英語でマスクをつける:日本と認識が違うマスク

    1. 会話で学ぶ英語表現

    こんにちは。日本は冬になると乾燥し、風邪やインフルエンザが蔓延するようになる為、ウイルスの拡散防止と感染予防で、小さい子から大人までマスクをつけて行動します。

    冬の日本ではマスクは必須アイテムと言えるほどです。

    マスクは世界でも必需品なのか

    というわけで、日本人の冬の旅行の必需品には、もちろんマスクが入っています。しかし旅先で忘れてしまった場合、目的地でマスクは購入できるのでしょうか。

    実は残念ながら、欧米ではマスクは基本的に購入できるものではありません。なぜならマスクをつける習慣がないからです。

    会話

    イギリスに出張中に咳がひどくなってしまった竹井さん、マスクをつけて出勤したようです。会社での会話をみてみましょう。

    Mr. Read: Oh, what happened to you, Mr. Takei?

    あぁ、どうしたのですか竹井さん?

    Mr. Takei: I’m having a bit of a cough.

    咳が少しでているもので。

    Mr. Read: I thought you have some kind of serious illness.

    何かしらの大きな病気にかかっているのかと思いましたよ。

    Mr. Takei: This is not that so serious.  I’m wearing the mask to stop spreading my coughs around.

    そこまで深刻ではありません。私の咳が周りに広まらないようにマスクをつけています。

    Mr. Read: If you need to wear a mask, you don’t have to come to work.  You need to go back home and take a rest.

    マスクをつけなければならないなら、仕事に来る必要ないですよ。家に帰って休んでください。

    Mr. Takei: Thank you Mr. Read.  But I don’t need to go back home.  I don’t have a fever, I can work.

    ありがとうございます、リードさん。 でも家に戻る必要はないですよ。熱はありませんし、働けますよ。

    Mr. Read: We usually don’t wear masks.

    私達は普段マスクをつけません。

    If we see a person who’s wearing a mask, then we think he or she has a serious illness.  We will be very worried.

    もし私達がマスクをしている人をみたら、その人は大きな病気にかかっていると考えます。とても心配します。

    Mr. Takei: I have done something inexcusable towards to people in here. 

    ここの人達にたいして大変申し訳ないことをしたようです。

    Japanese wear masks to prevent diseases.  I haven’t studied enough for disease and mask in here.

    日本人は病気の予防の為にマスクをつけます。ここでの病気とマスクについて十分に勉強ができていなかったようです。

    イギリスでマスクはほとんど使用されていないこと以上に、「マスク=重病人」という考え方が常識ということがわかりました。

    サージカルマスクをかぶった少女が、オンラインの日本語レッスン中に英会話の練習をしています。

    ポイント

    会話で出てきた単語や言い回しをみてみましょう。

    • have a bit of a cough 咳が少しでる
    • serious illness 大きな病気 重病
    • wearing the mask マスクをつける。

    「マスクをする」という動詞では他にも、”put on”や”attach”などがありますが、マスクをよくつける日本人にとっては、衣類と同様に”wear”を使用するほうがしっくりくるかもしれません。

    • something inexcusable towards to~ ~に対して大変申し訳ない

    2012年に初めて中東でMERSコロナウィルスは発見され、翌年にはイギリスから世界中で大規模感染の危険が発表されました。このような状況でも予防用のマスクは、世界には浸透しませんでした。

    浸透しないのも、もともとのマスクに対する考え方が違うからです。

    空港でサージカルマスクを着けて英会話の練習をする女性。

    身近なマスクと縁がないマスク

    日本では小さい頃から、予防と飛沫感染防止の為マスクが身近な環境で育っています。しかし欧米ではマスクをつけたところで、風邪感染には何ら関係ないと聞かされています。

    その為、欧米で普段マスクをつけている人は医療関係者か、重病人かになってしまいます。

    また、最近では日本人がよくマスクをつけることが世界で知られてきており、欧米で冬にアジア人がマスクをつけていると、日本人だとばれてしまいます。

    まだまだ日本人はお金持ちというイメージがあるので、旅行先ではあまり気軽にマスクをつけないほうがいいかもしれません。

    それではまた、See you!

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