは The class started 10 minutes behind schedule.(予定より10分遅れで始まった)のように言い換えると明確になります。

開いた英語ノートと腕時計、卓上カレンダーが並んだ学習机を真上から撮影した様子
時刻のずれと予定のずれを区別すると、単語の選び方が定まります

tardy は使う場面に注意

tardy も「遅刻した」という意味を持ち、late とほぼ同じ位置に置いて使えます。He was tardy again this morning. で「彼は今朝も遅刻した」、Three tardies count as one absence. で「遅刻3回で欠席1回とみなされます」となります。

ただし tardy はアメリカの学校で出欠記録に使われる、やや硬く事務的な語です。日常会話で人に対して使うと「のろのろしている」「気乗りしない」といったネガティブな響きが出ることがあります。

注意点

友人に向かって You’re always tardy. と言うと、単なる指摘を超えて人格を評価しているように響くことがあります。人に対して遅刻を指摘する場面では You’re late. や You’re always running late. のほうが穏やかです。カジュアルでもフォーマルでも安全に使えるのは late だと覚えておきましょう。

一方で名詞形の tardiness(遅刻・遅延)は、ビジネスの謝罪文で重宝します。I sincerely apologize for my tardiness. は「遅刻してしまい、誠に

delay は「遅らせられる」ニュアンス

delay は他動詞で「〜を遅らせる」。したがって自分の意思ではなく、外的な要因によって遅れが生じている状況で使われます。日本語の「遅延」に近い感覚です。

フレーズ
The train was delayed by 20 minutes.
日本語訳
電車が20分遅れました。
使う場面
遅刻の理由として交通機関の乱れを挙げるとき。by のあとに具体的な分数を入れると説明が明確になります。
注意点・誤用例
自分の寝坊を I was delayed. と言うのは不自然で、責任転嫁のように聞こえます。原因が自分の外にあるときに選びましょう。
発音・ニュアンス
delayed は「ディレイd」。後ろにアクセントが来るので「ディ」を弱く始めます。事実の報告として淡々と響く語です。

受動態の be delayed で「〇〇のせいで遅らされた」と表現できるのがポイントです。My flight has been delayed due to bad weather. なら「悪天候で飛行機が遅延しています」、I was delayed by a traffic jam. なら「渋滞のせいで遅くなりました」となります。

会議やスケジュールそのものを後ろへずらす場合にも使えます。Can we delay the meeting by 30 minutes? は「会議を30分後ろにずらせますか」という依頼です。

slow は速度、late は時刻

slow は「速度が遅い」ことを表す語で、時刻の遅れには使いません。I’m a slow walker. は「歩くのが遅いんです」、The traffic is slow this morning. は「今朝は車の流れが悪いです」という意味です。

「遅刻しました」を I’m slow. と言ってしまうと「私は動作がのろい人間です」という自己申告になります。時刻のずれは late、動きの鈍さは slow、外部要因による遅延は delay。この三つを区別できると、状況説明の精度がぐっと上がります。

例外として、時計が遅れている場合は My watch is five minutes slow. と slow を使います。これは速度ではなく「表示が後ろにずれている」という慣用的な用法なので、そのまま覚えてしまうのが早いでしょう。

基本語の整理ができたところで、実際に困る場面へ進みます。次は、遅れると気づいた瞬間に打つ第一報の作り方です。

遅れそうなときは早めに一報を入れる

この章の要点
  • 何分遅れるか分かる前でも、まず「遅れます」だけを送るのが親切
  • 間に合う可能性が残る段階は I’m running late.
  • 遅刻が確定したら I’m going to be late. で、数字は late の前に置く
  • 到着見込みは I’ll be there in ten minutes. のように添える

遅れる可能性に気づいたら、到着してから謝るのではなく、その時点で連絡します。連絡が早いほど、相手が取れる選択肢は増えます。

「何分遅れるか分からないから、はっきりしてから連絡しよう」と考えて第一報が遅れるのは避けたいところです。遅れることさえ先に伝われば、相手は待ち方を変えたり、議題の順番を入れ替えたりできます。

所要時間が読めないなら、まず「遅れます」だけを送り、目処が立った段階で二報目を入れる流れが理想的です。では、その第一報に使う具体的な表現を見ていきましょう。

I’m running late は「遅れそう」

be running late は「予定より後ろに押している」という進行中の状態を表します。ほぼ遅れるが、うまくいけば間に合うかもしれない、という段階で最もよく使われる言い方です。

フレーズ
Sorry, I’m running a bit late.
日本語訳
ごめん、ちょっと遅れそう。
使う場面
友人との待ち合わせや社内チャットでの第一報。数分程度の遅れが見込まれるとき。
注意点・誤用例
running が入っていても実際に走っている必要はありません。I’m running late. と言いながら30分遅れると軽く聞こえるので、大幅な遅れには確定表現を使います。
発音・ニュアンス
「ランニン(グ) レイt」。running の g はほとんど聞こえません。a bit が入ると申し訳なさが和らぎ、軽快な響きになります。

度合いを添える語を挟むだけで、伝わる情報量が増えます。a bit や a little を入れれば「少し」、about ten minutes を入れれば「10分ほど」です。

  • I’m running late.(遅れそうです)
  • I’m running about ten minutes late.(10分ほど遅れそうです)
  • I’m so sorry, but I’m running late for our meeting.(本当に申し訳ありませんが、打ち合わせに遅れそうです)
  • We’re running a little late on our end.(こちらの都合で少し遅れています)

be going to be late は「遅れます」の確定

間に合わないことがはっきりしたら be going to be late です。「これから遅刻という事態になります」という宣言に近く、running late よりも確定度が高い言い方になります。

フレーズ
I’m so sorry, but I’m going to be 15 minutes late.
日本語訳
本当に申し訳ありませんが、15分遅れます。
使う場面
遅刻が避けられないと分かった時点の連絡。職場でも取引先でも使える汎用的な形です。
注意点・誤用例
数字は late の前に置きます。I’m going to be late 15 minutes. の語順は不自然です。見積もりは少し余裕を持たせるのが安全です。
発音・ニュアンス
going to は会話では「ゴナ」と縮まります。fifteen は前半にアクセントを置き、fifty との違いを意識して読みます。

「10分で着く」と言って12分かかると、遅刻の上に約束破りが重なってしまいます。見込み時刻はやや遅めに伝え、早く着いたら相手が得をする、という設計にしておきましょう。

  • Sorry, but I’m going to be late.(ごめん、遅れます)
  • I’ll be late today. I should be there by 9:30.(今日は遅れます。9時半までには着く見込みです)
  • I’m going to be about half an hour late, I’m afraid.(残念ながら30分ほど遅れます)

間に合わない可能性を伝える言い方

状況がまだ読めない段階では、断定を避けた表現が役立ちます。might を使えば柔らかく、I’m afraid を前に置けば丁寧度が上がります。

フレーズ
I might not make it on time.
日本語訳
時間通りには間に合わないかもしれません。
使う場面
電車が動き出すか分からないときなど、結果が自分でコントロールできない段階での予告。
注意点・誤用例
make it は「間に合う・たどり着く」を表す句動詞で、目的語は不要です。I might not make the time. とは言いません。
発音・ニュアンス
might not は「マイtナッt」と一息で。断定を避けるため、相手に判断の余地を残す穏やかな響きです。
  • I might be late.(遅れるかもしれません)
  • I’m afraid I won’t be able to make it to the meeting.(残念ながら会議には間に合いそうにありません)
  • I don’t think I’ll make it by two.(2時には着けそうにありません)
  • There’s a chance I’ll be late — I’ll keep you posted.(遅れる可能性があります。随時お知らせします)

現在地や到着見込みを伝える

「遅れます」だけで終わらせず、いま自分がどこにいるのかを添えると、相手の不安が一気に減ります。とくに I’ll be there in ten minutes. は職場への連絡で重宝する一文です。

フレーズ
I’m on the train now. I’ll be there in ten minutes.
日本語訳
今電車の中です。あと10分で着きます。
使う場面
第一報のあとの二報目。到着の目処が立った時点で送ると、相手が動きやすくなります。
注意点・誤用例
「あと10分で」は in ten minutes です。after ten minutes は「10分たってから」という別の意味合いになり、到着予告としては不自然です。
発音・ニュアンス
I’ll be there in は「アイぅビーゼアリン」とつながります。落ち着いた報告調で読むと信頼感が出ます。
  • I’m on my way.(今向かっています)
  • I’ve just left the office.(ちょうどオフィスを出ました)
  • I’m almost there.(もうすぐ着きます)
  • I’m running behind schedule this morning.(今朝は予定より押しています)
  • I’m stuck in traffic. I’ll text you when I get close.(渋滞にはまっています。近づいたら連絡します)
  • I’m five minutes away.(あと5分の距離です)

I’m behind schedule は硬めの言い方で、業務の進行が遅れている場合にも使えます。連絡の型が見えてきたところで、次は英語の謝罪で最も重要な「順序」の話に進みます。

謝り方は「まず謝罪、そのあと理由」

この章の要点
  • 英語では謝罪を先に置き、理由は後ろに短く添える
  • カジュアルは Sorry I’m late.、フォーマルは I apologize / I sincerely apologize
  • 謝罪のあとに感謝を足すと、印象が前向きに変わる
  • 繰り返し謝るより、挽回の提案へ話を進める

日本語では「電車が止まってしまって……すみません」と、事情から入る話し方も自然です。英語では順序を逆にして、最初に謝罪の言葉を置く形が好まれます。

理由から始めると、謝る気持ちよりも言い分が先に立って聞こえてしまうためです。順序を入れ替えるだけで、同じ内容が誠実に響きます。

場面に応じた謝罪表現の段階

友人向けの軽い謝罪から、取引先向けのかしこまった謝罪まで、段階を持っておくと安心です。相手との距離と場の硬さで選び分けます。

フレーズ
Sorry I’m late!
日本語訳
遅れてごめん。
使う場面
友人や親しい同僚に、到着した瞬間にかける第一声。数分程度の遅れならこれで十分です。
注意点・誤用例
Sorry for late. は誤りです。for のあとには名詞か動名詞が必要なので Sorry for being late. とします。
発音・ニュアンス
語尾を上げ気味に軽く言うと明るい謝罪、下げると真剣な謝罪になります。重い場面では sorry を伸ばして言います。
フレーズ
I apologize for keeping you waiting.
日本語訳
お待たせしてしまい

段階ごとの言い方を並べておきます。上から下へ、カジュアルからフォーマルへと移っていきます。

  • I’m sorry I’m late.(遅刻してごめんなさい)
  • I am really sorry.(本当にごめんなさい)
  • I’m sorry to keep you waiting.(待たせてしまってごめんなさい)
  • Thank you for waiting.(待ってくださってありがとうございます)
  • I’m terribly sorry for being late.(遅刻してしまい大変申し訳ありません)
  • I sincerely apologize for my tardiness. Thank you for your patience.(遅刻を心よりお詫びいたします。お待ちいただきありがとうございました)
  • Please accept my apologies for arriving late.(到着が遅れましたことをお詫び申し上げます)

terribly は「ひどく」という強調語で、悪い出来事に添えて深い謝意を表します。apologize は sorry より格式が高く、書き言葉やフォーマルな場に向きます。

謝ったあとに感謝を添えるのも効果的です。Thanks for waiting. や I appreciate your patience.(お待ちいただき感謝します)を一言足すと、謝罪だけで終わらない前向きな印象になります。

I’m と I am の使い分け

細かな違いですが、I’m sorry と縮約せずに I am sorry と言うと、一語ずつ丁寧に置く分だけ改まった響きになります。話し言葉では強調のニュアンスも生まれます。

書面やフォーマルな場面では縮約を避け、I am sorry that I was late for the meeting. のように書くと落ち着いた文体になります。逆に友人へのメッセージで I am sorry と書くと、やや重々しく感じられることもあります。

何度も謝りすぎない

謝罪を繰り返しすぎると、かえって話が進まなくなります。Sorry, sorry, I’m so sorry, really sorry… と連ねるより、一度しっかり謝り、理由を短く述べ、そのうえで「どう挽回するか」に話を移すほうが英語圏のビジネスでは好まれます。

フレーズ
I’m sorry I’m late. The train was delayed. Shall we start right away?
日本語訳
遅れて申し訳ありません。電車が遅延しました。すぐ始めましょうか。
使う場面
会議室に到着した直後。謝罪・理由・前進の三点を一息で伝える型として使えます。
注意点・誤用例
理由は一文で足ります。乗り換えの経緯まで語ると、謝罪が薄まって聞こえます。
発音・ニュアンス
Shall we の部分は明るく上げて読みます。空気を切り替えるスイッチの役割を果たします。

では、その「理由」の部分にはどんな言い方があるのでしょうか。次は寝坊から交通機関までを場面別に並べます。

遅刻の理由を説明する例文

この章の要点
  • 理由は正直に、かつ一文で簡潔に伝える
  • 寝坊は overslept、婉曲に言うなら slept through my alarm
  • 交通は delayed、got stuck in traffic、missed my train が定番
  • 冗談の言い訳は相手と場面を選んで使う

理由は正直に、かつ簡潔に伝えるのが基本です。長い説明は言い訳がましく聞こえます。一文で言い切れる形を持っておきましょう。

寝坊・目覚まし関連

フレーズ
I slept through my alarm.
日本語訳
目覚ましに気づかず寝ていました。
使う場面
寝坊を職場へ伝えるとき。I overslept. よりやや婉曲で、状況説明として受け取られやすい言い方です。
注意点・誤用例
sleep through は「〜の間ずっと眠り続ける」。through を抜かして I slept my alarm. とは言えません。oversleep は一語で、I over slept. は誤りです。
発音・ニュアンス
slept through は t が飲み込まれ「スレップスルー」に近く聞こえます。淡々と言うのが無難です。
  • I overslept.(寝坊しました)
  • I’m running late because I overslept.(寝坊して遅れています)
  • My alarm didn’t go off.(目覚ましが鳴りませんでした)
  • I forgot to set my alarm last night.(昨夜アラームをセットするのを忘れました)
  • I hit the snooze button too many times.(スヌーズを押しすぎてしまいました)
  • I stayed up too late last night.(昨晩夜更かしをしてしまいました)

go off は目覚まし時計や警報が「鳴る」ことを表す句動詞です。「切れる」ではなく「作動する」方向の意味なので、日本語から直訳すると迷いやすいところです。

交通機関・道路の事情

渋滞で止まったタクシーの車内から申し訳なさそうに電話で連絡するスーツ姿の男性
渋滞は I got stuck in traffic. の典型的な場面です
フレーズ
I got caught in traffic and I’m going to be late.
日本語訳
渋滞に巻き込まれてしまい、遅れます。
使う場面
車移動中の連絡。理由と結論を一文でつなげているため、そのままメッセージに貼れます。
注意点・誤用例
traffic は不可算名詞なので I was in a traffic. は誤りです。I was in traffic. または I was stuck in a traffic jam. とします。
発音・ニュアンス
got caught は「ガッ コーt」と t を軽く飲み込みます。自分の意思ではないという含みが出る表現です。
  • The train was delayed.(電車が遅れました)
  • There was an accident on the line, so the trains are stopped.(路線で事故があって電車が止まっています)
  • The bus was delayed.(バスが遅れていました)
  • I missed my train.(電車に乗り遅れました)
  • I got stuck in traffic.(渋滞にはまりました)
  • The traffic was terrible this morning.(今朝は道路がひどく混んでいました)
  • There was a signal failure on the subway.(地下鉄で信号故障がありました)
  • My car has a flat tire.(車がパンクしてしまいました)
  • I couldn’t find a parking space.(駐車場が見つかりませんでした)
  • I was delayed by 30 minutes because of an accident on the train.(電車の事故で30分遅れました)

stuck は stick(くっつく)の過去分詞で、get stuck in は「〜にはまり込んで抜け出せない」。get caught in も同様に「巻き込まれる」を表します。どちらも自分の落ち度ではないことを示せます。

道に迷った・忘れ物・その他

  • I got lost on my way here.(ここに来るまでに道に迷ってしまいました)
  • I took the wrong train.(電車を乗り間違えました)
  • I got off at the wrong station.(降りる駅を間違えました)
  • I went back home to pick up something I forgot.(忘れ物を取りに家に戻っていました)
  • I couldn’t find the building.(建物が見つかりませんでした)
  • My phone died, so I couldn’t check the map.(スマホの充電が切れて地図を確認できませんでした)
  • I had to drop my kids off at school.(子どもを学校に送っていかなければならなくて)
  • I wasn’t feeling well this morning.(今朝は体調がよくありませんでした)
  • I had a last-minute call with a client.(直前にクライアントとの電話が入ってしまいました)
  • The previous meeting ran over.(前の会議が長引きました)

run over(時間を超過する)は職場で頻出します。The meeting ran late. も同じ意味で使えるので、二つセットで覚えておくと会話がつながります。

笑いに変えたい言い訳

親しい相手なら、あえて冗談で場を和ませる手もあります。英語圏のソーシャルメディアでは、こうした遅刻の言い訳がネタとして共有されています。

  • Sorry I’m late — I saw a unicorn on the way.(遅れてごめん、途中でユニコーンを見かけてしまって)
  • My cat wouldn’t let me get out of bed.(猫がベッドから出してくれなかったんです)
  • These blankets accepted me as one of their own. If I left now, I’d lose their trust.(毛布が僕を仲間として受け入れてくれていて、いま離れたら信頼を失ってしまうので)
注意点

冗談の言い訳は、相手と場面を見極めてこそ成立します。取引先や重要な商談、面接、初対面の相手には使わず、事情を素直に述べるほうが結果的に信頼を守ります。相手が怒っている、あるいは実害が出ている場面でも避けてください。

理由を伝えたら、次に大切なのが「相手の待ち時間をどうするか」です。ここで一文添えられるかどうかで、印象が大きく変わります。

遅れる連絡には代替案を添える

この章の要点
  • 遅れ幅が大きいときは日程変更や先行開始を自分から提案する
  • Please go ahead and start without me. は会議で最も使いやすい一文
  • 友人相手なら「先に注文して」「席を取っておいて」で待ち時間が減る

遅れる幅が大きいと、相手の予定そのものに影響します。その場合は「遅れます」で終わらせず、どうすればよいかを自分から提案しましょう。提案が一文あるだけで、待ち時間が空白ではなくなります。

フレーズ
Please go ahead and start without me. I’ll join as soon as I arrive.
日本語訳
私を待たずに始めてください。着き次第合流します。
使う場面
複数人が集まる会議に遅れるとき。全員の時間を止めない配慮として高く評価されます。
注意点・誤用例
自分が進行役の場合は、代わりに進めてほしい範囲を明示します。丸投げに聞こえないよう、Could you please take over the first item? のように具体的に依頼しましょう。
発音・ニュアンス
go ahead は「ゴウアヘッd」とつなげます。相手を安心させる、開いた響きの表現です。
  • Can we reschedule?(予定をずらせますか)
  • Would it be possible to push the meeting back by 30 minutes?(会議を30分後ろにずらしていただくことは可能でしょうか)
  • Could the meeting start an hour later today?(今日の会議は1時間遅らせていただけますか)
  • Could you please take over the first item on the agenda?(最初の議題を代わりに進めていただけますか)
  • I’ll dial in from the train if that’s all right.(よろしければ電車から電話で参加します)
  • Feel free to order without me. I’ll be there in fifteen.(先に注文しちゃって。15分で着くから)
  • Why don’t you go in and grab a seat? I’ll meet you inside.(先に入って席を取っておいて。中で会おう)

push back は「後ろにずらす」、move up は「前に繰り上げる」。方向が逆なので、混同しないよう対で覚えておくと安全です。

口頭の連絡が整ったら、次は文字で伝える場合です。メールとチャットでは書き方が変わります。

ビジネスの連絡文の組み立て

この章の要点
  • 本文は「謝罪 → 理由 → 到着見込み → 依頼や代替案」の順に短くまとめる
  • 件名だけで用件が分かるようにする
  • 社内チャットは簡潔に、社外メールは apologize 系で整える

メールやチャットで遅刻を伝えるときは、件名で用件が分かるようにし、本文は四つの要素を順に並べます。謝罪・理由・到着見込み・代替案の順です。

始業に遅れる場合(社内チャット)

フレーズ
Good morning. I’m so sorry, but I’m running late this morning — the train line is suspended due to an accident. I expect to be in the office by 10:15. I’ll let you know if anything changes.
日本語訳
おはようございます。申し訳ありませんが今朝は遅れそうです。事故で路線が止まっています。10時15分までには出社する見込みです。状況が変わればまた連絡します。
使う場面
上司やチームのチャットへ送る朝の第一報。挨拶から入り、状況更新の約束で締めています。
注意点・誤用例
be in the office は「出社している」状態を指します。arrive to the office は誤りで、arrive at the office とします。
発音・ニュアンス
読み上げる必要はありませんが、suspended は「サスペンディd」。硬い語なので事実報告として機能します。

社外の打ち合わせに遅れる場合(メール)

件名
Running late for our 2:00 p.m. meeting
フレーズ
Dear Ms. Clark,
I am very sorry to inform you that I will be about 20 minutes late for our meeting this afternoon, as my train has been delayed. I expect to arrive by 2:20 p.m.
If it is more convenient for you, I would be happy to reschedule. Please accept my sincere apologies for the inconvenience, and thank you for your patience.
Best regards,
日本語訳
クラーク様。大変

オンライン会議・到着後の一言

  • Sorry, I’ll be a few minutes late to the call. Please start without me and I’ll catch up.(すみません、通話に数分遅れます。私を待たずに始めてください、あとで追いつきます)
  • I’m having trouble connecting. Give me two minutes.(接続に手こずっています。2分ください)
  • I’m terribly sorry for being late. Thank you for waiting — shall we get started?(遅くなり大変申し訳ありません。お待ちいただきありがとうございます。始めましょうか)
  • Sorry I’m late. Please carry on — I’ll catch up from the notes.(遅れてすみません。そのまま続けてください。議事メモで追いつきます)

ここまでは自分が遅れる側の話でした。次は立場が入れ替わったとき、つまり待たされる側のフレーズに移ります。

遅刻してきた相手にかける言葉

この章の要点
  • 状況確認・気遣い・許し・注意の四方向を持っておくと対応に幅が出る
  • Don’t worry about it. は最も使いやすい許しの一言
  • 職場での注意は責める語調より事実と影響を示す

自分が待つ側になることもあります。状況を確認する、心配を伝える、軽く許す、やわらかく注意する。四方向の言い方を持っておくと、その場に合った反応ができます。

状況を確かめる

  • Where are you?(今どこにいるの)
  • What time will you get here?(何時に着く)
  • How far away are you?(あとどのくらいかかる)
  • I’ve been waiting for you.(ずっと待っているんだけど)
  • Any update on your arrival?(到着の見込みは分かりましたか)

心配や気遣いを示す

フレーズ
Take your time. I’m reading a book anyway.
日本語訳
ゆっくりで大丈夫。本を読んでいるから。
使う場面
友人から遅刻の連絡が来たとき。急がなくてよいと伝えることで、相手の焦りと危険を減らせます。
注意点・誤用例
Take your time. は皮肉としても使われることがあります。冷たい声で言うと逆の意味に響くので、明るいトーンで伝えます。
発音・ニュアンス
Take your time は「テイキョアタイm」とつながります。語尾を下げて穏やかに言うのが自然です。
  • I was worried about you.(心配したよ)
  • Is everything okay?(大丈夫。何かあった)
  • No problem. What happened?(大丈夫だよ。どうしたの)
  • Don’t rush — get here safely.(急がないで。無事に来てね)

許す・受け流す

  • Don’t worry about it.(気にしないで)
  • That’s okay, I just got here myself.(平気だよ、僕も今着いたところ)
  • You made it just in the nick of time.(ぎりぎりセーフだね)
  • Better late than never.(来ないより遅れてでも来てくれたほうがいい)
  • These things happen.(こういうことはあるものだよ)

やわらかく注意する

  • Please don’t be late next time.(次は遅れないでね)
  • Let’s try to be on time from now on.(これからは時間通りに来るようにしよう)
  • This is the third time this week.(今週これで3回目だよ)

職場で部下や同僚に伝える場合は、責める語調よりも事実と影響を示すほうが伝わります。When you’re late, the whole team has to wait.(あなたが遅れると、チーム全員が待つことになります)のような言い方です。

単発のフレーズが揃ったら、実際の会話の流れの中でどう使われるかを確認しましょう。

会話例で流れを確認する

この章の要点
  • 友人同士の待ち合わせ、職場への連絡、到着後の三場面を通しで確認する
  • reach out、meet up、on time、treat が会話の要になる
  • 役割ごとに読み分けて音読すると、返答の型が身につく

同じ表現でも、会話の中に置くと使いどきが見えてきます。ここでは三つの場面を通しで並べます。役割を分けて音読してみてください。

会話例1:友人同士の待ち合わせ前

友人A
We’re meeting up in front of the station at noon tomorrow, right?(明日、12時に駅前で待ち合わせよね)
友人B
Yes. I’m worried about whether everyone will come on time.(そうよ。みんな時間通りに来るか心配だわ)
友人A
That’s true. Someone is always running late for our meetups.(確かに。うちの集まりって誰かしら遅れるものね)
友人B
I’ll reach out to the group today, just in case.(念のため、今日のうちにグループに連絡しておこうかな)
友人A
Good idea. Tell them that whoever is late is treating us to lunch!(いいね。遅刻した人がランチを奢るって伝えておいて)
友人B
That’s a nice idea!(それいいね)

会話例2:始業前の職場への連絡

学習者
Good morning. I’m so sorry, but I’m running late. The train is stopped because of an accident.(おはようございます。申し訳ありませんが遅れそうです。事故で電車が止まっています)
上司
Thanks for letting me know. Any idea when you’ll get here?(連絡ありがとう。到着の見込みは分かる)
学習者
I’m taking the bus instead. I should be in the office by 9:40.(バスに切り替えました。9時40分までには出社できる見込みです)
上司
Understood. We’ll start the stand-up without you.(了解。朝のミーティングは先に始めておくね)
学習者
Thank you. I’ll catch up on the notes as soon as I arrive.(ありがとうございます。着いたらすぐ議事メモで追いつきます)

会話例3:到着してからのやり取り

学習者
I’m terribly sorry for being late. Thank you for waiting.(遅くなり大変申し訳ありません。お待ちいただきありがとうございます)
取引先担当者
No problem at all. I heard the trains were a mess this morning.(まったく問題ありません。今朝は電車が大変だったそうですね)
学習者
Yes, the line was suspended for about 30 minutes. Shall we get started?(はい、30分ほど運転見合わせでした。始めましょうか)
取引先担当者
Sure. Let’s jump right in.(もちろんです。さっそく入りましょう)

会話に出た表現の確認

reach out

「連絡を取る」。メールか電話かは特定せず、とにかく相手に接触してみるという含みがあります。contact と近いものの、reach out のほうが柔らかくカジュアルな印象で、ビジネスの場でも広く使われます。I’ll reach out to the client tomorrow.(明日クライアントに連絡してみます)、Thanks for reaching out.(ご連絡ありがとうございます)のように使います。

meet up / on time

meet up は「約束して会う」。友人同士の待ち合わせに向く言い方で、名詞の meetup は「集まり」を指します。on time は「時間通りに」で、come on time なら「時間通りに来る」となります。Please be on time. は集合前のリマインドとして便利です。

treat

「奢る、もてなす」。treat + 人 + to 〜 の形で「人に〜をふるまう」となります。It’s my treat.(私の奢りです)、He treated me to dinner last time.(前回は彼が夕食をご馳走してくれました)、Let me treat you next time.(次は私に出させてください)のように使えます。

That’s true.

「確かに」「それはそうね」。相手の指摘に同意するときの短い返しです。You have a point.(一理あるね)や Good point. も似た場面で使えます。会話を止めずに次へ進めるつなぎとして重宝します。

ところで、そもそも英語圏では遅刻はどのくらい重く受け取られるのでしょうか。文化的な前提を押さえておきましょう。

英語圏の時間感覚をどう捉えるか

この章の要点
  • ビジネスの場では遅刻はマイナスに受け取られやすい
  • 私的な招待では少し遅れて着くほうが配慮になる場合もある
  • 厳しさは国よりも「場の性質」で決まる部分が大きい
  • どの文化圏でも「遅れるなら事前に知らせる」は共通して評価される

「海外は時間にゆるい」と耳にすることがありますが、少なくともビジネスの場面では遅刻はマイナスです。とくにアメリカやイギリス、ドイツ、北欧などでは、約束の時刻に遅れることは相手の時間を軽視した行為と受け取られやすい傾向があります。

会議は5分前に着席しておくのが無難とされ、オンライン会議も同様に開始時刻の少し前に入室しておくのが一般的な作法です。接続確認の時間も含めて、余裕を持って準備しておくと安心です。

一方で、私的な集まりでは事情が変わります。ホームパーティーやディナーへの招待では、指定時刻ちょうどに着くとホストの準備が終わっておらず、かえって気を使わせることがあります。

英語圏では10分から15分ほど遅れて到着するのが配慮とされる場面もあり、これを fashionably late(あえて少し遅れて登場する)と表現します。ラテンアメリカや南欧、南アジアの一部では、この許容幅がさらに広いこともあります。

つまり、時間の厳しさは国そのものよりも「場の性質」で決まる部分が大きいということです。仕事は時間厳守、私的な招待は状況次第と整理しておけば、大きく外すことはありません。

そのうえで、どの文化圏であっても「遅れるなら事前に知らせる」という行動は共通して評価されます。連絡を入れる習慣さえ持っていれば、多少の遅れが関係の傷になることは少ないものです。

この話題で覚えておきたい語が punctual(時間に正確な)と punctuality(時間厳守)です。She is always punctual.(彼女はいつも時間に正確です)、Punctuality is highly valued here.(ここでは時間厳守が重んじられます)のように使います。

では次に、独学で覚えたつもりでも本番で崩れやすい、間違いやすい形をまとめて確認します。

間違いやすいポイント

この章の要点
  • Sorry for late. は誤り。Sorry for being late. か Sorry I’m late. とする
  • oversleep は一語、traffic は不可算
  • 人は late、乗り物は delayed
  • on time は定刻に、in time は間に合って

ここでつまずく人が多いのは、日本語の発想をそのまま形にしてしまう部分です。形を先に覚えてしまえば防げる誤りばかりなので、一つずつ確認しておきましょう。

「遅れてごめん」を Sorry for late とは言わない

for のあとには名詞か動名詞が必要です。Sorry for being late. または Sorry I’m late. とします。Sorry for the delay.(遅くなってすみません)も自然で、返信が遅れたときにも使えます。

すでに到着したなら過去形

到着してから振り返って謝るなら I’m sorry I was late. が正確です。ただし遅れた影響が続いている場面では Sorry I’m late. も広く使われ、会って最初の一言としてはこちらが自然です。

oversleep は一語

I over slept. ではなく I overslept. です。「寝坊する」という一つの動詞として覚えます。過去形は overslept で、oversleeped という形は存在しません。

late と delayed の主語を混同しない

注意点

人が遅れるのは I’m late.、乗り物や便が遅れるのは The train is delayed. です。I’m delayed by the train. のように外的要因を明示すれば人にも使えますが、単に I’m delayed. だけでは他人任せな響きになり、責任の所在をぼかしているように受け取られることがあります。

Excuse me と I’m sorry

遅刻の謝罪は I’m sorry 系です。Excuse me は「失礼します」「ちょっとすみません」と注意を引く表現で、非を認める謝罪にはなりません。会議に途中入室するときは Sorry I’m late. Please carry on.(遅れてすみません、そのまま続けてください)が適切です。

渋滞の言い方

traffic jam は名詞で「渋滞」。heavy traffic(交通量が多い)、bumper-to-bumper traffic(数珠つなぎの渋滞)も使えます。I was in a traffic. は誤りで、I was in traffic. または I was stuck in a traffic jam. とします。

on time と in time の違い

on time は「定刻通りに」、in time は「間に合って、余裕をもって」。The train arrived on time.(定刻に到着した)、I got there just in time.(ぎりぎり間に合った)と使い分けます。

理由を先に長々と述べない

Because the train stopped and then I had to change lines and… と説明から始めると、謝罪が後回しになった印象を与えます。まず一言謝り、理由は一文で足ります。

誤りの形が整理できたら、表現の幅を広げる番です。次はネイティブがよく使う言い回しを集めます。

覚えておくと使える関連表現

この章の要点
  • be held up、behind schedule は職場で頻出
  • make up for は挽回を申し出るときに便利
  • no-show、fashionably late は聞いて分かるようにしておく

基本の型に慣れたら、こうした言い回しを足していきます。自分から使うものと、聞いて分かればよいものを分けて覚えると負担が減ります。

  • just in the nick of time(ぎりぎり間に合って)/I made it just in the nick of time.(ぎりぎりセーフでした)
  • cut it close(ぎりぎりを狙う)/That was cutting it close.(危なかったね)
  • be held up(足止めされる)/I was held up at the office.(会社で手が離せませんでした)
  • make up for(埋め合わせる)/Let me make up for it — coffee’s on me.(お詫びにコーヒーは私が出します)
  • at the last minute(直前に)/Something came up at the last minute.(直前に用事が入ってしまいました)
  • behind schedule(予定より遅れて)/We’re behind schedule.(予定より遅れています)
  • run over / run late(会議などが長引く)/The previous meeting ran over.(前の会議が長引きました)
  • no-show(現れないこと・現れない人)/He was a no-show.(彼は結局現れませんでした)
  • better late than never(遅れても来ないよりはいい)
  • fashionably late(あえて少し遅れて到着する)

be held up は「足止めを食う」という受け身の言い方で、会議や来客で身動きが取れない状況にぴったりです。I got held up in a meeting. と過去形で使う場面も多くあります。

読んで理解できただけでは、焦っている場面で口から出ません。ここからは、口に定着させるための練習に移ります。

声に出して定着させる発音・音読練習

この章の要点
  • late の二重母音と語尾の t を意識する
  • running late、going to be、be there in はつなげて読む
  • 短い三文を一息で言えるところまで繰り返す

遅刻の連絡は、たいてい焦っている状況で行うものです。だからこそ、考えずに言える形を口に残しておく価値があります。

音のポイント三つ

一つ目は late の母音です。「レート」と平らに伸ばすのではなく、「エイ」を意識して「レイt」と発音します。語尾の t は破裂させず、息を止めるだけで十分です。

二つ目は語のつながりです。I’m running late. は「アイム ランニング レイト」と区切らず、「アイムラニンレイt」と一かたまりで発音します。going to be late なら「ゴナビーレイt」です。

三つ目は数字の言い分けです。fifteen と fifty、thirteen と thirty は、遅刻の連絡で最も誤解が生じやすい組み合わせです。teen 系は後ろを強く、ty 系は前を強く読み分けます。

注意点

数字が伝わらないと、相手は待ち方を誤ります。電話で fifteen と fifty を取り違えられそうなときは、one five, fifteen minutes と言い直すか、a quarter of an hour(15分)と言い換えると確実です。

三文セットの音読ドリル

実際の連絡は、謝罪・理由・見込みの三文で完結します。以下のセットを、五回ずつ声に出してみてください。

セットA(友人向け)
Sorry, I’m running a bit late. I missed my train. I’ll be there in ten minutes.
日本語訳
ごめん、ちょっと遅れそう。電車に乗り遅れちゃって。10分で着くよ。
セットB(職場向け)
I’m so sorry, but I’m going to be about 20 minutes late. The train has been delayed. Please start without me.
日本語訳
申し訳ありませんが、20分ほど遅れます。電車が遅延しています。私を待たずに始めてください。
セットC(到着後)
I’m terribly sorry for being late. Thank you for your patience. Shall we get started?
日本語訳
遅くなり大変申し訳ありません。お待ちいただきありがとうございます。始めましょうか。

入れ替え練習で応用力をつける

三文セットが言えるようになったら、理由の部分だけを差し替えます。I missed my train. のところに I got stuck in traffic. や I overslept. を入れて、同じリズムで言い切る練習です。

続いて分数も入れ替えます。ten を five、fifteen、twenty、half an hour に変えて、数字が変わっても文が崩れないところまで繰り返します。

最後に相手を変えます。同じ内容を友人向けと取引先向けの二通りで言い、Sorry と I sincerely apologize を切り替える感覚を体に入れておきましょう。

会議室の入口で握手を交わす到着したばかりの女性と待っていた男性
謝罪で終わらせず、切り替えの一言まで用意しておくのが理想です

七日間の復習計画

この章の要点
  • 一日一テーマで、基本語から実践までを七日に分ける
  • スマートフォンの下書きに定型文を保存しておく
  • 週末に自作の連絡文を書いて仕上げる

一度読んだだけでは記憶は薄れます。一日十分を七日という配分で、無理なく定着させる流れを組んでみます。

初日は基本語の整理です。late、delay、tardy、slow の四語を、それぞれ自分の生活に合わせた例文で一つずつ作ります。書いたら声に出して確認します。

二日目は第一報の型です。I’m running late. と I’m going to be ten minutes late. の二文を、時間の部分だけ変えて十回ほど口に出します。

三日目は謝罪の段階です。カジュアル、丁寧、フォーマルの三段階から一つずつ選び、自分の定番として決めてしまいます。選択肢を絞ると、本番で迷いません。

四日目は理由です。自分に起こりやすい遅刻理由を三つ書き出し、対応する英語表現を並べます。通勤手段によって使う表現は変わるはずです。

五日目は代替案です。Please start without me. と Can we reschedule? を、自分の職場の状況に合わせて言い換えてみます。

六日目は書く練習です。社内チャット用と社外メール用の文を一通ずつ作り、スマートフォンの下書きやメモに保存します。これが実際の場面で最も効きます。

七日目は総復習です。三文セットを見ずに言えるか確かめ、詰まった箇所だけ記事に戻ります。全部を覚え直す必要はありません。

この流れを一周したら、実際に人と話す場で試してみるのが次の一歩です。相手の反応を見ながら調整できる環境があると、表現の使いどきの感覚が育ちます。

まとめ:場面別の早見メモ

この章の要点
  • 段階に応じて running late → going to be late → won’t make it と切り替える
  • 謝罪はカジュアルとフォーマルの二枚を用意しておく
  • 最後に代替案か感謝の一言を必ず添える

必要なときにすぐ引けるよう、段階ごとの一文を並べておきます。この並びのまま覚えてしまうのが実用的です。

  • 遅れる可能性に気づいた段階:I’m running late.
  • 遅刻が確定した段階:I’m going to be ten minutes late.
  • 到着見込みを添える:I’ll be there in ten minutes.
  • 間に合わないと分かった:I won’t be able to make it.
  • カジュアルな謝罪:Sorry I’m late.
  • 改まった謝罪:I sincerely apologize for my tardiness.
  • 寝坊が理由:I overslept. / I slept through my alarm.
  • 交通が理由:The train was delayed. / I got stuck in traffic.
  • 代替案:Please go ahead and start without me.
  • 感謝:Thank you for your patience.

この流れを一度声に出して練習しておくと、実際に焦っている場面でも言葉が出てきます。最後に、読者から寄せられやすい疑問に答えていきます。

よくある質問

この章の要点
  • 表現選びで迷いやすい八つの疑問に短く答える
  • 迷ったら late と sorry の基本形に戻れば大きく外さない

細かな判断に迷ったときは、以下を確認してみてください。迷ったら基本形に戻るのが安全です。

「遅れそうです」と「遅れます」は英語でどう言い分けますか

間に合う可能性がまだ残っている段階では I’m running late. を使い、遅刻が避けられないと分かった段階では I’m going to be late. を使います。running late は進行中の状態、going to be late は確定した見通しを表すという違いです。判断が難しい場面では、まず running late で第一報を送り、状況がはっきりしてから二報目で分数を伝えるとよいでしょう。

Sorry for late という言い方は間違いですか

文法的に不自然な形です。for のあとには名詞か動名詞が必要なので、Sorry for being late. とするか、Sorry I’m late. と節の形にします。返信や対応が遅れた場合であれば Sorry for the delay. も自然な選択肢です。late は形容詞なので、前置詞の直後には置けないと覚えておくと迷いません。

tardy と late はどちらを使えばよいですか

会話でも文章でも安全に使えるのは late です。tardy はアメリカの学校の出欠記録などで使われる事務的な語で、人に向けて使うとのろのろしているという否定的な響きが出ることがあります。ただし名詞形の tardiness はフォーマルな謝罪文と相性がよく、I sincerely apologize for my tardiness. のように使えます。

寝坊したことを職場に正直に伝えるべきですか

事実と異なる理由を作ると、後で説明が食い違うおそれがあります。正直に伝えるなら I overslept. で十分ですが、やや婉曲にしたい場合は I slept through my alarm. や My alarm didn’t go off. という言い方もあります。いずれの場合も理由を長く語らず、謝罪と到着見込みを添えるほうが受け取られ方はよくなります。

on time と in time の違いは何ですか

on time は定刻通りという意味で、時刻そのものにぴったり合っている状態を指します。The train arrived on time. は定刻に到着したという報告です。一方 in time は間に合ってという意味で、締め切りや開始に対して余裕をもって到達したことを表します。I got there just in time. ならぎりぎり間に合ったという意味になります。

遅刻の連絡はメールとチャットのどちらがよいですか

緊急性が高いときは、相手がすぐ気づく手段を選ぶのが基本です。社内であればチャットや電話が確実で、開始直前ならメールだけに頼らないほうがよいでしょう。社外の相手には記録が残るメールを使い、開始が迫っている場合は電話を併せます。どの手段でも、件名や冒頭に用件が分かる一文を置くことが大切です。

「〇分遅れます」の数字はどこに入れますか

late の直前に置きます。I’m going to be fifteen minutes late. や I’m running about ten minutes late. の形です。I’m going to be late fifteen minutes. という語順は不自然になります。到着時刻で伝えるなら I should be there by 9:30. のように by を使い、所要時間で伝えるなら I’ll be there in ten minutes. のように in を使います。

待たされた側として何と言えば失礼になりませんか

相手が謝ってきた場面では Don’t worry about it. や No problem. が最も無難です。心配を伝えるなら Is everything okay? が使えます。急がせたくない場合の Take your time. は、冷たい声で言うと皮肉に聞こえることがあるので、明るいトーンで伝えるのが安全です。繰り返される場合は Let’s try to be on time from now on. のように、行動に向けた言い方が穏やかです。

遅刻そのものを完全に防ぐのは難しくても、伝え方は前もって準備できます。気づいた時点で連絡し、まず謝り、理由を短く述べ、到着見込みと代わりの案を示す。

この四つが揃った連絡は、言語が英語でも日本語でも、相手にきちんと届きます。今日のうちにスマートフォンの下書きへ一文保存しておけば、次に慌てる日の自分が助かるはずです。

それではまた、See you!

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