靴を履く、脱ぐ、きつい、ゆるい。日本語ならとっさに出てくる言い方が、英語になると急に詰まってしまう分野のひとつが「靴」です。put on だったか wear だったか、脱ぐのは put off でよかったのか、口を開く前に迷ってしまう。
さらに海外の靴屋では、サイズ表記が US や UK、EU といった見慣れない数字で並んでいます。棚の前に立っても、その数字が自分の足に合うのかどうか判断がつきません。
この記事では、日常会話で使う動作の言い方から、靴屋での試着のやりとり、店員側の応対フレーズ、US・UK・EU のサイズ表記の読み方、そして in someone’s shoes のような比喩表現まで、順を追って整理していきます。読み終えたときには、初めての街の靴屋でも自分の足のサイズと履き心地を英語で伝えられる状態を目指します。独学で発音や語感の確認までしたい場合は、英語教室のように会話量を確保できる場を併用する方法もあります。

まずは、いちばん頻度が高い「履く」「脱ぐ」の言い方から固めていきましょう。
靴を「履く」「脱ぐ」を英語でどう言うか
- 靴を履くのは put on、脱ぐのは take off。英語では衣類・帽子・手袋と同じ動詞でまとめて扱う
- put on は「今から履く動作」、wear は「履いている状態」を表す
- put off は「延期する」という別の意味なので、脱ぐの意味では使えない
- 目的語が them などの代名詞になると Take them off. の語順に固定される
- remove は掲示や改まった案内向け、slip off や kick off は口語的なニュアンスを持つ
靴を履く・脱ぐという時に使う単語は、put on と take off です。この2つを押さえるだけで、靴に関する日常的なやりとりの大半は成立します。
なぜこの2つで足りるのか。理由は英語の発想にあります。日本語では「着る」「かぶる」「はめる」「履く」と、身に着ける場所によって動詞が細かく分かれます。
ところが英語では、シャツを着るのも帽子をかぶるのも手袋をはめるのも、すべて put on。英語話者の感覚では、靴も「体に付けるもの」の一種として同じ動詞でひとまとめに扱われている、と考えるとすっきり理解できます。
また「脱ぐ」と言いたい場合には、飛行機が「離陸する」という時と同じく take off が使われます。こちらも衣類を脱ぐ時と同じ単語です。体から離れて外れていくイメージが、離陸のイメージと重なっていると捉えると記憶に残りやすくなります。
- フレーズ
- Get ready and put your shoes on!
- 日本語訳
- 出かける準備をして靴を履いて!
- 使う場面
- 家族や親しい相手を玄関で急かすとき。家庭内での声かけとして日常的に使われます。
- 注意点・誤用例
- Wear your shoes! と言うと「履いた状態でいなさい」に近い響きになり、これから履かせたい場面には合いません。命令形なので、目上の相手やお客様には Could you 〜? の形に変えます。
- 発音・ニュアンス
- put your は「プット ユア」と切らず「プッチュア」のようにつながります。shoes on も「シューゾン」と続けて発音されます。
- フレーズ
- Take off your shoes.
- 日本語訳
- 靴を脱ぎなさい。
- 使う場面
- 家族間や、子どもへの声かけ。カジュアルな関係で使う直接的な言い方です。
- 注意点・誤用例
- 来客に対してこの命令形を使うと、指示している響きが強く出ます。Could you take off your shoes, please? のように依頼形にすると角が取れます。
- 発音・ニュアンス
- take off は「テイク オフ」と区切らず「テイコフ」と一語のように発音されます。off の f は下唇に軽く歯を当てて出します。
- フレーズ
- Could you take off your shoes, please?
- 日本語訳
- 靴を脱いでいただけますか?
- 使う場面
- 自宅に海外からのお客様を迎えるとき、店舗や施設で案内するとき。初対面の相手にも安心して使える丁寧さです。
- 注意点・誤用例
- please を文末に付けるだけでも印象が変わります。逆に Could you 〜? を使いながら語尾を下げ切って強く言うと、丁寧な形でも命令的に響くことがあります。
- 発音・ニュアンス
- Could you は「クッジュー」とつながります。文末を軽く上げると依頼の柔らかさが出ます。
- フレーズ
- Please take your shoes off and change into slippers here.
- 日本語訳
- 靴を脱いで、ここでスリッパに履き替えてください。
- 使う場面
- 旅館、学校、病院、住宅の内覧など、脱いだあとの行動まで案内が必要な場面。
- 注意点・誤用例
- change into が「〜に着替える」の形です。change to slippers としてしまう例が見られますが、衣類や靴を身に着け替える意味では into が自然です。
- 発音・ニュアンス
- shoes off は「シューゾフ」、change into は「チェインジントゥ」のようにつながります。here を最後に軽く添えると場所の指示が明確になります。
動作の言い方が固まったところで、多くの学習者が最初につまずく境目に進みます。put on と wear の線引きです。
put on と wear の違い
区別の軸は「動作か、状態か」の一点だけです。ここを押さえれば、迷う場面はほとんどなくなります。
put on は靴を足に入れるという瞬間の動作を指します。一方 wear は、すでに履いている状態が続いていることを表します。時間の幅がゼロに近いのが put on、幅を持つのが wear というイメージです。
- フレーズ
- I need to put on my shoes.
- 日本語訳
- 靴を履かないといけない。(これから履く動作)
- 使う場面
- 出かける直前、玄関で自分の行動を口に出すとき。
- 注意点・誤用例
- I need to wear my shoes. だと「靴を履いた状態でいる必要がある」という含みになり、これから履く動作の説明にはなりません。
- 発音・ニュアンス
- need to は「ニードゥ」と縮まりがちです。put on は「プロン」に近く聞こえるほど滑らかにつながります。
- フレーズ
- She was wearing red sneakers.
- 日本語訳
- 彼女は赤いスニーカーを履いていた。(履いている状態)
- 使う場面
- 人の服装や外見を描写するとき。待ち合わせで相手の目印を伝える場面でも使えます。
- 注意点・誤用例
- She was putting on red sneakers. にすると「赤いスニーカーを履いているところだった」という一瞬の動作の描写に変わります。sneaker の s を落とさないことにも注意します。
- 発音・ニュアンス
- wearing は「ウェアリン」に近く、r を軽く響かせます。sneakers の語尾は「カーズ」と濁ります。
- フレーズ
- Do you wear shoes at home? — No, we usually take them off at the door.
- 日本語訳
- 家では靴を履いていますか? — いいえ、普段は玄関で脱ぎます。
- 使う場面
- 生活習慣の違いを話題にする雑談。海外の人と暮らし方を比べるときの定番のやりとりです。
- 注意点・誤用例
- 習慣を尋ねているので現在形の wear が使われています。答えの take them off は語順が固定で、take off them とは言えません。
- 発音・ニュアンス
- take them off は「テイクゼモフ」のように一息で発音されます。at the door の the は弱く飲み込まれます。
つまり「今から履く」なら put on、「履いた状態でいる」なら wear。玄関先で「靴、履いてね」と促すなら Put your shoes on. であって Wear your shoes. とは言いません。
逆に、パーティー会場で「ヒールを履いている人が多いね」と描写するなら wear の出番です。A lot of people are wearing heels tonight. のように、その場の状態を伝える文脈で自然に働きます。
take off 以外の「脱ぐ」
take off がもっとも一般的で、カジュアルにも丁寧にも使える万能表現です。ただし場面に応じて、別の言い方が選ばれることもあります。ニュアンスの差を知っておくと、聞いたときの理解が深まります。
remove は改まった響きのある動詞で、寺社や美術館、施設の掲示、フォーマルな案内でよく登場します。会話でいきなり Remove your shoes. と言うと事務的で少し硬く聞こえるので、掲示や丁寧な案内向けと覚えておくと安全です。
- フレーズ
- Please remove your shoes before entering the temple.
- 日本語訳
- お堂に入る前に靴をお脱ぎください。
- 使う場面
- 寺社や文化施設の掲示、館内アナウンス、パンフレットの注意書き。
- 注意点・誤用例
- 友人宅で Remove your shoes. と言うと、規則を読み上げているような硬さが出ます。親しい相手には take off を選びます。
- 発音・ニュアンス
- remove は後半の move を強く読みます。before entering は「ビフォアレンタリン」のようにつながります。
slip off は、するっと脱ぐ軽い動作です。かかとを踏んで脱ぐような、力の入っていない脱ぎ方のニュアンスがあります。
逆に履く側は slip into や slip on で、ローファーやサンダルのように足を入れるだけで履ける靴と相性がよい表現です。ひもを結ぶ手間のない靴を slip-ons と呼ぶのも同じ語感からきています。
- フレーズ
- He slipped off his shoes at the entrance. / I quickly slipped into my sandals.
- 日本語訳
- 彼は玄関で靴をするっと脱いだ。/さっとサンダルを履いた。
- 使う場面
- 動作の軽さや素早さを描写したいとき。日記や物語の文章とも相性がよい表現です。
- 注意点・誤用例
- ひもをしっかり結んだ革靴やブーツに slip off を使うと、動作の描写が実態と合わなくなります。slip は「滑る」の意味も持つため、文脈がないと転倒の話に取られる場合もあります。
- 発音・ニュアンス
- slipped off は「スリップトフ」と一息で。slipped into は「スリップティントゥ」のように d と i がつながります。
kick off は勢いよく脱ぎ捨てる感じです。帰宅して「もう靴を脱いでくつろぎたい」という気分にぴったりの口語表現です。
- フレーズ
- I just want to kick off my shoes and relax.
- 日本語訳
- 靴を脱いでくつろぎたいだけなんだ。
- 使う場面
- 長い一日の終わりに気持ちを話すとき。友人や家族との砕けた会話向けです。
- 注意点・誤用例
- kick off には「開始する」の意味もあり、The meeting kicks off at ten. のように使われます。靴以外の目的語では意味が変わる点に注意します。接客の場面でお客様に対して使う表現ではありません。
- 発音・ニュアンス
- kick off は「キッコフ」とつなげます。just want to は「ジャスワナ」に近い形で崩れることが多いです。
靴ひもに関しては untie(ほどく)や undo(ゆるめる)を使います。Untie your shoelaces first. で「まず靴ひもをほどいて」となります。Your shoelaces are undone. なら「ひもがほどけているよ」という声かけです。
put off は「靴を脱ぐ」にならない
「put on の反対だから put off」と考えてしまう人は少なくありませんが、これは誤りです。put off は「延期する」「後回しにする」という別の意味の句動詞です。
I put off my shoes. と言うと「靴を延期した」という意味の通らない文になり、相手を戸惑わせてしまいます。衣類・靴を脱ぐのは take off、予定を延ばすのが put off。この2つはセットで覚えておくと混同しません。
- フレーズ
- I put off the meeting until next week.
- 日本語訳
- 会議を来週に延期した。
- 使う場面
- 予定の変更を伝えるとき。put off が本来どう使われるのかを確認するための例文です。
- 注意点・誤用例
- ×I put off my shoes at the door.(意味が通らない)/○I took off my shoes at the door. 「脱ぐ」の意味で put off が使える場面はありません。
語順と代名詞の位置に注意
put on / take off は「動詞+副詞」の分離可能な句動詞なので、目的語が名詞なら前後どちらにも置けます。Take off your shoes. と Take your shoes off. はどちらも自然です。
ところが目的語が代名詞(them など)になると、必ず動詞と副詞の間に挟む必要があります。Take them off. が正しく、Take off them. とは言えません。Put them on. も同様で、Put on them. は成立しません。
会話では靴の話題が続いたあと them で受けることが多いので、この語順は実践的に効いてきます。試着中に「じゃあ脱いでみますね」と言うなら I’ll take them off. です。
動作の言い方が整理できたところで、次は多くの人が疑問に感じる「なぜ shoes と複数形なのか」に進みます。
shoes はなぜ複数形なのか
- 靴は左右1組で成り立つため、shoes / sandals / boots / sneakers は基本的に複数形で使う
- 片方だけを指すときは her right shoe のように単数形になる
- 数えるときは a pair of shoes、two pairs of shoes の形を使う
- 靴屋は shoe store(英国では shoe shop)と単数形、履物全般は footwear
靴は英語で shoe ですが、実際には複数形の shoes で使われることが大半です。理由は単純で、靴が左右1組で成り立っているからです。
同じ理屈で、sandals、boots、high heels、sneakers、slippers、socks なども基本は複数形。足に履くものは複数形、とまとめて覚えておくと迷いません。
ズボン(pants / trousers)やメガネ(glasses)も同じ発想です。左右が対になって初めて機能するものは、英語では複数形で捉えられる傾向があります。

片方だけを指したいときは単数形が使われます。She dropped her right shoe. で「彼女は右足の靴を落としていった」となります。片方が見つからないときの I can’t find my left shoe. も日常でよく登場する形です。
「一足」「二足」の数え方
日本語で「一足、二足」と数えるように、英語では a pair of を使います。1足なら a pair of shoes、2足なら two pairs of shoes です。
three shoes と言うと「1足+片足」という不自然な状態を指してしまいます。3足なら three pairs of shoes です。pairs の s を落として three pair of shoes とするのも避けたい形です。
- フレーズ
- I want a new pair of shoes. / How many pairs of shoes do you have?
- 日本語訳
- 新しい靴が欲しい。/靴を何足持っているの?
- 使う場面
- 買い物の希望を伝えるとき、持ち物について雑談するとき。
- 注意点・誤用例
- a new pair of shoes は「新しい1足」。a pair of new shoes とも言えますが、日常会話では前者の語順が多く使われます。
- 発音・ニュアンス
- pair of は「ペアラヴ」とつながります。pairs of は「ペアーゾヴ」に近い響きになります。
ちなみに靴屋は左右そろっているのが当然なので shoe store(英国では shoe shop)と単数形になります。オーダーで作ってくれる職人の店は shoemaker です。
履物全般をまとめて言うなら footwear。下駄や足袋を説明するときに It’s traditional Japanese footwear. と言えば伝わります。
数え方の土台ができたら、次は語彙を増やしていきます。まずは店頭で必ず出てくる基本語からです。
覚えておきたい基本の単語
- sneaker、pumps、high heels、leather shoes などの種類名をまず押さえる
- 履き心地は tight(きつい)と loose(ゆるい)の2語から始められる
- too を添えて a bit too tight とすると、遠慮のある伝え方になる
語彙は多いほど便利ですが、最初に覚えるべきものは限られています。まずは次の8語を確実に使える状態にしておくと、靴屋での会話が動き出します。
- sneaker スニーカー
- pumps パンプス
- high heels ヒール
- tight きつい
- loose ゆるい
- leather shoes 革靴
- shoelaces 靴紐
- toe つま先
- フレーズ
- These shoes are a bit too tight. / These shoes are a bit too loose.
- 日本語訳
- この靴は、少しきついです。/この靴は、少しゆるいです。
- 使う場面
- 試着後の感想を店員に伝えるとき。ここからサイズ変更の提案につながります。
- 注意点・誤用例
- 主語は These shoes で複数なので are を使います。This shoe is 〜 では片方だけの話になります。a bit を入れると断定が和らぎ、店員も次の提案をしやすくなります。
- 発音・ニュアンス
- a bit too tight は too と tight を軽く区切ると伝わりやすくなります。loose は「ルース」で、lose(ルーズ/失う)と混同しないよう s を濁らせません。
靴の種類を英語で
種類名は、語源とセットで覚えると記憶に残ります。sneakers はアメリカでの一般的な呼び方で、sneak(忍び寄る)が語源です。
革底が主流だった時代に、ゴム底で足音がしないことからこの名が付いたと言われています。イギリスでは trainers と呼ばれるのが一般的で、スポーツ用途から生まれた歴史が名前に残っています。俗語では kicks という言い方もあります。
革靴は素材に着目すれば leather shoes、フォーマルな場面用という意味合いを出したいなら dress shoes です。細かい型では、ストレートチップが cap toe、プレーントゥが plain toe、ウイングチップが full brogue、モンクストラップが monk strap、ローファーが loafers となります。
boots は用途や丈で言い分けます。winter boots(冬用)、hiking boots(ハイキング用)、ankle boots(くるぶし丈)、knee-high boots(膝丈)、thigh-high boots(もも丈)といった具合です。
sandals の語源はギリシャ語の sandalion(板)です。革底に革ひもを付けた古代の形は、現代のレザーサンダルとほとんど変わらない見た目だったとされています。
high heels はフランス生まれ。美的な理由よりも、下水設備の整っていない当時の街路で汚物を踏まないよう接地面を減らす実用的な工夫が発端だったと言われます。
厚底靴は platform shoes。platform はもともと「周囲より一段高い場所」の意味で、駅のホームと同語源です。platform sneakers、platform sandals のように応用できます。
slippers は slip(滑る)から来た語で、滑らせるように足を入れられることが由来です。海外でも室内履きを指すことが多いものの、ビーチサンダルのような屋外用に使われる地域もあります。
そして、種類名のなかでもっとも注意したい語がパンプスです。
アメリカ英語の pumps はヒールのある女性靴を指しますが、イギリス英語では同じものを court shoes と呼び、pumps はバレエシューズのようなぺたんこ靴や体育用のシューズを意味することがあります。英国で「パンプスを探しています」と言うと、想定と違う棚に案内される可能性があります。
靴のパーツと素材の言い方
サイズや履き心地を細かく相談するときは、部位の名前が分かると一気に楽になります。「どこが痛いのか」を specific に言えれば、店員の提案も的確になります。
- sole 靴底 / insole 中敷き
- heel かかと(足のかかと、靴のヒールの両方)
- toe box つま先部分
- tongue 甲を覆うベロの部分
- laces 靴ひも / eyelets ひも穴
- upper 甲の表側部分
- arch support 土踏まずのサポート
- shoehorn 靴べら
素材や機能に関する語も、店頭で頻出します。leather(革)、suede(スエード)、mesh(通気性のあるメッシュ素材)、waterproof(防水の)、breathable(通気性のある)、slip-resistant(滑りにくい)、lightweight(軽量の)。
- フレーズ
- These are made of suede, so please avoid the rain. / They’re lightweight and breathable.
- 日本語訳
- スエード製なので雨は避けてください。/軽くて通気性がいいですよ。
- 使う場面
- 店員として商品の特徴や取り扱い上の注意を伝えるとき。客側が確認のために聞き返す場面でも使えます。
- 注意点・誤用例
- be made of は素材が見て分かる場合に使います。suede は不可算的に扱われるため a suede とは言いません。
- 発音・ニュアンス
- suede は「スウェイド」で、日本語の「スエード」とは母音が違います。breathable は brea の部分を「ブリー」と伸ばします。
語彙がそろったら、いよいよ実戦です。靴選びの成否を分ける、サイズ感の伝え方に進みましょう。
サイズ感と履き心地を伝える表現
- tight / loose に加えて「どこが」当たるかを伝えると提案の精度が上がる
- They fit me well. のように、靴は they + 動詞の原形で受ける
- half a size bigger、wide fit といった依頼の型を覚えると交換がスムーズになる
- fit は名詞にもなり、a snug fit / a roomy fit で好みを表せる
靴選びの核心はサイズ感の共有です。tight と loose だけでも会話は成立しますが、痛みや違和感の場所まで伝えられると、店員から的確な提案を引き出せます。
というのも、同じ「きつい」でも、つま先が当たるのか、幅が狭いのか、かかとが擦れるのかで、店員が出してくる次の一足は変わります。サイズを1つ上げるべき場合と、幅広タイプに変えるべき場合は別だからです。

ぴったり・快適さを伝える
- フレーズ
- They fit me really well. / They’re comfortable.
- 日本語訳
- ぴったりです。(ちょうどいいです。)/履き心地がいいです。
- 使う場面
- 試着して問題がなかったとき。この一言で、店員は次の案内(会計や色違いの提案)に進めます。
- 注意点・誤用例
- ×It fits me.(片方だけの話になる)/○They fit me. 主語が they なので三単現の s は付きません。fit は「サイズが合う」で、デザインの好みには合いません。
- 発音・ニュアンス
- fit me は t が飲み込まれて「フィッミー」に近くなります。comfortable は「カンファタブル」で、for の部分は弱く短く読みます。
合わない箇所を具体的に伝える
- フレーズ
- They pinch my toes.
- 日本語訳
- つま先が当たって痛いです。
- 使う場面
- つま先部分の圧迫を伝えるとき。サイズアップや toe box の広い型への変更につながります。
- 注意点・誤用例
- pinch は「挟んでつまむ」動作の語で、靴が指を締めつける感覚にぴったり合います。My toes hurt. だけでは原因が靴かどうか伝わりにくいことがあります。
- 発音・ニュアンス
- pinch は「ピンチ」で語尾を軽く。my toes は「マイトウズ」と語尾を濁らせます。
- フレーズ
- They’re too narrow across here.
- 日本語訳
- この辺りの幅がきついです。
- 使う場面
- 足の幅が合わないとき。here と言いながら該当箇所を指で示すと確実に伝わります。
- 注意点・誤用例
- 長さの問題と混同しないことが大切です。長さが足りないなら too short、幅なら too narrow を使います。ここを言い分けないと、店員は単純に大きいサイズを持ってきてしまいます。
- 発音・ニュアンス
- narrow は「ナロウ」で第1音節を強く。across here は「アクロスィア」とつながります。
- フレーズ
- My heel keeps slipping out.
- 日本語訳
- かかとが脱げてしまいます。
- 使う場面
- サイズが大きすぎるとき、または甲が浅くて足が固定されないとき。中敷きやサイズダウンの提案につながります。
- 注意点・誤用例
- keeps 〜ing で「繰り返し起きる」ことを表します。一度だけの出来事ではなく、歩くたびに起きる状態だと伝わります。
- 発音・ニュアンス
- keeps slipping は s の音が続くので、間を空けずに滑らかにつなげます。
- フレーズ
- They rub my heel. I think I’ll get blisters.
- 日本語訳
- かかとが擦れます。靴擦れしそうです。
- 使う場面
- かかとの当たりが気になるとき。旅行中に長く歩く予定がある人にとっては重要な確認です。
- 注意点・誤用例
- blister が「靴擦れによる水ぶくれ」です。shoe scratch のような直訳では通じません。rub は「擦れる」で、他動詞として靴を主語に取ります。
- 発音・ニュアンス
- blisters は「ブリスターズ」。I think I’ll は「アイスィンカイル」のように縮まります。
サイズ変更や在庫を尋ねる
- フレーズ
- Do you have these half a size bigger?
- 日本語訳
- これのハーフサイズ上はありますか?
- 使う場面
- 少しだけきつかったとき。1サイズ上では大きすぎる、という微妙な差を埋める依頼です。
- 注意点・誤用例
- half a size の語順が定型です。a half size bigger という形も聞かれますが、half a size のほうが広く使われます。1サイズ上なら one size up / a size bigger です。
- 発音・ニュアンス
- half a size は「ハーファサイズ」と一続きに。bigger の gg は「ギ」と軽く弾きます。
- フレーズ
- Do you have a wide fit in this style? / Do these come in a 24.5 centimeters?
- 日本語訳
- このデザインで幅広タイプはありますか?/これは24.5センチはありますか?
- 使う場面
- 幅が合わないとき、日本のセンチ表記で在庫を確認したいとき。
- 注意点・誤用例
- come in 〜 で「〜のサイズや色で展開がある」を表します。海外ではセンチ表記が通じない店もあるため、US や EU の数字も併せて言えるようにしておくと安心です。
- 発音・ニュアンス
- 24.5 は twenty-four point five と読みます。wide fit は両語をはっきり区切って発音します。
- フレーズ
- Will they stretch a little? — You may need to break them in.
- 日本語訳
- 少し伸びますか? — 履き慣らしが必要かもしれません。
- 使う場面
- 革靴などで、購入後にサイズ感が変わるかを確認したいとき。
- 注意点・誤用例
- break in は「履き慣らす」で、break them in の語順になります。break in them とは言えません。break は「壊す」の意味が強い語なので、靴が壊れると誤解しないよう句動詞としてまとめて覚えます。
- 発音・ニュアンス
- break them in は「ブレイクゼミン」に近い響きです。stretch は tch を軽く止めて終えます。
fit は名詞としても使え、a snug fit(ぴったりめ)、a roomy fit(ゆとりのある)のように表現できます。I prefer a snug fit. と言えば、好みのサイズ感を先に伝えられます。
size を尋ねる基本形は What size do you take? や What’s your shoe size? です。店員から聞かれる側になることも多いので、答えの形も準備しておきましょう。
では、これらの表現が実際の会話でどう組み合わされるのかを見てみます。
友人と靴を選ぶ会話例
- How was that size? はサイズ感を尋ねる定番。How do they feel? も同義で使える
- hard to +動詞で「〜しにくい」を表せる(hard to walk / hard to put on)
- try on は靴でも衣類でも使え、代名詞なら try them on の語順になる
ここでは、買い物客Aと買い物客Bという役割で、店内でのやりとりを追ってみます。短い一往復ずつを声に出して読むと、語順とリズムが身につきます。
- 買い物客A
- These sandals are very nice!
このサンダル、とても素敵だわ! - 買い物客B
- Yeah. It looks great. How was that size?
うん。とても似合っているよ。サイズはどう? - 買い物客A
- It’s just right. But it’s a little hard to walk. It doesn’t seem to fit my feet.
ちょうどイイわ。でもちょっと歩きにくい。私の足には合わないみたい。 - 買い物客B
- So what about these shoes? The design is similar.
じゃあこっちの靴はどう?デザインが似ているよ。 - 買い物客A
- Thanks. I’ll try them on.
ありがとう。ちょっと履いてみる。 - 買い物客B
- OK! Take your time.
わかった!ゆっくり選びなよ。
会話に出てきた表現のおさらい
How was that size? はサイズ感を尋ねる時のフレーズです。衣類でも靴でも使えます。店員がこのように尋ねてくることもあります。
同じ意味で How do they feel?(履き心地はどう?)、How’s the fit?(サイズ感はどう?)もよく使われます。3つとも答え方は同じなので、どれを聞かれても対応できます。
hard to walk は「歩きにくい」。hard to +動詞で「〜しにくい」となり、hard to put on(履きにくい)、hard to take off(脱ぎにくい)のように応用が利きます。
fit は「ぴったり」「ちょうどいい」。They fit me really well. で「ぴったりです」となります。
靴は複数形で扱うため、主語も they、動詞も fit(三単現の s なし)になります。It fits me. ではなく They fit me. が自然です。同じ理由で、試着の依頼も Can I try this on? ではなく Can I try these on? となり、代名詞なら Can I try them on? の語順になります。
try on は「試着する」で、靴の場合でも衣類の場合でも同じ形を使います。I’d like to try these shoes on before purchasing. なら「買う前にこの靴を試着したいです」という丁寧な申し出になります。
客側の表現がそろったところで、視点を変えてみます。日本の店舗で海外からのお客様を迎える側に立つ場面です。
店員側で使えるフレーズ
- 案内・試着・会計の3場面に分けて覚えると、流れの中で使える
- Would you like to 〜? が接客の基本形。提案として柔らかく響く
- ロールプレイで一連の流れを通すと、実際の応対で言葉が出やすくなる
日本の店舗で海外からのお客様に応対する場面も増えています。案内、試着、会計の3場面に分けて押さえておくと動きやすくなります。
場面ごとに整理する理由は、接客が時間の流れに沿って進むからです。ばらばらに単語を覚えるより、順番どおりに並べたほうが実際の応対で引き出しやすくなります。
案内の場面
Welcome to our shoe store.(いらっしゃいませ)、Are you looking for any specific type of shoes?(どのような靴をお探しですか)、These sneakers are great for walking.(こちらは歩きやすいです)、We also have leather shoes for formal occasions.(フォーマル用の革靴もございます)といった言い方が使えます。
試着の場面
Would you like to try them on?(試着されますか)、Please have a seat.(こちらにおかけください)、You can use this shoehorn.(靴べらをお使いください)、We have a half size up if these are tight.(きつければハーフサイズ上もございます)が定番です。
会計の場面
These are on sale today.(本日セール価格です)、The price includes tax.(税込価格です)、Please pay at the cashier.(お会計はレジでお願いします)、We accept credit cards.(クレジットカードをご利用いただけます)。
ロールプレイで流れをつかむ
- 店員
- Welcome! Can I help you find something?
いらっしゃいませ。何かお探しですか? - お客様
- Yes, I need comfortable shoes for walking.
はい、歩きやすい靴が欲しいんです。 - 店員
- How about these? They’re lightweight and breathable.
こちらはいかがですか。軽くて通気性もいいです。 - お客様
- Sounds good. Can I try them on?
いいですね。試着してもいいですか? - 店員
- Of course. What size do you take?
もちろんです。サイズはおいくつですか? - お客様
- These are a bit tight around the toes.
つま先が少しきついです。 - 店員
- We have a larger size. Would you like to try it?
ワンサイズ上がございます。お試しになりますか?
言葉が用意できても、数字が読めなければ棚の前で止まってしまいます。次は海外のサイズ表記を整理していきます。
靴サイズの表記と換算の考え方
- 表記はUS(アメリカ)、UK(イギリス)、EU(ヨーロッパ)、CM(日本/JP)の4系統
- センチ表記は日本独特の考え方で、海外ではインチ基準やEU独自の数値が使われる
- 換算式を暗記するより、自分のサイズをUS・EUの数字で覚えるほうが実用的
- 日本はサイズ=足の実寸に近い、海外はサイズ=木型の寸法という前提の差がある
まず、表記の種類を整理します。
- US:アメリカ・インチ
- UK:イギリス・インチ
- EU:ヨーロッパサイズ
- CM:センチメートル
センチメートル(cm)で靴のサイズを表現するのは日本独特の考え方で、JPサイズとも呼ばれます。
海外ではインチ(In)で記されているのが一般的です。同じインチでもアメリカとイギリスでは1インチの基準の扱いが微妙に異なり、さらにEUサイズという別系統の表記も存在します。
グローバルに店舗を展開している企業であれば各国の表記に対応していることもありますが、すべての靴がそうであるということではありません。渡航先で靴を購入する可能性がある場合は、自分の足のサイズが何インチなのかを確認しておくことをおすすめします。
レディースの換算の目安
ブランドによって前後するため、あくまで目安として使ってください。
| 日本(cm) | US | UK | EU |
|---|---|---|---|
| 21.5 | 4.5 | 3 | 33 |
| 22.0 | 5 | 3.5 | 34 |
| 22.5 | 5.5 | 4 | 35 |
| 23.0 | 6 | 4.5 | 36 |
| 23.5 | 6.5 | 5 | 37 |
| 24.0 | 7 | 5.5 | 38 |
| 24.5 | 7.5 | 6 | 39 |
| 25.0 | 8 | 6.5 | 40 |
| 25.5 | 8.5 | 7 | 41 |
| 26.0 | 9 | 7.5 | 42 |
メンズはこの表とずれるので、別の換算表を確認する必要があります。おおまかには、日本サイズから18を引いた数字がUSメンズサイズに近くなり(26cmならUS 8前後)、UKはそこから0.5〜1小さめ、EUは41〜42あたりという感覚です。
覚え方としては、計算式を暗記するよりも「自分のサイズはUSでいくつ、EUでいくつ」という数字だけを覚えてしまうほうが実用的です。US・UKは0.5刻み、EUは1刻みで上下すると理解しておけば、隣のサイズもすぐに割り出せます。
同じ「センチ」でも数字が違う理由
日本とEUで数字がまったく違うのは、サイズの定義が違うからです。
海外では基本的にサイズ=木型の寸法を指すため、同じ表記でもデザインによって履き心地が変わります。一方、日本ではサイズ=足の実寸に近い考え方で設定されています。
この前提の差が、換算表どおりでも合わない現象を生みます。表の数字は出発点であって、答えではないという受け止め方が現実的です。
足の形の違いも見落とせない
日本人の7割以上は、親指がもっとも長く小指に向かって短くなる「エジプト型」と呼ばれる足の形をしていて、比較的幅広の傾向があります。
対して欧米では人差し指がもっとも長い「ギリシャ型」が一般的で、幅も狭めです。指の長さがほぼ均等な「スクエア型」の人も、幅の問題では同様に注意が必要です。
海外製の靴は、幅広の足やエジプト型を前提に作られていないことがあります。数字が合っていても快適に履けるとは限らない、という点は買う前に頭に入れておきたいところです。オンラインで購入する場合はとくに、幅の表記(wide fit など)まで確認しておくと判断しやすくなります。
試着で確認したいこと
片足だけを座ったまま履いて判断するのは避けたいところです。両足そろえて履き、スニーカーならひもまで締めてから確認します。
座ったままでは、歩いたときの圧迫感や痛みが出るかどうかが分かりません。体重がかかると靴の中で圧力のかかる場所が変わるので、軽く歩き、立ったり座ったりして、当たる箇所や擦れる箇所をチェックします。
つま先の余裕、いわゆる「捨て寸」も大事な確認項目です。歩けば足は前にずれ、体重がかかれば足の長さも幅も変化します。指先に少し余裕があるかを見て、指が当たるならサイズが合っていない可能性があります。
オンラインで海外の靴を買う場合は、返品・交換ができるかどうかを先に確認しておくと安心です。
- フレーズ
- Can I return them if they don’t fit? / Is exchange possible?
- 日本語訳
- 合わなかったら返品できますか?/交換はできますか?
- 使う場面
- 購入前の最終確認。旅行中で試し履きの時間が限られているときにも役立ちます。
- 注意点・誤用例
- return は「返品する」、exchange は「交換する」。両者は条件が違う場合があるため、必要なほうを明確に聞きます。them は靴を指すので、return it とは言いません。
- 発音・ニュアンス
- return them は「リターンゼム」。don’t fit は t を軽く止めて「ドウンフィット」に近い形になります。
買う場面の準備が整いました。次は逆に、日本の習慣を説明する側に立つ場面を見ていきます。
玄関で靴を脱ぐ習慣を英語で説明する
- 習慣として説明するなら In Japan, we usually take off our shoes at the entrance. が基本形
- 掲示では No shoes, please. / Kindly remove your shoes. のような短い形が使われる
- Would you mind 〜? への承諾は Not at all.。Yes. だと拒否の意味になる
家に入るときに靴を脱ぐ習慣は、世界共通ではありません。だからこそ、理由を添えて伝えると相手も納得しやすくなります。

- フレーズ
- In Japan, we usually take off our shoes at the entrance. It’s a custom to keep the floor clean.
- 日本語訳
- 日本では玄関で靴を脱ぐのが一般的です。床を清潔に保つための習慣なんです。
- 使う場面
- 自宅に海外からのお客様を迎えるとき。習慣とその理由をセットで伝えられる形です。
- 注意点・誤用例
- we を主語にすると「日本の一般的な習慣」として説明でき、相手を責める響きになりません。You must take off your shoes. だと規則の押しつけに聞こえます。
- 発音・ニュアンス
- In Japan の後で軽く息を置くと聞き取りやすくなります。custom は「カスタム」で第1音節を強く読みます。
- フレーズ
- You can take off your shoes here. Please change into slippers.
- 日本語訳
- こちらで靴を脱いでいただけます。スリッパに履き替えてください。
- 使う場面
- 場所を示しながら案内するとき。手で場所を指しながら here と言うと確実です。
- 注意点・誤用例
- You can 〜 は許可と案内を兼ねた柔らかい言い方です。命令形の Take off your shoes here. より、来客への案内として適しています。
- フレーズ
- Would you mind taking off your shoes? — Not at all.
- 日本語訳
- 靴を脱いでいただけますか? — まったく構いません。
- 使う場面
- とくに丁寧に依頼したいとき。相手の意向を尊重する形なので、初対面でも失礼になりません。
- 発音・ニュアンス
- Would you mind は「ウッジュマインド」とつながります。mind の後は動名詞(taking)が続く点も合わせて覚えます。
Would you mind taking off your shoes? は「〜するのを気になさいますか」という構造なので、承諾するときの返事は Not at all.(まったく構いません)となります。Yes. と答えると「気にします=いやです」の意味になってしまうので、依頼された側になったときも覚えておくと役立ちます。Sure. や No problem. も承諾として自然に使われます。
掲示や案内表示では、No shoes, please. / Shoes off at the entrance, please. / Kindly remove your shoes. / No shoes beyond this point. といった短い表現が使われます。
玄関そのものは entrance や entryway ですが、日本の玄関は段差があって靴を脱ぐ独特の空間です。そのため genkan とそのまま紹介して、This is the genkan, where we take off our shoes. のように補足説明を添える人も増えています。
実用的な表現がそろったところで、少し視野を広げます。英語では靴が比喩としてもよく登場します。
靴を使った比喩表現
- in someone’s shoes は「他人の立場に立つ」で、会話でも頻出する
- The shoe is on the other foot. は立場の逆転を表す
- waiting for the other shoe to drop は次の悪い展開を身構えて待つ状態
会話や映画で出会ったときに意味が取れると、理解の幅が広がります。なかでもin someone’s shoes は使用頻度が高く、覚えておく価値があります。
- フレーズ
- If I were in your shoes, I’d take the job. / Put yourself in his shoes.
- 日本語訳
- 僕が君の立場なら、その仕事を受けるよ。/彼の立場になって考えてみて。
- 使う場面
- 相談に対して意見を述べるとき、相手に別の視点を促すとき。
- 注意点・誤用例
- shoes は複数形で固定です。in your shoe とは言いません。仮定法の If I were 〜 とセットで使われることが多い形です。
- 発音・ニュアンス
- in your shoes は「インユアシューズ」と滑らかに。I’d は「アイド」と短く発音します。
The shoe is on the other foot. は立場が逆転したことを表します。かつて助けを求めていた側が、今は求められる側になった、という状況です。
waiting for the other shoe to drop は「次に起こる悪い展開を身構えて待っている」状態です。上階の住人が片方の靴を落とした音を聞き、もう片方が落ちる音を待つ、という情景から生まれた表現です。
goody two-shoes は「品行方正すぎる人」を少し皮肉って言う言い方。If the shoe fits, wear it. は「思い当たるところがあるなら受け止めなさい」という意味の決まり文句です。
間違えやすいポイントの整理
- put off は「延期する」。脱ぐの意味では使えない
- 代名詞は take them off の語順に固定される
- 靴は複数扱いなので They fit me. が自然
- 米英の呼び方の差(sneakers / trainers、pumps / court shoes)を知っておく
ここまでの内容から、つまずきやすい箇所を確認しておきます。この6点を押さえれば、大きな誤解は避けられます。
put off は「延期する」であって「脱ぐ」ではないこと。動作の put on と状態の wear を混同しないこと。代名詞を目的語にするときは take them off の語順にすること。
靴は複数形が基本なので They fit me. のように動詞も複数扱いにすること。high heels、sandals、sneakers も s を落とさないこと。数えるときは a pair of を使うこと。
呼び方の地域差も押さえておきたい点です。スニーカーは米で sneakers、英で trainers。パンプスは米で pumps、英で court shoes。remove は掲示や改まった案内向けで、日常会話では take off が自然という感覚の差もあります。
サイズについては、換算表の数字が一致していても足型や木型の考え方が違えば履き心地は変わる、という前提を忘れないこと。試着では必ず両足を履いて歩いてみること。この2点が海外で靴を買うときの失敗を減らしてくれます。
整理ができたところで、読んだ内容を使える形に変える練習に進みます。
今日から使えるようにする練習メニュー
- まず put on / take off / try on / fit / tight / loose の6語を口に出して定着させる
- 語順の練習は代名詞を使った短文(Take them off.)で繰り返す
- 自分のサイズをUS・UK・EUの数字で言えるようにしておく
- 1週間の復習サイクルを組むと記憶が定着しやすい
読んで理解した表現を実際に使えるようにするには、声に出す回数が鍵になります。目で追うだけでは、店頭で口が動きません。
発音練習の手順
句動詞は音がつながる箇所が多く、そこがつまずきの原因になります。以下の音のつながりを、それぞれ5回ずつ声に出してみてください。
- take off → 「テイコフ」(k と o がつながる)
- put on → 「プロン」に近い滑らかさ(t が弱まる)
- take them off → 「テイクゼモフ」(3語を一息で)
- try them on → 「トライゼモン」(同じリズム)
- half a size → 「ハーファサイズ」(f と a がつながる)
- fit me → 「フィッミー」(t が飲み込まれる)
つながりを意識して発音すると、相手の英語も聞き取りやすくなります。自分が出せる音は、聞き分けられる音になるからです。
語順の反復練習
代名詞の位置は、理屈で覚えるより口の慣れで固めるほうが早く定着します。次の3組を、日本語→英語の順で言い換える練習をしてみましょう。
- 「脱いで」→ Take them off.(Take off them. は誤り)
- 「履いて」→ Put them on.(Put on them. は誤り)
- 「試着していいですか」→ Can I try them on?(Can I try on them? は誤り)
誤りの形も一緒に口に出しておくと、違和感が身体に残ります。正しい形だけを繰り返すより、対比があるほうが記憶に引っかかりやすくなります。
自分のサイズを言えるようにする
換算表を見ながら、自分のサイズをUS・UK・EUの3つの数字で書き出してみてください。そのうえで、My size is US 7. や I usually take a EU 39. と言えるようにしておきます。
数字だけ覚えておけば、隣のサイズもすぐに割り出せます。US・UKは0.5刻み、EUは1刻みという規則を思い出せば十分です。
1週間の復習サイクル例
1日15分程度を目安に、無理のない形で回すと続けやすくなります。
- 1日目:put on / take off / wear の使い分けを例文ごと音読する
- 2日目:複数形と a pair of の数え方を、自分の持ち物で言い換える
- 3日目:tight / loose / pinch / rub を使って、履き心地を3文で説明する
- 4日目:客側のロールプレイを一人二役で読む
- 5日目:店員側のロールプレイを一人二役で読む
- 6日目:自分のサイズをUS・UK・EUで言う練習と、返品・交換の質問文を音読する
- 7日目:間違えやすいポイントの章を読み返し、言い間違えた形を書き出す
2周目に入るときは、テキストを見ずに言えるかを確認します。言えなかった箇所だけを重点的に戻ると効率よく進みます。
実際の場面で試す
練習した表現は、使う相手がいると一気に定着します。日本国内でも、英語対応のある店舗やオンラインショップの問い合わせ、言語交換の場などで試す機会は作れます。
やりとりの中で相手の反応を見ながら調整する経験は、独学では得にくい部分でもあります。会話量を確保したい場合は、講師と練習できる環境を併用する方法も検討してみてください。
よくある質問
- put on と wear、take off と remove の使い分けが質問の中心
- 複数形・語順・サイズ表記に関する疑問もまとめて確認できる
最後に、学習者から寄せられやすい疑問を7つまとめておきます。
「靴を脱ぐ」は put off ではだめですか?
put off は「延期する」「後回しにする」という意味の句動詞で、衣類や靴を脱ぐという意味では使えません。I put off my shoes. と言うと意味が通らない文になります。脱ぐときは take off を使い、I took off my shoes at the door. のように表現します。put on の反対語として覚えると混同しやすいので、take off と put off を別々の組み合わせで記憶しておくと安全です。
put on と wear はどう使い分けますか?
put on は靴を足に入れる瞬間の動作、wear はすでに履いている状態を表します。玄関で「靴を履いて」と促すなら Put your shoes on. で、Wear your shoes. とは言いません。逆に人の服装を描写するなら She was wearing red sneakers. のように wear を使います。動作か状態か、という一点だけで判断できます。
なぜ Take off them. と言えないのですか?
take off は動詞と副詞から成る分離可能な句動詞で、目的語が名詞の場合は Take off your shoes. と Take your shoes off. のどちらも自然です。ところが目的語が them などの代名詞になると、必ず動詞と副詞の間に挟む必要があり、Take them off. の語順に固定されます。Put them on. や Can I try them on? も同じ規則で説明できます。
靴のサイズが合うと言うとき It fits me. でもいいですか?
靴は左右1組で複数扱いになるため、They fit me. が自然です。主語が they なので動詞に三単現の s は付きません。It fits me. とすると片方の靴だけを指す話になります。同じ理由で、試着の依頼も Can I try these on? となり、代名詞なら Can I try them on? の語順になります。
靴を3足と言いたいときはどう表現しますか?
three pairs of shoes と表現します。three shoes と言うと「1足と片方」という不自然な状態を指してしまいます。1足なら a pair of shoes、2足なら two pairs of shoes となり、pairs の s を落とさないことも大切です。sandals や boots など、左右1組で使うものはすべて同じ数え方をします。
換算表どおりのサイズを買ったのに合わないのはなぜですか?
サイズの定義が国によって違うことが理由の一つです。海外では基本的にサイズが木型の寸法を指すため、同じ表記でもデザインによって履き心地が変わります。一方、日本ではサイズが足の実寸に近い考え方で設定されています。加えて、日本人に多いエジプト型の足は幅広の傾向があり、欧米向けの木型と合わないこともあります。換算表は出発点として使い、可能なら両足で試着して歩いて確認するのが確実です。
Would you mind taking off your shoes? に承諾するときの返事は?
Not at all. が基本の返事です。この文は「靴を脱ぐことを気になさいますか」という構造なので、Yes. と答えると「気にします=いやです」という意味になってしまいます。Sure. や No problem. も承諾として自然に使われます。依頼する側になったときも、される側になったときも押さえておきたい形です。
おわりに
- put on、take off、tight、loose、try on、fit の6つで靴屋の会話はかなり回る
- 自分のサイズをUS・UK・EUで言えるようにしておくと店頭で迷いにくい
男性も女性も、足元からお洒落をすると気分が上がりますよね。海外では、日本でなかなか見かけないお洒落な靴が売られています。渡航時はぜひショップをのぞいてみてください。
put on と take off、tight と loose、try on と fit。この6つだけでも、靴屋でのやりとりはかなりの部分が回ります。
あとは自分のサイズをUS・UK・EUの数字で言えるようにしておけば、初めての街の靴屋でも堂々と棚を眺められます。数字と6つの表現、この2つが旅先での心強い装備になります。
それではまた、See you!

