海外で急に熱が出たとき、「医者へ電話したいのに、最初の一言が出てこない」と不安になる人は少なくありません。電話では表情や身ぶりが見えず、受付担当者の質問も速く感じられます。体調が悪い状態で、症状、体温、氏名、生年月日、保険情報を英語で答えるのは、普段の会話とは違う難しさがあります。
しかし、医療機関への電話にはよく使われる順序があります。最初に電話の目的を伝え、次に主な症状、始まった時期、希望日時を短く答えれば、長い英文を即興で作る必要はありません。この記事では、そのまま読めるフレーズと会話例を使い、予約から通話終了までの流れを身につけられる形に整理しています。
英語を基礎から練習したい場合は、英語教室で会話練習の方法を確認する選択肢もあります。まずは、電話の前に「目的・症状・時期・希望」の4項目をメモしてください。この4項目が手元にあるだけでも、会話の途中で何を言うか分からなくなる場面を減らせます。
「医者に電話する」を場面に合う英語で言い分ける
- 医院への連絡なら call the doctor’s office が状況に合う
- 医師本人と話した場合は spoke with my doctor on the phone を使える
- 電話診療は phone consultation と表現する
最初に押さえたいのは、電話をかける相手によって表現が変わることです。日常会話で「医者に電話する」と言うなら、call the doctor や call my doctor で十分です。ただし、診察予約のためにクリニックへ連絡する実際の行動には、call the doctor’s office がよく合います。
海外のクリニックへ電話すると、通常は医師本人ではなく、受付担当者や看護師が応答します。doctor’s office の office は会社の事務所という意味だけではなく、医師が診察を行う医院やクリニックも表します。比較的大きな医療機関を指す hospital と、いつでも置き換えられるわけではありません。
- フレーズ
- I need to call my doctor.
- 日本語訳
- かかりつけ医に電話する必要があります。
- 使う場面
- 家族や同僚に、これから自分のかかりつけ医へ連絡すると伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- make a call to my doctor でも意味は通りますが、日常会話では動詞の call を使うほうが簡潔です。call to my doctor のように、call の直後へ不要な to を置かないようにします。
- 発音・ニュアンス
- call my は区切りすぎず「コール・マイ」と滑らかにつなげます。my doctor とすると、自分のかかりつけ医という意味が明確になります。
- フレーズ
- I spoke with my doctor on the phone.
- 日本語訳
- 医師と電話で話しました。
- 使う場面
- 単に電話をかけたのではなく、医師本人と実際に会話したことを伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 受付へ予約確認をしただけなら、医師と話したことにはなりません。その場合は I called the doctor’s office. が正確です。
- 発音・ニュアンス
- spoke は speak の過去形で「スポウク」に近い音です。talked to my doctor on the phone も自然な言い方です。
医療上の相談や診察を電話で受けた場合は、I had a phone consultation with my doctor. と言えます。phone consultation は単なる予約電話ではありません。症状について質問を受け、医師や医療従事者から助言や判断を受けたときに適した表現です。
言い分けが分かったら、次は電話中に探し物をしないための準備へ進みましょう。準備する項目は多く見えますが、すべて暗記する必要はありません。

電話をかける前に用意する情報と4行メモ
- 本人確認、症状、薬、希望日時を手元に置く
- 話す順番は目的、症状、開始時期、希望の4つ
- 体温には Celsius または Fahrenheit を付ける
電話前には、英作文より情報の準備を優先してください。受付担当者は必要な情報を順番に質問してくれるため、長い原稿を書くより、事実を箇条書きにしたほうが役立ちます。体調が悪いと数字や固有名詞を聞き間違えやすいため、目で確認できる状態にしておきます。
用意したい項目は、氏名と綴り、生年月日、電話番号、住所、保険会社名、会員番号、かかりつけ医の氏名です。医療情報として、主な症状、症状が始まった日時、体温と測定時刻、痛む場所、痛みの強さ、服用中の薬、薬や食べ物へのアレルギーも書きます。最後に、希望する受診日時と通訳の要否を加えます。
- 目的:I’d like to make an appointment.
- 症状:I have a fever and a sore throat.
- 開始時期:They started last night.
- 希望:I’d like to see a doctor today if possible.
この4行を上から読むだけでも、電話の目的と緊急度をある程度伝えられます。受付から質問されたら、該当するメモを見て一つずつ答えます。一度に全部話そうとすると、相手が情報を入力するタイミングとずれてしまうことがあるため、質問を待つ姿勢も大切です。
- フレーズ
- My temperature was 39 degrees Celsius when I checked it this morning.
- 日本語訳
- 今朝測ったとき、体温は摂氏39度でした。
- 使う場面
- 受付担当者や看護師から体温と測定時刻を尋ねられた場面です。
- 注意点・誤用例
- 39 degrees だけでは摂氏か華氏かが曖昧です。アメリカなど華氏が一般的な地域では、39という数字だけを伝えると誤解につながるため、必ず単位を添えます。
- 発音・ニュアンス
- temperature は「テムプラチャー」に近く、すべての文字を一音ずつ読もうとしないのがポイントです。Celsius は「セルシアス」に近い音です。
摂氏39度は華氏では約102.2度です。ただし、電話中に慌てて換算するより、測定した数値と単位をそのまま伝えるほうが確実です。薬については名称だけでなく、飲んだ量と時刻もメモします。
薬の英語名が分からない場合は、I don’t know the English name, but I can bring the package. と伝えられます。無理に推測した名称を言うより、箱、容器、処方内容を受診時に持参すると伝えるほうが安全です。準備ができたら、受付へ予約目的を伝える会話を見ていきましょう。
受付へ診察予約を申し込む基本会話
- 最初は予約を取りたいと短く伝える
- 当日受診は openings today や earliest appointment で尋ねる
- 提示された日時を最後に復唱する
受付が How may I help you? と尋ねたら、まず I’d like to make an appointment. と目的を伝えます。この時点で症状の経過をすべて話す必要はありません。受付が患者情報と症状を順番に確認するため、質問ごとに短く答えると会話が進みます。
- 会話
- 受付:Good morning. Dr. Smith’s office. How may I help you?
学習者:Hello. I’d like to make an appointment to see Dr. Smith.
受付:Are you an existing patient?
学習者:Yes, I am. My name is Keiko Sato.
受付:What seems to be the problem?
学習者:I developed a fever and a sore throat during the night.
受付:How high is your temperature?
学習者:It was 39 degrees Celsius when I checked it this morning.
受付:We have an opening at 11:30. Can you come in then?
学習者:Yes, that works for me. - 日本語訳
- 受付:おはようございます。スミス医院です。ご用件をどうぞ。
学習者:スミス先生の診察予約を取りたいのですが。
受付:当院を受診したことがありますか。
学習者:はい。サトウ・ケイコです。
受付:どのような症状ですか。
学習者:夜中に熱とのどの痛みが出ました。
受付:体温はどのくらいですか。
学習者:今朝測ったときは摂氏39度でした。
受付:11時30分に空きがあります。来られますか。
学習者:はい、その時間で大丈夫です。 - 使う場面
- 受診歴のある医院へ電話し、発熱とのどの痛みを伝えて当日の予約を取る場面です。
- 注意点・誤用例
- I want an appointment. でも意図は伝わりますが、受付への依頼には I’d like to が穏やかです。受付担当者へ I need to see you. と言うと、受付本人に会いたいように聞こえる可能性があります。
- 発音・ニュアンス
- appointment は「アポイントメント」に近い音で、最初の a を強くしません。I’d like to は一語ずつ切らず、「アイド・ライクトゥ」とつなげます。
今日診てもらえるか尋ねるなら、Is it possible to see a doctor today? や Do you have any openings today? が使えます。最も早い時間を知りたいときは What is the earliest appointment available? と尋ねます。opening は空いている予約枠、available は利用できる状態を示します。
提示された時間でよければ、That works for me. または I can come in at that time. と返答します。都合が悪ければ、I’m afraid I can’t make it at that time. Do you have anything later? と言えば、少し遅い枠を尋ねられます。理由を詳しく説明しなくても問題ありません。
- フレーズ
- So my appointment is on Tuesday at 10:30 a.m., correct?
- 日本語訳
- 予約は火曜日の午前10時30分で合っていますか。
- 使う場面
- 通話を終える前に、曜日、時刻、午前か午後かを確認する場面です。
- 注意点・誤用例
- 時刻だけを復唱すると、曜日を取り違えたまま通話を終える可能性があります。Tuesday、10:30、a.m. の3点をまとめて確認します。
- 発音・ニュアンス
- thirty と thirteen は電話で混同されやすい語です。聞き分けに自信がなければ、Did you say ten-thirty? ともう一度確認してください。
予約が取れたら、持ち物も確認します。Should I bring my insurance card and photo ID? と尋ねれば、保険証と写真付き身分証明書が必要か確認できます。では、電話の中心となる症状の伝え方を、短い型に分けて見ていきます。

症状・開始時期・変化を短い型で伝える
- 症状名は I have、継続期間は for と since を使う
- 症状の変化は getting worse や hasn’t improved で伝える
- 痛みは場所、性質、強さに分ける
症状を伝える基本は、I have + 症状名です。I have a fever. は「熱があります」、I have a sore throat. は「のどが痛いです」となります。複数ある場合は I have a fever, a sore throat, and a cough. のように並べられます。
- I have a headache.:頭痛がします。
- I have a stomachache.:腹痛があります。
- I have diarrhea.:下痢をしています。
- I have a cough.:咳が出ます。
- I have a runny nose.:鼻水が出ます。
- I have chills.:寒気がします。
- I have a rash.:発疹があります。
- I have body aches.:体のあちこちが痛みます。
diarrhea は数えられない名詞として扱うため、通常は a diarrhea としません。発音は「ダイアリーア」に近く、最初の音を「ディ」と読まないようにします。回数を伝えるなら I’ve had diarrhea three times today. と言えます。
- フレーズ
- I’ve had a fever for two days, and it’s getting worse.
- 日本語訳
- 2日間熱が続いていて、悪化しています。
- 使う場面
- 症状の継続期間と、現在の変化を一度に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- for の後ろには two days や about a week などの期間を置きます。since two days は避け、開始時点なら since Monday や since yesterday とします。
- 発音・ニュアンス
- I’ve had は「アイヴ・ハド」と続けます。getting worse は徐々に悪くなっている変化を表し、worse をやや強く言うと要点が伝わります。
開始時点だけを答えるなら、It started last night. や The symptoms started this morning. が使えます。夜中に具合が悪くなったなら I started feeling sick during the night. が自然です。I think I have become sick during the night. のような直訳調の長い文を作る必要はありません。
改善していない場合は It hasn’t improved.、熱が出たり下がったりするなら The fever comes and goes. と伝えます。薬を飲んだ後に再び熱が出た場合は I took some medicine, but the fever came back. が使えます。症状の変化は、受診時期を判断するための情報になるので、症状名だけで終わらせないようにします。
痛みは場所・性質・強さの順で伝える
痛みは「どこが」「どのように」「どの程度」の順で組み立てると明確です。I have pain in my lower abdomen. は「下腹部が痛みます」、I have a sharp pain in my right side. は「右側に鋭い痛みがあります」という意味です。深く息を吸うと胸が痛むなら My chest hurts when I breathe deeply. と伝えます。
- フレーズ
- The pain is in my lower right abdomen. It’s sharp and constant. It’s about a seven out of ten.
- 日本語訳
- 右下腹部が痛みます。鋭く、絶え間なく続く痛みです。10段階で7くらいです。
- 使う場面
- 電話で痛む位置、痛み方、強さを順番に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 電話では It hurts here. だけでは場所が伝わりません。right、left、upper、lower と、stomach、back、chest などの部位を組み合わせます。
- 発音・ニュアンス
- sharp は鋭い痛み、dull は鈍い痛み、burning は焼けるような痛み、throbbing はずきずきする痛みを表します。専門語に自信がなければ、場所と強さだけでも伝えてください。
受付や看護師から On a scale of zero to ten, how bad is the pain? と聞かれたら、It’s about a seven. のように数字で答えられます。数字は本人の感覚を伝える目安です。次に、本人確認と保険情報で聞かれやすい質問へ進みます。
氏名・生年月日・保険・薬を正確に答える
- 名前は一文字ずつ区切り、必要なら S as in Sam の形で補う
- 生年月日は月を単語で言うと日付の逆転を防ぎやすい
- 薬は名称、量、服用時刻、反応を分けて伝える
医療機関では、予約情報と患者記録を照合するため、氏名や生年月日を正確に確認します。特に日本人の名前は電話で聞き慣れていない可能性があるため、綴りを一文字ずつ伝える準備が必要です。
- フレーズ
- My last name is Sato. That’s S-A-T-O. S as in Sam, A as in Apple, T as in Thomas, and O as in Oscar.
- 日本語訳
- 名字はサトウです。綴りはS、A、T、Oです。SamのS、AppleのA、ThomasのT、OscarのOです。
- 使う場面
- Could you spell that for me? と尋ねられたときや、名前が正しく伝わっていないと感じたときです。
- 注意点・誤用例
- BとV、MとN、SとFは電話で混同されやすい組み合わせです。大声で繰り返すだけではなく、as in の後ろへ分かりやすい単語を置きます。
- 発音・ニュアンス
- 文字の間に短い間を入れます。SATOを一気に読むより、S・A・T・Oと区切るほうが相手は入力しやすくなります。
生年月日は What is your date of birth? または Could you confirm your date of birth? と聞かれます。たとえば1990年5月23日なら May twenty-third, nineteen ninety. と答えられます。5/6のように数字だけで言うと、地域によって5月6日と6月5日の解釈が分かれるため、May や June と月名を使うと誤解を防ぎやすくなります。
保険については What insurance do you have? と聞かれることがあります。I have my insurance card with me. と伝え、Where can I find the member ID? と尋ねれば、会員番号の記載場所を確認できます。対象ネットワークか知りたい場合は Is this provider in my insurance network? が使えます。
- フレーズ
- I took two tablets of an over-the-counter cold medicine at around 8 a.m.
- 日本語訳
- 午前8時ごろ、市販の風邪薬を2錠飲みました。
- 使う場面
- Are you taking any medication? や Have you taken anything for it? と聞かれた場面です。
- 注意点・誤用例
- medicine だけでは薬の種類が分かりません。分かる範囲で商品名、成分、服用量、時刻を伝えます。不明な項目を推測で補わないことも大切です。
- 発音・ニュアンス
- over-the-counter は処方箋なしで購入できる市販薬です。prescription medication は処方薬を表します。
アレルギーがある場合は I’m allergic to penicillin. と伝えます。分かっている薬物アレルギーがなければ I have no known drug allergies. と言えます。ただし、自己判断で「絶対にない」という意味ではなく、把握している範囲ではないという表現です。
薬名、服用量、アレルギー歴は、分からない部分を推測して答えないでください。名称が分からない場合は、その旨を伝え、容器や処方内容を持参できるか確認します。
固有名詞と数字は、会話力より確認方法が重要です。次は、相手の英語を聞き取れなかったときに通話を止めず、正確さを取り戻す表現を確認します。
聞き取れないときは遠慮せず確認する
- 聞き返しは失礼ではなく、医療情報を正確にする行動
- 日時や数字は二択で確認すると伝わりやすい
- 通話終了前に自分の理解を一文で復唱する
電話で分からなかったときは、分かったふりをしないことが最優先です。医療機関では、聞き返すこと自体より、氏名、薬、日時を誤って理解するほうが問題になります。短い確認表現を先に覚えておけば、途中で会話が速くなっても立て直せます。
- Could you say that again, please?:もう一度言っていただけますか。
- Could you speak a little more slowly, please?:もう少しゆっくり話していただけますか。
- I’m sorry, I didn’t catch that.:すみません、聞き取れませんでした。
- Could you spell that for me?:その綴りを教えていただけますか。
- Let me make sure I understood correctly.:正しく理解できたか確認させてください。
- フレーズ
- Did you say 2:15 or 2:50?
- 日本語訳
- 2時15分ですか、それとも2時50分ですか。
- 使う場面
- fifteen と fifty のように似た音の数字を聞き分けられなかった場面です。
- 注意点・誤用例
- Pardon? だけでも聞き返せますが、どこが不明なのか相手には分かりません。候補が二つあるなら、両方を示すと確認が早く進みます。
- 発音・ニュアンス
- fifteen は後半の teen、fifty は前半の fif に強勢が置かれる傾向があります。ただし、音だけに頼らず復唱するのが確実です。
電波状況が悪い場合は The connection is bad. Could you repeat that? と伝えます。声がほとんど聞こえないなら I can barely hear you. が使えます。単に英語力の問題として謝り続けるのではなく、接続状況や聞き取れなかった項目を具体的に伝えましょう。
日本語通訳を希望するなら Is a Japanese interpreter available? と尋ねます。予約時に必要であることを伝える場合は I need a Japanese interpreter for my appointment. と言えます。追加料金については Is there an additional charge for an interpreter? と確認できます。
通訳の提供方法や利用条件は医療機関によって異なります。家族や知人へ頼む前に、医療機関が利用できる通訳サービスを用意しているか確認する価値があります。ここまでの基本を、子どもの予約、変更、電話診療にも応用してみましょう。
子どもの予約・変更・電話診療に応用する
- 子どもの電話では、誰についての連絡かを最初に示す
- 予約変更は reschedule、取り消しは cancel を使う
- 電話診療では誰が電話するかと予定時刻を確認する
子どもの症状について電話する場合は、最初に I’m calling about my son. のように、誰のための電話かを伝えます。その後に年齢、主症状、開始時期を続けます。会話の途中でも my son、my daughter、he、she を適切に使い、親本人の症状と混同されないようにします。
- フレーズ
- I’m calling about my five-year-old son. He has had a fever since last night, and he isn’t drinking much.
- 日本語訳
- 5歳の息子のことで電話しています。昨夜から熱があり、水分をあまり取れていません。
- 使う場面
- 保護者が子どもの受診予約や看護師への相談を希望する場面です。
- 注意点・誤用例
- I have a fever. と言うと、電話をしている保護者自身の発熱に聞こえます。子どもの症状には He has、She has を使います。
- 発音・ニュアンス
- five-year-old は名詞の前で年齢を表すまとまりです。電話では five、years old と分け、He is five years old. と答えても問題ありません。
子どもの場合は、体温のほか、水分を取れているか、食欲があるか、吐いた回数、排尿の様子、普段と比べた元気の有無を聞かれることがあります。She threw up twice this morning. は「今朝2回吐きました」、He seems unusually sleepy. は「普段より異常に眠そうです」という意味です。
予約の変更と取り消し
予約日時の変更には I need to reschedule my appointment. を使います。希望を続けるなら Is there anything available on Friday morning? と尋ねます。予約を取り消す場合は I’d like to cancel my appointment. と伝え、予約者名と予定日時を答えます。
医療機関によっては、直前の取り消しや無断欠席に料金がかかる場合があります。Is there a cancellation fee? と尋ね、期限も確認してください。症状が改善して不要になった場合は My symptoms have improved, so I no longer need the appointment. と説明できます。
電話診療や遠隔診療を希望する
- フレーズ
- Do you offer phone consultations? Will the doctor call me, or should I call the office?
- 日本語訳
- 電話診療を行っていますか。医師から電話がありますか、それとも私から医院へ電話しますか。
- 使う場面
- 対面ではなく、電話で症状について相談できるか確認する場面です。
- 注意点・誤用例
- phone consultation は医療上の相談を伴う電話診療です。予約日時を確認するだけの電話には使いません。映像通話を含む場合は telehealth appointment や video consultation が使われます。
- 発音・ニュアンス
- consultation は「カンサルテイション」に近く、ta の部分に強勢があります。長く感じる場合は Can I speak with a nurse about my symptoms? でも相談の可否を尋ねられます。
電話診療では、予定時刻に幅があることもあります。What time should I expect the call?、Will the call come from a private number? と尋ね、着信予定と非通知番号の可能性を確認します。専用アプリや映像接続が必要かも、通話前に確かめてください。
緊急性が高い症状では通常の予約電話を待たない
- 通常の予約電話は緊急対応の代わりにはならない
- 呼吸困難、強い胸痛、意識の異常、大量出血は緊急性が高い可能性がある
- 滞在地の緊急通報先と公的な医療相談先を確認する
医者への予約電話は、緊急性が高くない症状について受診枠を相談する手段です。深刻な症状があるときは通常予約を待たないでください。強い胸の痛み、深刻な呼吸困難、意識の異常、大量出血などがある場合は、滞在国の緊急通報先や救急医療機関へ連絡する必要があります。
緊急通報番号や利用できる医療機関は国・地域によって異なります。症状の緊急性を自分だけで判断できない場合は、現地の医療機関、公的な相談窓口、旅行保険の支援窓口などから指示を受けてください。
- フレーズ
- I’m having trouble breathing. I think this is an emergency.
- 日本語訳
- 息をするのが苦しいです。緊急事態だと思います。
- 使う場面
- 緊急通報先や医療担当者へ、呼吸の問題と緊急性を端的に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 予約枠を尋ねる通常の会話を続けるのではなく、症状と現在地を明確に伝え、担当者の指示に従います。
- 発音・ニュアンス
- trouble breathing は「呼吸することに困難がある」という表現です。emergency は「イマージェンシー」に近く、mer の部分を強く発音します。
ほかにも I have severe chest pain. は「激しい胸の痛みがあります」、He is unconscious. は「彼は意識がありません」、She is bleeding heavily. は「彼女は大量に出血しています」という意味です。渡航前には、現地の緊急番号、近隣の医療機関、旅行保険の連絡先を確認しておくと、必要時に探す時間を減らせます。
短い台本で電話の流れを実践する
- 台本は一文ずつ読み、数字と固有名詞を入れ替える
- 一回目は正確さ、二回目は間、三回目は復唱まで練習する
- 完璧な発音より、必要情報を区切って伝えることを優先する
実際の電話に備えるには、自分の情報へ置き換えた台本を声に出す方法が実用的です。文章を暗記する必要はありません。名前、症状、開始時期、体温、希望日時を書き換え、紙を見ながら読めるようにします。
- 自分の診察予約
- Hello. My name is Keiko Sato. I’m an existing patient of Dr. Smith. I have a fever and a sore throat, and I’d like to make an appointment as soon as possible.
- 日本語訳
- もしもし。サトウ・ケイコです。以前からスミス先生に診ていただいています。熱とのどの痛みがあり、できるだけ早く予約を取りたいです。
- 使う場面
- 受診歴のある医院へ、早めの予約を申し込む最初の発言として使えます。
- 注意点・誤用例
- 一息ですべて読もうとせず、名前、受診歴、症状、希望の間で短く区切ります。相手が質問を始めたら、台本を最後まで読み切ろうとせず質問へ答えます。
- 発音・ニュアンス
- as soon as possible は急ぎたい希望を示しますが、緊急通報を求める表現ではありません。語尾まで強く言い切らず、依頼として落ち着いて伝えます。
初診、子ども、電話相談の短い台本
初診なら Hello. I’m a new patient. Are you accepting new patients at the moment? I’d like to make an appointment. と始めます。子どもの予約なら Hello. I’m calling about my five-year-old son. He has had a fever since last night, and I’d like him to see a doctor today if possible. が使えます。
電話相談を希望するなら Hello. I’d like to speak with a doctor or nurse about my symptoms. Is a phone consultation available today? と伝えます。いずれの台本も、相手から質問が来るまでの入口です。症状の詳細や本人確認情報は、質問に合わせて一つずつ答えます。

3回で行う音読練習
- 一回目は英文と日本語を見比べ、意味を確認しながらゆっくり読む。
- 二回目は名前、症状、日時の前後に短い間を入れ、相手が記録しやすい速さで読む。
- 三回目は受付の質問も読み、聞き返しと予約日時の復唱まで通して練習する。
発音練習では、appointment、temperature、symptoms、diarrhea、allergic、consultation のような医療電話で使いやすい語を単独で確認します。その後、単語だけで終わらず I’d like to make an appointment. のような一文へ戻します。実際の電話では、単語の発音より文の中で伝わることが重要だからです。
また、スマートフォンの録音機能を使わなくても、手で口元を少し隠して話すと、表情が見えない電話に近い感覚で練習できます。目標は流ちょうさではなく、固有名詞と数字を区切り、聞き取れないときに確認できる状態を作ることです。
電話直前に確認するチェックリスト
- 電話前、通話中、終了前の3段階で確認する
- メモは全文ではなく、答えに必要な事実を並べる
- 最後に日時、場所、持ち物を復唱する
電話直前には、手元の情報と終了前の復唱を確認します。話す表現だけ準備しても、保険証を探したり、体温の単位が分からなくなったりすると会話が止まります。次の一覧を上から確認してください。
電話前
- 氏名の英語表記と一文字ずつの綴り
- 生年月日、電話番号、住所
- 保険証、会員番号、写真付き身分証明書
- 主な症状、開始時期、体温と単位、測定時刻
- 痛む場所、痛みの強さ、症状の変化
- 服用中の薬、服用量、服用時刻、アレルギー
- 希望日時、避けたい日時、通訳の希望
- 紙、ペン、カレンダー、充電された電話
通話中
- 最初に予約、相談、変更などの目的を一文で伝える
- 質問された情報だけを短く答える
- 数字と固有名詞はゆっくり区切る
- 不明なときは聞き返し、推測で返答しない
- 重要な指示、担当者名、予約日時をメモする
終了前
- 予約の曜日、日付、時刻、午前か午後か
- 受診場所と到着すべき時刻
- 保険証、身分証明書、薬などの持ち物
- 飲食や服薬に関する事前指示
- 電話診療の場合は着信予定と連絡方法
- 変更や取り消しが必要になった場合の連絡先
最後は Thank you. Let me confirm the details. と前置きし、自分の理解を復唱します。確認が取れたら Thank you for your help. Goodbye. で通話を終えられます。長く丁寧な締めの言葉を考えるより、予約内容が合っていることを確かめるほうが重要です。
医者への英語電話でよくある質問
- 予約電話と電話診療は別の行為として表現する
- 発音に自信がなくても綴りと復唱で補える
- 医療上の判断が必要な場合は医療機関の指示を受ける
最後に、実際の電話前に迷いやすい点を確認します。大切なのは、短く伝えて必ず確認することです。英語を完璧に話そうとせず、医療機関が必要とする事実を順番に伝えてください。
「医者に電話する」は call a doctor でも通じますか?
通じます。一般的な医師へ連絡する意味なら call a doctor、自分のかかりつけ医なら call my doctor が使えます。予約のために医院の受付へ連絡する実際の状況では、call the doctor’s office とすると電話先が明確です。
hospital と doctor’s office はどう違いますか?
hospital は入院設備や救急部門を備えた比較的大きな医療機関を指すことが多く、doctor’s office は医師が外来診療を行う医院やクリニックを表します。かかりつけ医の予約では doctor’s office が状況に合うことがあります。
英語が聞き取れないと予約を断られますか?
聞き取れない部分は Could you say that again, please? や Could you speak more slowly, please? と確認できます。対応方法は医療機関によって異なりますが、分からないまま返答するより、綴り、数字、予約日時を聞き返すほうが安全です。必要なら日本語通訳の有無も尋ねてください。
体温は摂氏のまま伝えてもよいですか?
摂氏のままでも、Celsius と単位を付ければ伝えられます。My temperature is 39 degrees Celsius. のように言います。数字だけでは華氏と混同される可能性があるため、Celsius または Fahrenheit を明確にしてください。
薬の英語名が分からない場合はどうすればよいですか?
I don’t know the English name, but I can bring the package. と伝えられます。分からない名称を推測せず、薬の箱、容器、成分表示、処方内容を持参できるか確認してください。服用した量と時刻もメモしておくと伝えやすくなります。
phone consultation と普通の電話は何が違いますか?
phone consultation は、電話を通じて症状について質問を受け、医療上の相談や診療を受けることです。受付へ予約を申し込んだり、日時を確認したりするだけの電話は、通常 phone consultation とは呼びません。
予約なしで今日診てもらいたいときは何と言いますか?
Is it possible to see a doctor today? または Do you have any openings today? と尋ねられます。緊急性が高い症状がある場合は、通常の空き枠を待つのではなく、現地の緊急通報先や救急医療機関へ連絡してください。
電話で最も優先して伝える情報は何ですか?
最初に予約や相談という電話の目的を伝え、その後に主な症状、症状が始まった時期、体温、症状の変化を答えます。受付から本人確認を求められたら、氏名、生年月日、保険情報を順番に伝えます。一度に全部を話す必要はありません。
医者への英語電話では、流ちょうに話すことより、目的と事実を正確に伝えることが優先されます。「予約を取りたい」「熱がある」「昨夜から続いている」「今日診てもらいたい」という短い情報を順番に並べれば、会話の土台を作れます。
電話をかける前に4行メモを作り、氏名の綴り、体温の単位、薬の服用時刻を手元に置いてください。聞き取れないときは遠慮せず聞き返し、最後に予約日時、受診場所、持ち物を復唱します。この流れを一度声に出しておくと、必要な場面でメモを読みながら対応しやすくなります。

