友人を家に招きたい。同僚のお祝いをしたい。そう思って英語で言おうとした瞬間、手が止まる——「パーティーを開く」の「開く」は、いったいどの動詞を使えばいいのでしょうか。辞書を引くと have、hold、throw、host、give と候補が並び、かえって迷ってしまった経験はないでしょうか。
この記事を読み終える頃には、その迷いはなくなります。五つの動詞の住み分けが一枚の地図のように整理され、誘う・断る・もてなすの三場面で使えるフレーズが手元に残るからです。さらに、日本語の「ホームパーティー」がなぜそのままでは伝わらないのか、英語圏の集まりにはどんな種類があるのかまで押さえていきます。
扱うのは、教科書の丸暗記ではなく実際に口から出る形です。例文には必ず「使う場面」と「注意点」を添え、誤用例も隠さず並べます。独学で行き詰まったときに人と話す場が必要だと感じたら、英語教室のような対話の機会を組み合わせる選択肢もあります。まずは、いちばん大事な結論から確認していきましょう。
- 「パーティーを開く」の英語は have・hold・throw が三本柱
- 会話で確認:夫の提案と、妻の渋い顔
- have a party:迷ったときの安全な基本形
- hold a party:段取りを組んで開催するかたい響き
- throw a party:誰かのために盛り上げる口語表現
- host / give / put on a party と、規模を言い分ける語
- 「ホームパーティー」は英語ではそのまま通じない
- 英語圏のパーティー文化を知ると、誘い方が変わる
- 招待するときに使えるフレーズ
- 招待への返事と、やわらかい断り方
- 当日のおもてなしと、招かれた側のひとこと
- 提案・誘いの型を並べて覚える
- celebrate と congratulate、間違えやすい二語
- 記念日・お祝いに関する周辺表現
- 口が動くようにする発音とリズムの練習
- 一週間で定着させる復習の順番
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:次に誰かを招くときのひとこと
「パーティーを開く」の英語は have・hold・throw が三本柱
- 迷ったら have a party。家庭でも職場でも通じる中立的な形
- 案内文や式典めいた催しは hold a party、友人向けの口語は throw a party
- もてなす側だと強調したいときは host a party
- open a party は「主催する」の意味では成立しない
先に答えを置きます。「パーティーを開く」は英語で have a party / hold a party / throw a party の三つが中心で、これに host a party と give a party が加わります。どれを選んでもおおむね意味は通じますが、響きが違います。
なぜ複数あるのか。理由は、英語では「パーティー」という名詞と結びつく動詞が、場面のフォーマル度と主催者の関わり方によって選ばれるからです。日本語で「会議を開く」「宴を張る」「席を設ける」と言い分けるのと同じ発想で、英語にも相性のよい組み合わせがあります。
具体的に並べてみます。社内アナウンスなら The company will hold a party for new employees. が自然です。友人へのメッセージなら I’m throwing a party on Friday. がぴったり来ます。家族との会話なら Let’s have a party at home. で十分です。同じ「開く」でも、届く相手が違えば選ぶ動詞も変わります。
つまり、三本柱を「中立の have」「かたい hold」「口語の throw」と位置づけて覚えるのが最短ルートです。では、その前になぜ open が使えないのかを片づけておきましょう。ここでつまずく人がとても多いのです。
open a party が英語にならない理由
open の中心的な意味は「窓やドアを開ける」「店を開ける」「封を切る」といった、物理的な開閉や営業の開始です。パーティーは扉のように開閉するものでも、店舗のように営業するものでもありません。そのため、主催する意味で open a party と言うと、聞いた相手は一瞬止まってしまいます。
ただし例外があります。イベント自体を主語にした自動詞用法です。The party opened with a toast.(パーティーは乾杯で始まった)や The ceremony opened with a speech by the mayor.(式典は市長のあいさつで始まった)は自然な英語です。ここでの open は「幕が開く」という意味で、主催行為ではありません。
×I will open a party next Saturday. とは言えません。○I will have a party next Saturday. と直します。「開く」を open に置き換える癖は、have an exhibition(展覧会を開く)、hold a meeting(会議を開く)、hold a ceremony(式を開く)の三つとセットで直しておくと再発しにくくなります。
理屈で納得するよりも、動詞と名詞をひとかたまりで覚えるほうが早く定着します。この「かたまりで覚える」感覚は記事の後半でも繰り返し出てくる考え方です。次は、実際の会話の中でこれらの動詞がどう現れるのかを見ていきます。

会話で確認:夫の提案と、妻の渋い顔
- hold a party は「部下のお祝い」のような半ば公的な集まりに合う
- Are you kidding? は驚きと抗議を同時に伝える一言
- Why don’t we ~? と How about ~? は提案の定番の型
- be relieved は「ほっとする」。会話の落としどころで使われる
動詞の使い分けは、文脈の中で見ると一気に理解が進みます。ここでは、夫が家でパーティーを催そうと提案し、妻がなぜか浮かない顔をする、という短いやりとりを教材にします。理由は会話の後半で明らかになります。
- 会話(英語)
- Husband: Well then, I’d like to hold a party. One of my subordinates had a baby last month. So, I want to celebrate him.
Wife: When will it be?
Husband: How about next Sunday?
Wife: Are you kidding?
Husband: No, I’m not kidding.
Wife: Do you remember what that day is?
Husband: Well, is that a special day?
Wife: Yes, that’s a special day for me. But if you don’t remember that, it’s not special for you.
Husband: Next Sunday is July the 21st. On that day, we… I get it! It’s our wedding anniversary.
Wife: Oh, I’m relieved to hear that.
Husband: Why don’t we eat out at a fancy restaurant next Sunday?
Wife: That’s great! - 日本語訳
- 夫:ねぇ、パーティーを開きたいんだけど。先月、部下の一人に子供ができたんだ。だから、彼を祝ってやりたい。
妻:それっていつ?
夫:来週の日曜はどう?
妻:冗談でしょ?
夫:いや、冗談じゃないよ。
妻:その日は何の日だか覚えている?
夫:ええと、特別な日だっけ?
妻:ええ、私にとっては特別な日よ。でも、覚えていないのなら、あなたにとっては特別じゃないわ。
夫:来週の日曜日は7月21日か。その日、僕たちは……わかった! 僕たちの結婚記念日だ。
妻:ああ、それが聞けて安心したわ。
夫:来週の日曜日は高級レストランで食事をするってのはどう?
妻:そうしましょう! - 使う場面
- 家族やパートナーと予定をすり合わせる場面。職場の慶事を家で祝おうと提案するときの言い出し方として応用できます。
- 注意点
- 文法としては正しい会話ですが、celebrate him と subordinate had a baby の二か所は、より自然な言い換えが可能です。詳しくは後半の章で扱います。
- 発音・ニュアンス
- Are you kidding? は kidding を高めに始めて下げると、驚きと抗議が同時に伝わります。I get it! は get を短く強く、it は軽く添えるだけ。「アイ・ゲディッ」に近い音の連なりになります。
妻が Are you kidding? と返したのは、結婚記念日に他人のお祝いをしようという提案だったからです。夫が自力で思い出したことで、I’m relieved to hear that. と胸をなでおろします。危機一髪の場面ですが、こうした感情の起伏があるやりとりは記憶に残りやすい素材になります。
会話に出てきた単語とフレーズ
- Well then:「ねえ」「それじゃあ」と相手の注意を引く前置き
- hold:開催する、催す
- subordinate:部下(やや硬い組織的な語)
- celebrate:(出来事を)祝う
- How about ~?:〜はどう?
- kid:からかう、冗談を言う
- remember:覚えている
- special:特別な
- get:理解する(I get it! = わかった)
- wedding anniversary:結婚記念日
- be relieved:安心する、ほっとする
- Why don’t we ~?:〜するのはどう?(誘いの定番)
- eat out:外食する
- fancy:豪華な、高級な
この会話の要になっているのが hold a party という選択です。では、三本柱をひとつずつ分解していきましょう。まずは最も出番の多い have から。
have a party:迷ったときの安全な基本形
- have a party は場面を問わず使える中立表現
- 直訳の「パーティーを持つ」に引っかからず、かたまりで覚える
- have an exhibition / have a meeting も同じ発想で使える
- 過去形 had、進行形 having で予定も過去も表せる
まず押さえたいのが have a party です。もっともクセがなく、家庭でも職場でも、話し言葉でも書き言葉でも違和感なく収まります。動詞の選択で悩みたくないなら、これを既定値にしておけば大きく外れることはありません。
なぜ have がこれほど汎用的なのか。have には「所有する」だけでなく「(催しや経験を)持つ、行う」という広い働きがあるためです。have breakfast、have a meeting、have a talk、have a good time のように、have は行為や体験をまるごと抱えられる動詞なのです。
- フレーズ
- We’re going to have a party on Friday night.
- 日本語訳
- 金曜の夜にパーティーをするつもりです。
- 使う場面
- 同僚や友人に予定を伝えるとき。まだ招待の前段階で、事実として計画を共有する言い方です。
- 注意点
- 曜日の前は on。×in Friday night とはしません。夜を指すなら on Friday night、時間帯をぼかすなら on Friday でも通じます。
- 発音・ニュアンス
- going to は口語で「ガナ」に縮まります。We’re gonna have a party の形で聞き取れるように耳を慣らしておくと会話が楽になります。
- フレーズ
- We had a small party at my place last weekend.
- 日本語訳
- 先週末、うちでこぢんまりしたパーティーをしました。
- 使う場面
- 週明けの雑談で、週末の出来事を報告するとき。small を添えるだけで規模感が伝わります。
- 注意点
- at my place は「自宅で」の口語表現。at my home も通じますが、英語では at my place のほうが耳になじみます。at home は「(外出せず)家で」という対比のニュアンスを含みます。
- 発音・ニュアンス
- had a は「ハダ」とつながります。small party は sm を息だけで軽く出し、party の p にアクセントを置くと明瞭に響きます。
- フレーズ
- Let’s have a party when you get back from Australia.
- 日本語訳
- オーストラリアから帰ってきたらパーティーをしよう。
- 使う場面
- 留学や出張に出る相手を送り出すとき。再会の約束として口にすると、別れの場面が明るくなります。
- 注意点
- 時を表す when 節の中は未来のことでも現在形。×when you will get back とはしません。この「時と条件の副詞節では現在形」の原則は、if 節でも同じです。
- 発音・ニュアンス
- get back は t を飲み込んで「ゲッバック」に近づきます。Let’s は「レッツ」ではなく「レッツ」の s を軽く残す程度で十分です。
日本語では「パーティーを開く」ですが、英語の感覚は「持つ」です。直訳すれば「私はパーティーを持ちます」となり、日本語話者には奇妙に響きます。逆に英語話者から見れば「なぜ日本語ではパーティーを開けるのか」が不思議に映るはずです。
言語ごとに動詞と名詞の相性が違うだけなので、理屈で納得しようとするより、コロケーション(語の組み合わせ)としてまとめて覚えるほうが早く身につきます。同じ理屈で、展覧会を開くは have an exhibition / hold an exhibition、会議を開くは have a meeting / hold a meeting です。
have を軸に据えたら、次は少しかたい響きの hold を見ます。使いどころを間違えると、友人への誘いが案内状のように聞こえてしまう動詞です。
hold a party:段取りを組んで開催するかたい響き
- hold は「主催者が段取りを組んで開催する」ニュアンス
- 会議、式典、記者会見、イベントと相性がよい
- 友人同士の気軽な集まりに使うと堅苦しく響く
- 社内文書は hold、雑談は have か throw と住み分ける
hold a party を選ぶ場面は限られています。公式性のある集まり、つまり案内が出て、日時と会場が決まっていて、主催者が組織や役職である場合です。hold の中心的な意味は「保持する、支える」で、そこから「会を保持して成立させる=開催する」という意味が派生しました。
だからこそ hold は硬い名詞と結びつきます。hold a meeting(会議)、hold an event(イベント)、hold a ceremony(式典)、hold a press conference(記者会見)、hold an election(選挙)。並べてみると、いずれも「準備して成立させる」重みのある催しです。
- フレーズ
- The company will hold a party to welcome new employees.
- 日本語訳
- 会社は新入社員の歓迎会を開催します。
- 使う場面
- 社内メールや掲示。主語が The company や Our team のように組織であるときに hold がしっくり来ます。
- 注意点
- 「歓迎会」を a welcome party と名詞化してもかまいませんが、to welcome ~ の不定詞にすると目的がはっきり伝わります。「歓迎する」を greet に置き換えると来客対応の響きになるため不自然です。
- 発音・ニュアンス
- hold の ol は口を丸めて長めに。will hold は「ウィルホウルド」と l が二つ続くため、舌先を上の歯の裏につけたまま滑らせると言いやすくなります。
- フレーズ
- We’re holding an event for exchange students next month.
- 日本語訳
- 来月、留学生向けのイベントを行います。
- 使う場面
- 大学のサークルや地域団体が告知するとき。現在進行形で「決まっている予定」を表しています。
- 注意点
- next month の前に前置詞は不要です。×in next month とはしません。this / next / last がつく時の表現は前置詞を落とすのが原則です。
- 発音・ニュアンス
- an event は「アニヴェント」とつなげます。event のアクセントは後ろの vent です。前に置くと「イーヴェント」と聞こえ、意味が取りにくくなります。
冒頭の会話で夫が I’d like to hold a party. と言っているのは、部下のお祝いという半ば公的な集まりを想定しているためです。一方で、友人同士の気軽な集まりに hold を使うと、少し堅苦しく、案内状を読み上げているような響きになります。
家庭内の会話であれば I’d like to have a party. や I want to throw a party. のほうが日常的です。ビジネス文書や社内アナウンスでは hold、雑談では have か throw、という住み分けを覚えておけば選択に迷いません。では、その throw を見ていきましょう。
throw a party:誰かのために盛り上げる口語表現
- throw a party は口語で最も自然な言い方のひとつ
- 「誰かのために企画して盛り上げる」熱量が伝わる
- throw a 〇〇 party の型に名詞を入れるだけで応用できる
- for + 人を添えると「〜のために」が明確になる
アメリカ英語の日常会話でよく耳にするのが throw a party です。have a party の口語版で意味はほぼ同じですが、主催者が汗をかいて場をつくる感じ、つまり熱量が乗ります。
「投げる」という語感が不思議に思えるかもしれません。throw には「勢いよく仕掛ける、繰り出す」というイメージがあり、そこから「催す」の意味が生まれました。throw a punch(パンチを繰り出す)、throw a fit(かんしゃくを起こす)と並べると、勢いのある動詞だとわかります。
- フレーズ
- I’m throwing a birthday party for Tom tomorrow. Can you make it?
- 日本語訳
- 明日トムの誕生日パーティーを開くんだけど、来られる?
- 使う場面
- 友人へのメッセージや電話。for Tom があることで「トムのために自分が企画している」構図がはっきりします。
- 注意点
- make it は「都合をつけて行く、間に合う」。×Can you make it to come? とはしません。また throw a party to Tom とは言えず、前置詞は for です。
- 発音・ニュアンス
- throwing の th は上下の歯で舌先を軽く挟んで息を出す音。s で代用すると sewing のように聞こえます。Can you make it? は make を強く、it を軽く跳ねさせると自然です。
- フレーズ
- They threw a surprise party for their teacher.
- 日本語訳
- 彼らは先生のためにサプライズパーティーを開きました。
- 使う場面
- 出来事の報告。学校やオフィスでの送別・お祝いの話題で頻繁に登場します。
- 注意点
- throw の活用は throw – threw – thrown。過去形を throwed とする誤りが起きやすいので注意します。surprise party の surprise に -d はつけません。
- 発音・ニュアンス
- threw は「スルー」ではなく、th の息の音から始めて「スルー」に近づけます。through と同じ音になるため、文脈で聞き分けます。
「○○パーティーを開く」と言いたいときは throw a/an ___ party の型にはめ込めば済みます。throw a housewarming party(引っ越し祝い)、throw a farewell party(送別会)、throw a Halloween party、throw a graduation party(卒業祝い)。名詞をひとつ差し替えるだけで応用が効くのが便利なところです。
ほかにも I’m throwing a party tonight. You should come!(今夜パーティーを開くんだ。来てよ)や We threw an international exchange party last weekend.(先週末、国際交流のパーティーを開催しました)のように、時を表す語句を足すだけで会話が成立します。
三本柱が揃いました。ここからは、場面によって選びたくなる残りの表現を押さえます。
host / give / put on a party と、規模を言い分ける語
- host a party は「もてなす側である」ことを強調する
- give a party はやや古風で丁寧、書き言葉向き
- put on a party は出し物や飾りつけを含む「一席設ける」感じ
- get-together は小規模、bash は派手で大規模
三本柱で足りない場面もあります。たとえば「自分が場所を出して、もてなす側に立つ」と伝えたいとき。このときは host a party が最適です。名詞の host(主催者・もてなす人)がそのまま動詞になった形なので、役割が前面に出ます。
She hosted a dinner party for eight people.(彼女は8人のディナーパーティーの主催を務めた)のように使います。会場の提供、料理の手配、席順の配慮まで含んだ含みがあり、Would you like to host this year?(今年はあなたが主催してくれる?)と役割を振る場面でも便利です。
give a party はやや古風で丁寧な響きです。イギリス英語や書き言葉で見かけます。They gave a party in honor of the retiring director.(退任する所長のためにパーティーを催した)のように、in honor of ~ と組み合わせると格式が出ます。
put on a party は「一席設ける」に近く、出し物や飾りつけ、演出を含めて用意する感じです。学校行事や地域のイベントで The PTA put on a party for the kids.(保護者会が子どもたちのために会を用意した)のように使われます。
規模とムードを一語で言い分ける
- a small get-together:ちょっとした集まり。数人規模で気負いがない
- an intimate dinner:親しい人だけの食事会。落ち着いた雰囲気
- a big bash:にぎやかな大パーティー。bash は口語寄りの語で派手さを含む
- a low-key party:控えめで静かな集まり
- a casual hangout:ただ集まって過ごすだけの気楽な時間
- a formal reception:招待客を迎える公式のレセプション
bash は砕けた語なので、取引先や上司への案内文で使うと軽く見られる恐れがあります。目上の相手や社外向けには a reception、an evening event、a celebration のような中立的な語を選ぶほうが安全です。
動詞と規模の語が揃ったところで、多くの学習者がつまずくもうひとつの落とし穴に進みます。日本語でおなじみのあの言葉です。
「ホームパーティー」は英語ではそのまま通じない
- home party は自宅での集まりという意味になりにくい
- 最も無難なのは have a party at my place
- house party は若者向けのにぎやかな集まりを指すことが多い
- potluck、housewarming、baby shower は種類を表す定番語
日本語で定着している「ホームパーティー」は、英語の home party とはほぼ結びつきません。英語圏で home party と言うと、自宅を会場にした商品の販売会を思わせることもあり、意図がすんなり伝わりません。at my place を使うのが最も安全です。
理由は単純で、英語では「どこでやるか」を場所の語句で示し、「どんな会か」を種類の名詞で示す、という役割分担があるからです。home という語は「家庭」「故郷」という情緒的な意味を強く持つため、会場の指定には向いていないのです。
自宅での集まりを表す言い方
- have a party at my place / at home:もっとも無難で伝わりやすい。We’re having a party at our place on Saturday.
- house party:自宅で行うパーティー。人がたくさん集まってにぎやかな催しを指すことが多い
- get-together:パーティーよりカジュアルで小規模。Let’s have a little get-together after work.(仕事の後にちょっと集まろう)
- dinner party:ホストが料理を用意して食卓を囲む会。着席形式のイメージ
- potluck (party):参加者が一品ずつ料理を持ち寄る形式。家庭の集まりではこれが定番
- housewarming party:引っ越し祝い。新居をみんなのお祝いで温めるという発想から生まれた語
- baby shower:出産前の妊婦を囲んで無事を願う会。プレゼントを雨のように降らせる(shower)が語源
- BBQ / cookout:庭やベランダでの炭火の集まり。夏の週末の定番
- brunch:昼前後の軽い食事会。カジュアルな誘いに便利
- after-party:二次会にあたる集まり
- フレーズ
- We’re having a potluck at our place on Sunday. Could you bring a dish to share?
- 日本語訳
- 日曜にうちで持ち寄りの集まりをします。一品持ってきてもらえますか。
- 使う場面
- ご近所や職場の同僚を招くとき。持ち寄り形式だと主催者の負担が軽く、初めて開く人にも向いています。
- 注意点
- ×bring a food とはしません。food は不可算なので bring some food か bring a dish とします。dish は「料理一品」の意味でも使える便利な語です。
- 発音・ニュアンス
- potluck は pot を強く。Could you ~? は Can you ~? より丁寧で、初対面や年上の相手にも使いやすい形です。
冒頭の会話にあった「部下に子供が生まれたのでお祝いしたい」という状況なら、英語圏では出産前の baby shower か、生まれた後に開く a party to celebrate the new baby が自然な選択肢になります。名前を決める会 a name-revealing party のような集まりもあります。
種類の名前がわかると、招く理由も見つけやすくなります。そこで次に、英語圏で人が集まる背景そのものを覗いてみましょう。
英語圏のパーティー文化を知ると、誘い方が変わる
- 年齢を問わず、集まりは生活の一部として定着している
- 誕生日会の主催者が本人であることも珍しくない
- 形式より「一緒に時間を過ごすこと」が重視される
- 迷ったらドレスコードを主催者に尋ねるのが確実
「パーティー」と聞くと若者が騒ぐ光景を思い浮かべがちですが、英語圏では年齢を問わず生活の一部です。誕生日会、歓迎会、送別会、就職祝い、引っ越し祝い、季節行事、親戚の昼食会と、集まる口実は尽きません。
背景には、カジュアルな形式が多く開催のハードルが低い、という事情があります。持ち寄りにすれば料理の負担は分散し、紙皿を使えば片づけも軽くなります。負担が軽いから回数が増え、回数が増えるから慣れる。この循環が文化として根づいています。
季節行事と人生の節目
- Easter:キリストの復活を祝う日。色づけした卵が象徴
- Thanksgiving:アメリカ・カナダの祝日。七面鳥を囲む食事会
- Halloween:仮装や飾りつけを楽しむ行事
- Christmas / New Year’s Eve:家族や友人と過ごす年末年始
- Fourth of July:アメリカの独立記念日。屋外での集まりが多い
- baby shower:出産前の妊婦を囲む会
- housewarming party:新居のお祝い
- graduation party:卒業祝い
- retirement party:退職を祝う会
- engagement party / bridal shower:婚約や結婚に関わる集まり
日本人にとって新鮮に映るのは、誕生日会の主催者が誕生日本人であることも普通だという点でしょう。「私の誕生日だからパーティーをするの。ぜひ来て」と自ら人を招くのは、自己中心的とは受け取られません。招かれた側はプレゼントを持参することもありますが、Just bring yourself!(手ぶらでどうぞ)と言われる場合も珍しくありません。
服装にも文化差があります。日中はかなりラフでも、夜のパーティーではぐっと華やかになるというギャップの大きさが特徴です。招待状にドレスコードが記されていることもあるので、迷ったら Is there a dress code? / What should I wear? と主催者に尋ねるのが確実です。
指定される語も押さえておきましょう。casual(普段着でよい)、smart casual(きれいめの普段着)、cocktail attire(ワンピースやジャケット)、black tie(タキシードや正装)。この四段階を知っていれば、当日困ることはほとんどありません。
文化がわかると、あとは声をかける勇気だけです。次の章から、実際に使うフレーズを場面順に並べていきます。

招待するときに使えるフレーズ
- 日時、場所、持ち物の有無を明確に伝えるのがマナー
- would love to は want to より丁寧で気持ちが強い
- アレルギーや食事制限の確認は必須の一言
- RSVP は要返信の合図。フランス語由来の略語
主催する側になったら、伝える情報は三つです。日時・場所・持ち物。この三点がそろっていれば、相手は安心して返事ができます。逆に曖昧な誘いは、行きたくても判断できず、結果として断られやすくなります。
丁寧さの調整は動詞と助動詞で行います。I’d love to ~ は want to より温度が高く、丁寧です。Would you like to ~? は Do you want to ~? より一段やわらかい響きになります。
そのまま使える招待フレーズ
- I’d love to have you over for dinner.(ぜひ夕食にお招きしたいです)
- We’re having a few people over on Saturday. Would you like to join us?(土曜に何人か招くんです。よかったらいらっしゃいませんか)
- If you have time, please come and join our party.(お時間があれば、ぜひご参加ください)
- Please save the date — March 1st.(3月1日は空けておいてくださいね)
- Please bring a dish to share.(一品持ち寄りでお願いします)
- Just bring yourself!(手ぶらで来てくださいね)
- Feel free to bring your partner.(パートナーとご一緒にどうぞ)
- Let me know if you have any food allergies or restrictions.(食べ物のアレルギーや制限があれば教えてください)
- Hope to see you all there!(皆さんにお会いできるのを楽しみにしています)
- I hope you can make it.(来ていただけるといいのですが)
- It starts around seven, but come whenever you can.(7時ごろ始めますが、都合のいい時間にどうぞ)
- It’s nothing fancy — just pizza and drinks.(かしこまった会ではありません。ピザと飲み物だけです)
- フレーズ
- I’d love to have you over for dinner.
- 日本語訳
- ぜひ夕食にお招きしたいです。
- 使う場面
- 親しくなり始めた同僚や近所の人を初めて誘うとき。押しつけがましさがなく、断る余地も残ります。
- 注意点
- have someone over が「人を自宅に招く」の定型です。×have you to my home とはしません。over には「こちらへ来てもらう」という方向感があります。
- 発音・ニュアンス
- I’d love to は「アイドラヴタ」と一気に。love を高く跳ね上げると気持ちの強さが伝わります。平坦に読むと事務的に響きます。
案内文でよく見かける項目
- Time and Date:日時
- Venue / Place:会場(venue は開催地を指すやや正式な語)
- Agenda:進行内容
- Free of charge:参加費無料
- Dress code:服装の指定
- RSVP:要返信(フランス語の Répondez s’il vous plaît に由来)
- BYOB:飲み物は各自持参(Bring Your Own Bottle / Booze)
- Rain or shine:雨天決行
誘う言葉が出せるようになったら、次は受け取る側の練習です。実は、招待を上手に断るほうが難しいと感じる人は少なくありません。
招待への返事と、やわらかい断り方
- RSVP と書かれていたら早めに可否を伝えるのが礼儀
- 断るときは感謝→事情→次回への意欲の三段構え
- I’m afraid / I wish I could を頭に置くと丁寧になる
- No. で終わらせない配慮が関係を保つ
返事の作法で最も大事なのは早く伝えることです。主催者は人数によって料理も席も変えます。行けないと分かった時点で連絡するのは、断ることそのものよりずっと親切な行為です。
参加する場合
- I’ll be there.(参加します)
- Count me in!(ぜひ行きます)
- Thank you for inviting me. I’m looking forward to it!(お招きありがとうございます。楽しみにしています)
- Can I bring anything?(何か持っていきましょうか)
- Sounds great. What time should I come?(いいですね。何時に伺えばいいですか)
- I’d love to. Is it okay if I come a little late?(ぜひ。少し遅れて行ってもいいですか)
断る場合
- Thank you for inviting me, but I’m afraid I have another commitment that day.(お誘いありがとうございます。あいにくその日は別の予定があります)
- I wish I could, but I already have plans.(行きたいのですが、すでに予定が入っています)
- I’d love to come next time.(次回はぜひ参加したいです)
- Unfortunately I can’t make it this time. Have a great time!(残念ですが今回は行けません。楽しんでくださいね)
- I’m not feeling well, so I’d better stay home. Sorry about that.(体調がよくないので家にいます。申し訳ありません)
- フレーズ
- Thank you for inviting me, but I’m afraid I have another commitment that day. I’d love to come next time.
- 日本語訳
- お招きありがとうございます。あいにくその日は別の予定があります。次回はぜひ伺いたいです。
- 使う場面
- 職場や取引先からの誘いを辞退するとき。理由を詳しく述べなくても失礼になりません。
- 注意点
- ×I can’t go. だけで終えると突き放した印象になります。commitment は「先約・約束ごと」の意味で、私的な用事にも使えます。
- 発音・ニュアンス
- I’m afraid は速度を落として低めに言うと、申し訳なさが伝わります。逆に明るく速く言うと軽く聞こえてしまいます。
Maybe. や I’ll see. だけを返すと、主催者は人数を確定できず困ってしまいます。迷っている場合は Can I let you know by Thursday?(木曜までに返事をしてもいいですか)と期限を示すのが丁寧です。返事をしないまま当日を迎えるのは、断るよりも印象を損ねます。
返事ができたら、いよいよ当日です。ここで使う言葉は数が限られていて、覚える負担も小さいのに効果が大きい部分です。
当日のおもてなしと、招かれた側のひとこと
- ホストは相手の皿とグラスに気を配る一言を用意する
- Make yourself at home. は最初にかける定番
- ゲストはほめ言葉と感謝を惜しまない
- 帰り際と翌日のひとことで印象が決まる
もてなす側が押さえるべきは、相手を放置しないことだけです。会話が続かなくても、飲み物と料理を勧める言葉があれば場は回ります。以下の五つを口に馴染ませておけば、初めてのホスト役でも困りません。
ホスト側のフレーズ
- Make yourself at home.(どうぞくつろいでください)
- Can I get you something to drink?(何か飲み物をお持ちしましょうか)
- Help yourself to anything you like.(好きなものを自由に取ってくださいね)
- Would you like some more? / Have some more?(もう少しいかがですか)
- I’m glad you could make it.(来てくれてうれしいです)
- Let me introduce you to Maya. She works in design too.(マヤをお伝えしますね。彼女もデザインの仕事をしています)
- The bathroom is down the hall on the right.(お手洗いは廊下の突き当たり右です)
ゲスト側のフレーズ
- Thank you for having me.(お招きいただきありがとうございます)
- This is delicious. Did you make it yourself?(すごくおいしいです。ご自分で作ったんですか)
- You have a lovely home.(素敵なお住まいですね)
- I brought a little something for you.(ちょっとしたものをお持ちしました)
- Can I help with anything?(何かお手伝いできますか)
- Where’s the best place to put this?(これはどこに置けばいいですか)
帰り際と、その後
- I had a great time. It was a wonderful party!(とても楽しかったです。素晴らしいパーティーでした)
- I should get going. It’s getting late.(そろそろ帰ります。遅くなってしまいました)
- Thanks again for last night.(昨夜はありがとうございました)
- I hope we can get together again sometime soon.(また近いうちに集まれるといいですね)
- Let me know when you’re free next.(次に空いている日を教えてください)
- 会話(英語)
- Host: Hi! I’m so glad you could make it. Come on in.
Learner: Thank you for having me. I brought a little something for you.
Host: Oh, you didn’t have to. That’s so kind. Make yourself at home.
Learner: You have a lovely home. Can I help with anything?
Host: You’re sweet, but everything’s ready. Can I get you something to drink?
Learner: Some sparkling water would be great, thanks. - 日本語訳
- ホスト:こんにちは。来てくれて本当にうれしいです。どうぞ入って。
学習者:お招きありがとうございます。ちょっとしたものをお持ちしました。
ホスト:まあ、気を使わなくてよかったのに。ご親切にありがとう。どうぞくつろいでください。
学習者:素敵なお住まいですね。何かお手伝いできますか。
ホスト:ありがとう、でも準備はもう終わっています。何か飲み物をお持ちしましょうか。
学習者:炭酸水をいただけたらうれしいです。 - 使う場面
- 到着してから席に着くまでの数分間。この短いやりとりを型として持っておくと、最初の緊張が大きく減ります。
- 注意点
- You didn’t have to. は「そんな必要なかったのに」という感謝の常套句で、拒絶ではありません。真に受けて贈り物を引っ込めないようにします。
- 発音・ニュアンス
- Come on in. は三語をつないで「カモンイン」。Thank you for having me. は having を少し伸ばすと感謝が乗ります。
当日の言葉が揃いました。ここからは、誘いの入り口である「提案の型」をまとめて整理します。ここを増やすと、会話の主導権を握りやすくなります。
提案・誘いの型を並べて覚える
- How about ~? には名詞か動名詞が続く
- Why don’t we ~? と Why don’t you ~? は主語で意味が変わる
- Shall we ~? はかたく丁寧、Let’s ~ は気軽で対等
- No pressure, but ~ を添えると押しつけ感が消える
冒頭の会話で夫は二か所で提案しています。How about next Sunday? と Why don’t we eat out at a fancy restaurant? です。同じ「提案」でも形が違い、続く語の品詞も違います。後ろに何が来るかで覚えると混ざりません。
提案の型と続く形
- How about ~?:名詞か動名詞。How about Saturday evening? / How about ordering pizza?
- What about ~?:How about とほぼ同義。すでに出た案への異議や別案として使うことが多い
- Why don’t we ~?:動詞の原形。「一緒に〜しよう」と誘う
- Why don’t you ~?:動詞の原形。「〜したらどう」と相手にすすめる
- Shall we ~?:動詞の原形。ややかたく丁寧な誘い
- Let’s ~:動詞の原形。気軽で対等
- Do you want to ~? / Wanna ~?:口語的で自然な誘い
- I was thinking we could ~:やわらかく提案を切り出す
- Would you be up for ~?:〜する気はある? 動名詞が続く
Why don’t you ~? は文脈によって「〜したらどうなの」という苛立ちに聞こえることがあります。Why don’t you just ask her? のように just が入ると特に強く響きます。相手を誘うつもりなら we を使い、助言なら Maybe you could ~ とやわらげるのが安全です。
断られる余地を残したいときは If you’re free, や No pressure, but ~ を添えると押しつけがましさが消えます。No pressure, but we’re having a few people over on Saturday.(無理しなくていいんだけど、土曜に何人か招くんだ)という形は、誘われる側の負担をぐっと軽くします。
誘い方が整ったら、次は多くの学習者が取り違えている二語の区別に進みます。冒頭の会話にも、実は言い換えたほうが自然な箇所がありました。
celebrate と congratulate、間違えやすい二語
- celebrate の目的語は「出来事」、congratulate の目的語は「人」
- 名詞の congratulations は必ず複数形
- have a baby は「出産する」なので主語に注意
- subordinate は硬い語。会話では別の言い方が自然
冒頭の I want to celebrate him. は、日本語の「彼を祝ってやりたい」をそのまま英語にした形です。意味は通じますが、英語では celebrate の目的語には出来事を置くのが基本です。
- celebrate + 出来事:celebrate a birthday / celebrate our anniversary / celebrate the new baby / celebrate your promotion
- congratulate + 人:congratulate him / congratulate her on her promotion / congratulate the team
人を目的語にしてお祝いを述べるなら I want to congratulate him. あるいは I want to celebrate the birth of his baby. とすると、より英語らしくなります。声をかけるときは Congratulations on your new baby! が定番です。名詞の congratulations は必ず複数形で、congratulation と単数にしないよう気をつけてください。
もう一点、One of my subordinates had a baby last month. も検討の余地があります。have a baby は「出産する」という意味なので、主語が男性だと違和感が生じます。父親側について述べるなら One of my team members became a father last month. や His wife had a baby last month. とすると誤解がありません。
また subordinate は組織図のような響きがあり、日常会話では someone on my team、one of my staff、a junior colleague のほうが自然です。元の会話は文法的に正しく教材としてそのまま使えますが、より自然に言い換える視点を持っておくと表現の幅が広がります。
×Congratulation! と単数で言うのは典型的な誤りです。必ず Congratulations! とします。また、お悔やみやお見舞いの場面で Congratulations を使うことはありません。相手の状況が分からないときは That’s great news! のように事実を受けとめる言い方が安全です。
お祝いの言葉を押さえたら、記念日まわりの語彙も一緒にそろえておきましょう。パーティーの理由として最も出番が多い領域です。
記念日・お祝いに関する周辺表現
- anniversary は結婚以外の記念日にも使える
- 25周年は silver、50周年は golden
- eat out / dine out / go out for dinner は硬さが違う
- be relieved、Are you kidding? は感情を運ぶ定番表現
記念日の話題は、パーティーの理由として最もよく登場します。anniversary は結婚記念日に限らず、入社や創業の記念日にも使えます。our tenth anniversary at the company(入社10年)のように前後の語で意味が決まります。
記念日の語彙
- wedding anniversary:結婚記念日。声をかけるなら Happy anniversary!
- our first / tenth anniversary:1周年、10周年
- silver wedding anniversary:25周年
- golden wedding anniversary:50周年
- It’s our anniversary next Sunday.(来週の日曜が記念日です)
- I completely forgot our anniversary.(記念日をすっかり忘れていました)
- Let’s do something special.(何か特別なことをしよう)
- I’ll make a reservation for two at seven.(7時に2名で予約を取ります)
外食に関する言い方
- eat out:外食する。最も一般的で口語的
- dine out:よりかたい言い方。案内文や書き言葉向き
- go out for dinner:食事に出かける。予定の共有に便利
- grab a bite:軽く食べる。急いでいるときの口語
- fancy restaurant:高級店
- upscale restaurant:高級志向の店
- hole-in-the-wall:小さな穴場の店(けなす意味ではなく親しみを含む)
感情を運ぶ短い表現
妻の I’m relieved to hear that. も覚えておきたい一文です。be relieved は「ほっとする」。What a relief!(ああよかった)、That’s a relief.(安心した)と言い換えられます。
Are you kidding? は「冗談でしょ?」。You’re kidding!、No way!、Seriously? も同じ驚きを表します。冗談だと明かすときは I’m just kidding. / Just joking. です。理解を示す I get it! は「わかった、ピンと来た」で、Now I remember!(思い出した)や It just came to me.(今ひらめいた)と近い働きをします。
語彙が増えたら、口が動くかどうかを確かめる段階です。次は音の練習に移ります。
口が動くようにする発音とリズムの練習
- throw の th は舌先を歯で軽く挟んで息を出す
- party の t はアメリカ英語で d に近く濁る
- 強く読むのは内容語、弱く流すのは機能語
- 三語ずつ区切って言えるようになれば実戦で使える
知っているのに口から出ない原因の多くは、音の設計にあります。強弱のリズムを先に決めてしまえば、単語が正しく並ぶ確率は大きく上がります。
押さえたい音は三つです。第一に throw の th。舌先を上下の歯で軽く挟み、息だけを出します。s で代用すると sew に近づいてしまいます。第二に party の t。アメリカ英語では母音に挟まれると濁って「パーリー」に近づきます。第三に語末の子音。party の y、host の st は軽く、飲み込むように置きます。
三語ずつ区切る音読ドリル
- I’m THROWing / a PARty / toNIGHT.
- We’re HAVing / a few PEOple / OVer.
- CAN you / MAKE it / on SATurday?
- THANK you / for HAVing / ME.
- MAKE yourSELF / at HOME.
- I’m aFRAID / I have / anOTHer commITment.
大文字の部分だけを強く、残りは軽く流します。まず区切って三回、次につないで三回。これを一文につき六回繰り返すだけで、口の動きが安定してきます。声を出せない場所なら、口の形だけ作る無声練習でも効果があります。
音が整ってきたら、あとは定着させる仕組みです。次に、無理なく続けられる復習の順番を示します。
一週間で定着させる復習の順番
- 初日は三本柱の動詞だけに絞る
- 中盤で誘う・断るの二場面を書いて練習する
- 週末に実際に一人を誘ってみる
- 覚える単位は単語ではなく「動詞+名詞」
一度に全部を覚える必要はありません。一日ひとつの役割に絞ると、記憶の負荷が下がって続きます。以下は七日分の割り振りの一例です。
七日間の割り振り
- 1日目:have / hold / throw の三文を作る。自分の予定に合わせた実在の日付を入れる
- 2日目:open a party を使わない練習。have an exhibition、hold a meeting を声に出す
- 3日目:集まりの種類を五つ選ぶ(potluck、housewarming、baby shower など)
- 4日目:招待文を三通書く。日時・場所・持ち物を必ず入れる
- 5日目:断り文を三通書く。感謝→事情→次回の三段構えで
- 6日目:当日フレーズを音読。ホスト側五つ、ゲスト側五つ
- 7日目:実際に誰かを誘うか、誘われた設定で返事を書く
覚える単位を「動詞+名詞」にするのが要点です。have a party、hold a meeting、throw a birthday party、host a dinner、bring a dish、make it。この形でストックしておけば、いざ誘うとき、誘われたときに、部品を組み立てる手間がありません。
そして、いちばん効くのは実際に人が集まる場に足を運ぶことです。大人数の初対面が苦手でも、教材には載っていない自然な言い回しに触れられるのは、こうした場ならではの収穫です。相手の反応を見ながら言い直す経験は、机の上では手に入りません。

「書けるけれど話すと詰まる」という段階を越えたいなら、聞き手のいる環境を用意するのが近道です。相手の表情が返ってくる場での練習は、独学の弱点を補う働きをします。
よくある質問(FAQ)
- 動詞選びに迷ったら have を選べば大きく外れない
- 参加者の立場なら go to a party を使う
- party は動詞にも、「政党」「一行」の名詞にもなる
- 二次会は after-party が近い
最後に、この話題でよく寄せられる疑問をまとめました。細かな迷いをここで解消しておけば、実際の場面で立ち止まる回数が減ります。
have、hold、throw のどれを使うか迷ったら?
迷ったら have を選べば大きく外れることはありません。社内案内や式典めいた催しなら hold、友人向けの気軽な誘いなら throw が合います。もてなす側だと強調したいときは host を使います。
「パーティーがある」と言いたいときは?
There’s a party at Mike’s place tonight. や I have a party to go to. が使えます。主催者ではなく参加者の立場なら go to a party です。attend a party は書き言葉寄りの硬い言い方になります。
party は動詞にもなりますか?
なります。We partied all night.(一晩中騒いだ)のように「浮かれ騒ぐ」の意味です。なお party には「政党」「一行」の意味もあり、a political party(政党)、the ruling party(与党)、the opposition party(野党)のように使われます。登山や探検の「パーティー」もこの用法です。
幹事や主催者は英語でどう言いますか?
主催者は host または hostess、organizer です。会費を集めて段取りする幹事は the person organizing it や the organizer で説明できます。会費制なら It’s 3,000 yen per person. と伝えます。
二次会は英語で何と言いますか?
after-party が近い言い方です。Are you coming to the after-party?(二次会は来る?)のように使います。場所を変えて続ける場合は Let’s go somewhere else. や Shall we move on to the next place? も便利です。
「ホームパーティー」を英語で言うにはどうすればよいですか?
home party とは言わず、have a party at my place のように場所を示す言い方にします。にぎやかな集まりなら house party、小規模なら get-together、料理を用意して食卓を囲むなら dinner party を使い分けます。
celebrate と congratulate はどう使い分けますか?
celebrate の目的語には出来事を置き、congratulate の目的語には人を置きます。celebrate her promotion と congratulate her on her promotion が対応する形です。声をかけるときは Congratulations! と必ず複数形にします。
招待を断るとき、理由は詳しく説明すべきですか?
詳しく述べる必要はありません。I have another commitment that day. のように先約があると伝えるだけで十分です。感謝を先に置き、最後に I’d love to come next time. と次回への意欲を添えると、関係を保ったまま辞退できます。
まとめ:次に誰かを招くときのひとこと
- 三本柱は have(中立)、hold(かたい)、throw(口語)
- open a party は主催の意味では使わない
- 自宅の集まりは at my place で表す
- 覚えた形は、実際に送って初めて自分のものになる
ここまでの内容を、使う順に並べ直します。まず動詞を選ぶ。中立なら have、案内文なら hold、友人向けなら throw、もてなす役割を強調するなら host。open は使わないという一点だけ、記憶に釘を打っておいてください。
次に場所と種類を足します。自宅なら at my place、持ち寄りなら potluck、引っ越し祝いなら housewarming party。最後に、日時と持ち物を添えて相手に渡す。この三段階で、誘いの文はほぼ完成します。
冒頭の夫婦のように、記念日を取り違えて気まずくなる場面すら、覚えた表現を使う絶好の練習台になります。うまく言えなかった経験ほど、次に口をついて出てくるものです。
次に誰かを自宅に招くときは、この一文から切り出してみてください。I’m throwing a little get-together at my place. Can you make it?(うちでちょっとした集まりをするんだ。来られる?)読み終えた今が、いちばん送りやすいタイミングです。

