海外のスーパーに一歩入って、いきなり足が止まった経験はないでしょうか。野菜がばら売りで値札がなく、チーズは店員に声をかけないと買えず、レジでは何かを早口で聞かれる。英語の教科書には出てこない場面ばかりで、結局レジで無言のまま会計を済ませてしまった、という声はとても多く聞かれます。
けれど安心してください。スーパーで交わされる英語は、実は驚くほど型が決まっています。使う語彙は限られ、やりとりの順番もほぼ固定されていて、しかも毎日繰り返される。つまり、覚えるべき範囲がはっきりしていて、練習した分がそのまま結果になる場面なのです。
この記事では、商品の場所を尋ねる言い方から、量り売りの手順、デリカウンターでの注文、レジとセルフレジでの受け答え、値段が違ったときやレジ袋を断るときの言い方まで、場面ごとに整理してお届けします。イギリス英語とアメリカ英語で呼び方が変わる買い物用語の一覧、よくある誤用、自宅でできる練習メニューも用意しました。読み終えるころには、次の買い物で試したいフレーズが手元に残っているはずです。体系的に学び直したい方は英語教室のようなレッスンで実際に声に出して練習すると、定着がぐっと早くなります。

なぜ「スーパーの英語」から始めると伸びるのか
- 買い物の英語は語彙が限られ、やりとりの流れが決まっているため、初心者が最初に完成させやすい領域である。
- 通じたかどうかがその場で分かるので、学習の手応えを毎日確認できる。
- 日本と海外ではスーパーの仕組み自体が違うため、言葉と同時に「買い方の手順」を知る必要がある。
語学の学習で最初に取り組むべきなのは、毎日必ず繰り返される場面の英語です。理由は単純で、練習の回数を稼げるからです。年に一度あるかないかの場面をいくら暗記しても、使う前に忘れてしまいます。
「日常会話ができるようになりたい」という言葉はよく聞きますが、その日常会話が何を指すのかは意外とあいまいです。辞書を引けば、特別な用件のないときに交わす会話、生活の中で使う会話といった説明が並びます。しかし「普通の会話」と言われても、どこから手をつければいいのか分かりません。
立場によって必要な会話は変わります。留学生なら授業や課題の話、社会人なら職場のやりとりが中心になり、専門性も内容もばらばらです。それでも、どんな立場の人にも共通して欠かせないものがあります。衣・食・住の三つです。
服を買い、食べ物を手に入れ、住む場所を整える。この三つに関する会話ができれば、生活は回り始めます。日常会話の入口をここに定めると、学ぶべき範囲が一気に具体的になります。そして三つの中でも、毎日必ず発生するのが「食」、つまり買い物です。
スーパーが練習場所として優れている三つの理由
第一に、語彙の範囲が狭いことです。野菜、肉、乳製品、価格、量、支払い。この程度の分野に収まるため、覚えるべき単語の総量が見通せます。第二に、やりとりの流れが固定されていることです。レジで聞かれる内容はほぼ決まっていて、返事のパターンをいくつか持っていれば対応できます。
第三に、結果がその場で分かることです。欲しかったチーズが手に入れば成功、言葉に詰まって別のものを買って帰ったなら次回への課題になります。教科書を眺めているだけでは得られない、はっきりした手応えがあります。
言葉の前に「仕組み」を知る必要がある
もう一つ大切なのが、日本と海外ではスーパーの仕組みそのものが違うという点です。英単語をいくら知っていても、「どういう手順で買うのか」を知らなければ会話は始まりません。野菜を自分で量ってシールを貼る、チーズは対面で注文する、レジ袋は有料で袋詰めは自分でする。この前提を知っているかどうかで、必要な言葉が変わってきます。
滞在する国の常識を知って行動することが、そのまま会話の準備になります。では、実際の売り場ではどんなやりとりが交わされるのでしょうか。まずは一連の流れを、短い会話例で追ってみます。
スーパーでの一日を会話でたどる
- 買い物の一連の流れには、野菜の量り売り、デリでの注文、量の指定、店員のおすすめへの返事という要素が凝縮されている。
- weigh、I can’t believe it、Bear up、Good job、I made it など、生活の中で頻出する表現をまとめて確認できる。
- 語順が崩れても意味は通じるが、決まった型を使えばより短く正確に伝わる。
まずは買い物の全体像を一つの流れとしてつかんでおきましょう。細かいフレーズは後の章で分解しますが、先に完成形を見ておくと、それぞれの表現がどこで登場するのかが分かりやすくなります。
以下は、留学生がスーパーで買い物をする場面を想定した会話例です。役割は「学習者」と「店員」としています。
- フレーズ
- 学習者:I need bread, ham, cheese and some fresh vegetables for tomorrow’s lunch.
- 日本語訳
- 明日のランチ用に、パン、ハム、チーズと新鮮な野菜が必要だわ。
- 使う場面
- 買うものを頭の中で整理するとき。独り言としても、同行者への確認としても使えます。
- 発音・ニュアンス
- need は「ニード」と長めに。some fresh vegetables の some は弱く「サム」に近く発音されます。買い物リストを声に出して練習すると、単語がまとめて身につきます。
- フレーズ
- 学習者:Wow, I have to weigh each vegetable before I buy it! It seems to take time.
- 日本語訳
- うわぁ、野菜は買う前に一つずつ量らなくちゃいけないのね。時間がかかりそう。
- 使う場面
- 売り場で仕組みに気づいたとき。have to は「〜しなければならない」という外的なルールを表します。
- 注意点
- weigh の発音は「ウェイ」で、gh は読みません。weight(重さ)も同じく「ウェイト」です。綴りにつられて「ウェイグ」と読まないよう気をつけましょう。
- フレーズ
- 学習者:Oh, I can’t believe it. I need to ask the staff to weigh the bread, ham and cheese for me! Bear up!
- 日本語訳
- えぇ、信じられない。パンもハムもチーズも、店員さんに量ってもらわないと買えないの。頑張れ、私。
- 使う場面
- 予想外のことが起きたときの驚き(I can’t believe it.)と、自分を励ます一言(Bear up!)。どちらも独り言として自然です。
- 発音・ニュアンス
- Bear up! は「気を落とさないで、踏ん張って」。bear には「耐える」の意味があり、へこたれずに持ちこたえるニュアンスを含みます。落ち込んでいる相手への声かけにも使えます。
- フレーズ
- 学習者:Hello, may I have some cheese?
店員:Which one would you like?
学習者:I’d like a cheese that isn’t too strong.
店員:How about this one? It’s good for sandwiches.
学習者:Okay, then could I have 200 grams of that cheese, please?
店員:Here you are.
学習者:Thank you. - 日本語訳
- 学習者:こんにちは、チーズをもらえますか。/店員:どれになさいますか。/学習者:匂いや味が強すぎないチーズがいいのですが。/店員:こちらはいかがですか。サンドイッチによく合いますよ。/学習者:それなら、それを200グラムください。/店員:はい、どうぞ。/学習者:ありがとう。
- 使う場面
- デリカウンターでチーズやハムを注文する場面。声をかける、希望を伝える、おすすめを受け入れる、量を指定する、という四段階で構成されています。
- 発音・ニュアンス
- 200 grams は「トゥー・ハンドレッド・グラムズ」。grams の s を落とさないよう意識します。that cheese の that は指をさしながら言うと確実に伝わります。
買い物を終えたあとの一言も覚えておくと気分が変わります。Good job.(よくやった)は相手をほめるときにも、独り言として自分をねぎらうときにも使えます。I made it!(やった、できた)は、間に合った、たどり着いた、成し遂げた、と幅広く使える表現で、電車にぎりぎり乗れたときにも口から出ます。
よくある語順の崩れと、その直し方
初心者がやりがちなのが、日本語の語順のまま単語を並べてしまうことです。たとえば「匂いの強くないチーズがほしい」を I want not so strong smell cheese. と言ってしまうケース。気持ちは伝わりますが、形容詞の並べ方が崩れていて聞き手に負担がかかります。
形容詞を無理につなげるより、短く言い切るほうが確実に伝わります。I’d like a mild cheese.(マイルドなチーズがいいです)、または Something not too strong, please.(強すぎないものをお願いします)で十分です。チーズの風味を語るときは strong(強い)と mild(穏やか)が対になる形容詞になります。
ここまでで全体像がつかめたはずです。ここからは、場面ごとに必要なフレーズを一つずつ分解していきます。まずは、多くの日本人が最初につまずく量り売りからです。
量り売りの仕組みと、売り場で使うフレーズ
- 野菜や果物は自分で袋に取り、売り場のはかりに乗せて値札シールを出す方式が主流である。
- per kilo、per 100 grams といった単位の言い方を押さえれば、値段の確認ができる。
- 量の微調整は A little more / Just a bit less の二つで足りる。
海外のスーパーで最初に覚えるべきなのは、値段が「重さあたり」で表示されるという前提です。これを知らないと、棚の数字を見ても何のことか分かりません。
日本のスーパーでは、肉や魚以外はあらかじめ袋詰めされているか、「1個いくら」で売られています。トマトは4個入りパック、きゅうりは3本袋詰め、といった形です。ところがイギリスをはじめとするヨーロッパでは「100グラムいくら」「1キロいくら」の量り売りが主流で、品目によっては店員に頼んで切り分けてもらう必要があります。

セルフ計量の手順を四段階で覚える
流れはこうです。まず、野菜や果物は備え付けの紙袋やビニール袋に自分で好きな量を取ります。次に、売り場に設置されたはかりに袋ごと乗せます。三つ目に、品目のボタンを押すか番号を入力します。すると値段の書かれたシールが出てくるので、それを袋に貼ってレジへ持って行きます。
はかりが置かれていない店では、レジで係の人が量ってくれます。どちらの方式かは店によって違うので、周りの買い物客の動きを一度観察するのが確実です。分からなければ聞いてしまうのが一番早い方法です。
仕組みを確かめるフレーズ
- フレーズ
- Do I need to weigh this myself?
- 日本語訳
- これは自分で量る必要がありますか。
- 使う場面
- 売り場にはかりが見当たらないとき、あるいは自分で量るべきか迷ったとき。店員に商品を見せながら言えば確実です。
- 注意点
- myself を省くと「量る必要がありますか」という一般的な質問になり、意図がぼやけます。「自分で」を強調したいときは myself を落とさないようにします。
- 発音・ニュアンス
- Do I は「ドゥアイ」とつながります。myself の self を軽く上げて終えると、質問らしい響きになります。
- フレーズ
- How much is it per kilo?
- 日本語訳
- 1キロいくらですか。
- 使う場面
- 値札が見当たらないときや、表示単位が読み取れないとき。100グラム単価を知りたければ per 100 grams に置き換えます。
- 発音・ニュアンス
- per は弱く「パ」に近く発音され、per kilo は「パキーロウ」のように一語で聞こえます。この塊で覚えておくと聞き取りやすくなります。
売り場で仕組みや値段を確かめる言い方は、次の五つを押さえておけば十分です。
- Is this sold by weight?/これは量り売りですか。
- How much is it per kilo?/1キロいくらですか。
- How much is it per 100 grams?/100グラムいくらですか。
- Do I need to weigh this myself?/これは自分で量る必要がありますか。
- Where can I weigh these?/これはどこで量れますか。
量を伝える・微調整する
量を伝えるときは、数字と単位をはっきり言えば十分です。凝った言い回しは必要ありません。
- Could I have 200 grams, please?/200グラムください。
- Half a kilo of tomatoes, please./トマトを500グラムお願いします。
- Just a bit less, please./もう少し少なくしてください。
- A little more, please./もう少し多めでお願いします。
- That’s perfect, thank you./ちょうどいいです、ありがとう。
店員が「これくらいでいいですか」と量を見せてくることがあります。Is that okay? や A bit more? と聞かれたら、That’s fine. または A bit more, please. と返せばやりとりが成立します。この二択さえ持っていれば、量の調整で困ることはほとんどありません。
単位の感覚をつかんでおく
イギリスは公式にはメートル法を採用しており、スーパーの表示はグラムとキロが基本です。日本と同じ感覚で読めるので安心してください。一方で生活の中にはヤード・ポンド法が残っている場面もあります。
アメリカやアメリカ系の店では pound(ポンド、約450グラム)と ounce(オンス、約28グラム)が使われます。half a pound(約230グラム)、a quarter of a pound(約113グラム)といった言い方に慣れておくと、渡米したときにも困りません。
数え方の単位も覚えておくと便利です。パンは a loaf of bread(1斤)、卵は a dozen eggs(12個)と数えます。牛乳は a pint of milk(1パイント、約568ミリリットル)という言い方をイギリスでよく見かけます。
なお、この量り売りの仕組みはイギリスに限りません。フランス、イタリア、スペイン、ドイツなどヨーロッパのスーパーや市場に共通する売り方で、一度覚えてしまえばどの国でも応用できます。では次に、対面で注文が必要なデリカウンターを見ていきましょう。
デリカウンターでの注文を組み立てる
- 注文は「声かけ→品物の指定→量の指定→切り方の希望」の四段階で組み立てると迷わない。
- Could I have … , please? が最も自然で汎用性の高い依頼の型である。
- 名前が分からない商品は That one, please. と指さすだけで通じる。
デリカウンターは、多くの学習者が最も緊張する場所です。しかし注文の順番を決めておくだけで、驚くほど気が楽になります。
チーズ、ハム、オリーブ、サラダ、惣菜などはデリカウンターで扱われます。ガラスケースの向こうに店員がいて、注文を受けてから量り、包んでくれる方式です。日本でチーズやハムといえば数種類ですが、ヨーロッパのスーパーでは専門店が開けそうなほどの種類が並び、その中から選んで買うことになります。

第一段階:声のかけ方
まず声をかけます。Hello, could I have some cheese, please? で始めれば十分丁寧です。May I have … も使えますが、日常の買い物では Could I have … が最も自然に響きます。
Give me some cheese. は命令に聞こえるため避けてください。文法的には正しくても、店員には突き放したような印象を与えます。同じく I want cheese. も子どもっぽく、要求の強い響きになります。Could I have … , please? か I’d like … , please. のどちらかを使う習慣をつけておくと安全です。
第二段階:品物を指定する
商品名が分からないことは珍しくありません。そんなときは指さしながら伝えれば済みます。That one, please.(それをください)、The one on the left, please.(左のをください)、The one at the back, please.(奥のをください)といった言い方が使えます。
場所を表す言葉を組み合わせると精度が上がります。on the left(左の)、on the right(右の)、in the middle(真ん中の)、next to that one(その隣の)。この四つで、ガラスケースの中のほとんどの位置を指定できます。
第三段階と第四段階:量と切り方
- フレーズ
- Could I have the ham sliced thinly?
- 日本語訳
- ハムを薄く切ってもらえますか。
- 使う場面
- サンドイッチ用に薄切りが欲しいとき。逆に厚めが欲しければ sliced thickly、塊のままなら in one piece と伝えます。
- 注意点
- 切り方の指定は、量を伝えたあとに続けるのが自然な順番です。先に切り方だけ言うと、何をどれだけ切るのかが伝わらず聞き返されます。
- 発音・ニュアンス
- thinly の th は舌先を軽く歯に当てて息を出す音です。難しければ Not too thick, please. と言い換えても同じ結果が得られます。
切り方の希望は、次の言い方で伝えられます。
- Could I have the ham sliced thinly?/ハムを薄く切ってもらえますか。
- Not too thick, please./厚すぎないようにしてください。
- Could you cut it into pieces?/切り分けてもらえますか。
- Could you slice this loaf for me?/このパンをスライスしてもらえますか。
- I’d like it in one piece, please./塊のままでお願いします。
店員の知識を借りる
味やタイプで迷ったら、遠慮なく相談しましょう。デリの店員は商品に詳しく、聞かれることを歓迎する人がほとんどです。
- Which one would you recommend?/どれがおすすめですか。
- What’s the difference between these two?/この二つの違いは何ですか。
- Which cheese goes well with sandwiches?/サンドイッチに合うチーズはどれですか。
- Could I try a little?/少し味見できますか。
- Is it strong or mild?/味は強めですか、穏やかですか。
試食をすすめてくれることも珍しくありません。Would you like to try it? と聞かれたら Yes, please. と答え、味を確かめてから決められます。気に入らなければ I’ll think about it, thanks.(少し考えます)と言えば角が立ちません。
デリでの注文ができるようになったら、次は店内で目的の商品を見つける段階です。海外のスーパーは日本より広く、探し回るより聞いたほうが早い場面が多くあります。
商品の場所を尋ねる・中身を確認する
- aisle(通路)は「アイル」と読み、s は発音しない。番号で案内されることが多い。
- frozen、chilled、tinned などの売り場用語を知ると、店員の返事が聞き取りやすくなる。
- アレルギーや期限の確認は当然の質問であり、遠慮する必要はない。
広い店内で商品を探すとき、最も効率がいいのは店員に一言尋ねることです。歩き回る時間を数分節約できるうえ、会話の練習にもなります。
場所を尋ねる基本の型
- Excuse me, where can I find the milk?/すみません、牛乳はどこにありますか。
- Which aisle is the bread in?/パンは何番通路ですか。
- I’m looking for soy sauce./醤油を探しています。
- Do you sell tofu?/豆腐は売っていますか。
- Where is the world food section?/海外食材のコーナーはどこですか。
- フレーズ
- Excuse me, which aisle is the soy sauce in?
- 日本語訳
- すみません、醤油は何番通路にありますか。
- 使う場面
- 通路に番号が振られている大型店で。番号で答えが返ってくるので、聞き取りやすいのが利点です。
- 注意点
- aisle の発音は「アイル」で、s は読みません。「エイズル」と読むと通じにくくなります。island(島)と同じ音の作りだと覚えると忘れません。
- 発音・ニュアンス
- Excuse me を先に置くと、相手が振り向く時間ができて質問が聞き取ってもらいやすくなります。いきなり本題に入らないのがコツです。
返ってくる答えを聞き取る
尋ねるだけでなく、答えを理解できることが大切です。よくある返事は次のような形です。It’s in aisle five.(5番通路です)、It’s on the top shelf.(一番上の棚です)、It’s next to the frozen section.(冷凍コーナーの隣です)、Just around the corner.(すぐそこの角を曲がったところです)。
売り場を表す言葉を知っておくと、聞き取りが一気に楽になります。frozen(冷凍)、chilled または refrigerated(冷蔵)、tinned(缶詰、イギリス)、canned(缶詰、アメリカ)、bakery(パン売り場)、produce(青果売り場)、dairy(乳製品)、household(日用品)。
アジア系の食材を探すなら、イギリスでは world food や international food と表示された棚を目指すのが早道です。醤油、米、麺類、豆腐などがまとめて置かれていることが多くあります。
商品の中身や期限を確かめる
パッケージの表示が読み取れないとき、あるいはアレルギーや宗教上の制限がある場合は、はっきり尋ねましょう。
- When does this expire?/これはいつまでもちますか。
- What’s the use-by date?/消費期限はいつですか。
- Does this contain nuts?/ナッツは入っていますか。
- Is this gluten-free?/グルテンフリーですか。
- Is this suitable for vegetarians?/ベジタリアン向けですか。
- Is this on offer?/これはセール中ですか。
食物アレルギーや宗教上の制限について尋ねるのは、まったく失礼にあたりません。自分の健康と信条を守る当然の行為として受け取られます。遠慮して曖昧なまま買うほうが、結果的に大きなトラブルにつながります。命に関わる重いアレルギーがある場合は、I’m allergic to nuts.(ナッツアレルギーがあります)と先に伝えると、店員も真剣に確認してくれます。
期限表示と値引き表示の読み方
イギリスの食品には use-by date(消費期限、これを過ぎたら食べないほうがよい日付)と best before date(賞味期限、おいしく食べられる目安)の二種類があります。この違いを知っておくと、買うか迷ったときの判断がしやすくなります。
値引きの表示も定番の形があります。「2 for £3」は「2個で3ポンド」、「Buy one get one free」は「1個買うともう1個無料」、「Reduced to clear」は「見切り品」という意味です。イギリスでは「セール中」を on offer と言うことが多く、アメリカ系の店では on sale が一般的です。
欲しいものをカゴに入れたら、いよいよ会計です。ここが最も緊張する場面ですが、聞かれる内容は決まっています。
レジでのやりとりを型で覚える
- レジで聞かれる質問は六種類ほどに絞られ、返事のパターンを持っておけば対応できる。
- イギリスではレジ袋が有料で、袋詰めは自分でおこなうのが通常である。
- Have a good day! への返しは Thanks, you too! で十分。
会計の流れは日本と大きく違いません。違うのは、店員から話しかけられる頻度です。聞かれる内容が決まっているので、返事を先に用意しておけば落ち着いて対応できます。
まず、順番待ちの列は queue です。Is this the queue for the till?(これはレジの列ですか)と確認できます。till はイギリスでのレジのことで、アメリカでは register や checkout と呼ばれます。
レジで聞かれる六つの質問と返事
以下が定番のやりとりです。声に出して繰り返しておくと、実際の場面で反応できるようになります。
- Hi, how are you? → I’m good, thanks. How are you?
- Did you find everything okay? → Yes, all good. Thanks. / Actually, I couldn’t find the rice.
- Do you have a loyalty card? → No, I don’t have one. / Yes, here it is.
- Would you like a bag? → Yes, please. How much is it? / No thanks, I’ve got my own.
- Are you paying by card or cash? → Card, please.
- Would you like your receipt? → Yes, please. / No, thank you.
- フレーズ
- Did you find everything okay?
- 日本語訳
- 欲しいものは全部見つかりましたか。
- 使う場面
- 店員がスキャンを始めるときの決まり文句。挨拶に近い性質の質問なので、Yes, all good. Thanks. と短く返せば十分です。
- 注意点
- 本当に見つからなかったものがある場合は Actually, I couldn’t find the rice. と伝えると、場所を教えてくれることがあります。ただし列が長いときは会計を優先されることもあります。
- 発音・ニュアンス
- 早口で「ディジュファインエヴリスィンオゥケイ」のように一息で言われます。文字通りに聞き取ろうとせず、リズムの塊として覚えておくと反応しやすくなります。
レジ袋と袋詰めのルール
イギリスではレジ袋が有料で、丈夫な「bag for life」を繰り返し使うのが一般的です。エコバッグを持参したら I brought my own bag. と伝えれば話が早く進みます。
袋詰めは自分でおこなうのが普通です。店員がスキャンする速さに合わせて、自分でどんどん詰めていくことになります。急かされているように感じるかもしれませんが、それが通常の光景です。焦らずに済ませたいときは Just a moment, please. と一言添えれば、待ってもらえます。
支払いの言い方
支払いはタッチ決済が広く普及しています。Do you take contactless?(タッチ決済は使えますか)、Do you accept Apple Pay? と確かめられます。カードを機械にどうすればいいか分からないときは Tap or insert?(タッチですか、差し込みですか)と聞けば教えてくれます。
現金で払う場合は Cash, please.、細かいお金がないときは Sorry, I only have a twenty.(20ポンド札しかありません)と伝えます。カードが読み取れないときは It’s not working. Shall I try again?(反応しません。もう一度試しましょうか)と言えば場が動きます。
会計が終わると Have a good day! や Have a nice one! と声がかかります。返しは Thanks, you too! で十分です。ここで一言返せるかどうかで、買い物の気分がずいぶん変わります。
ところが最近は、店員のいるレジより機械のほうが多い店も増えています。次はセルフレジへの備えを見ていきます。
セルフレジで焦らないための備え
- 画面に出る文言は数種類しかないため、先に読み方を知っておけば落ち着いて操作できる。
- エラーが出るのは珍しいことではなく、係員を呼ぶのが正しい対処である。
- loose は「ばら売りの」を意味し、量り売り売り場で頻繁に登場する。
大型店ではセルフレジが主流になりつつあります。画面表示は英語なので、出てくる文言を先に知っておくと安心して臨めます。
画面に表示される定番の文言
- Scan your items./商品をスキャンしてください。
- Place the item in the bagging area./商品を袋詰めエリアに置いてください。
- Unexpected item in the bagging area./袋詰めエリアに想定外の品物があります。
- Please wait for assistance./係員をお待ちください。
- Select payment method./支払い方法を選んでください。
- Do you have a loyalty card?/ポイントカードはお持ちですか。
- Please remove your card./カードをお取りください。
最も戸惑いやすいのが Unexpected item in the bagging area. です。これは「置いた品物の重さが記録と合わない」という警告で、持参したエコバッグを先に置いてしまった場合などによく出ます。エラーが出たら、慌てずに係員を待つのが正解です。
助けを求めるフレーズ
- フレーズ
- I need help with the self-checkout.
- 日本語訳
- セルフレジで手伝ってほしいのですが。
- 使う場面
- エラーが出て操作が進まないとき。セルフレジ付近には必ず係員が一人立っているので、目を合わせて手を上げれば来てくれます。
- 注意点
- エラーを自分で解決しようとして画面を連打すると、かえって状況が複雑になります。呼ぶことは迷惑ではなく、係員はそのために配置されています。
- 発音・ニュアンス
- self-checkout は「セルフチェッカウト」と後半にアクセントを置きます。言いにくければ this machine に置き換えても通じます。
セルフレジで使える助けの求め方を挙げておきます。
- Excuse me, the machine isn’t working./すみません、機械が動きません。
- I need help with the self-checkout./セルフレジで手伝ってほしいのですが。
- How do I scan loose vegetables?/ばら売りの野菜はどうスキャンしますか。
- It says “unexpected item”. What should I do?/「想定外の品物」と出ています。どうすればいいですか。
- The barcode won’t scan./バーコードが読み取れません。
loose という語は「ばら売りの」という意味で、量り売りの売り場で頻繁に見かけます。loose apples(ばら売りのりんご)、loose carrots(ばら売りのにんじん)といった表示です。パック売りは pre-packed と表示されます。
なお、酒類など年齢確認が必要な商品を通すと、必ず係員の承認が入ります。これは誰にでも起きることなので、身分証を用意して待つだけで問題ありません。
ここまでは順調に進む前提の話でした。しかし実際の買い物では、値段が違う、売り切れている、といった想定外も起こります。
困ったときに使える言い方
- 値段の食い違いは海外でも起こるため、確認を頼む言い方を持っておくと損をしない。
- 返品はレシートとともに I’d like to return this. で切り出せる。
- 最も役立つのは聞き返す表現。曖昧にうなずくより早く目的を果たせる。
トラブルの場面こそ、言えるかどうかで結果が変わる瞬間です。難しい言い回しは不要で、短く事実を伝えれば対応してもらえます。
値段が違うと感じたとき
表示価格とレジの価格が食い違うことは、どの国でも起こります。次のように伝えれば調べてくれます。
- I think the price is wrong./値段が違うと思うのですが。
- The sign said it was on offer./棚にはセールと書いてありました。
- Could you check the price, please?/値段を確認してもらえますか。
- It was £2 on the shelf./棚では2ポンドでした。
品切れ・在庫を尋ねるとき
- Have you run out of milk?/牛乳は売り切れですか。
- Do you have any more in the back?/在庫は奥にありますか。
- When will you restock it?/いつ入荷しますか。
- Is there another store nearby that might have it?/近くに置いていそうな店はありますか。
返品したいとき
- フレーズ
- I bought this yesterday and it’s off. I’d like to return it. Here’s the receipt.
- 日本語訳
- 昨日これを買ったのですが傷んでいました。返品したいのですが。レシートです。
- 使う場面
- サービスカウンター(customer service desk)で。理由、要望、レシートの順に出すと話が早く済みます。
- 注意点
- food が off というのは「傷んでいる」という言い方で、牛乳やパンについてよく使われます。off を「休み」の意味と混同しないよう、この用法をセットで覚えておきます。
- 発音・ニュアンス
- Here’s the receipt. の receipt は「リシート」で、p は読みません。綴りに引きずられないよう注意します。
値札が見つからないときは The price tag is missing. How much is this? と聞けば済みます。カートが必要なときは Where can I get a trolley?(カートはどこにありますか)です。
最強の武器は「聞き返す」表現
何より役に立つのが、聞き返す言い方です。これを持っているだけで、会話の安心感がまるで違います。
- Sorry, could you say that again?/もう一度お願いします。
- Could you speak a little more slowly?/もう少しゆっくり話してもらえますか。
- Sorry, I didn’t catch that./聞き取れませんでした。
- Do you mean … ?/〜という意味ですか。
- Could you write it down?/書いてもらえますか。
分からないまま曖昧にうなずくのは避けたい対応です。ポイントカードの有無を聞かれたのに Yes と答えてしまい、探すふりをして気まずくなる、といった状況が起こります。店員は外国語として英語を話す人に慣れています。聞き返したほうがずっと早く目的を果たせます。
ところで、同じ英語圏でも国によって店の中の言葉はかなり違います。次はその違いを整理しておきましょう。
イギリス英語とアメリカ英語で変わる買い物用語
- カート、レジ、行列、レジ袋といった基本語がイギリスとアメリカで異なる。
- 野菜の名前(なす、ズッキーニ、パクチー)も呼び方が変わる。
- chips と crisps の違いは、注文の失敗に直結するため優先して覚えたい。
同じ英語でも、店の中で使う言葉はかなり違います。対応関係を押さえておくだけで、現地での戸惑いが大きく減ります。
| 日本語 | イギリス | アメリカ |
|---|---|---|
| ショッピングカート | trolley | shopping cart |
| レジ | till / checkout | register / checkout |
| 行列 | queue | line |
| レジ袋 | carrier bag | grocery bag |
| 缶詰 | tinned food | canned food |
| なす | aubergine | eggplant |
| ズッキーニ | courgette | zucchini |
| パクチー | coriander | cilantro |
| ポテトチップス | crisps | chips |
| フライドポテト | chips | fries |
| クッキー | biscuit | cookie |
| 持ち帰り | takeaway | takeout |
イギリスで chips を注文すると、揚げたじゃがいものフライが出てきます。袋菓子のほうが欲しければ crisps です。この一組を取り違えると、思っていたものと違う品が手元に届きます。優先して覚えておきたい対応関係です。
買い物用語をもう少し
表に入りきらなかった語も挙げておきます。イギリスでは basket(買い物カゴ)、trolley(カート)、self-checkout(セルフレジ)、customer service desk(サービスカウンター)、reduced(値引き品)、own brand(プライベートブランド)といった言葉をよく見かけます。
食品では、rocket(ルッコラ、アメリカでは arugula)、spring onion(万能ねぎ、アメリカでは green onion)、minced meat(ひき肉、アメリカでは ground meat)、prawn(えび、アメリカでは shrimp を使うことが多い)といった違いもあります。
語彙の違いを押さえたら、次は言い方の「柔らかさ」です。同じ内容でも、伝え方一つで印象が変わります。
丁寧さのさじ加減を身につける
- 依頼は Could I have … , please? の型を基本に据えると失敗が少ない。
- Excuse me で始め、Thanks で締める枠組みを持つと会話が安定する。
- cheers はイギリスの日常で「ありがとう」として広く使われる。
イギリスの店では please と thank you が驚くほど頻繁に飛び交います。頼み事の型を一つ持っておくと、自然な距離感で会話ができます。
依頼表現の強さの順番
同じ「チーズがほしい」でも、言い方によって響きが変わります。強い順に並べると次のようになります。
- Give me some cheese./命令に聞こえるため、店では避けたい言い方。
- I want cheese./意味は通じるが子どもっぽく、要求の強い響き。
- Can I get some cheese?/アメリカでよく聞く言い方。イギリスではやや直接的に聞こえることがある。
- I’d like some cheese, please./丁寧で自然。どの場面でも使える。
- Could I have some cheese, please?/最も無難で汎用性が高い。
迷ったら下の二つを使えば間違いありません。please を文末に添えるだけで、印象は大きく変わります。
会話を囲む枠を作る
店員に声をかけるときは Excuse me, から始めます。相手の注意を引く合図になり、こちらの言葉を聞き取ってもらいやすくなります。用件が済んだら Thanks a lot. や Cheers. で締めます。
cheers はイギリスの日常で「ありがとう」の代わりに広く使われる一言です。乾杯の場面だけの言葉ではありません。これが自然に出るようになると、現地の空気になじんできた実感が持てます。
ただし、cheers はくだけた響きを持つため、フォーマルな場面や年配の方に対しては Thank you very much. のほうが無難です。相手や場面を見ながら使い分けていきましょう。
謝りすぎなくてよい場面
日本語の感覚で Sorry を連発してしまう人は少なくありません。イギリス人も確かに sorry をよく使いますが、質問するとき、聞き返すとき、値段を確認するときは謝る必要がありません。Excuse me や Sorry, could you … ? の形で軽く添える程度で十分です。
フレーズが揃ったところで、これをどう自分のものにしていくか。最後に、実際に使えるようになるための練習方法を整理します。
買い物英語を身につける練習の進め方
- 一度に覚えるのは二つか三つに絞り、買い物一回につき一つ成功させることを目標にする。
- 店員役と客役を自分で交互に演じる音読練習が、実際の場面での反応速度を上げる。
- うまく言えたら自分をねぎらう。小さな成功の記憶が次の一歩になる。
覚えたいフレーズを一度に増やすと、いざその場に立ったとき何も出てきません。現実的なのは、今日使う表現を二つか三つだけ決めておくやり方です。

一回の買い物に一つの課題
今日は野菜の量り方を尋ねる、次はデリでスライスの厚さを頼む、その次はレジで店員の一言に返す。こうして課題を一つずつ設定していきます。一回の買い物で一つ成功すれば、それは確実に自分の言葉になります。
週に五回買い物をするなら、一か月で二十個の表現を実戦で試したことになります。机の上で二十個暗記するのとは、定着の深さがまったく違います。
自宅でできる一人二役の音読
家でできる練習として効果的なのが、レジ係の役と客の役を自分で交互に言ってみる方法です。Did you find everything okay? から Have a good day! までの流れを声に出して繰り返すと、実際の場面で耳が反応するようになります。
ポイントは、店員側のセリフも自分で言うことです。相手の言葉を口に出しておくと、聞こえたときに認識できる速度が上がります。聞き取りの練習は、聞くだけでなく言うことでも進みます。
四週間の練習メニュー例
段階を追って進めたい方向けに、一つの組み立て方を示します。もちろん自分のペースに合わせて調整してください。
- 一週目は、場所を尋ねる表現に絞ります。Excuse me, where can I find … ? を毎回一度は口に出すことを目標にします。
- 二週目は、量り売りの売り場です。Do I need to weigh this myself? と How much is it per kilo? を使ってみます。
- 三週目は、デリカウンターに挑戦します。Could I have 200 grams of that, please? と Which one would you recommend? の二つを準備します。
- 四週目は、レジでの受け答えです。六つの定番質問への返事を、詰まらずに言えるところまで持っていきます。
海外にまだ行っていない方は、日本国内でも練習できます。輸入食材店やコストコのような大型店で、頭の中で英語のやりとりを再現してみる。オンラインのレッスンを使えるなら、店員役を頼んで場面を再現してもらうのも有効な方法です。
自分をねぎらうことも練習のうち
そして、うまく言えたら自分をほめること。Good job. I made it! は、語学を続けるうえで案外重要な一言です。小さな成功の記憶が、次に店員へ声をかける勇気になります。
逆に、うまくいかなかった日があっても気にする必要はありません。通じなかった経験は、次に何を言い換えればいいかという具体的な情報を残してくれます。失敗の数だけ、使える言い方の引き出しが増えていきます。
一人での練習に限界を感じたら、講師を相手に場面を再現してみるのも一つの方法です。実際に声を出して反応をもらう時間が、実践での落ち着きにつながります。
買い物という日常会話から始める
- 日常会話とは、毎日繰り返される生活の中の言葉そのものである。
- 仕組みが違えば必要な言葉も変わるため、国の常識を知ることが会話の準備になる。
- スーパーで通じた経験は、カフェや薬局など他の場面にも応用できる。
普段の何気ない会話は、いざ説明しようとすると輪郭がぼやけます。特別な用件のないやりとり、毎日繰り返される言葉。それが日常会話の正体です。
だからこそ、教科書の会話文を追うより、実際に自分が毎日おこなう行動から言葉を集めたほうが身につきます。買い物は、その最も分かりやすい入口です。
イギリスをはじめとする海外のスーパーでは、量り売りが基本で、店員に頼んで買う品目が多く、並ぶチーズやハムの種類は日本と比べものになりません。仕組みが違えば必要な言葉も変わり、その国の常識を知って動くことがそのまま会話の準備になります。
トマトを量ってシールを貼り、デリで200グラムを頼み、レジで Thanks, you too! と返す。この一連ができるようになったとき、生活は確かに自分の手で回り始めます。
同じ考え方は、カフェ、薬局、住まい探しといった他の場面にも応用できます。どれも決まった型があり、その型を覚えれば怖さは薄れていきます。まずはスーパーから、一つずつ増やしていきましょう。
それではまた、See you!
よくある質問
- 渡航前に優先して覚えるべきフレーズや、聞き取れないときの対処をまとめている。
- イギリスとアメリカで迷いやすい語の扱い方も確認できる。
最後に、学習者からよく寄せられる疑問に答えておきます。出発前の不安をここで解消しておきましょう。
渡航前に最低限覚えるべきフレーズはどれですか。
五つに絞るなら、Excuse me, where can I find …?(場所を尋ねる)、Could I have … , please?(依頼する)、How much is it?(値段を聞く)、Sorry, could you say that again?(聞き返す)、No thanks, I’ve got my own.(レジ袋を断る)です。この五つで買い物の大半の場面に対応できます。まずはこれらを口に馴染ませてから、量り売りや切り方の指定など細かい表現に広げていくとよいでしょう。
店員の英語が早すぎて聞き取れないときはどうすればいいですか。
Sorry, I didn’t catch that. または Could you speak a little more slowly? と伝えてください。店員は外国語として英語を話す客に慣れているため、言い直してくれます。分からないままうなずくと、ポイントカードやレジ袋の有無で行き違いが起きやすくなります。聞き返すことは失礼ではなく、むしろやりとりを早く終わらせる方法です。
イギリス英語とアメリカ英語、どちらで覚えればいいですか。
滞在する国の言い方を優先しつつ、対応表で違いを知っておく形が現実的です。till と register、queue と line のようにどちらを使っても通じる語がほとんどですが、chips と crisps のように意味が入れ替わる組は注意が必要です。イギリスで chips を頼むと揚げたじゃがいものフライが出てくるため、袋菓子が欲しい場合は crisps と言い分けてください。
セルフレジでエラーが出たら、どう対応すればいいですか。
画面の指示を待ち、係員に I need help with the self-checkout. と伝えてください。セルフレジの近くには必ず担当の店員が立っており、手を上げれば来てくれます。Unexpected item in the bagging area. は袋詰めエリアの重さが合わないという警告で、持参したエコバッグを先に置いた場合などによく起こります。自分で画面を連打すると状況が複雑になるため、係員を呼ぶのが確実です。
量り売りの野菜は、どのくらいの量を頼めばいいですか。
目安として、トマトなら半キロ(Half a kilo, please.)、チーズやハムなら200グラム(200 grams, please.)から始めると使い切りやすい量になります。店員が量を見せて Is that okay? と確認してくれることも多いので、That’s fine. または A bit more, please. で調整できます。多すぎたと感じたら Just a bit less, please. と伝えれば減らしてもらえます。
レジ袋はどうすればいいですか。
イギリスではレジ袋が有料で、bag for life と呼ばれる丈夫な袋を繰り返し使うのが一般的です。Would you like a bag? と聞かれたら、必要なら Yes, please. How much is it?、持参しているなら No thanks, I’ve got my own. と答えます。袋詰めは自分でおこなうのが通常なので、スキャンの速さに合わせて詰めていくことになります。
アレルギーがある場合、どう尋ねればいいですか。
I’m allergic to nuts.(ナッツアレルギーがあります)と先に伝えたうえで、Does this contain nuts?(これにナッツは入っていますか)と確認します。デリカウンターの商品は表示がないことも多いため、口頭で尋ねる価値があります。この種の質問は失礼にあたらず、店員も真剣に確認してくれます。重いアレルギーがある場合は、英語で症状と成分名を書いたメモを持ち歩くとより安心です。

