「この映画、おすすめだよ」「英語字幕を使ってみたら?」と英語で言いたいのに、recommendしか思い浮かばず、文の形にも自信が持てないことはありませんか。日本語の「勧める」は便利な言葉ですが、英語では、良いものを推薦するのか、選択肢を提案するのか、経験に基づいて助言するのかによって表現が変わります。

最初に押さえたいのは、recommendは評価を伴う推薦、suggestはアイデアの提示、adviseは相手のための助言だという違いです。この軸を持つだけで、単語を丸暗記するよりも自然な表現を選びやすくなります。

この記事では、基本文型、押しつけを避ける言い方、映画やレストランで使える例文、発音練習、間違えやすい形まで順番に確認します。一人では会話の距離感をつかみにくい場合は、英語教室で、相手の反応を見ながら練習する方法もあります。

読み終えるころには、「何を勧めるか」だけでなく、「どの程度強く勧めたいか」に合わせて英文を組み立てられる状態を目指せます。まずは、よく使う表現の全体像から見ていきましょう。

目次 [ close ]
  1. 「勧める」を英語で言うときの基本的な選び方
    1. 主な表現と距離感
  2. recommendの意味と正しい文型
    1. recommend+名詞
    2. recommend+動名詞
    3. recommend that+主語+動詞
  3. suggestの意味とrecommendとの違い
    1. suggest+動名詞
    2. suggest that+主語+動詞
  4. advise・encourage・urgeの使い分け
  5. 会話で使える柔らかな勧め方
    1. How about ...?
    2. Why don’t you ...?
    3. You could ...
    4. You might want to ...
    5. If I were you, ...とHave you tried ...?
  6. 映画を勧める自然な英会話
    1. 字幕なしで映画を観たい学習者との会話
    2. 作品を勧めるときに理由を添える
    3. 勧められたときの返答
  7. 映画学習と一緒に覚えたい重要表現
    1. withoutとsubtitles
    2. not ... at allとwhat they’re saying
    3. at firstとin the beginning
    4. 音のつながりを確認する
  8. 押しつけがましくならない勧め方
  9. 場面別に使い分ける「おすすめ」の英語
    1. 友人に映画を勧める
    2. 店員がお客に商品を勧める
    3. レストランでおすすめを聞く
    4. 図書館や動画配信について尋ねる
  10. 今日からできる発音・会話トレーニング
    1. 手順1:意味の役割を声に出す
    2. 手順2:文型を入れ替える
    3. 手順3:理由を一つ加える
    4. 手順4:二役で一往復する
    5. 手順5:録音して三点だけ確認する
  11. 理解度を確かめる使い分け練習
    1. 問題1:「この映画がおすすめです」
    2. 問題2:「短い動画から始めたらどう?」
    3. 問題3:「先生は私に英語字幕を使うよう助言しました」
    4. 問題4:「彼女は私たちがその映画を観ることを提案しました」
    5. 問題5:「一度、字幕なしで観てみたら?」
    6. 問題6:「この料理なら、お客様の希望に合うかもしれません」
  12. 「勧める」の英語で覚えておきたい要点
  13. 「勧める」の英語に関するQ&A

「勧める」を英語で言うときの基本的な選び方

この章の要点
  • 良いものとして推薦するならrecommendを使う
  • 案を示すならsuggest、知識に基づく助言ならadviseが合う
  • 相手との関係と提案の強さから表現を選ぶ

英語の表現を選ぶときは、まず「物を推薦する」「方法を提案する」「行動を助言する」のどれに当たるかを考えます。同じ映画の話でも、「この作品は良い」と評価するならrecommend、「アニメから始める案はどうか」と示すならsuggestが自然です。

健康、仕事、安全などについて、知識や経験を根拠に相手へ行動を促すならadviseがよく合います。さらに、励ましながら背中を押すencourage、緊急性を伴って強く求めるurgeもあります。

主な表現と距離感

表現 中心となる意味 強さ 使いやすい場面
recommend 良いものとして推薦する 中程度 映画、店、商品、方法
suggest 案や選択肢を提示する やや控えめ 相談、計画、学習方法
advise 知識に基づいて助言する やや強い 健康、仕事、専門的判断
encourage 励まして行動を促す 中程度 学習、挑戦、継続
urge 強く行動を求める 強い 安全、緊急性のある忠告
How about …? 気軽に案を出す 柔らかい 友人との日常会話
You might want to … 控えめに助言する とても控えめ 接客、仕事、丁寧な会話

たとえば、実際に食べて気に入った料理なら“I recommend this dish.”と言えます。一方、相手の好みを聞いたうえで候補を一つ出すなら“How about the pasta?”のほうが、判断を相手に委ねる響きになります。

つまり、英単語と日本語を一対一で結びつけるのではなく、評価・提案・助言のどれかを先に決めることが重要です。では、最も出番の多いrecommendの文型を具体的に確認しましょう。

映画やレストラン、旅行、英語学習に関する複数の選択肢が並ぶ様子
何を、誰に、どの強さで勧めるかによって表現を選びます。

recommendの意味と正しい文型

この章の要点
  • 物ならrecommend+名詞を使う
  • 行動ならrecommend+動名詞、またはrecommend that+主語+動詞を使う
  • recommend+人+to doは避ける

recommendは、自分の経験や判断から「これは良い」と評価して推薦するときの基本表現です。映画、本、料理、店、旅行先などの物や場所だけでなく、学習方法のような行動も勧められます。

recommend+名詞

具体的な作品や商品を勧めるなら、recommendの後ろにそのまま名詞を置きます。“What do you recommend?”は、レストランや店でおすすめを尋ねるときにも使える便利な質問です。

フレーズ
I recommend this movie.
日本語訳
この映画がおすすめです。
使う場面
自分が良いと思った映画を、友人や同僚に推薦するときに使います。
注意点・誤用例
映画を人に届ける意味で“I recommend you this movie.”とはせず、“I recommend this movie to you.”とします。
発音・ニュアンス
recommendは「レカメンド」に近く、後半のmendに強勢を置きます。単なる候補ではなく、話し手の肯定的な評価が伝わります。

人を直接目的語にすると、その人を役職や仕事にふさわしい人物として推薦する意味になります。“I recommend her for the position.”なら「その役職に彼女を推薦します」です。「彼女に何かを勧める」という意味ではない点に注意してください。

recommend+動名詞

行動を勧め、誰が行うかが前後から分かる場合は、recommendの後ろに動詞のing形を置きます。旅行案内や施設の注意書きでもよく見かける形です。

フレーズ
I recommend watching it with English subtitles first.
日本語訳
最初は英語字幕付きで観ることを勧めます。
使う場面
映画を使った英語学習について、役立つと思う方法を伝える場面です。
注意点・誤用例
“I recommend to watch it.”とはせず、“recommend watching”とします。recommendの直後に行動を置く場合は動名詞が安定します。
発音・ニュアンス
watching itは会話で音がつながり、「ウォッチンギット」に近く聞こえることがあります。方法を良いものとして評価している響きです。

recommend that+主語+動詞

誰に何をしてほしいのか明確にするときはthat節を使います。アメリカ英語では、that節の動詞に原形を置く形が一般的です。主語がsheでも、“I recommend that she watch it again.”のようにwatchを使えます。

フレーズ
I recommend that you start with a short animated movie.
日本語訳
短いアニメ映画から始めることを勧めます。
使う場面
学習者本人に、具体的な開始方法を推薦するときに使います。
注意点・誤用例
“I recommend that you starts”ではなく、“you start”です。会話ではthatを省略して“I recommend you start …”とも言えます。
発音・ニュアンス
会話ではthatが弱く発音されたり、省かれたりします。相手を明示するため、動名詞の形より具体的に聞こえます。
注意点

“I recommend you to watch this movie.”は避けます。“I recommend watching this movie.”、“I recommend that you watch this movie.”、“I recommend this movie to you.”のいずれかを使いましょう。

recommendは人+to doを直接続けないと覚えると、典型的な間違いを防ぎやすくなります。次は、recommendと混同しやすいsuggestを取り上げます。

suggestの意味とrecommendとの違い

この章の要点
  • suggestは考える価値のある案を示す表現
  • suggest doingとsuggest that someone doを使う
  • 評価を前面に出すrecommendよりも選択の余地を残しやすい

suggestは、「こういう方法もあります」「この案はどうでしょう」と選択肢を差し出す表現です。特定の作品や方法を高く評価していることよりも、相談に対して案を出すことが中心になります。

たとえば、“I recommend this movie.”には「良い作品だと思う」という評価があります。“I suggest this movie.”は、複数の候補の中から「この映画にしてはどうか」と提案する感覚です。実際には意味が重なる場面もありますが、話し手の姿勢が少し異なります。

suggest+動名詞

フレーズ
I suggest starting with an animated movie.
日本語訳
アニメ映画から始めてみてはどうでしょう。
使う場面
英語の映画を初めて観る人に、取り組み方の一案を示す場面です。
注意点・誤用例
“I suggest to start”ではなく、“I suggest starting”とします。suggestの後ろに行動を直接置くならing形です。
発音・ニュアンス
suggestは「サジェスト」に近く、後半のgestをやや強く発音します。命令ではなく、検討できる案として聞こえます。

suggest that+主語+動詞

フレーズ
I suggest that you watch the trailer first.
日本語訳
先に予告編を観てみてはどうでしょう。
使う場面
作品を選びかねている相手へ、判断しやすくなる方法を提案するときに使います。
注意点・誤用例
“I suggest you to watch”は避け、“I suggest that you watch”または“I suggest you watch”とします。
発音・ニュアンス
会話ではthatを省略できます。語調を穏やかにすると、相手に選択を委ねる提案として伝わります。
注意点

suggestもrecommendと同様に、“suggest someone to do”の形は避けます。一方、後で扱うadviseは“advise someone to do”を使えるため、三つの動詞を同じ文型にしないことが大切です。

迷ったときは、良さを伝えるならrecommend、案を出すならsuggestと分けてみてください。次に、専門的または現実的な助言で使うadviseと、行動を後押しする表現を比べます。

advise・encourage・urgeの使い分け

この章の要点
  • adviseは知識や経験に基づく助言を表す
  • encourageは励まし、urgeは強い必要性を含む
  • 三つとも人+to doの形を取れる

adviseは、相手の利益を考え、知識や経験から現実的な行動を勧める動詞です。教師、医師、専門家、上司などの発言に合いますが、日常生活で経験を踏まえて助言するときにも使えます。

フレーズ
I advise you to start with short videos.
日本語訳
短い動画から始めるよう助言します。
使う場面
教師などが、負担を減らす現実的な学習方法を伝える場面です。
注意点・誤用例
adviseは動詞、adviceは名詞です。“an advice”とはせず、“some advice”または“a piece of advice”を使います。
発音・ニュアンス
動詞adviseの語尾は濁ったzの音です。名詞adviceの語尾はsの音になります。suggestより責任を伴う助言に聞こえることがあります。

encourageは、相手の不安を和らげたり、自信を持たせたりしながら行動を促します。“I encourage you to try.”なら、単に方法を提示するだけでなく、「試す価値がありますよ」「やってみてください」と応援する気持ちが含まれます。

フレーズ
I encourage you to try watching it without subtitles.
日本語訳
一度、字幕なしで観てみることを勧めます。
使う場面
相手が挑戦をためらっているとき、無理のない範囲で背中を押す場面です。
注意点・誤用例
encourageは「方法を提案する」だけでなく、「相手を励ます」意味を持ちます。中立的な候補提示ならsuggestのほうが合います。
発音・ニュアンス
encourageは「エンカリッジ」に近い音です。温かい応援や心理的な後押しを表せます。

urgeは、強い必要性や緊急性を伴って行動を求めます。“The staff urged everyone to leave the building.”のような安全上の指示には合いますが、友人に映画を勧めるだけなら強すぎる場合があります。

注意点

urgeは気軽なおすすめには強すぎることがあります。「この作品を観てみて」ならrecommendやHow about …?を使い、健康や安全に関わる強い忠告ではurgeを検討します。

文型で整理すると、advise・encourage・urgeは人+to doが可能です。recommendとsuggestとの違いを、文法面からも区別しておきましょう。

会話で使える柔らかな勧め方

この章の要点
  • 日常会話ではHow about …?やYou could …が使いやすい
  • 丁寧に控えめな助言をするならYou might want to …が便利
  • 声の調子と理由の添え方でも印象が変わる

英会話では、必ずしも「勧める」に対応する動詞を使う必要はありません。むしろ、親しい相手には“How about …?”や“You could …”のほうが短く、自然に聞こえる場面が多くあります。

How about …?

フレーズ
How about watching it with English subtitles?
日本語訳
英語字幕付きで観るのはどうですか。
使う場面
友人との相談で、気軽に一つの方法を出す場面です。
注意点・誤用例
“How about watch it?”とはせず、“How about watching it?”とします。後ろには名詞か動名詞を置きます。
発音・ニュアンス
How aboutは会話で「ハウアバウト」のようにつながります。語尾を柔らかく上げると、気軽な提案として伝わります。

Why don’t you …?

“Why don’t you watch the trailer first?”は「先に予告編を観てみたら?」という定番表現です。形は疑問文でも、通常は理由を問い詰めているわけではありません。

ただし、強い声で言うと「どうして観ないの?」という非難に聞こえる可能性があります。穏やかな表情と声で使い、必要なら“It might help.”のような理由を添えると意図が伝わりやすくなります。

You could …

フレーズ
You could start with an animated movie.
日本語訳
アニメ映画から始めてもいいですね。
使う場面
複数の方法がある中で、実行可能な選択肢を一つ示す場面です。
注意点・誤用例
過去の能力を表すcouldではなく、ここでは「そうすることもできる」という提案です。命令として受け取られにくい表現です。
発音・ニュアンス
couldのlは発音しません。相手の決定権を保ちながら、軽く選択肢を差し出す響きです。

You might want to …

フレーズ
You might want to read the plot summary first.
日本語訳
先にあらすじを読んでおくとよいかもしれません。
使う場面
仕事、接客、学習相談などで、控えめに役立つ行動を伝える場面です。
注意点・誤用例
直訳の「あなたは~したいかもしれない」より、「~しておくとよいかもしれません」と捉えると自然です。
発音・ニュアンス
want toは会話で音が弱まり、速い発話ではwannaに近く聞こえる場合があります。内容によっては遠回しな警告にもなるため、理由を添えると親切です。

If I were you, …とHave you tried …?

“If I were you, I’d choose a shorter movie.”は「私があなたの立場なら、もっと短い映画を選びます」という助言です。自分ならどうするかを明確に示すため、相手が相談してきた場面に向いています。

“Have you tried using English subtitles?”は「英語字幕を使ってみたことはありますか」と経験を尋ねながら提案できます。すでに試した可能性を尊重できるため、押しつけを避けやすい質問です。

映画を勧める自然な英会話

この章の要点
  • 最初に相手の好みと目的を聞く
  • 作品だけでなく、選んだ理由も一緒に伝える
  • 勧められた側の返答まで練習すると会話が続きやすい

映画を自然に勧めるには、作品名をいきなり伝えるより、相手の好みを先に聞くのが効果的です。“What kind of movies do you like?”や“Are you looking for something easy to understand?”と尋ねれば、相手に合う候補を出しやすくなります。

英語学習者と英語話者の友人が自宅で映画を選びながら会話する様子
好みを聞き、理由を添えて候補を出すと会話が自然に続きます。

字幕なしで映画を観たい学習者との会話

フレーズ
学習者:I wish I could watch movies without Japanese subtitles.
友人:I suggest starting with movies that have simple dialogue.
学習者:What kind of movies would you recommend?
友人:How about an animated movie? You probably know some of the stories already.
学習者:Should I use English subtitles?
友人:Yes. You could watch a short scene with English subtitles and then watch it again without them.
学習者:That sounds manageable. I’ll give it a try.
日本語訳
学習者:日本語字幕なしで映画を観られたらいいのにな。
友人:会話が分かりやすい映画から始めるといいと思うよ。
学習者:どんな映画がおすすめ?
友人:アニメ映画はどう?すでに知っている物語もあるでしょう。
学習者:英語字幕を使ったほうがいい?
友人:うん。短い場面を英語字幕付きで観て、その後に字幕なしでもう一度観てもいいね。
学習者:それならできそう。試してみるよ。
使う場面
映画を使った学習方法について相談し、無理のない視聴方法を一緒に選ぶ場面です。
注意点・誤用例
“I recommend you to watch …”を使わず、“What would you recommend?”、“I suggest starting …”、“You could watch …”と役割を分けています。
発音・ニュアンス
“That sounds manageable.”は「それなら何とかできそう」という反応です。manageableは最初の音節をやや強く発音し、現実的に取り組めそうな感覚を表します。

作品を勧めるときに理由を添える

“I recommend this movie.”だけでも通じますが、becauseを使って理由を添えると、相手が判断しやすくなります。学習者向けなら、物語の分かりやすさ、会話の速さ、映像から推測しやすいかどうかを伝えられます。

  • I recommend this movie because the dialogue is clear.(会話が明瞭なので、この映画を勧めます。)
  • This might be a good choice because the story is easy to follow.(物語を追いやすいので、よい選択かもしれません。)
  • If you like musicals, you’ll probably enjoy this one.(ミュージカルが好きなら、この作品を楽しめると思います。)
  • You might enjoy it even without subtitles.(字幕なしでも楽しめるかもしれません。)

“easy to follow”は、話の筋や説明が理解しやすいことを表します。“easy”だけでは何が簡単なのか曖昧になるため、“The story is easy to follow.”と具体的に言うと親切です。

勧められたときの返答

おすすめを受けた後の返答も覚えておくと、会話が一往復で終わりません。“That sounds interesting.”は、耳で聞いた情報への「面白そう」という反応です。目の前の見た目に反応するなら“That looks interesting.”を使います。

  • That sounds interesting.(面白そうですね。)
  • I’ll check it out.(観てみます/確認してみます。)
  • I’ll give it a try.(試してみます。)
  • Thanks for the recommendation.(おすすめしてくれてありがとう。)
  • I’ve already seen it, and I loved it.(すでに観ました。とても気に入りました。)
  • Thanks, but I’m not really into horror movies.(ありがとう。でもホラー映画はあまり好みではありません。)

断る場合は、最初にThanksを置くと柔らかくなります。感謝+好みや事情の順番にすれば、提案そのものを否定せずに断れます。

映画学習と一緒に覚えたい重要表現

この章の要点
  • withoutの後ろには名詞か動名詞を置く
  • 字幕は通常subtitlesという複数形で表す
  • 会話内容を指すならwhat they’re sayingが自然

withoutとsubtitles

withoutは「~なしで」を表す前置詞で、後ろには名詞または動名詞が続きます。“without Japanese subtitles”は「日本語字幕なしで」、“without checking the dictionary”は「辞書を確認せずに」です。

字幕は通常subtitlesという複数形で使います。“Turn on the subtitles.”は「字幕を表示して」、“Turn off the subtitles.”は「字幕を消して」です。字幕版はsubtitled version、吹き替え版はdubbed versionと表せます。

not … at allとwhat they’re saying

“I can’t understand it at all.”は「まったく理解できません」です。at allを否定文の末尾に置くことで、否定の程度を強められます。

「彼らが何を言っているか分からない」は“I can’t understand what they’re saying.”が自然です。speakは言語を話すことに使われ、“They speak English.”とは言えますが、発言内容を指す場合はsayを使います。

at firstとin the beginning

学習を始めた当初の状態なら、“At first, I couldn’t understand anything.”が自然です。in the beginningは、物語や長い期間の初めの段階を指す場合があります。

学習手順を伝える「まずは」には、“Start with something simple.”や“Begin with a movie you already know.”が使えます。at firstは過去を振り返る表現、start withは開始する対象を示す表現として分けましょう。

音のつながりを確認する

映画の会話では、知っている単語でも音がつながったり弱くなったりします。英語字幕を見て文を確認した後、字幕を消して同じ場面を聞くと、音とつづりを結びつけやすくなります。

  • going to:速い会話ではgonnaに近く聞こえることがある
  • want to:wannaに近く聞こえることがある
  • have to:haftaに近い音になることがある
  • Did you …?:didjaに近くつながることがある
  • What are you …?:複数の音が弱まり、まとまって聞こえることがある

これらは常に同じ音になるわけではありません。話者、地域、会話の速さ、場面の丁寧さによって変わるため、字幕で確認してから音をまねる順番が取り組みやすいでしょう。

押しつけがましくならない勧め方

この章の要点
  • shouldを続けず、複数の柔らかな表現を使い分ける
  • おすすめの理由を添えて相手が判断できるようにする
  • 相手の好みを聞き、最後の決定を委ねる

文法的に正しくても、shouldを何度も使うと説教のように聞こえる場合があります。“You should watch this movie. You should use English subtitles. You should practice every day.”と続けるより、表現を変えて選択の余地を示しましょう。

  • You might enjoy this movie.(この映画を楽しめるかもしれません。)
  • How about using English subtitles?(英語字幕を使うのはどうですか。)
  • You could watch one short scene each day.(毎日短い一場面を観てもいいですね。)

おすすめする前に“What kind of stories do you enjoy?”と好みを聞けば、相手は自分の希望を伝えられます。“Do you want something funny or serious?”のように二つの方向を示す質問も答えやすい形です。

理由を添えることも大切です。“You might want to watch the first episode in Japanese because there are many characters.”なら、なぜ日本語で観る案を出したのかが分かります。相手はその理由を踏まえて、自分に必要か判断できます。

フレーズ
It’s just a suggestion. See what works for you.
日本語訳
あくまで一つの案です。自分に合う方法を試してみてください。
使う場面
学習方法を勧めた後、相手が自由に選べることを伝える場面です。
注意点・誤用例
“Do whatever you want.”は言い方によって突き放した印象になります。“See what works for you.”なら相手の試行を尊重できます。
発音・ニュアンス
works for youは「あなたにとってうまく機能する」という意味で、「自分に合う」と訳せます。穏やかな口調で相手の決定を尊重します。

提案の最後に“You don’t have to watch the whole movie.”や“If it feels too difficult, try something else.”を添えるのも有効です。やめる選択肢も残すことで、相手は気軽に試せます。

場面別に使い分ける「おすすめ」の英語

この章の要点
  • 友人には短く感情の伝わる表現を使える
  • 接客ではI’d recommendやmightを使うと控えめになる
  • レストランではWhat do you recommend?が便利

友人に映画を勧める

親しい相手には“You have to see this movie. It’s hilarious.”と言うことがあります。直訳すると「観なければならない」ですが、この場面では本当の義務ではなく、強い感動を込めた「ぜひ観て」です。

ただし、関係が遠い相手や好みが分からない相手には強く聞こえる可能性があります。“I think you’d enjoy this movie.”なら、「あなたが楽しめると思う」と柔らかく伝えられます。

店員がお客に商品を勧める

フレーズ
店員:What will you be using it for?
客:I need something simple for everyday use.
店員:In that case, I’d recommend this model. This one might suit your needs better.
日本語訳
店員:どのような用途でお使いになりますか。
客:普段使いできる簡単なものが必要です。
店員:それでしたら、こちらの機種をお勧めします。こちらのほうがご希望に合うかもしれません。
使う場面
店員が用途を確認してから、条件に合う商品を提案する接客場面です。
注意点・誤用例
希望を聞かずに“This is the best one for you.”と言い切るより、用途を確認し、mightで可能性として伝えるほうが丁寧です。
発音・ニュアンス
I’d recommendはI would recommendの短縮形です。I recommendより少し控えめで、条件を踏まえた提案に適しています。

レストランでおすすめを聞く

  • What do you recommend?(何がおすすめですか。)
  • What’s today’s special?(今日のおすすめ料理は何ですか。)
  • Which dish is the most popular?(どの料理が一番人気ですか。)
  • What would you recommend for someone who doesn’t eat meat?(肉を食べない人には何がおすすめですか。)

“What do you recommend?”だけでも使えますが、条件を加えると具体的な回答を得やすくなります。“something not too spicy”なら「あまり辛くないもの」、“a light meal”なら「軽い食事」です。

図書館や動画配信について尋ねる

映画の視聴方法について話すときは、streaming service、subscription、rent online、available to streamなどの表現が使えます。“Is this movie available to stream?”は「この映画は配信で観られますか」です。

公共図書館でDVDなどを扱っている場合は、“Can I check out DVDs with this card?”や“How long can I keep this DVD?”と尋ねられます。利用条件や貸出期間は施設ごとに異なるため、その場で確認しましょう。

borrowは「借りる」、lendは「貸す」です。“Can I borrow this DVD?”は利用者側の質問、“Does the library lend DVDs?”は図書館が貸し出すかを尋ねる質問です。

場面に合う表現を選ぶには、相手の立場と選択の自由を意識することが大切です。次は、覚えた表現を会話で使える形に変える練習へ進みます。

今日からできる発音・会話トレーニング

この章の要点
  • 一度に全表現を覚えず、三つの基本文から始める
  • 理由と返答を加えて一往復の会話にする
  • 短い録音と翌日の再現で定着を確認する

知識を会話へ移すには、長い例文を暗記するより、用途の異なる短文を三つ選ぶのが取り組みやすい方法です。最初は“I recommend this movie.”、“I suggest starting with something easy.”、“You could use English subtitles.”を使い分けてみましょう。

英語学習者がノートとヘッドホンを使っておすすめ表現を音読し録音する様子
短文を音読し、理由と返答を加えて会話へ広げます。

手順1:意味の役割を声に出す

  1. recommendを見たら「良いものとして推薦」と声に出す
  2. suggestを見たら「案を提示」と声に出す
  3. adviseを見たら「知識から助言」と声に出す
  4. How about …?を見たら「気軽な提案」と声に出す

日本語訳だけでなく、表現の役割を思い出す練習です。「勧める」という一つの訳に戻さず、状況と英語を直接結びつけます。

手順2:文型を入れ替える

  • I recommend this movie.
  • I recommend watching this movie.
  • I recommend that you watch this movie.
  • I suggest watching a shorter movie.
  • I suggest that you watch the trailer first.
  • I advise you to choose something easier.

名詞、動名詞、that節、人+to doのどれが続くかに注意して音読します。recommendとsuggestに人+to doを付けず、adviseには付けられることを口の動きで覚えます。

手順3:理由を一つ加える

次に、becauseを使って理由を加えます。“I recommend this movie because the dialogue is clear.”のように、理由は一つで十分です。長く話そうとせず、相手が判断できる情報を選びます。

  • because the story is simple(物語が単純だから)
  • because you already know the characters(登場人物をすでに知っているから)
  • because each episode is short(各話が短いから)
  • because the visuals are easy to follow(映像から内容を追いやすいから)

手順4:二役で一往復する

フレーズ
学習者:Can you recommend a movie for English learners?
案内役:I’d recommend a movie you already know because you can focus on the dialogue.
学習者:That makes sense. I’ll try one of my favorites.
日本語訳
学習者:英語学習者向けの映画を勧めてもらえますか。
案内役:すでに知っている映画をお勧めします。会話に意識を向けられるからです。
学習者:なるほど。お気に入りの作品を一つ試してみます。
使う場面
おすすめを尋ねる側と答える側を一人で交代し、会話の流れを練習するときに使います。
注意点・誤用例
“recommend me a movie”も耳にすることはありますが、学習段階では“recommend a movie to me”または“Can you recommend a movie?”を使うと文の関係が明確です。
発音・ニュアンス
“That makes sense.”は「それは筋が通っています」「なるほど」という返答です。おすすめの理由に納得したことを自然に示せます。

手順5:録音して三点だけ確認する

  1. recommendとsuggestの強勢が後半に置かれているか
  2. 動名詞のingを落とさず発音できているか
  3. 提案文の語調が命令のように強くなっていないか

一度の録音ですべてを直そうとせず、三点だけ確認します。翌日は英文を見ずに同じ場面を再現し、言えなかった部分だけ例文へ戻ります。

大切なのは、短い提案と返答を一組で練習することです。相手の質問、推薦、理由、返答までを一つの流れにすると、実際の会話でも言葉を取り出しやすくなります。

理解度を確かめる使い分け練習

この章の要点
  • 日本語の「勧める」を見て、意図を先に判断する
  • 英文を一つに限定せず、距離感の違いも比べる
  • 文型の選択まで理由と一緒に確認する

問題1:「この映画がおすすめです」

答えは“I recommend this movie.”です。作品そのものを良いものとして推薦しているため、recommend+名詞を使います。強く勧めるなら“I highly recommend this movie.”とも言えます。

問題2:「短い動画から始めたらどう?」

“How about starting with a short video?”が気軽な提案です。“Why don’t you start with a short video?”や“I suggest starting with a short video.”も使えます。How aboutの後ろはstartingという動名詞にします。

問題3:「先生は私に英語字幕を使うよう助言しました」

“My teacher advised me to use English subtitles.”です。知識や経験に基づく助言なのでadviseが合い、advise+人+to doの形を使います。

問題4:「彼女は私たちがその映画を観ることを提案しました」

“She suggested that we watch the movie.”です。誰が観るのかを明確にするためthat節を使います。前後から主体が明らかなら“She suggested watching the movie.”とも言えます。

問題5:「一度、字幕なしで観てみたら?」

“Why don’t you try watching it without subtitles?”、“You could try watching it without subtitles.”、“Have you tried watching it without subtitles?”などが使えます。try doingは「試しにしてみる」、try to doは「しようと努力する」という違いがあります。

問題6:「この料理なら、お客様の希望に合うかもしれません」

“This dish might suit your preferences.”または“This might be a good choice for you.”と表せます。断定を避けるmightにより、判断をお客に委ねる丁寧な提案になります。

答えを確認するときは、単語だけでなく「なぜその表現なのか」も声に出してください。意図と文型をセットで確認すると、別の場面にも応用しやすくなります。

「勧める」の英語で覚えておきたい要点

この章の要点
  • 表現は評価・提案・助言・励まし・強い要請に分ける
  • recommendとsuggestには人+to doを直接続けない
  • 相手の好みを聞き、理由と選択肢を添える

良いものとして推薦するならrecommend、アイデアを提示するならsuggest、知識や経験から助言するならadviseを使います。相手を励ましながら促すならencourage、強い必要性を伝えるならurgeです。

  • recommend doing
  • recommend that someone do
  • suggest doing
  • suggest that someone do
  • advise someone to do
  • encourage someone to do
  • urge someone to do
  • How about doing?
  • Why don’t you do?

日常会話で柔らかく言いたいときは、How about …?、You could …、You might want to …、Have you tried …?が役立ちます。一つの表現に頼らず、関係性と場面に応じて選びましょう。

映画を勧めるなら、相手の好きなジャンル、知っている物語、会話の分かりやすさ、作品の長さを確認します。おすすめの理由を一つ添え、難しければ別の作品を選んでもよいと伝えることで、負担の少ない提案になります。

まず覚える一文には、“I suggest starting with something you already love.”が向いています。「まずは、すでに大好きなものから始めてみたら」という、相手に選択を残した自然な勧め方です。

「勧める」の英語に関するQ&A

この章の要点
  • 迷いやすい文型と語感を短く再確認する
  • recommend、suggest、adviseの違いを質問形式で整理する
  • そのまま会話に使える形を覚える

recommendとsuggestの一番分かりやすい違いは何ですか?

recommendは、話し手が良いと評価した物や方法を推薦する表現です。suggestは、検討できる案や選択肢を提示する表現です。作品の良さを伝えるならrecommend、始め方の案を出すならsuggestと考えると区別しやすくなります。

I recommend you to watch this movie.は使えますか?

学習段階では避けましょう。I recommend watching this movie.、I recommend that you watch this movie.、I recommend this movie to you.のいずれかにします。recommendの直後に人+to doを置かないことが大切です。

suggestの後ろにはto doとdoingのどちらを置きますか?

行動を直接続けるならdoingを置きます。I suggest watching a shorter movie.の形です。行動する人を明示するなら、I suggest that you watch a shorter movie.のようにthat節を使います。

adviseとadviceはどう違いますか?

adviseは「助言する」という動詞で、advise someone to doの形を取れます。adviceは「助言」という名詞で、数えられない名詞です。some adviceまたはa piece of adviceと表します。

友達に柔らかく「観てみたら?」と言うにはどうすればよいですか?

How about watching it?、Why don’t you give it a try?、You could watch the trailer first.などが使えます。特にHow about doing?は気軽な提案に向き、相手へ判断を委ねやすい表現です。

レストランで「何がおすすめですか」と尋ねる英語は何ですか?

What do you recommend?が基本です。今日のおすすめ料理ならWhat’s today’s special?、人気料理を知りたいならWhich dish is the most popular?と尋ねられます。

shouldを使うと失礼になりますか?

should自体が失礼なわけではありません。ただし、何度も使ったり、強い口調で言ったりすると命令や説教のように聞こえる場合があります。You could …、You might want to …、How about …?などと使い分けると印象を調整できます。

おすすめを断るときの自然な英語は何ですか?

Thanks, but I’m not really into horror movies.のように、感謝してから好みや事情を伝えると柔らかく断れます。I might try something else.を加えれば、別の選択肢を考えていることも示せます。