外国人の友人や同僚から「今度うちに来ない?」と誘われたとき、うれしさと同じくらい不安が押し寄せてこないでしょうか。招待の返事はどう書けばいいのか、玄関で何と言えばいいのか、乾杯の掛け声は何が正しいのか、帰り際の「ごちそうさま」は英語でどう言うのか。料理を持ち寄る集まりだと聞いたけれど、何を持って行けば失礼にならないのかも見当がつかない。
悩みの正体は、英語力そのものではなく「その場面で使われる型を知らないこと」にあります。家庭の集まりで交わされる言葉は驚くほど定型的で、招く・返事する・迎える・すすめる・褒める・お礼を言う・別れるという流れごとに、決まった言い方がいくつか用意されているだけなのです。
この記事では、ホスト側とゲスト側の両方の立場から使える表現を場面順に並べ、日本語からの直訳で起きやすい誤解、ポットラックやRSVPといった欧米固有の文化、そして読み終えたその日から始められる練習手順までをひと続きにまとめました。読み進めるうちに、頭の中に「当日の台本」ができあがっていくはずです。独学で発音や間の取り方に不安が残る場合は、英語教室のように人と声を交わす場を併用すると、フレーズが実際の会話速度で口から出るようになります。
まずは入口でつまずきやすい、言葉そのものの問題から見ていきましょう。

「ホームパーティー」は英語で何と言うのか
- home party は和製英語で、英語としては使われない言い方
- house party は通じるが、若者が大勢で騒ぐ集まりを想像させやすい
- 祝う名目がない集まりは come over to my place for dinner が最も自然
- 「パーティーを開く」は throw a party か have a party を使う
結論から述べると、日本語で定着している「ホームパーティー」をそのまま英語にした home party という言い方は英語にはありません。和製英語なので、口にしても意味が伝わらないことがあり、通販商品の実演販売会のような別のイメージで受け取られる場合もあります。
理由は、英語の home が「家庭」「帰る場所」という抽象度の高い語であり、建物としての場所を party と組み合わせる語順になじまないためです。英語では場所を示すなら house や my place を使い、集まりの性格を表す語と組み合わせます。
では、代わりに何と言えばよいのでしょうか。選択肢は三つあり、集まりの性格によって使い分けます。
house party は「賑やかな集まり」の色がつく
まず house party です。確かに通じますが、この語は英語圏でやや特殊な絵柄を呼び起こします。大学生が誰かの家に大勢集まり、音楽を大音量でかけてお酒を飲んで盛り上がる、そういう賑やかな集まりを指すことが多いのです。
落ち着いた大人の食事会を house party と呼ぶと、聞き手は少し違う集まりを想像するかもしれません。若い世代のカジュアルな集まりなら、この言い方で何の問題もありません。
- フレーズ
- I’m having a house party this Saturday. Would you like to come?
- 日本語訳
- 土曜に家でパーティーをやるんだけど、来ない?
- 使う場面
- 同世代の友人を、音楽をかけて飲むような気楽な集まりに誘うとき。学生や二十代の集まりに向く言い方です。
- 注意点・誤用例
- 上司や取引先、年配の知人を静かな食事に招く場面でこの語を使うと、想像される集まりの性格がずれます。その場合は後述の come over for dinner に置き換えます。誤用例として I’m having a home party this Saturday. は英語として成立しません。
- 発音・ニュアンス
- house party は「ハウス・パーティ」と二語を等しく読むのではなく、house を強く読んで「ハウスパーティ」とひと塊にします。Would you like to come? は「ウジュ ライク トゥ カム」とつながり、Would you が「ウッジュ」に近く聞こえます。
祝う名目がないなら party を使わない
英語の party には「何かを祝う特別な機会」という響きがあります。誕生日、クリスマス、ハロウィーン、引っ越しといった名目があるときはぴったりですが、単に友人を呼んでご飯を食べるだけなら、party を使わないほうがずっと自然です。
このとき活躍するのが come over という句動詞です。「相手の場所から自分の場所へやって来る」という動きを表し、家に招くときの最も一般的な言い方になります。
- フレーズ
- Why don’t you guys come over to my place for dinner next week?
- 日本語訳
- 来週、うちで夕飯でもどう?
- 使う場面
- 名目のない気軽な食事に、友人やその家族をまとめて誘うとき。you guys は男女混合の複数相手に使えるくだけた呼びかけです。
- 注意点・誤用例
- come over は招く側の視点の語なので、自分が行く側で Can I go over to your place? と言うと不自然に響きます。行く側なら Can I come over? と、相手の場所を基準にして come を使います。my place は「うち」というくだけた言い方で、my house に置き換えても問題ありません。
- 発音・ニュアンス
- Why don’t you は「ワイドンチュ」と一気に読みます。come over は「カムオーバー」ではなく「カモウヴァ」に近く、m と o がつながります。Why don’t you 〜? には詰問の響きはなく、「〜したらどう?」という軽い提案です。
- フレーズ
- My co-workers came over for lunch yesterday.
- 日本語訳
- 昨日、同僚がうちに来てお昼を食べた。
- 使う場面
- 週明けの雑談で、前日の出来事を報告するとき。came over だけで「自分の家に来た」ことが伝わるため、to my place を省略できます。
- 注意点
- for lunch の for は目的を示します。for a lunch と冠詞を入れる必要はありません。食事名は原則として無冠詞で使います。
「パーティーを開く」は throw か have
名目のあるパーティーを開催する場合、動詞は throw か have を使います。throw a party のほうがやや威勢がよく、「ぱっと催す」という感覚があります。have a party はより中立で、日常的にはこちらの頻度が高いでしょう。
- フレーズ
- They threw a party for Tim’s 7th birthday.
- 日本語訳
- ティムの7歳の誕生日パーティーを開いた。
- 使う場面
- 誰かのために催した会について、あとから人に話すとき。for のあとに祝われる対象を置きます。
- 注意点・誤用例
- throw の過去形は threw、過去分詞は thrown です。throwed という形はありません。また throw a dinner のように party 以外の語を直接置く形はまれで、throw a party、throw a wedding など催し全体を指す名詞と組みます。
- フレーズ
- We’re having a Halloween party at Toshi’s place. Do you want to come with me?
- 日本語訳
- トシの家でハロウィンパーティーをやるんだけど、一緒に行かない?
- 使う場面
- 自分がホストではないけれど、友人を同伴者として誘いたいとき。ただし人数が増えることは、事前にホストへ確認しておきます。
- 発音・ニュアンス
- We’re having は「ウィア ハヴィン」と軽く、現在進行形で確定した予定を表します。Do you want to come? は「ドゥユ ワナ カム」と崩れ、Would you like to 〜? よりも親しい間柄向けです。
- フレーズ
- I’m going to throw a BBQ party at my place and ask my family and friends over.
- 日本語訳
- 家族と友人を呼んで、うちでバーベキューをする予定だ。
- 使う場面
- これから開く予定を人に伝えるとき。ask someone over で「人を家に招く」という意味になります。
- 注意点
- over は「こちらへ」という方向感を担っています。come over、ask over、have someone over をひとつの家族として覚えると、家に招く表現がまとめて身につきます。目的語が代名詞なら ask them over のように over の前に置きます。
呼び方の整理がついたところで、次は招待されたときに戸惑いがちな「集まりの種類」を押さえていきます。何をする会なのかがわかれば、手土産選びも返事の書き方も自然に決まってきます。
欧米で開かれる集まりの種類と招待状の略語
- potluck は一人一品持ち寄る形式で、欧米の家庭の集まりの主流
- housewarming は引っ越し祝い、baby shower は出産前に祝う会
- bridal shower は結婚前の女性を祝う会で、参加者は基本的に女性
- B.Y.O.B. は飲み物持参、RSVP は出欠の返事を求める指示
招待を受けたときにまず確かめるべきは、それが何を祝う会なのかという点です。理由は単純で、会の種類によって持って行くものと当日の振る舞いが大きく変わるからです。
日本ではあまり馴染みのない集まりも多いため、代表的な形を先に知っておくと安心できます。
Potluck Party(持ち寄りパーティー)
参加者がそれぞれ一品持ち寄る形式です。party を付けても付けなくてもよく、単に potluck とも言います。ホストの負担が小さいので気軽に開けるのが強みで、欧米で家庭の集まりが盛んな理由のひとつと言っていいでしょう。
移民の多い地域では、テーブルに中東の煮込みや東欧の焼き菓子、アフリカのスパイス料理が並ぶこともあります。レストランに行かずに本場の味に出会えるのは、この形式ならではの楽しみです。
- フレーズ
- We’re having a potluck at my house, and I’d love to have you!
- 日本語訳
- うちで持ち寄りパーティーをするから、ぜひ来て!
- 使う場面
- 親しい相手を熱意をもって誘うとき。I’d love to have you は「あなたに来てほしい」という気持ちのこもった誘い方です。
- 注意点・誤用例
- I’d love to have you の have は「客として迎える」の意味です。I want to have you と言い換えると直接的で無粋に響くため、I’d love to の形を保ちます。また potluck という語を出したなら、ゲストは何か一品持って行くものと理解します。逆に持ち寄り不要なら、この語は使わないほうが誤解を生みません。
- 発音・ニュアンス
- potluck は前を強く読んで「ポットラック」。I’d love to は「アイドラヴタ」とつながり、love をはっきり強めると熱意が伝わります。
持ち寄りの中身がサラダばかり、デザートばかりに偏らないよう、ホストが役割を振り分けることもあります。
- フレーズ
- It’s a potluck! Do you think you could bring a salad?
- 日本語訳
- 持ち寄りなの!サラダをお願いできる?
- 使う場面
- ホストが料理の種類を調整したいとき。Do you think you could 〜? は依頼をやわらげる型で、Can you 〜? よりも押しつけがましくありません。
- 発音・ニュアンス
- Do you think you could は「ドゥユ シンキュ クッ」と一息で。文末を上げすぎず、穏やかに下げ気味にすると柔らかい依頼になります。
Housewarming Party(引っ越し祝い)
新居に人を招いて「家を温めてもらう」という発想の集まりです。ホストは家の中を案内して回り、ゲストは新生活に役立つものを贈るのが定番になっています。
- フレーズ
- Please join us for our housewarming party.
- 日本語訳
- 引っ越し祝いのパーティーに、ぜひお越しください。
- 使う場面
- 招待状やグループへの案内など、やや改まった誘い方をしたいとき。Please join us for dinner tomorrow. のように応用が利きます。
- 注意点
- join us for のあとには催しや食事名が入ります。join us to our party のように to を使う形は誤りです。A housewarming party is a perfect event to invite neighbors to.(引っ越し祝いは近所の人を招くのにも打ってつけの機会だ)のように、近隣との関係づくりの場にもなります。
Baby Shower(ベビーシャワー)
出産を控えた妊婦を、友人や親戚がプレゼントを持ち寄って祝う会です。日本では出産後に贈り物をするのが一般的ですが、こちらは生まれる前に祝うのが習わしで、赤ちゃんをみなで迎え入れる準備という意味合いが強くなります。
紙おむつを重ねてケーキのように飾った diaper cake は、この会ならではの定番ギフトです。
- フレーズ
- Diaper cakes are one of the popular gifts to take to a baby shower.
- 日本語訳
- ダイパーケーキはベビーシャワーの人気の贈り物のひとつだ。
- 使う場面
- 贈り物の相談をするとき。What should I get for the baby shower? と聞かれた際の答え方としても使えます。
- 発音・ニュアンス
- diaper は「ダイパー」で、最初の音を強く読みます。「ディアパー」と読むと通じにくくなります。イギリス英語では紙おむつを nappy と呼ぶため、地域によって語が変わる点も覚えておくと便利です。
Bridal Shower(ブライダルシャワー)
結婚を控えた女性を祝う会で、ゲストは基本的に女性のみです。欧米には日本のご祝儀の習慣がないため、ここで実用的な品を贈るのが主流になっています。
重複を避けるため、希望する品のリスト(registry)があらかじめ用意されていることも多く、そこから選べば外れません。A bridal shower is usually hosted by the bride’s close friends.(ブライダルシャワーはたいてい花嫁の親しい友人が主催する)という形で、主催者は花嫁本人ではないのが通例です。

招待状に書かれた略語を読み解く
紙やメールの招待状には、慣れないと戸惑う略語が並ぶことがあります。よく登場するのは次の二つです。
B.Y.O.B. は Bring Your Own Booze(あるいは Beer / Bottle)の略で、「飲み物は各自持参で」という意味です。booze は本来アルコールを指しますが、飲まない人がソフトドリンクを持って行くのはもちろん問題ありません。ホストが料理だけ用意し、飲み物は各自にまかせる形式は珍しくないので、この四文字を見たら自分の飲む分を確保して出かけましょう。
RSVP は「出欠のお返事をください」という指示です。フランス語の Répondez s’il vous plaît(お返事願います)に由来し、招待状の下部や上部に大きく書かれることもあります。料理の量を決めるための大切な情報なので、返事は早めに送るのが礼儀です。
- フレーズ
- Please RSVP by Friday.
- 日本語訳
- 金曜までにご返事をお願いします。
- 使う場面
- 招待状の末尾や、グループメッセージでの案内文の締めに。RSVP が動詞として使われている点に注目してください。
- 注意点・誤用例
- Please RSVP のあとに please を重ねて Please RSVP please. とはしません。また by Friday は「金曜までに」で期限を示し、until Friday(金曜まで継続)とは意味が違います。期限には by を使います。
RSVP を「行けたら行く」という曖昧な状態で放置するのは、最も避けたい対応です。ホストは人数をもとに買い物と仕込みをするため、返事の遅れが直接負担になります。予定が確定していない段階でも、I’m not sure yet, but I’ll let you know by Thursday.(まだわからないけれど木曜までに連絡します)と伝えておけば、相手は計画を立てられます。
会の種類と略語がわかれば、あとは立場に応じた言葉を選ぶだけです。まずは招く側、ホストの立場で使う表現から順に見ていきましょう。
ホスト側で使うフレーズ集
- 誘い方は Would you like to come? が丁寧、Do you want to come? が気軽
- 「手ぶらで来て」は Just bring yourself. が定番
- 迎える言葉は Thank you for coming. と Make yourself at home.
- 人を紹介するときは He is 〜 ではなく This is 〜 を使う
- すすめる型は Help yourself to 〜 と Feel free to 〜
自分が招く立場になったら、声かけの言葉が場の空気をつくります。理由は、ゲストの多くが「どこまで遠慮すべきか」を測りながら過ごしているからです。ホストが先に許可を渡す言葉を口にすれば、その場は一気にくつろいだものになります。
時間の流れに沿って、誘う、迎える、つなぐ、すすめる、乾杯する、見送るの順に整理していきます。
誘うときの言い方
- フレーズ
- We’re having a Christmas party. Would you like to come?
- 日本語訳
- クリスマスパーティーをするんだけど、よかったら来ない?
- 使う場面
- 親しさの度合いが中程度の相手、たとえば職場の同僚や近所の知人を誘うとき。丁寧さと気軽さのちょうど中間にあたる言い方です。
- 注意点
- 相手の宗教的背景がわからない場合、Christmas party ではなく holiday party と呼ぶ配慮が広く行われています。職場関連の集まりでは特に、この呼び替えが選ばれることが多いです。
- フレーズ
- I’m having an end-of-the-year party at my place. Do you want to come?
- 日本語訳
- うちで忘年会をやろうと思うんだけど、来ない?
- 使う場面
- 年末に友人や親戚を家に呼ぶとき。at my place を添えると、店ではなく自宅の集まりであることが伝わります。
- 注意点
- 職場全体で開く日本式の忘年会は英語圏にあまりない習慣です。end-of-the-year party と言えば意味は通りますが、相手が趣旨を知らない可能性もあるため、a party to celebrate the end of the year のように一言添えると親切です。
友人の連れを歓迎するなら、次の一言を添えておくと相手は動きやすくなります。Please feel free to invite your friends.(友達を誘ってきてもいいよ)。ただし人数の上限がある場合は、one or two friends のように範囲を示しておきましょう。
「手ぶらで来てね」の伝え方
「何か持って行こうか?」と聞かれたとき、何も要らないと伝える定番の言い方があります。
- フレーズ
- Just bring yourself.
- 日本語訳
- 手ぶらで来てね。
- 使う場面
- What should I bring? と尋ねられ、本当に何も不要なとき。直訳すれば「あなた自身だけ持って来て」で、いかにも英語的な発想の一言です。
- 注意点・誤用例
- Bring nothing. と言うと命令的でそっけなく響きます。Just bring yourself. のほうが温かく伝わります。なお、こう言われてもワインや花を持参する人は多いので、受け取る準備はしておきましょう。
- 発音・ニュアンス
- yourself の self を軽く強めると、冗談めいた温かさが出ます。笑顔とともに言うのが定石です。
玄関で迎えるとき
ドアを開けた最初の数秒が、その日の空気を決めます。Thank you for coming!(来てくれてありがとう!)が基本で、久しぶりに会う相手なら How have you been?(元気だった?)を続けると会話が自然に転がり出します。
- フレーズ
- Make yourself at home.
- 日本語訳
- くつろいでください。
- 使う場面
- ゲストを部屋に通した直後。上着を預かり、席をすすめる流れで口にします。Please を付ければより丁寧になります。
- 注意点・誤用例
- 文法的には「あなたを、自分の家にいる状態にする」という使役動詞 make の典型形です。Make yourself at my home. と言うと意味がずれます。at home は「くつろいだ状態」を表す成句なので、この形のまま覚えます。応用として Make yourself comfortable.(楽にしてね)も同じ構文です。
- 発音・ニュアンス
- 「メイキョアセルフ アッホウム」と、最後の home を強く読みます。ゲスト側は Thank you. と返すだけで十分です。

ゲスト同士をつなぐ
招いた人たちが互いに初対面ということはよくあります。人と人を結びつけるのはホストの大事な役目です。
- フレーズ
- Hi, this is my colleague Hiro.
- 日本語訳
- こちらが同僚のヒロです。
- 使う場面
- 目の前にいる人を、その場の別のゲストに紹介するとき。this is のあとに自分との関係(friend、colleague、wife、son など)を置き、名前を続けます。
- 注意点・誤用例
- ここで He is my colleague. と言うと、その人を第三者のように扱う突き放した響きになります。目の前にいる人を紹介するときは必ず this is を使うのが原則です。より丁寧に切り出すなら Let me introduce my friend from high school.(高校時代からの友人をお伝えします)や Let me introduce a friend from childhood.(幼なじみをお伝えします)が使えます。
- 発音・ニュアンス
- this is は「ディスィズ」とつながります。紹介したあとに二人の共通点を一言添える(You both love hiking.)と、会話が続きやすくなります。
飲み物と料理をすすめる
飲み物を尋ねる基本形は Would you like something to drink?(何か飲み物はいかがですか?)と What can I get for you?(何をお持ちしましょうか?)です。前者は丁寧、後者は少しくだけた言い方になります。
- フレーズ
- Please help yourself to anything on the table.
- 日本語訳
- テーブルの上のものは何でもご自由にどうぞ。
- 使う場面
- 料理を並べ終え、ゲストに取り分けを任せるとき。Help yourself. 単独でも通じ、to のあとに対象を置くと具体的になります。Help yourself to drinks.(飲み物はご自由に)も頻出です。
- 注意点・誤用例
- Help yourself for the food. のように for を使うのは誤りで、前置詞は to です。またこの表現はあくまで「すすめる側」の言葉なので、ゲストが自分について使うと立場が逆転してしまいます。
- 発音・ニュアンス
- help yourself to は「ヘルピョアセルフ タ」とつながります。Feel free to eat whatever you want.(好きなものを何でも召し上がってね)も同義で、feel free to 〜 は「遠慮なく〜する」というイディオムとして Feel free to ask.(何でも聞いてね)などにも広く使えます。
乾杯の音頭を取る
改まって音頭を取るなら I’d like to propose a toast.(乾杯したいと思います)、気軽なら Let’s make a toast. Cheers!(乾杯しましょう。乾杯!)です。
「乾杯!」の掛け声を Toast! と言うのは誤りです。toast は「乾杯の音頭・祝辞」という名詞で、動詞句としては propose a toast / make a toast の形で使います。グラスを上げる瞬間の掛け声は Cheers! や To your health!、祝う対象がはっきりしているなら To the happy couple!(新郎新婦に)のように言います。乾杯の作法は国によってかなり違い、食事の途中で何度も乾杯を繰り返す文化圏もあるため、周りに合わせるのが無難です。
場を見回して声をかける・見送る
Are you having fun?(楽しんでる?)は、ホストからでもゲスト同士でも使える会話の糸口です。輪から外れている人を見つけたら、この一言で近づき、別のゲストへつなげていきます。
帰り際の Drive safely.(安全運転でね)も忘れたくない一言です。車で帰る人が多い集まりでは、みなが飲みすぎていないか目を配るのもホストの重要な役目になります。ハンドルが危なそうな人には、迷わずタクシーを呼びましょう。運転する人のためにノンアルコールの選択肢を最初から用意しておくと、その場で気まずいやり取りをせずに済みます。
では、立場を入れ替えてみましょう。次は招かれた側、ゲストとして使う表現です。こちらのほうが出番は多いはずです。
招待された側で使うフレーズ集
- 断るときは I’m afraid をはさむと残念な気持ちがにじむ
- make it は「都合をつける、たどり着く」の意味で招待の会話に頻出
- 到着時は Thank you for having us. と住まいを褒める一言をセットで
- 「ごちそうさま」に当たる定型句はなく、料理を褒める形で感謝を伝える
- 初対面の相手には How do you know the host? が効率のよい切り出し方
ゲストの言葉選びで最も大切なのは、感謝と称賛を惜しまないことです。理由は、英語圏の社交では褒めることがほとんど礼儀に近い扱いを受けるためで、日本語の感覚で「言いすぎかな」と思うくらいがちょうどよかったりします。
誘いを受ける・断る
- フレーズ
- Thank you for your invitation. I’d be glad to come.
- 日本語訳
- 招待ありがとう、喜んで伺います。
- 使う場面
- メールやメッセージで正式に返事をするとき。話し言葉なら I’d love to come! のほうが自然です。
- 注意点
- 承諾したら、Who else is coming?(他に誰が来るの?)や What time should I arrive?(何時に行けばいい?)を続けて確認しておくと、当日の準備がしやすくなります。連れて行きたい人がいるときは Could I invite Yuko to the party?(ユウコも誘っていい?)と必ず先に確認します。料理や席の数に関わるため、当日いきなり増えるのは避けたい行動です。
- フレーズ
- I would like to come, but I’m afraid I have another engagement.
- 日本語訳
- 行きたいのは山々だけど、あいにく先約があって。
- 使う場面
- 先約があって参加できないとき。I’m afraid をはさむことで、断りが柔らかくなります。engagement は「約束・予定」の意味です。
- 注意点・誤用例
- I can’t go. だけで済ませると冷たく響きます。行けない事実に加えて、誘ってくれた事実への感謝を必ず添えます。I’m afraid I can’t make it to the party, but thank you for inviting me.(パーティーには行けそうにないけれど、誘ってくれてありがとう)が使いやすい型です。
- 発音・ニュアンス
- I’m afraid は「アイマフレイド」と軽く流し、but のあとで少し声を落とすと申し訳なさが伝わります。make it は「都合をつける、たどり着く」の意味で、I hope you can make it.(来られるといいな)のようにホスト側からも使える便利な表現です。make it through a tough time(つらい時期を乗り越える)という使い方もあります。
持って行くものを尋ねる
持ち寄り形式かどうかを一言確かめておくのはマナーのひとつです。What should I bring?(何を持って行けばいいかな?)が最も簡潔で、遠慮がちに聞くなら Let me know if you want me to bring anything.(何か必要なものがあれば言ってね)が使えます。
選択肢を示して聞くと、相手も答えやすくなります。Should I bring a dish, flowers, or a bottle of wine?(料理を持って行こうか、それともお花かワインがいい?)。ここでの dish は「皿に盛られた一品」を指し、a bottle だけで「ワインを一本」を含意することも多いです。
到着したとき
- フレーズ
- Thank you for inviting me. What a nice place you have!
- 日本語訳
- お招きありがとう。素敵なお住まいですね!
- 使う場面
- 玄関で迎えられた直後。感謝と称賛を続けて言うのが定石で、家族で招かれたなら Thank you very much for having us today.(今日はお招きいただきありがとうございます)と us を使います。
- 注意点
- 日本語の「お邪魔します」に当たる決まり文句は英語にありません。無言で入るのではなく、この感謝と称賛の組み合わせが実質的な代わりになります。手土産を渡すなら This is a little present for you. I hope you like it.(ささやかなものですが、気に入ってもらえたら)を添えます。
- 発音・ニュアンス
- What a nice place は「ワラ ナイスプレイス」とつながり、感嘆文なので語尾を下げます。nice place は家の広さではなく雰囲気を褒める言い方なので、どんな住まいでも安全に使えます。
惜しみなく褒める
褒める対象は空間、雰囲気、料理、そしてホスト自身の三つに分けて用意しておくと、場面ごとに困りません。I love your kitchen.(素敵なキッチンですね)、It’s a very nice neighborhood.(周りの環境もすごくいいですね)は空間への称賛です。
会そのものを褒めるなら This is a great party.(すごく楽しいパーティーだね)、ホストへ向けるなら You are a perfect host.(キミは完璧なホストだよ)が使えます。褒め言葉は具体的であるほど喜ばれるので、色や香り、配置など目に入ったものを言葉にしてみましょう。
料理について話す
- フレーズ
- Who made this dish? It tastes great!
- 日本語訳
- この料理は誰が作ったの?すごく美味しい!
- 使う場面
- 持ち寄りの席で、気に入った一品の作り手を探すとき。誰の料理かを尋ねながら食べていくと、自然に会話が広がります。
- 注意点
- dish は「皿」だけでなく「皿に盛られた一品」も指します。do the dishes となれば「皿洗いをする」の意味になるので、文脈で見分けます。I would love to have the recipe for this dish.(この料理のレシピ、ぜひ教えてほしい)は、作った側にとって最上級の褒め言葉になります。
- 発音・ニュアンス
- It tastes great! の great を思いきり伸ばすと気持ちが伝わります。味の描写を足すなら It’s so rich.(コクがある)、It’s really fresh.(さっぱりしている)などが使えます。
初対面のゲストに話しかける
その場にいる全員に共通する話題があるという点で、How do you know the host?(ホストとはどういう知り合いなんですか?)は非常に効率のよい切り出し方です。答える側は She and I used to work together. How about you?(彼女とは以前一緒に働いていました。あなたは?)のように、質問を返して会話をつなげます。
名乗るなら I don’t think we’ve met. I’m Yuki.(初めてお会いしますよね。ユキです)が便利です。顔は見たことがあるが話したことはない、という微妙な状況には I think we’ve met, but I don’t think we’ve spoken.(お会いしたことはありますが、話すのは初めてですね)が使えます。言い分けられると、気まずさが一気に減ります。
会話例:持ち寄りパーティーでの初対面
- 会話
- 学習者:Hi, I don’t think we’ve met. I’m Yuki.
別のゲスト:Nice to meet you, Yuki. I’m Dana. How do you know the host?
学習者:We used to work together. How about you?
別のゲスト:We’re neighbors. She invited the whole street!
学習者:That’s so nice of her. Did you bring one of these dishes?
別のゲスト:The green salad, yes. Nothing fancy.
学習者:I had some. It tastes great — I’d love to have the recipe. - 日本語訳
- 学習者:はじめてお会いしますよね。ユキです。
別のゲスト:はじめまして、ユキ。ダナです。ホストとはどういう知り合い?
学習者:以前一緒に働いていました。あなたは?
別のゲスト:ご近所なの。この通りの全員を招いたのよ。
学習者:優しい方ですね。この料理のどれかを持ってきたんですか?
別のゲスト:グリーンサラダね。たいしたものじゃないけど。
学習者:いただきました。すごくおいしいです。レシピを教えてほしいくらい。 - 使う場面
- 誰も知らない席に入ったとき。名乗る、共通点を探す、料理を褒めるという三段構えで、会話が自走し始めます。
- 注意点
- Nothing fancy. は謙遜の一言です。こう返されたら否定せず、具体的に褒め返すのが自然な流れになります。
食事を終えたときの一言
日本語の「ごちそうさまでした」にぴったり重なる英語はありません。代わりに、料理そのものを褒める形で感謝を伝えます。Dinner was wonderful.(ディナー、素晴らしかったです)、The meal was fabulous.(食事、本当においしかったです)が定番です。
もう少し言葉を重ねるなら I enjoyed the dinner. Everything was so delicious.(ディナーを楽しみました。どれもとてもおいしかったです)や I appreciate your kindness.(ご親切に感謝します)を使います。無言で席を立つより、この一言があるだけで印象は大きく変わります。
会話を切り上げる・帰り際に
大勢の集まりでは、一人と話し続けるのではなく、いくつかの輪を回るのが普通です。区切りをつける表現を持っておくと動きやすくなります。It’s been nice talking to you.(お話しできてよかったです)、We’ll talk more next time.(次はもっと話しましょうね)が使いやすい型です。
- フレーズ
- It was a great party. Thank you for having us today. Why don’t you come to my house next time?
- 日本語訳
- とても楽しいパーティーだったよ。今日は招待してくれてありがとう。今度はうちにも来てね。
- 使う場面
- 玄関で靴を履きながらの別れの挨拶。感謝で終わらせず、次の誘いまで一息に言えると付き合いが続きます。
- 注意点
- Why don’t you 〜? に詰問の響きはなく、「〜したらどう?」という軽い提案です。具体的な予定があるなら I’m going to have a party next month. I hope you can make it.(来月うちでパーティーをするので、ぜひ来てね)と日付に近い情報を添えると本気度が伝わります。
- 発音・ニュアンス
- Thank you for having us の having us は「ハヴィンガス」とつながります。招かれたら次は自分が招く。この行き来が続くことで、付き合いは自然に深まっていきます。
ここまでで使える表現は揃いました。次は、日本語の発想をそのまま英語に移したときに起きやすい間違いを、まとめて点検しておきましょう。
直訳が招きやすい間違いと言い換え
- home party、Toast! は英語として成立しない言い方
- Help yourself. はすすめる側の言葉で、ゲストは May I help myself? を使う
- 「ごちそうさま」「お邪魔します」は定型句がなく、褒め言葉に変換する
- 返事の保留は、期限を示して伝えるだけでホストの助けになる
誤用の多くは、単語を知らないことではなく「日本語の型を英語に写そうとした」結果として起こります。逆に言えば、対応する定型句がないと知った瞬間に問題は解決します。
よく見かける五つの型を、言い換え先とセットで押さえておきましょう。
home party と言ってしまう
この形は英語として使われません。come over for dinner や house party、あるいは birthday party のように名目を立てた言い方に置き換えます。場所を示すなら home ではなく my place を選ぶのが原則です。
Toast! と叫ぶ
乾杯の掛け声は Cheers! です。toast は音頭そのものを指す名詞として propose や make と組み合わせます。この一語を間違えると場が静まるので、Cheers! だけは確実に覚えておきたい単語です。
Help yourself. を客の立場で使う
Help yourself. は「どうぞご自由に」と相手にすすめる言い方です。ゲストが自分について言うなら May I help myself?(自分で取っていいですか)や Can I have some more?(もう少しいただけますか)となります。立場を逆にすると、ホストの家で自分が主人のように振る舞う響きになってしまうため、この使い分けは特に注意したいところです。
「ごちそうさま」「お邪魔します」を訳そうとする
どちらも対応する定型句がありません。食後なら Dinner was wonderful. のように料理や時間を褒める言葉に変換し、玄関先なら Thank you for having me. や What a lovely home! が実質的な代わりになります。
招待の返事を保留したまま忘れる
RSVP は買い物と仕込みの量に直結します。行けるかどうかわからない段階でも、I’m not sure yet, but I’ll let you know by Thursday.(まだわからないけど木曜までに連絡する)と伝えておけばホストは助かります。
言葉の間違いを避けられるようになったら、次は振る舞いです。到着時間や手土産といった作法を知っておくと、当日の不安がさらに減ります。
覚えておきたい振る舞いの目安
- きちんとした夕食会は定刻から10分程度あとの到着が無難
- 手土産は迷ったら花や焼き菓子が安全
- 食べられないものは当日ではなく事前に伝える
- 靴を脱ぐかは家庭ごとに違うので、迷ったら尋ねる
- 帰り際は I should get going. で切り出し、翌日に礼を送る
作法の判断で迷ったときの原則は、ホストの手間を増やさない選択をすることです。到着時間も手土産も、この一点から考えると答えが出やすくなります。
到着時間は、きっちりした夕食会なら定刻から10分程度あとが無難で、あまりに早いと準備中の台所に踏み込むことになります。逆にカジュアルな持ち寄りなら、多少の前後は気にされないことが多いでしょう。
手土産は、ワインや花、デザート、その土地にないお菓子などが喜ばれます。飲まない家庭やアルコールを避ける信条の人もいるので、確信がなければ花や焼き菓子のほうが安全です。日本のお菓子は話の種にもなるので、海外で暮らす人にとっては使い勝手のよい一手になります。
食べられないものは事前に伝える
- フレーズ
- I’m allergic to nuts. Would that be a problem?
- 日本語訳
- ナッツのアレルギーがあるのですが、大丈夫でしょうか。
- 使う場面
- 招待を受けた段階で、献立が決まる前に伝えるとき。Would that be a problem? を添えると、要求ではなく相談の形になります。
- 注意点
- 当日の食卓で初めて申告すると、ホストは対応しようがありません。宗教上や体質上の理由で避けるものがあるなら I don’t eat pork, but everything else is fine.(豚肉は食べないのですが、他は何でも大丈夫です)のように、食べられるものを添えて伝えると相手の負担が減ります。
- 発音・ニュアンス
- allergic は「アラージック」で、真ん中を強く読みます。「アレルギック」と読むと通じにくいので注意してください。
靴を脱ぐかどうかは家庭ごとに違います。玄関に靴が並んでいれば脱ぐ習慣の家、という判断ができますが、迷ったら Should I take my shoes off?(靴は脱いだほうがいいですか)と尋ねれば済みます。
帰るタイミングも悩みどころです。デザートとコーヒーが終わり、会話がゆるやかになってきたら潮時のサインと考えてよいでしょう。I should get going.(そろそろ失礼します)と切り出し、お礼を言って席を立ちます。
後日メッセージで Thank you again for last night. It was so much fun.(昨夜はありがとう。すごく楽しかった)と一言送ると、次の招待につながりやすくなります。
まとめ:今週のフレーズと褒め言葉の引き出し
- This is amazing! は「めったにない」経験に出会ったときの万能表現
- amazing は料理だけでなく人に対しても使える
- incredible、fantastic、delicious、to die for で強さと対象を使い分ける
褒め言葉をひとつだけ覚えるなら This is amazing!(これは驚きだね/素晴らしいね)を選びたいところです。理由は、対象を選ばず使えるうえに、感情の大きさをそのまま乗せられるからです。
とんでもないものを見たとき、信じられない話を聞いたとき、飛び上がるほどおいしいものを食べたとき。「めったにない」経験に出会ったときに使える表現です。
会話
ゲストA:Who brought this dessert?
ゲストB:Sarah did. Why?
ゲストA:Try some. It’s amazing!
日本語訳
ゲストA:このデザートは誰が持って来たの?
ゲストB:サラだけど。どうかした?
ゲストA:ちょっと食べてみて。めちゃめちゃ美味しいから!
使う場面
持ち寄りの席で、気に入った一品をほかのゲストにすすめるとき。作り手を確かめてから本人に伝えると、会話がもう一段広がります。
注意点
Sarah did. の did は brought の代わりに置かれた代動詞です。Sarah brought it. と言い直す必要はありません。Try some. の some は「いくらか」を指し、Try it. でも通じますが、取り分けて食べるものには some のほうがなじみます。
発音・ニュアンス
amazing は真ん中を強く読んで「アメイズィング」。最初の a は弱く、ほとんど聞こえないくらいで構いません。
英語の話し手は大袈裟な言い方を好むので、この amazing も日常でしょっちゅう耳にします。料理や景色だけでなく人に対しても使えて、She’s amazing.(彼女って本当にすごい人だよ)のように相手を称える一言になります。
似た響きの語を並べておくと、褒め言葉の引き出しが増えます。incredible は「信じがたいほどすごい」、fantastic は「最高だ」、delicious は味に限定した「おいしい」、to die for は「死ぬほど(おいしい)」という誇張表現で、This cheesecake is to die for! のように言います。
フレーズ
This cheesecake is to die for!
日本語訳
このチーズケーキ、死ぬほどおいしい!
使う場面
親しい相手の前で、最上級の感想を伝えるとき。持ち寄りの一品にこう言われたら、作った本人は次の会でも同じ料理を持って来てくれるかもしれません。
注意点・誤用例
to die for は形容詞のように使う成句で、to die for it のように目的語を足しません。かなりくだけた誇張表現なので、初対面の年長者や改まった場では The dessert was wonderful. のような穏やかな言い方に切り替えます。
発音・ニュアンス
to die for は「タ ダイ フォー」と、die を大きく伸ばします。最後の for は弱く添えるだけで十分です。
褒め言葉が出そろったところで、これらを本番で使える状態にする練習手順に移ります。読んで納得した表現も、口が覚えていなければその場では出てきません。
当日までにできる練習手順と復習計画
- 覚える順序は「返事→到着→褒める→お礼」の四段が最優先
- フレーズは意味ではなく場面と結びつけて口に出す
- 一日5分でも、声に出す練習を分散させるほうが定着しやすい
- 当日は台本を持たず、最初の一言だけ決めておく
練習で最初に手をつけるべきは、必ず使う四つの場面だけに絞ることです。理由は、集まりの言葉が時間順に並んでいるため、順番どおりに覚えると記憶の手がかりが増えるからです。
具体的には、招待への返事、玄関での挨拶、料理や住まいを褒める言葉、帰り際のお礼の四段です。この四つが口から出れば、その日の骨組みは成立します。
七日間の練習の組み立て
一日目と二日目は、返事の型を声に出します。Thank you for your invitation. I’d be glad to come. と I’m afraid I can’t make it, but thank you for inviting me. の二本を、それぞれ十回ずつ。承諾と辞退を対で覚えるのが要点です。
三日目と四日目は玄関の言葉です。Thank you for having me. と What a nice place you have! を続けて言い、そのあとに Should I take my shoes off? を足します。この三つを一息で言えるようにしておくと、当日の最初の三十秒が乗り切れます。
五日目と六日目は褒め言葉です。It tastes great! / This is amazing! / I’d love to have the recipe. の三本を、実際に自分の食事のときに口に出してみます。生活の中で使うと、感情と語がつながって忘れにくくなります。
七日目は締めの言葉です。Dinner was wonderful. / I should get going. / Thank you for having us today. をまとめて練習し、最後に Why don’t you come to my place next time? を足します。
発音練習で押さえたい四つの音のつながり
語をひとつずつ区切って読むと、それだけで聞き取ってもらいにくくなります。集まりの言葉に頻出するつながりを、四つだけ挙げておきます。
発音練習
Thank you for having me.(サンキュ フォ ハヴィンミ)
Help yourself to the salad.(ヘルピョアセルフ タダ サラッ)
Would you like something to drink?(ウッジュ ライク サムシン タ ドリンク)
It’s been nice talking to you.(イツビン ナイス トーキン トゥユ)
使う場面
日々の五分練習として。カタカナは目安なので、音源が手元にあるなら必ず耳で確かめてから真似してください。
注意点
共通するのは、for、to、of といった機能語を弱く短く読むことです。強く読むべきは having、yourself、drink、talking のような中身のある語で、この強弱の差が伝わりやすさを左右します。
当日の心構え
台本をまるごと持ち込む必要はありません。決めておくのは最初の一言だけで十分です。玄関で言う Thank you for having me. が言えれば、あとは相手の言葉に反応するかたちで会話が動き出します。
聞き取れなかったときは Sorry, could you say that again?(すみません、もう一度お願いできますか)と尋ねて構いません。聞き返すことは失礼ではなく、むしろ話を続けたいという意思表示として受け取られます。
一日五分でも、声に出して繰り返すことがいちばんの近道になる
ひとりでの音読で型が入ったら、あとは相手のいる場で試す段階です。返事の速さや間の取り方は、人と声を交わすことでしか身につきにくい部分でもあります。
英語教室で会話の練習をしてみる
よくある質問
この章の要点
呼び方、持ち寄り、乾杯、断り方など迷いやすい点をまとめて確認できる
手土産や到着時間は地域や家庭による差があるため、迷えば尋ねるのが最善
最後に、家庭の集まりについてよく寄せられる疑問を整理しておきます。気になる項目だけ拾い読みしても構いません。
「ホームパーティー」は英語で何と言えばいいですか?
home party は和製英語なので英語では使いません。若い世代の賑やかな集まりなら house party、祝う名目がある集まりなら birthday party や housewarming party のように名目を付けた言い方、名目のない食事なら come over to my place for dinner という誘い方が自然です。相手の年齢や場の性格に合わせて選ぶと誤解が生まれにくくなります。
ポットラックに招かれたら何を持って行けばいいですか?
まずホストに What should I bring? と尋ねるのが最も確実です。指定がなければ、常温で持ち運べて取り分けやすいものが向いています。参加者の食事制限がわからない場合は、肉や乳製品を使わない一品を選ぶと誰でも口にしやすくなります。持ち寄りの品を渡すときは This is a little something I made.(ちょっと作ってきました)と一言添えると自然です。
乾杯のときに Toast! と言ってはいけないのですか?
toast は「乾杯の音頭・祝辞」を指す名詞なので、掛け声としては使いません。グラスを上げる瞬間は Cheers! が最も一般的で、音頭を取る側は I’d like to propose a toast. や Let’s make a toast. と前置きします。祝う対象が決まっているなら To the happy couple! のように To 〜 の形で言うこともできます。
「ごちそうさまでした」は英語でどう言いますか?
これに対応する定型句は英語にありません。代わりに料理そのものを褒める形で感謝を表し、Dinner was wonderful. や The meal was fabulous. と言います。もう少し丁寧にするなら I enjoyed the dinner. Everything was so delicious. や I appreciate your kindness. が使えます。黙って席を立つよりも、この一言があるだけで印象が変わります。
招待を断るとき、失礼にならない言い方はありますか?
I’m afraid をはさむと残念な気持ちがにじみ、柔らかい断り方になります。I would like to come, but I’m afraid I have another engagement. や I’m afraid I can’t make it to the party, but thank you for inviting me. が使いやすい型です。理由を細かく説明する必要はなく、行けない事実と誘ってくれたことへの感謝を伝えれば十分です。
RSVP と B.Y.O.B. はどういう意味ですか?
RSVP はフランス語の Répondez s’il vous plaît に由来し、「出欠のお返事をください」という指示です。料理の量を決める情報になるため、早めに返事をするのが礼儀です。B.Y.O.B. は Bring Your Own Booze(または Beer / Bottle)の略で、飲み物は各自持参という意味になります。お酒を飲まない人がソフトドリンクを持参するのも問題ありません。
何時に着くのが正解ですか?
きちんとした夕食会なら、定刻から10分程度あとの到着が無難です。早すぎると準備中の台所に踏み込むことになりかねません。カジュアルな持ち寄りであれば、多少の前後は気にされないことが多いです。大きく遅れそうなときは I’m running about twenty minutes late.(20分ほど遅れそうです)と連絡を入れておきます。
Help yourself. をゲストの立場で使ってもいいですか?
Help yourself. は相手にすすめる言葉なので、ゲストが自分について使うと立場が逆転してしまいます。自分で取り分けてよいか確かめたいときは May I help myself? と言い、おかわりを頼むなら Can I have some more? が適切です。ホストから Help yourself. と言われた場合は、Thank you. と応じて遠慮なく取り分けて構いません。
帰るタイミングはどう判断すればいいですか?
デザートとコーヒーが終わり、会話がゆるやかになってきたら潮時のサインと考えてよいでしょう。I should get going.(そろそろ失礼します)と切り出し、お礼を言って席を立ちます。翌日にメッセージで Thank you again for last night. It was so much fun. と送ると、関係が続きやすくなります。
house party と potluck はどう違うのですか?
house party は集まりの性格を表す語で、若い世代が大勢で賑やかに過ごす集まりを指すことが多いです。一方 potluck は料理の出し方を表す語で、参加者がそれぞれ一品持ち寄る形式を意味します。両者は矛盾せず、持ち寄り形式の house party もあり得ます。招待を受けたら、どちらの語が使われているかで持って行くものを判断できます。
言葉が決まれば、あとは出かけるだけ
- 招く・返す・迎える・褒める・お礼を言うの五段でひととおり足りる
- 直訳できない表現は、褒め言葉に置き換えれば通じる
- まずは一品持って出かけることが、いちばんの練習になる
紹介した表現はほんの一部にすぎませんが、招く、返す、迎える、褒める、お礼を言うという流れをフレーズで押さえておけば、その場で言葉に詰まることはずっと少なくなります。
迷ったときの拠り所は二つです。日本語の型を訳さず、褒め言葉に置き換えること。そして、判断に困ったら Should I 〜? の形で素直に尋ねることです。
家庭の集まりは、その国の暮らしぶりが一番よく見える場所であり、友達の輪が広がる場所でもあります。誘われたら、まずは一品を抱えて出かけてみてください。
ホームパーティーの英語フレーズ集に関するよくある質問(FAQ)
Q. 「ホームパーティー」は英語で何と言うのかで最も大切なポイントは何ですか?
「ホームパーティー」は英語で何と言うのかの基本手順と注意点を押さえ、実際の日常会話や学習の中で繰り返し使うことが定着への近道です。
Q. 欧米で開かれる集まりの種類と招待状の略語で最も大切なポイントは何ですか?
欧米で開かれる集まりの種類と招待状の略語の基本手順と注意点を押さえ、実際の日常会話や学習の中で繰り返し使うことが定着への近道です。
Q. ホスト側で使うフレーズ集で最も大切なポイントは何ですか?
ホスト側で使うフレーズ集の基本手順と注意点を押さえ、実際の日常会話や学習の中で繰り返し使うことが定着への近道です。

