英語面接の日程が決まった瞬間、頭に浮かぶのは「自己アピールを英語でどう話せばいいのか」という不安ではないでしょうか。日本語なら言えることが、英語になると単語が出てこない。準備した文章を暗記しても、少し違う質問をされると崩れてしまう。そんな手応えのなさを抱えたまま本番を迎える人は少なくありません。

この記事では、英語を話せる秘書職の面接を再現した会話例を起点に、面接官が本当に知りたいこと、自己アピールに入れるべき3つの要素、性格とスキルを表す英単語リスト、そのまま使えるフレーズ、職種別の例文、頻出質問への答え方、日本人がつまずきやすい失敗までを順に追っていきます。読み終えた時点で、自分の言葉で1分の自己アピールを組み立てられる状態を目標にしています。

なお、独学での練習に加えて対話相手が必要になったときは、英語教室のような模擬面接を頼める環境を持っておくと、想定外の質問への耐性が付きます。まずは、面接官の頭の中を覗いてみましょう。

明るい面接室で日本人女性の応募者が2名の面接官に向かって落ち着いて話している様子
英語面接では回答の内容と伝え方の両方が見られている

面接官が本当に知りたい3つのこと

この章の要点
  • 面接官の問いは「何ができるか」「自社に何をもたらすか」「一緒に働きたいか」の3つに集約される
  • この3つに答えない情報は、削っても評価は下がらない
  • 履歴書の音読ではなく、事実に対する自分の解釈を語る場だと捉える

英語面接の自己アピールで最初に決めるべきは、フレーズではなく「何に答えるか」です。英語であれ日本語であれ、面接官の頭の中にある問いは驚くほどシンプルで、3つしかありません。

第一に「この人は何ができるのか」。保有スキルと経験の中身です。第二に「その力で自社に何をもたらすのか」。貢献の方向性と、それが再現できるかどうかです。第三に「一緒に働きたいと思えるか」。人柄、価値観、チームへの適合を見ています。

この3つを軸にすると、話す内容の選別が一気に楽になります。自己アピールは素材の陳列ではなく、3つの問いへの回答集だと考えてください。

逆に言えば、これらに答えない情報は削っても構いません。「入社したら精一杯がんばります」という意気込みだけの発言は、何ができるかを示していません。「学生時代はサークルの副代表でした」という肩書きだけの申告も、それが応募先で何を生むのかが語られていないため、印象に残らないまま流れていきます。

面接で大切なのは、面接官がその人物を自社の求める人材だと判断できる材料を渡すことです。あなたの経歴は履歴書に書いてあるので、その内容をそのまま繰り返す必要はありません。求められているのは「紙に書かれた事実」の音読ではなく、その事実が自社にとってどんな価値を持つのかというあなた自身の解釈です。

だからこそ、自分の言葉でしっかりと伝えることが大切になります。そのためにも、自分が考えていることを具体的に説明できるようにしておきましょう。英語面接では、この「具体的に説明する力」が語学力そのものよりも評価を左右することが少なくありません。

では、実際の面接はどのように始まり、どんな言葉が飛んでくるのでしょうか。まずは典型的なやりとりを丸ごと見てみます。

会話例|英語を話せる秘書職の面接

この章の要点
  • 面接の冒頭は「アイスブレイク→名乗り→求人の確認→要件提示→経験の質問」という型で進む
  • Is it still available? のような確認表現は応募者から使ってよい
  • The position requires ~ / that is essential は求人要件を示す定型表現

英語面接の流れは、業種や国が変わってもほとんど同じ骨格を持っています。面接官が場を和ませる質問を投げ、応募者が名乗って応募ポジションを確認し、面接官が要件を提示して経験を尋ね、応募者が事実で答える。この型を先に体で覚えておくと、本番で聞き取りに集中できます。

面接官(Interviewer)
Good morning. I’m Mr. White. Thank you for coming to D. B. Inc. Was our office hard to find?
応募者(Applicant)
Not at all. I’m Rie Sato. I saw your ad for a secretary who can speak English. Is it still available?
面接官(Interviewer)
Yes it is. The position requires fluency in English. And that is essential. Do you have any experience with staying abroad?
応募者(Applicant)
Yes, my university had an exchange student program. I participated in it. I studied in C. University for a year through that program.
面接官(Interviewer)
I suppose you had a fruitful year. So your English-speaking ability is fine.
応募者(Applicant)
Thank you.

短いやりとりですが、面接の型がひととおり詰まっています。注目したいのは、応募者側から Is it still available? と確認している点です。受け身で待つだけでなく、募集状況を確かめる姿勢が自然に表れています。

和訳で意味を確認する

面接官
おはようございます。私はホワイトです。DB社へようこそいらっしゃいました。当社を見つけるのは大変でしたか。
応募者
全く問題ありませんでした。私はサトウリエです。英語を話せる秘書の求人広告を見ました。まだ空きはありますか。
面接官
はい、あります。そのポジションは流ちょうな英語を要求されます。そして、それは必須です。海外滞在の経験はありますか。
応募者
はい、私の大学では交換留学生プログラムがありました。私はそれに参加しました。そのプログラムを通して、C大学で1年間勉強しました。
面接官
実りの多い1年だったでしょうね。それであなたの英会話力は問題ありませんね。
応募者
ありがとうございます。

この会話をもう一歩踏み込ませるなら

応募者の答えは事実として正確ですが、留学したという情報だけで止まっています。面接官が I suppose you had a fruitful year. と推測で補ってくれたのは幸運でした。ここを自分の言葉で埋めると、印象は大きく変わります。

フレーズ
Yes. I spent a year at C. University as an exchange student. I took all my classes in English, and I also worked part-time at the university’s international office, where I handled scheduling and correspondence for visiting students. That experience taught me how to communicate clearly with people from different backgrounds.
日本語訳
はい。交換留学生としてC大学で1年間過ごしました。授業はすべて英語で受け、大学の国際課でアルバイトもし、留学生の日程調整と連絡業務を担当しました。その経験から、異なる背景を持つ人と明確にやりとりする方法を学びました。
使う場面
海外経験や学生時代の経験を問われたとき。留学、ワーキングホリデー、海外出張などにも応用できます。
注意点・誤用例
I went to abroad. とは言えません。abroad は副詞なので to は不要で、I went abroad. が正しい形です。また I studied in C. University よりも I studied at C. University のほうが一般的です。
発音・ニュアンス
correspondence は「コレスポンデンス」ではなく、3音節目に強勢を置いて「コリスパンダンス」に近い響きです。That experience taught me ~ の taught は「トート」と伸ばし、gh は発音しません。

事実に「何をしたか」「何を得たか」「それが応募職種にどうつながるか」を足すだけで、留学経験が秘書職への適性の証明に変わります。これが自己アピールの基本動作です。

次に、この会話に出てきた語句をひとつずつ確認していきます。面接特有の言い回しが多いので、意味だけでなく使い方まで押さえておきましょう。

まとめ:会話に出てきた語句をひとつずつ確認する

この章の要点
  • available は「もの・仕事が空いている」と「人の都合がつく」の両方に使える
  • experience は基本的に不可算、個別の出来事を指すときだけ可算になる
  • abroad は副詞なので to abroad とは言わない

面接で使われる語彙には、日常会話より少しかたい語や、求人票の定型表現が混ざります。意味を知っているだけでは足りず、自分が話す側で使えるかどうかが分かれ目になります。

interviewer / applicant

interviewer は「面接官」で、面接する側を指します。動詞は interview。applicant は「志願者」「応募者」で、動詞 apply(応募する)から派生した語です。応募書類は application、応募することは apply for the position となります。

Inc.

英語面接の自己アピールに関するよくある質問(FAQ)

Q. 面接官が本当に知りたい3つのことで最も大切なポイントは何ですか?

面接官が本当に知りたい3つのことの基本手順と注意点を押さえ、実際の日常会話や学習の中で繰り返し使うことが定着への近道です。

Q. 会話例|英語を話せる秘書職の面接で最も大切なポイントは何ですか?

会話例|英語を話せる秘書職の面接の基本手順と注意点を押さえ、実際の日常会話や学習の中で繰り返し使うことが定着への近道です。

Q. まとめ:会話に出てきた語句をひとつずつ確認するで最も大切なポイントは何ですか?

まとめ:会話に出てきた語句をひとつずつ確認するの基本手順と注意点を押さえ、実際の日常会話や学習の中で繰り返し使うことが定着への近道です。