「今日は暇?」「暇だからどこかへ行こう」「何もすることがなくて暇だ」。日本語では、どれも同じ「暇」で伝えられますが、英語では状況によって使う表現が変わります。
予定が空いているなら free、相手のために時間を取れるなら available、退屈しているなら bored が基本です。この違いを知らずに「暇です」をすべて I’m bored. とすると、予定を伝えたつもりが「私は退屈しています」という感情の話になってしまいます。
この記事では、「暇」に当たる英語を意味別に整理し、「今日、暇?」への返答、友人を図書館へ誘う会話、蔵書検索や貸し出しで使える表現まで学びます。英語を声に出して練習したい場合は、英語教室で講師を相手に誘い方や返答を試す方法もあります。
まず覚えたいのは、英単語を日本語の一語と機械的に結び付けるのではなく、「予定」「対応できる時間」「感情」「やることの有無」に分けて考えることです。この視点を持つだけで、free・available・bored・have nothing to do の選択がかなり楽になります。
「暇」の英語は四つの視点で選ぶ
- 予定が空いているならfree、対応可能ならavailableを使う
- 感情はbored、やることがない状態はhave nothing to doで表す
「暇」を自然な英語にする近道は、何が暇なのかを先に判断することです。自分の予定が空いているのか、仕事上の対応ができるのか、心が退屈しているのかによって、相手に伝わる内容は大きく変わります。
| 伝えたいこと | 英語 | 短い例 |
|---|---|---|
| 予定が空いている | free | I’m free today. |
| 対応する時間がある | available | I’m available after three. |
| 退屈している | bored | I’m bored. |
| することがない | have nothing to do | I have nothing to do. |
| 自由に使える時間 | free time | I read in my free time. |
| 時間をつぶす | kill time / pass the time | I read to pass the time. |
| 店や仕事が忙しくない | slow / quiet | It’s slow today. |
たとえば、予定は空いているものの読書を楽しんでいる人は、I’m free, but I’m not bored. と言えます。free は予定の状態、bored は本人の感情なので、二つは同時に成立することも、片方だけが成立することもあります。
反対に、忙しい仕事をしていても、単調な作業に退屈しているなら I’m busy, but I’m bored. と言えます。「忙しい」と「退屈」は反対語のように見えますが、英語では予定の量と感情を分けて表せます。

では、最もよく使う free から、会話にそのまま入れられる形を確認しましょう。
予定が空いているならfree
- be freeは予定や用事がなく、時間を自由に使える状態を表す
- Are you free…? は誘う前に相手の予定を確認する自然な表現
友人に「今日、暇?」と聞くなら、まず使いたいのが Are you free today? です。ここでの free は「無料」ではなく、予定や用事に縛られず、時間を使える状態を表します。
- フレーズ
- Are you free today?
- 日本語訳
- 今日、時間ある?/今日は空いていますか?
- 使う場面
- 食事、買い物、散歩、図書館などへ誘う前に、相手の予定を確認するときに使います。
- 注意点・誤用例
- today の前に on は置きません。誤:Are you free on today? 正:Are you free today?
- 発音・ニュアンス
- free は「フリー」と区切らず、唇を軽く丸めた f から長い「リー」へ続けます。気軽な誘いの入り口として自然ですが、声の調子によっては用件を急いでいるようにも聞こえるため、そのあとに Why? や用件を続けます。
時間を細かく指定すると、Are you free after lunch?、Are you free on Saturday morning?、Are you free at three? のように言えます。today、tomorrow、tonight には通常前置詞を付けず、曜日には on、時刻には at、午前や午後には in を使います。
- Are you free tomorrow?:明日は空いている?
- Are you free on Friday?:金曜日は空いている?
- Are you free at three?:3時は空いている?
- Are you free in the afternoon?:午後は空いている?
- I’ll be free after five.:5時以降なら空いているよ。
free は「無料の」という意味にもなりますが、主語と文脈で判断できます。Are you free? は人の予定を尋ね、Is it free? は物やサービスの料金を尋ねる形になることが多いです。
「明日は予定が空いています」と言いたいときに I’m bored tomorrow. とは言いません。bored は退屈という感情なので、予定の空きには I’m free tomorrow. を使います。
ただし、仕事の面談や電話など、「その用件に対応できるか」を伝えたい場面では available がよく合います。次は free との距離感の違いを見ていきましょう。
availableは「対応できる」「利用できる」
- 人については、相談や連絡などに対応する時間を取れることを表す
- 物については、利用可能・入手可能という意味になる
available は単に予定が空いているだけでなく、相手や用件のために時間を取れることを表します。打ち合わせ、相談、電話、予約の時間を調整するときに使いやすい語です。
- フレーズ
- I’m available after three.
- 日本語訳
- 3時以降なら対応できます。/3時以降なら時間を取れます。
- 使う場面
- 電話、相談、面談、予約など、特定の用件に応じられる時間を伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 友人への気軽な誘いでも使えますが、Are you available tomorrow? は Are you free tomorrow? より少し用件調整らしい響きがあります。
- 発音・ニュアンス
- 強く読む中心は「ヴェイ」に近い部分です。ゆっくり「ア・ヴェイ・ラ・ブル」と練習したあと、前後の語とつなげます。
友人を誘うなら Are you free tomorrow? が親しみやすく、相談時間を決めるなら Are you available between two and four? がよく合います。ただし、free を仕事で使ってはいけないわけではなく、関係が近ければ Are you free for a quick call? も自然です。
available は本や座席などを主語にすると「利用できる」「入手できる」という意味になります。図書館の蔵書画面で This book is available. と表示されていれば、その資料を利用できる状態だと読み取れます。
- フレーズ
- Is this book available?
- 日本語訳
- この本は利用できますか?/この本は借りられますか?
- 使う場面
- 図書館、書店、オンラインサービスなどで、資料を利用または入手できるか確認します。
- 注意点・誤用例
- available と表示されていても、館内利用のみの場合があります。「持ち帰って借りられるか」まで確認するなら Can I check it out? と続けます。
- 発音・ニュアンス
- 語尾の able を必要以上に強くせず、全体を一続きに発音します。物を主語にした場合は、感情や予定ではなく利用可能性を示します。
予定や対応可能性ではなく、「つまらない」「飽きた」という気持ちを言いたい場合は bored の出番です。ここは日本人学習者が特に混同しやすい部分です。
退屈という感情はboredで表す
- boredは人が退屈を感じている状態を表す
- boringは人や物が誰かを退屈させる性質を表す
何もすることがなく、つまらないと感じているなら I’m bored. と言います。bored は予定表の状態ではなく、本人の内側にある感情を伝える形容詞です。
- フレーズ
- I’m bored.
- 日本語訳
- 暇だなあ。/退屈しています。
- 使う場面
- 待ち時間が長いとき、家ですることがないとき、話や作業につまらなさを感じるときに使います。
- 注意点・誤用例
- 誤:I’m boring. は「私は人を退屈させるような人です」という意味になります。「私は退屈している」なら I’m bored. です。
- 発音・ニュアンス
- bored は「ボード」に近く、最後の d を弱く添えます。I’m so bored. と so を加えると、「すごく退屈」という感情が強まります。
bored と boring の違いは、感情を受ける側か、感情を起こさせる側かです。I’m bored. は「私は退屈を感じている」、This book is boring. は「この本は人を退屈させるような内容だ」となります。
- The lecture was boring, so I got bored.:講義が退屈だったので、私は飽きました。
- She looked bored during the speech.:彼女はスピーチの間、退屈そうでした。
- The wait was boring, but the book was interesting.:待ち時間は退屈でしたが、その本は興味深いものでした。
- I’m free today, but I’m not bored.:今日は予定がありませんが、退屈はしていません。
I’m bored. を会議中や授業中に相手へ直接言うと、「あなたの話はつまらない」と受け取られる可能性があります。親しい相手との雑談以外では、I’m having trouble concentrating. など、実際の状態を控えめに伝えるほうが無難です。
親しい相手には I’m bored to death. や I’m bored out of my mind. という強い言い方もあります。ただし、どちらも大げさでくだけた表現なので、改まった場面には向きません。
退屈という感情までは含めず、単に「することがない」と説明したいこともあります。その場合は have nothing to do を使うと、状態を客観的に示せます。
「何もすることがない」はhave nothing to do
- have nothing to doは、することがないという状態を述べる
- withが続くと「関係がない」という別の意味になる
have nothing to do は、文字どおり「することを何も持っていない」という構造です。退屈かどうかは決めず、やることがない状態だけを伝えられます。
- フレーズ
- I have nothing to do today.
- 日本語訳
- 今日は何もすることがありません。
- 使う場面
- 予定や用事がなく、一日をどう使うか決まっていない状態を説明します。
- 注意点・誤用例
- I have nothing to do with that. は「私はそれと関係がありません」という意味です。with が付くと、単なる暇の話ではなくなります。
- 発音・ニュアンス
- nothing to は会話でなめらかにつながります。nothing を少し強く読むと、「本当に何もない」という意味が伝わりやすくなります。
I have nothing to do today, and I’m happy about it. なら、予定がないことをうれしく感じています。I have nothing to do, so I’m bored. なら、やることがない結果として退屈していることが分かります。
nothing の代わりに not much を使うと、「ほとんどすることがない」という少し柔らかな表現になります。I don’t have much to do this afternoon. は、完全に何もないとは言い切らず、午後の用事が少ないことを伝えます。
次は、「暇な時間」「暇を持て余す」「暇つぶし」のように、名詞や慣用表現として使う場合を整理します。
暇な時間・暇つぶしを表す英語
- 自由時間はfree timeやspare timeで表す
- 暇つぶしにはkill timeまたはpass the timeを使う
自由に使える時間を最も広く表せるのは free time です。趣味を尋ねる What do you do in your free time? は、初対面の会話でも使いやすい質問です。
- フレーズ
- What do you do in your free time?
- 日本語訳
- 自由な時間には何をしていますか?
- 使う場面
- 相手の趣味や休日の過ごし方を知りたいときに使います。
- 注意点・誤用例
- 前置詞は in が自然です。at your free time より in your free time を使います。
- 発音・ニュアンス
- free time の二語を同じ強さで読むより、free をやや強くするとまとまりが出ます。暇を否定的に捉えず、自由時間として尋ねる穏やかな表現です。
spare time も「空き時間」「余暇」を意味します。主な仕事や予定のほかに残った時間という感覚があり、I visit the library in my spare time. のように使えます。
leisure time は、仕事や義務から離れて休息や娯楽を楽しむ時間です。日常の会話では free time や spare time が使いやすく、leisure は余暇活動について一般的に述べる文でも見られます。
時間を持て余すならhave time on one’s hands
時間が余っていて使い道に困るような状態には have time on one’s hands が使えます。I have a lot of time on my hands these days. なら、「最近、時間がたくさん余っています」という意味です。
You have too much time on your hands. は、「そんなことをするなんて、ずいぶん暇なのですね」という皮肉に聞こえることがあります。自分について使うか、冗談が通じる親しい関係に限るほうが安全です。
待ち時間をつぶすならkill timeとpass the time
kill time は、待ち合わせや乗り換えまでの余った時間を消費する感覚があります。kill という語が含まれますが、この慣用表現では物騒な意味ではありません。
- フレーズ
- I went to the bookstore to kill time.
- 日本語訳
- 暇をつぶすために書店へ行きました。
- 使う場面
- 電車、待ち合わせ、予約時間などまで間が空いたときに使います。
- 注意点・誤用例
- 時間を有意義に楽しむことを強調したい場合は、spend time reading や enjoy some free time のほうが合うことがあります。
- 発音・ニュアンス
- kill time はくだけた日常表現です。pass the time は、何かをしながら時間を過ごすという、やや穏やかな響きがあります。
店や仕事が「暇」な場合は、個人の予定や感情ではなく、客数や仕事量を表す必要があります。そこで使えるのが slow と quiet です。
店や仕事が暇ならslowまたはquiet
- 客や仕事が少ない日はslowで表せる
- quietは静かという意味と、人出が少ないという意味の両方を持つ
飲食店や職場で客が少なく、仕事量も少ないなら It’s slow today. と言えます。この slow は、時間の進み方ではなく、商売や仕事の動きが活発でないことを表します。
- It’s slow today.:今日は客が少なくて暇です。
- We had a slow afternoon at work.:午後は仕事が暇でした。
- The shop was quiet this morning.:その店は今朝、客が少なく静かでした。
- It isn’t very busy right now.:今はそれほど忙しくありません。
従業員が I’m bored. と言えば、その人自身が退屈しているという意味です。店の状況を客観的に伝えるなら It’s slow.、We’re not very busy.、It’s been quiet. などを選びます。
図書館について The library is quiet. と言うと、音が静かなのか、利用者が少ないのかが文脈によって変わります。混雑していないことを明確にするなら The library isn’t very busy in the morning. が分かりやすい表現です。
意味別の基本を押さえたら、実際の誘いに入れてみましょう。「予定確認→理由→誘い→返答」という順番にすると、短い英語でも自然な会話になります。
「今日、暇?」から誘いにつなげる会話
- Are you free…? のあとに用件を短く続ける
- 誘いにはWould you like to…? やDo you want to…? が使える
誘いの会話では、最初から長い説明をする必要はありません。相手の予定を確認してから目的を伝えると、会話の流れが自然になります。
- 会話
- 学習者:Are you free this afternoon?
友人:Yes. Why?
学習者:I’m going to the library. Would you like to come with me?
友人:Sure. I need to return a few books anyway. - 日本語訳
- 学習者:今日の午後、時間ある?
友人:うん。どうして?
学習者:図書館へ行くんだ。一緒に来ない?
友人:いいよ。ちょうど何冊か返す必要があるんだ。 - 使う場面
- 友人の予定を確認し、図書館や買い物などへ柔らかく誘う場面です。
- 注意点・誤用例
- Can you go there with me? でも意味は通じますが、能力や状況的な可能性を尋ねる響きがあります。誘いなら Would you like to come with me? が柔らかく聞こえます。
- 発音・ニュアンス
- Would you は会話で「ウッジュー」に近くつながります。丁寧さを保ちながら相手に選択の余地を与える誘い方です。

気軽な誘いと丁寧な誘いを使い分ける
Do you want to come with me? は、友人同士で使いやすい気軽な誘いです。Would you like to come with me? は、少し丁寧で柔らかな響きがあります。
- Do you want to come?:一緒に来る?
- Would you like to come with me?:私と一緒に来ませんか?
- Would you like to join me?:一緒に行きませんか?
- Why don’t we go to the library?:図書館へ行かない?
- How about getting some coffee?:コーヒーでもどう?
時間があるときの返答
予定が空いているなら、Yes だけで終えず、What’s up? や Why? を加えると会話が続きます。Yeah, I’m free. What’s up? は「うん、空いているよ。どうしたの?」という自然な返答です。
時間がないときの返答
断るときは、予定があることを伝えたあと、別の時間を提案すると柔らかくなります。Sorry, I have plans this afternoon. How about tomorrow? なら、「ごめん、今日の午後は予定があるんだ。明日はどう?」という流れです。
まだ予定が分からないときの返答
即答できないときは I’m not sure yet. Let me check my schedule. と言えます。あとで返事をするなら Can I get back to you later? が便利です。
Are you free today? に対して時間があるなら Yes, I am.、予定があるなら No, I’m not. です。混乱を防ぐため、Yes, I’m free. または No, I have plans. のように状態まで言うと安心です。
誘いが成立したら、図書館で本を探す表現へ進めます。暇を尋ねる英語を入口にして、蔵書検索や予約まで会話を広げてみましょう。
図書館で本を探す・予約する英会話
- 蔵書検索にはlook up、check the catalog、availableを使う
- 取り置きはplace a hold、貸し出し手続きはcheck outで表す
図書館では、単に「本を調べる」と言うより、何を確認するのかを英語で示します。蔵書目録を見るなら check the library catalog、本を検索するなら look up the book、貸し出し状況を見るなら check whether it is available が使えます。
- 会話
- 学習者:Do they have this book at the library?
友人:Let me look it up online.
学習者:Is it available?
友人:No, but we can place a hold on it. - 日本語訳
- 学習者:図書館にこの本はあるかな?
友人:オンラインで調べてみるね。
学習者:利用できる?
友人:今は無理だけど、取り置きを申し込めるよ。 - 使う場面
- 図書館へ行く前に蔵書を検索し、貸し出し中の本を予約するときに使います。
- 注意点・誤用例
- check about the books は不自然に聞こえます。check the catalog、look up the books、check whether the books are available のように目的を明確にします。
- 発音・ニュアンス
- look it up は語がつながって聞こえます。place a hold は施設によって reserve と表現される場合もあります。
本を探すときの語彙
- library catalog:図書館の蔵書目録
- title:書名
- author:著者
- subject:主題
- keyword:検索語
- call number:請求記号
- shelf:本棚
- section:区画、コーナー
- reference book:参考図書
- librarian:司書
- フレーズ
- Could you help me find this call number?
- 日本語訳
- この請求記号の本を探すのを手伝っていただけますか?
- 使う場面
- 蔵書画面に番号は出ているものの、棚の場所が分からないときに司書へ尋ねます。
- 注意点・誤用例
- find は見つけるという結果を表し、look for は探す行動を表します。I looked for the book, but I couldn’t find it. のように区別できます。
- 発音・ニュアンス
- Could you help me…? は丁寧な依頼です。call number は電話番号ではなく、本の場所を示す請求記号を指します。
借りる・返す・延長する表現
- borrow:借りる
- check out:貸し出し手続きをする
- library card:利用者カード
- due date:返却期限
- renew:貸出期間を延長する
- return:返却する
- overdue:返却期限を過ぎた
- place a hold:取り置きを申し込む
- loan period:貸出期間
borrow は借りる人を主語にし、lend は貸す人や施設を主語にします。I borrowed a book from the library. に対し、The library lends books to local residents. という関係です。
rent は、料金を払って一定期間借りる場面でよく使われます。公共図書館から本を借りる場合は、通常 borrow を選びます。
- 会話
- 学習者:When are these books due?
職員:They’re due in two weeks.
学習者:Can I renew them online?
職員:Yes, unless someone else has placed a hold on them. - 日本語訳
- 学習者:これらの本の返却期限はいつですか?
職員:2週間後です。
学習者:オンラインで延長できますか?
職員:はい、ほかの方が取り置きを申し込んでいなければ可能です。 - 使う場面
- 貸し出し手続きの際に、返却日と延長条件を確認します。
- 注意点・誤用例
- due は「支払うべき」だけでなく、返却や提出の期限が来るという意味でも使われます。
- 発音・ニュアンス
- renew は後半を強く読みます。unless は「もし~でない限り」という条件を一語で加えます。
ここまでの会話には、look for と find、予定を表す be going to、経験を表す現在完了など、日常会話で繰り返し使う文法が含まれています。文法用語だけで覚えず、「暇な日に図書館へ行く」という一つの場面に結び付けると定着しやすくなります。
自然さを高める文法と語句の選び方
- 短い自然な形と、文法的に正しい長い形の両方を知る
- 探す行動、見つける結果、目的、経験を区別する
I’m going to the library.が会話ではすっきりする
I’m going to go to the library. は文法的に正しい文です。ただし going と go が続くため、すでに向かう予定を伝える日常会話では I’m going to the library. がすっきり聞こえます。
be going to + 動詞の原形は、すでに考えている予定や意図を表します。I’m going to visit the library tomorrow. や We’re going to look for some art books. のように使えます。
look forは探す行動、findは見つける結果
I’m looking for a book. は、今まさに探している途中です。I found the book. なら、探した結果として本を見つけたことを表します。
I looked for the book, but I couldn’t find it. という一文には、探す行動はしたものの、見つける結果には至らなかったことが明確に表れています。日本語ではどちらも「探す」と訳す場合があるため、結果の有無を意識すると選びやすくなります。
著者名はnovels byで簡潔に言える
novels written by an author は正しい形ですが、単に著者を示すなら novels by an author と短く言えます。I’m looking for some older novels by a Japanese author. のように使うと、会話が軽くなります。
過去分詞による後ろからの修飾は、「出版された本」「図書館に保管された資料」のような情報を加えるときに役立ちます。a book published many years ago、a manuscript kept in the library などが例です。
old novelsの曖昧さを避ける
old novels だけでは、昔に書かれた作品なのか、物として古い本なのかが曖昧になることがあります。昔の作品なら older novels、古い版なら older editions of the novels と言うと意図が明確です。
分野としてのartには通常theを付けない
美術という分野全般なら books about art と言います。特定の文脈で限定された美術を指す場合を除き、一般的な分野名としての art には通常 the を付けません。
経験には現在完了を使う
I’ve used the online catalog before. は「以前、そのオンライン蔵書目録を使ったことがあります」という経験です。具体的な過去の時点ではなく、今までの経験として話しています。
具体的に yesterday や last week を示すなら過去形を使います。I saw the book yesterday. のように、いつ起きたかが明確な出来事として述べます。
借りたい本はthe books we want to borrowで言える
the books which we want to borrow と the books that we want to borrow は、どちらも「私たちが借りたい本」です。目的格の which や that は省略できるため、会話では the books we want to borrow が簡潔です。
知識を理解したあとは、使える形に変える練習が必要です。次の手順なら、長い勉強時間を用意しなくても、予定確認から誘いまでを一つの流れとして練習できます。
読んだ直後にできる発音・会話練習
- 単語だけでなく短い文のまとまりで音読する
- 時間・場所・誘う内容を置き換えて自分の文を作る
実際に口から出せるようにするには、質問と返答を一組にして練習します。Are you free today? だけで終えず、Yes, I am. What’s up? まで続けるのがポイントです。
手順1:意味のまとまりで区切る
Are you free / this afternoon? のように、予定確認と時間を分けて読みます。I’m going to the library. / Would you like to come with me? も、一文ずつ意味を思い浮かべながら声に出します。
手順2:語を置き換える
- today → tomorrow / this afternoon / on Saturday
- the library → the bookstore / a café / the park
- come with me → join me / get some coffee
- after three → after lunch / between two and four
置き換えると、Are you free on Saturday? I’m going to the bookstore. Would you like to come with me? という新しい会話が作れます。文法を一から組み立てるのではなく、使える骨組みを残して一部だけ変えるため、初心者でも練習しやすい方法です。
手順3:感情と予定を言い分ける
次の日本語を見て、free か bored かをすぐに選びます。「明日は予定がない」なら I’m free tomorrow.、「することがなくて退屈だ」なら I’m bored because I have nothing to do. です。
- 今日の午後は空いています。
- 待ち時間が長くて退屈しました。
- 3時以降なら対応できます。
- 今日は何もすることがありません。
- 週末は自由な時間が少しあります。
- 電車までの時間をつぶすために本を読みました。
答えの一例は、I’m free this afternoon.、I got bored during the long wait.、I’m available after three.、I have nothing to do today.、I have some free time this weekend.、I read a book to kill time before my train. です。
手順4:役割を交代して会話する
- 練習会話
- 学習者A:Are you free tomorrow afternoon?
学習者B:I might be. What’s up?
学習者A:I’m going to the library to look for an art book. Would you like to join me?
学習者B:Sure. Let me check my schedule first. - 日本語訳
- 学習者A:明日の午後は空いている?
学習者B:たぶん。どうしたの?
学習者A:美術書を探しに図書館へ行くんだ。一緒に行かない?
学習者B:いいよ。先に予定を確認させて。 - 使う場面
- 一人でAとBを読み分けるか、学習相手と役割を交代して練習します。
- 注意点・誤用例
- I might be. は「空いているかもしれない」という控えめな返答です。確定していないのに Yes, I’m free. と言い切らないために使えます。
- 発音・ニュアンス
- 一語ずつ読むより、Are you free、What’s up、Would you like to をまとまりとして発音します。質問では語尾を少し上げ、誘いでは穏やかな声にします。

短い復習計画
最初の練習では free・available・bored・have nothing to do の四つを意味別に言います。次の練習では Are you free…? への肯定、否定、保留の返答を一つずつ音読します。
その後、図書館の場面を使い、look up、available、place a hold、due、renew を会話に入れます。最後に原文を見ず、自分の予定に合わせて「いつ」「どこへ」「何のために」を入れ替えて話してみましょう。
最後に、迷いやすい点を質問形式で確認します。答えを先に隠し、自分の言葉で説明してから読むと復習になります。
「暇」の英語に関するQ&A
- freeとboredは予定と感情の違いで選ぶ
- 相手との関係や場面に応じて表現の丁寧さを調整する
「今日、暇?」は英語で何と言いますか?
予定が空いているか尋ねるなら Are you free today? が自然です。仕事上の相談や電話に対応できるか確認する場面では Are you available today? も使えます。
freeとavailableはどう違いますか?
freeは予定や用事がなく時間が空いている状態を表します。availableは特定の相手や用件のために時間を取れることを表し、人だけでなく物が利用可能な場合にも使えます。
I’m bored.とI’m boring.の違いは何ですか?
I’m bored.は「私は退屈しています」という感情を表します。I’m boring.は「私は人を退屈させるような人です」という意味になるため、「暇だ」と言いたい場合には使いません。
「何もすることがなくて暇」はどう言いますか?
I’m bored because I have nothing to do. と言えます。have nothing to doがやることのない状態を示し、boredがその結果として感じる退屈を示します。
「暇つぶし」はkill timeだけで表しますか?
kill timeのほかにpass the timeも使えます。kill timeは予定までの余った時間をつぶす感覚があり、pass the timeは何かをしながら時間を過ごす穏やかな響きがあります。
店が暇なときにI’m free.と言えますか?
I’m free.は自分の予定が空いているという意味になります。客や仕事が少ない店の状況には It’s slow today.、It’s quiet today.、We’re not very busy. などを使います。
Are you free?と聞かれて予定が分からないときはどう答えますか?
I’m not sure yet. Let me check my schedule. と答えられます。あとで返事をしたい場合は Can I get back to you later? と続けると自然です。
図書館で本の取り置きを頼むにはどう言いますか?
I’d like to place a hold on this book. と言えます。施設によってはreserveという語が使われるため、案内画面や職員の表現に合わせても問題ありません。
「暇」を英語にするときは、日本語の一語をそのまま置き換えるのではなく、予定なら free、対応可能なら available、感情なら bored、やることの有無なら have nothing to do と分けます。時間そのものを指すなら free time や spare time、暇つぶしなら kill time や pass the time が使えます。
まずは Are you free today?、I’m bored.、I have nothing to do today. の三文を、意味の違いを思い浮かべながら声に出してみてください。そのあとに時間、場所、誘う内容を入れ替えれば、自分の日常で使える会話へ広げられます。

