幸せのお裾分け(英国結婚式の伝統)

    1. 英語勉強・基本

    こんにちは。結婚式は、家族や親しい友人に新しいパートナーを紹介すると共に、今の幸せを出席いただいた人々にも届ける意味も持っています。

    主催者も出席者も共に心温まる時間を過ごすことができます。

    英国結婚式の伝統

    幸せな結婚式にも、都合があり出席できなかった人もいるでしょう。そのような人たちにも幸せをおすそわけする風習があります。

    イギリスでは出席できなかった人へのプレゼント、もしくは結婚の報告としてある物を贈ります。いったい何を贈るのでしょうか。

    会話

    エマのお母さんはドライケーキを、幸せのおすそわけでもらったようです。このドライケーキ、結婚式でどのように使われていたのでしょうか?

    エマとお母さんの会話をみてみましょう。

    Emma: What is that box, mom?

    その箱はなに、ママ?

    Mother: This is a present from my friend.

    お母さん:これはお友達からのプレゼントよ。

    Emma: What’s in the box?

    箱の中は何?

    Mother: I think it should be a dry cake.  Let me open it.

    ドライケーキだと思うわ。開けてみよう。

    Emma: Wow, you are right, it’s a dry cake!  Why do you know it?  Did your friend told you before?

    うわぁ、正解だね、ドライケーキだ!どうして知っていたの?前にお友達が教えてくれたの?

    Mother: No, she didn’t.  I knew it because she had a wedding a week before. 

    いいえ、違うわ。一週間前に彼女が結婚式をしたからわかったのよ。

    So she sent us the sharing of happiness.

    だから彼女は幸せのおすそわけを贈ってくれたのね。

    Emma: Why the dry cake means the sharing of happiness? 

    どうしてドライケーキが幸せのおすそわけになるの?

    Mother: We use dry cake for the wedding cake.  Dry cake is well preserved and people can eat it for a long time. 

    ドライケーキはウェディングケーキに使われるのよ。ドライケーキは保存がよくて、長い期間食べる事ができるの。

    Apart from that, the bride and groom send a piece to their friend.  Of course, it was used as a wedding cake. 

    それとは別に、新郎と新婦はドライケーキをお友達にも送るわ。もちろんウェディングケーキで使われたものね。

    That’s a British tradition of “the sharing of happiness”.

    これは「幸せのおすそわけ」というイギリスの伝統よ。

    Emma: That’s a lovely traditional!  What did you do at your wedding dry cake?

    素敵な伝統ね!ママたちは結婚式のドライケーキはどうしたの?

    Mother: We sent it to our friends.  We followed the tradition.

    私達は友達に送ったわ。伝統に従ったの。

    Emma: I want to do it when I marry!

    結婚するとき私もやりたいわ!

    幸せのおすそわけで贈られたドライケーキは、ウェディングケーキで使用されたケーキでした。

    英会話

    ポイント

    では、会話ででてきた単語や言い回しをみてみましょう。

    • the sharing of happiness 幸せのおすそわけ
    • preserved 保存される(Preservation の動詞の過去形)
    • Apart from that それとは別に
    • the bride and groom 新郎と新婦
    • British tradition イギリスの伝統

    国名の形容詞をtraditionの前に付ける事で、「その国の伝統」を意味します。

    ウェディングケーキは生ケーキじゃない

    【dry cake】ドライケーキ

    結婚式で使用されるドライケーキは、たくさんのドライフルーツがふんだんに使われた、少し重いケーキです。

    この焼きあがったケーキにブランデーやラム酒を塗り、密封して缶などに入れ、冷暗所で保存することで熟成させます。このように保存がよくきくケーキです。

    英語で会話しながら器用にケーキを皿に転がす人。

    真似をするなら伝統も知ること

    イギリス式は3段

    ウェディングケーキのタイプは3種類あります。

    現在の日本でよく使われる、1段の長方形のケーキを使うのは、アメリカ式。クロカンブッシュを使うのはフランス式。そして3段に重ねるイギリス式があります。

    バブル時代の頃はこの何段にも重ねたケーキが主流でしたが、日本ではほとんどの場合、ケーキカットする部分以外はイミテーションでした。

    その為、全てのケーキが食べられる1段式が増えてきています。

    ケーキが3段な理由

    しかし、この3段ウェディングケーキには、3段である理由が存在します。一番下のケーキは結婚式に列席いただいた人々に、切り分けてふるまいます。

    そして二段目は結婚式にこられなかった人々に送ります。今回のエマとお母さんがもらったケーキが、まさにこの部分です。

    そして一番上の部分は保管し、第一子が産まれた日、もしくは結婚記念日に食べたりします。

    しかし、実際にはイギリス王室のウェディングケーキは3段以上かつ、何種類もあったりします。

    自分の結婚式の打ち合わせ時に、伝統や意味等を知っておくと、より尊厳深い式をあげられることでしょう。

    それではまた、See you!

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