海外でバスに乗ろうとすると、「このバスで合っている?」「現金しか使えなかったらどうしよう」「降りる場所を聞き逃しそう」と不安になりやすいものです。電車と違って、バスは乗り場、支払い方、乗車するドア、降車の合図が地域ごとに異なるため、慣れない旅行者が戸惑うのは自然なことです。

ただし、車内で長い英文を作る必要はありません。「行き先」「運賃」「支払い」「降りる場所」の四つを短い質問で確認できれば、多くの場面に対応できます。特に、Does this bus go to …?Could you let me know …? は、目的地だけを入れ替えて使える便利な型です。

この記事では、バス停を探す段階から、運転手への質問、運賃の支払い、乗り換え、降車、長距離バスまでを実際の移動順に整理しています。例文には使う場面、注意点、発音やニュアンスも添えているため、読むだけでなく、そのまま音読練習にも使えます。

短い表現を会話として練習したい場合は、英語教室で、目的地や運賃を自分の旅行予定に置き換えて練習する方法もあります。まずは、現地で最優先になる四つの質問から確認しましょう。

目次 [ close ]
  1. 最初に覚えるバス英会話は四つで十分
  2. take・get on・get off・catchの違い
    1. 交通手段として利用するtake the bus
    2. 車内へ乗り込むget on
    3. バスから降りるget off
    4. 間に合うcatchと乗り遅れるmiss
  3. バス停を探して正しい路線を確認する英語
    1. 最寄りのバス停を尋ねる
    2. bus stop・bus station・bus terminalの違い
    3. 到着したバスが正しいか確認する
    4. 直通・経由・乗り換えを確認する
  4. 運賃・カード・現金を確認するバス英会話
    1. 運賃と割引を尋ねる
    2. 決済方法とタッチ位置を尋ねる
    3. 大きなお札しかないとき
    4. 運賃とお釣りの会話例
    5. changeの複数の意味を区別する
  5. 車内で降りる場所と所要時間を確認する英語
    1. 所要時間と停留所数を尋ねる
    2. 着いたら知らせてもらう
    3. 降車ボタンと降り方を確認する
  6. 乗り間違い・乗り過ごし・遅延への対処
    1. 間違ったバスに乗った場合
    2. 乗り過ごした場合
    3. 遅延と運行間隔を尋ねる
    4. 聞き取れないときの三段階
  7. 一日乗車券と長距離バスで使う英会話
    1. 一日乗車券と交通カード
    2. 長距離バスの切符と乗り場
    3. 座席と荷物
    4. トイレと途中休憩
  8. 失礼に聞こえにくい言い換えと話しかけ方
    1. 「日本では当たり前」を柔らかく伝える
    2. 短縮形を無理に使わない
  9. 旅行前に身につける音読とロールプレイ
    1. 一日目は四つの型を固定する
    2. 二日目は返答を聞く練習にする
    3. 三日目は乗車の流れを通して練習する
    4. 出発当日は画面を見せられるようにする
  10. バスで役立つ単語と短いフレーズ一覧
    1. 表示で見かける基本単語
    2. 乗る前の短い質問
    3. 支払い時の短い質問
    4. 車内とトラブル時の短い質問
  11. バス英会話でよくある質問

最初に覚えるバス英会話は四つで十分

この章の要点
  • 行き先、運賃、支払い、降車場所の順に確認する
  • 目的地の名前だけを入れ替えられる短い型を覚える

海外のバスで最初に必要なのは、難しい文法ではなく、確認する順番です。乗車前に行き先、乗車時に運賃と支払い方法、車内で降車場所を尋ねれば、不安の大部分を小さくできます。

次の四つは、旅行前に声に出しておきたい表現です。全部を一度に話そうとせず、相手の返答を聞いてから次の質問へ進みましょう。一問ずつ短く尋ねるほうが、運転手にも状況が伝わりやすくなります。

フレーズ
Does this bus go to Riverside?
日本語訳
このバスはリバーサイドへ行きますか。
使う場面
バスが到着したときに、運転手へ目的地を確認します。Riversideを空港、駅、ホテルなどの名前に置き換えられます。
注意点・誤用例
「このバスはどこですか」と直訳して Where is this bus? と言うと、バスの位置を尋ねる意味になります。行き先には go to を使います。
発音・ニュアンス
Does this は「ダズ・ディス」と一語ずつ強く区切らず、「ダズディス」に近くつなげます。目的地名を少し強く言うと要点が伝わります。
フレーズ
How much is the fare?
日本語訳
運賃はいくらですか。
使う場面
運賃表示が見つからないときや、区間によって金額が変わる可能性があるときに使います。
注意点・誤用例
交通運賃には price より fare が自然です。目的地別の金額なら How much is it to Riverside? と尋ねられます。
発音・ニュアンス
fare は「フェア」に近い一音節です。How much と fare をやや強くし、is the は軽くつなげます。
フレーズ
Can I pay by card?
日本語訳
カードで支払えますか。
使う場面
現金、クレジットカード、交通カードのどれが使えるか分からないときに確認します。
注意点・誤用例
pay card のように前置詞を省くより、pay by card と言うのが基本です。特定のカードを差し出して尋ねるなら Can I use this card? も自然です。
発音・ニュアンス
Can I は会話では「キャナイ」に近くつながります。card の最後の音は強く母音を足さず、短く止めます。
フレーズ
Could you let me know when we get to Riverside?
日本語訳
リバーサイドに着いたら教えていただけますか。
使う場面
車内放送が聞き取れないときや、停留所表示が見えにくいときに、乗車時または停車中の運転手へ頼みます。
注意点・誤用例
走行中の運転手へ長く話しかけるのは避けます。また、運転手が必ず覚えているとは限らないため、地図や車内表示も併用しましょう。
発音・ニュアンス
Could you は速い会話で「クッジュー」に近く聞こえます。let me know は命令的になりにくい、柔らかな依頼表現です。

この四つを順番どおり言えるだけでも、乗車時の負担は軽くなります。では、それぞれの場面で言葉をどう入れ替えるのか、基本動詞から見ていきましょう。

take・get on・get off・catchの違い

この章の要点
  • 交通手段はtake、乗り込む動作はget on、降りる動作はget offを使う
  • 出発時刻に間に合う意味ではcatch、乗り遅れる場合はmissを使う

「バスに乗る」は、英語では場面によって動詞が変わります。移動手段として利用するなら take the bus、車内へ足を踏み入れる動作なら get on the bus です。

交通手段として利用するtake the bus

I take the bus to work every day. は「毎日バスで通勤しています」という意味です。また、You can take the number 12 bus to the museum. と言えば、「博物館へは12番のバスを利用できます」と案内できます。

普段使う路線や、会話の中で特定できるバスには the bus がよく使われます。一方、We took a bus from the airport to downtown. のように、どの便かを特定せず「あるバスで移動した」と述べる場合は a bus が使えます。

車内へ乗り込むget on

get on は、実際にバスへ乗り込む動作です。Where do I get on the bus? なら「どこからバスに乗りますか」、Please get on through the front door. なら「前のドアから乗ってください」という意味になります。

バス、電車、飛行機、船のように、中で立ったり歩いたりできる乗り物には get on を使います。車やタクシーのような小型の乗り物には通常 get in を使うため、get in the bus は一般的な乗車表現としては不自然になりやすい点に注意しましょう。

バスから降りるget off

降車には get off を使います。停留所名を続ける基本形は get off at+停留所名です。I need to get off at Riverside. は「リバーサイドで降りる必要があります」、Where should I get off? は「どこで降りればいいですか」という意味です。

get out of the bus は、事故や緊急時などに「バスの外へ出る」という動作を強く意識させる場合があります。通常の降車を伝えるなら get off the bus が自然です。

間に合うcatchと乗り遅れるmiss

catch the bus は、出発するバスに間に合って乗る感覚を含みます。I have to catch the last bus. は「最終バスに乗らなければなりません」、Did you catch the 8:30 bus? は「8時30分のバスに間に合いましたか」という意味です。

反対は miss the bus です。I missed the bus. は「バスに乗り遅れました」、I missed my stop. は「降りるバス停を乗り過ごしました」です。同じ miss でも、目的語が bus なら乗り遅れ、my stop なら乗り過ごしになるため、後ろの語までセットで覚えましょう。

日本人旅行者が海外のバス停で路線図と乗り場を確認している様子
番号だけでなく、行き先と進行方向まで確認すると乗り間違いを減らせます。

バス停を探して正しい路線を確認する英語

この章の要点
  • バス停を探すときはnearest bus stopまたはbus stop for+行き先を使う
  • 乗車前に番号、目的地、進行方向を確認する

知らない土地では、最寄りのバス停が目的地方面の乗り場とは限りません。最初に場所を尋ね、次に目的地へ向かう路線かを確認する二段階の質問が安全です。

最寄りのバス停を尋ねる

フレーズ
Excuse me, where is the nearest bus stop?
日本語訳
すみません、最寄りのバス停はどこですか。
使う場面
ホテル、駅、観光施設、路上などで、近くのバス停の位置を通行人や係員に尋ねるときに使います。
注意点・誤用例
Where is nearest bus stop? では冠詞が抜けています。the nearest bus stop とまとまりで覚えましょう。
発音・ニュアンス
Excuse me を先に置くと、知らない相手にも穏やかに話しかけられます。nearest の最初の音をやや強くします。

より丁寧に尋ねるなら、Could you tell me where the nearest bus stop is? が使えます。この文では、後半が where is the bus stop ではなく where the bus stop is の語順になる点が大切です。

行き先を限定するなら、Where is the bus stop for Riverside?、Where can I catch a bus to the airport?、Which bus stop should I use for the museum? と言えます。路線番号が分かる場合は、Where does the number 9 bus leave from? と尋ねると具体的です。

bus stop・bus station・bus terminalの違い

bus stop は道路沿いの一般的な停留所です。bus station は複数の路線が発着するまとまった施設、bus terminal は多くの路線の起点や終点になる大規模な発着施設を指します。

空港で Terminal 2 と表示されている場合の terminal は、空港の旅客ターミナルを示すこともあります。The airport bus leaves from Terminal 2. と言われたら、第2ターミナルのバス乗り場を探します。

到着したバスが正しいか確認する

フレーズ
Is this the right bus for Riverside?
日本語訳
リバーサイドへ行くには、このバスで合っていますか。
使う場面
バスが停留所に着き、乗車する直前に運転手へ確認します。同じ番号に反対方向の便がある場合にも役立ちます。
注意点・誤用例
バスを待っている段階で停留所自体を確認するなら、Am I at the right stop for Riverside? のほうが状況に合います。
発音・ニュアンス
right bus を少し強く言い、最後の目的地名を明確に発音します。地名が難しければ地図を見せながら尋ねても問題ありません。

目的地へ向かうことと、目的地に停車することは完全には同じではありません。Does this bus go to Riverside? は目的地方面へ行くかを確認し、Does this bus stop at Riverside? はその停留所に実際に停車するかを確認します。急行便では通過する停留所もあるため、stop at が役立ちます。

直通・経由・乗り換えを確認する

直通便かを尋ねるなら Is this a direct bus to the airport?、乗り換えが必要かを尋ねるなら Do I have to change buses? が使えます。change buses は複数のバスの間を移るため、通常 buses と複数形になります。

乗り換え場所は Where do I need to change buses?、次の路線は Which bus should I take after that? と尋ねます。経由地を知りたい場合は Does this bus go via the city center? が便利です。via は「~経由で」という意味で、現在地を把握する手掛かりにもなります。

ここまでで乗るバスを選べるようになりました。次は、地域差が特に大きい運賃と支払い方法を確認します。

運賃・カード・現金を確認するバス英会話

この章の要点
  • 運賃、使える決済方法、支払うタイミングを順に確認する
  • 現金を入れる前に、お釣りが出るかを確かめる

海外のバスでは、一律料金、区間制、現金のみ、専用カードのみ、タッチ決済対応など、さまざまな方式があります。同じ国でも都市や運行会社によって異なるため、前回使えた方法が今回も使えるとは限りません。

運賃と割引を尋ねる

基本は How much is the fare? です。目的地までの金額を明示するなら How much is it to Riverside?、一律運賃かを尋ねるなら Is it a flat fare? と言います。

子ども料金は Is there a child fare?、学生割引は Is there a discount for students?、高齢者向け運賃は Do you offer a senior fare? で確認できます。割引には年齢条件や身分証明書の提示が必要な場合があるため、条件も確認しましょう。

決済方法とタッチ位置を尋ねる

フレーズ
Do I pay when I get on or when I get off?
日本語訳
乗るときに払いますか、それとも降りるときに払いますか。
使う場面
前払いか後払いか分からず、周囲の乗客を見ても判断できないときに使います。
注意点・誤用例
運転手へ直接支払うとは限りません。Where do I pay the fare? と尋ねれば、運賃箱や券売機の場所も確認できます。
発音・ニュアンス
get on と get off を対比させるように少し強く発音します。文が長く感じる場合は、Pay now or when I get off? でも状況から伝わります。

現金なら Can I pay in cash?、クレジットカードなら Do you accept credit cards?、タッチ決済なら Can I use a contactless card? と言えます。スマートフォン決済は Can I pay with my phone? で確認できます。

カードを使う位置が分からない場合は Where do I tap my card? と尋ねます。乗車時と降車時の両方で処理する方式なら、Do I need to tap again when I get off? が役立ちます。降車時の処理を忘れた場合は、I forgot to tap out. What should I do? と係員へ伝えましょう。

日本人旅行者が海外の市バス入口で運転手にカード払いについて尋ねている様子
乗車口では質問を一つずつ区切り、後ろの乗客にも配慮しましょう。

大きなお札しかないとき

路線バスでは、防犯や運用上の理由から運転手が釣り銭を扱わず、運賃箱もお釣りを返さない場合があります。大きなお札を投入する前に、Will I get change? と必ず確認しましょう。

フレーズ
I’m sorry, but I only have a ten-dollar bill. Will I get change?
日本語訳
すみません、10ドル札しかありません。お釣りは出ますか。
使う場面
必要な運賃より大きな紙幣しかなく、運賃箱へ入れる前に確認するときに使います。
注意点・誤用例
アメリカ英語では紙幣をbill、イギリス英語ではnoteと呼ぶことが一般的です。投入後に返金できない方式もあるため、先に尋ねます。
発音・ニュアンス
only と ten-dollar bill をやや強く言うと、「それしか持っていない」という事情が伝わります。冒頭のI’m sorry, butで柔らかく切り出せます。
注意点

exact fare only は「ちょうどの運賃のみ」という意味です。The fare box doesn’t give change. や We don’t carry change. と言われた場合、基本的にお釣りは受け取れません。大きな紙幣をそのまま入れず、別の決済方法や両替できる場所を確認してください。

紙幣を崩せるかは Can you change a ten-dollar bill? または Do you have change for a ten? と尋ねます。周囲の乗客へ頼む場合は、Excuse me, does anyone have change for a ten? と丁寧に声をかけます。相手が断ったら無理に頼まず、売店、券売機、交通カードなど別の方法を探しましょう。

運賃とお釣りの会話例

会話
学習者:Excuse me, is this the right bus for Riverside?
運転手:Yes, it is. We stop at Riverside.
学習者:Great. How much is the fare?
運転手:It’s two dollars and fifty cents.
学習者:I only have a ten-dollar bill. Will I get change?
運転手:Sorry, exact fare only. The fare box doesn’t give change.
学習者:May I ask the other passengers for change?
運転手:Sure. Go ahead.
日本語訳
学習者:すみません、リバーサイドへはこのバスで合っていますか。
運転手:はい。リバーサイドに停まります。
学習者:よかったです。運賃はいくらですか。
運転手:2ドル50セントです。
学習者:10ドル札しかありません。お釣りは出ますか。
運転手:申し訳ありませんが、ちょうどの運賃だけです。運賃箱からお釣りは出ません。
学習者:ほかの乗客に両替を頼んでもいいですか。
運転手:もちろんです。どうぞ。
使う場面
目的地を確認した後、運賃と釣り銭を順番に確認する流れです。質問を分けることで、相手が答えやすくなります。
注意点・誤用例
許可への返答としてWhy not?が「いいですよ」の意味になることもありますが、学習段階ではSure.やGo ahead.のほうが意図を判断しやすい表現です。
発音・ニュアンス
exact fare は両方の語を明瞭にします。Go ahead. は「どうぞ、進めてください」という許可を表す自然な返答です。

changeの複数の意味を区別する

change は、お釣り、小銭、両替、乗り換えなどを表します。I didn’t get any change. なら「お釣りが出ませんでした」、I need change for the bus. なら「バス用の小銭が必要です」です。

Can you change this bill? の change は「紙幣を崩す」、Where do I change buses? の change は「乗り換える」です。make change は紙幣を崩したり釣り銭を用意したりする意味ですが、機械が自動でお釣りを返すのか、単に硬貨へ替えるのかは別に確認する必要があります。

車内で降りる場所と所要時間を確認する英語

この章の要点
  • 時間と停留所数の両方を確認すると現在地を把握しやすい
  • 降車案内を頼みつつ、自分でも地図や表示を確認する

乗車できても、降りる場所が分からなければ不安は残ります。所要時間、停留所数、次の停留所の三つを確認できると、自分の位置を判断しやすくなります。

所要時間と停留所数を尋ねる

How long does it take to get to Riverside? は「リバーサイドまでどれくらいかかりますか」です。停留所数なら How many stops is Riverside from here?、確認するなら Is it the third stop from here? と言えます。

所要時間は交通状況で変わりますが、停留所数は現在地を追う目安になります。ただし、急行便、臨時の迂回、通過停留所がある場合もあるため、両方を聞いておくと安心です。

着いたら知らせてもらう

会話
学習者:Excuse me, could you let me know when we get to Riverside?
運転手:Sure. It’s about six stops from here.
学習者:Thank you. I appreciate it.
日本語訳
学習者:すみません、リバーサイドに着いたら教えていただけますか。
運転手:分かりました。ここから6つ目くらいです。
学習者:ありがとうございます。助かります。
使う場面
車内放送が速い、停留所表示がない、夜で外が見えにくいときに使います。運転手が忙しい場合は近くの乗客にも頼めます。
注意点・誤用例
依頼した後も完全に任せきりにせず、地図や停留所表示を確認します。運転手への質問は乗車時または停車中に行います。
発音・ニュアンス
I appreciate it. は単なるThank you.よりも「助かります」という感謝を含みます。無理に使わず、Thank you.だけでも十分丁寧です。

現在地を知りたいときは Where are we now?、直前の停留所なら What was the last stop?、目的地を通過した可能性があれば Have we passed Riverside? と尋ねます。次が目的地か確認する Is Riverside the next stop? は、降車ボタンを押す判断にも役立ちます。

地名の発音に自信がないときは、Could you point to it on the map? と言い、地図上で示してもらいましょう。住所や予約画面を見せる方法も有効です。

降車ボタンと降り方を確認する

降車ボタンが必要かは Do I need to press the stop button?、場所が分からなければ Where is the stop button? と尋ねます。誤って押した場合は I pressed the button by mistake. と伝えられます。

次の停留所で降りたい場合は I’d like to get off at the next stop. が自然です。通常の路線バスで Could you stop here, please? と言っても、決められた場所以外では停車できないことがあります。基本は降車ボタンを押し、指定された停留所で降ります。

乗り間違い・乗り過ごし・遅延への対処

この章の要点
  • 状況を短く伝えた後、次に取る行動を質問する
  • 聞き取れないときは繰り返し、速度、地図で補う

間違いに気づいたときは、詳しい経緯を説明するより、現在の問題を一文で伝えます。その後に What should I do? や Where should I get off now? を続ければ、必要な行動を教えてもらえます。

間違ったバスに乗った場合

フレーズ
I think I’m on the wrong bus. How can I get to Riverside?
日本語訳
間違ったバスに乗っていると思います。リバーサイドへはどう行けばいいですか。
使う場面
車内の表示、地図、進行方向から、目的地とは違う方向へ進んでいると気づいたときに使います。
注意点・誤用例
走行中は運転手の近くへ急に移動せず、安全な停車時に尋ねます。自己判断で道路上へ降りようとせず、利用できる停留所を確認してください。
発音・ニュアンス
I think を付けると断定を避けた柔らかな言い方になります。wrong と目的地名を明瞭に発音しましょう。

乗り過ごした場合

I think I missed my stop. は「降りる停留所を乗り過ごしたと思います」です。目的地名を入れるなら Have I missed Riverside? と尋ねられます。その後、Where should I get off now?、How can I get back to Riverside? と続けます。

運転手から Get off at the next stop and cross the street.、Take the number 20 bus in the opposite direction. などと案内されることがあります。opposite direction は「反対方向」です。路線番号だけでなく、道路のどちら側の停留所かも確認しましょう。

遅延と運行間隔を尋ねる

バスが来ないときは Is the bus delayed?、遅れの程度は How late is the bus running? と尋ねます。運行間隔は How often do the buses run?、日曜日の運行は Does this bus run on Sundays? で確認できます。

目的地へ急ぐ場合は Is there another way to get downtown? と別の手段を尋ねます。ただし、遅延時間は交通状況によって変わるため、係員の回答を確定時刻と受け取らず、乗り換えや予約には余裕を持たせましょう。

聞き取れないときの三段階

一度目は Sorry, could you say that again? と繰り返しを頼みます。まだ難しければ Could you speak more slowly, please? と速度を落としてもらいます。それでも分からなければ Could you point to it on the map? と視覚情報へ切り替えます。

数字だけ確認したいときは Did you say the third stop? のように、聞こえた内容を復唱します。分かったふりをするより、短く聞き返すほうが、その後の移動を立て直しやすくなります。

注意点

What a mess! は状況への不満を表せますが、声の調子によっては運転手や係員を責めているように聞こえます。That’s inconvenient. や I should have brought some change. のように、状況または自分の準備について穏やかに述べるほうが誤解を招きにくくなります。

一日乗車券と長距離バスで使う英会話

この章の要点
  • 一日乗車券は販売場所、有効範囲、有効時間を確認する
  • 長距離バスでは切符、乗り場、座席、荷物、休憩を確認する

一日乗車券と交通カード

一日に何度も乗るなら Do you sell day passes? と尋ねます。車内で買えるかは Can I buy a day pass on the bus?、全市バスで使えるかは Is this pass valid on all city buses? で確認できます。

有効時間にも注意が必要です。Is the pass valid until midnight? は深夜0時までかを尋ね、Is it valid for 24 hours from the first use? は最初の利用から24時間かを尋ねます。交通カードの購入場所は Where can I buy a transit card? です。

長距離バスの切符と乗り場

フレーズ
I’d like a round-trip ticket to Boston, please.
日本語訳
ボストンまでの往復切符をお願いします。
使う場面
長距離バスの窓口で、往路と復路をまとめて購入するときに使います。片道ならone-way ticketに置き換えます。
注意点・誤用例
アメリカ英語ではround-trip ticket、イギリス英語ではreturn ticketが一般的です。復路日時を決める必要があるかも確認します。
発音・ニュアンス
I’d like は「アイド・ライク」に近くつなげます。Give me a ticket. より柔らかく、窓口で使いやすい頼み方です。

乗り場は Which gate does the bus leave from?、乗車開始は Has boarding started yet?、列が正しいかは Is this the line for the Boston bus? と尋ねます。施設によって gate、bay、platform などの表示が使われるため、現地の案内表記に合わせます。

座席と荷物

座席予約は Can I reserve a seat?、窓側は I’d like a window seat, please.、通路側は I’d like an aisle seat, please. です。空席かを尋ねる Is this seat taken? は、直訳すると「この席は取られていますか」で、「誰か座りますか」という意味になります。

荷物室を使えるかは Can I put this bag in the luggage compartment?、追加料金は Is there an extra charge for luggage?、重量制限は Is there a weight limit? と確認します。luggage と baggage は通常数えないため、「荷物一つ」は one piece of luggage と表します。

トイレと途中休憩

車内トイレは Is there a restroom on the bus?、途中休憩は Will we stop for a break?、休憩時間は How long is the break? と尋ねます。北米では restroom や bathroom がよく使われます。

休憩時は、出発時刻とバスの位置を確認します。What time are we leaving? と尋ね、停車場所をスマートフォンで撮影しておくと戻りやすくなります。時間ぎりぎりではなく、余裕を持って車内へ戻りましょう。

失礼に聞こえにくい言い換えと話しかけ方

この章の要点
  • Excuse me、Could you、Thank youで短い質問を丁寧に整える
  • 他国との違いは相手を否定せず、自分が慣れている仕組みとして話す

バスの運転手は、安全確認、運賃処理、時刻管理を同時に行っています。停車中に Excuse me で話しかけ、質問は一つずつ伝え、最後に Thank you を添えるだけでも丁寧な印象になります。

「日本では当たり前」を柔らかく伝える

Who doesn’t know it in Japan? のような表現は、「日本で知らない人などいるのか」という強い響きになり、相手を見下しているように受け取られる可能性があります。

代わりに、That’s common in Japan.、Most buses in Japan have change machines.、I’m used to buses that have change machines. と言えば、日本との違いを説明しつつ、相手の仕組みを否定せずに済みます。

短縮形を無理に使わない

Is this the right bus? への返答で Yes, you’re. と言うのは不自然です。you’re は通常、You’re right. や You’re at the right stop. のように後ろへ語が続きます。短く答えるなら Yes, it is.、または Yes, this is the right bus. が自然です。

注意点

運転手が走行している間は、緊急性のない長い質問を避けてください。乗車時、停留所での停車中、または安全に話せる状況で、行き先や降車場所など必要な内容だけを伝えます。

英語の正確さだけでなく、相手の業務を妨げないことも大切です。短く、順番に、停車中にという三点を意識すれば、落ち着いてやり取りしやすくなります。

旅行前に身につける音読とロールプレイ

この章の要点
  • 英文を覚えるより、目的地や金額を入れ替える練習をする
  • 相手の返答まで含めて声に出し、聞き返す練習も行う

バス英会話は、英文を黙読するだけでは現地で出にくいことがあります。短い型へ自分の目的地、路線番号、金額を入れ、実際の速さで声に出す練習が実用的です。

一日目は四つの型を固定する

  1. Does this bus go to the airport?
  2. How much is the fare?
  3. Can I pay by card?
  4. Could you let me know when we get there?

最初は英文を見ながら三回ずつ読みます。次に日本語だけを見て英語を言い、最後に空港をホテル、博物館、駅などへ置き換えます。目的地名を変えても文の骨組みが崩れない状態を目指します。

二日目は返答を聞く練習にする

質問だけでなく、Yes, we stop there.、No, you need the number 15 bus.、Exact fare only.、It’s the third stop. などの返答も音読します。実際の会話では、質問できても返答を理解できずに止まることがあるからです。

聞き取れない場面も練習に入れます。Sorry, could you say that again?、Did you say the third stop?、Could you point to it on the map? を続けて言えるようにすると、会話が一度で終わらず、必要な情報へたどり着きやすくなります。

三日目は乗車の流れを通して練習する

会話
学習者:Excuse me, does this bus go to the airport?
運転手:Yes, it does.
学習者:How much is the fare?
運転手:It’s four dollars.
学習者:Can I pay by card?
運転手:Yes. Tap your card here.
学習者:Do I need to tap again when I get off?
運転手:No, you don’t.
学習者:Could you let me know when we get to the airport?
運転手:Sure.
日本語訳
学習者:すみません、このバスは空港へ行きますか。
運転手:はい、行きます。
学習者:運賃はいくらですか。
運転手:4ドルです。
学習者:カードで払えますか。
運転手:はい。ここにカードをタッチしてください。
学習者:降りるときにもう一度タッチする必要がありますか。
運転手:いいえ、必要ありません。
学習者:空港に着いたら教えていただけますか。
運転手:分かりました。
使う場面
乗車直前から支払い、降車案内の依頼までを一連の流れとして練習します。実際には相手の返答を待ち、一問ずつ進めます。
注意点・誤用例
会話全体を一息で暗唱しないでください。相手の返答が想定と違う場合に備え、質問ごとに止まる練習をします。
発音・ニュアンス
すべてを同じ強さで読まず、airport、fare、card、tapなどの情報語を強めます。機能語は軽くつなげると自然なリズムになります。

出発当日は画面を見せられるようにする

スマートフォンのメモに、目的地の正式名称、住所、利用予定の路線番号、降車する停留所名を保存します。通信環境が不安定な場合に備え、地図や予約画面を端末内へ保存しておくと安心です。

音声だけで伝わらないときに画面を見せることは、英語力不足の印ではありません。地名には現地特有の発音があり、似た名前の停留所もあります。話す・見せる・指さすを組み合わせることが、実際の移動では役立ちます。

日本人英語学習者が旅行前にスマートフォンとノートでバス英会話を練習している様子
目的地を入れ替えながら音読すると、自分の旅行に合った表現として定着しやすくなります。

一人で練習すると返答が毎回同じになりやすいため、相手役がいる場合は「現金のみ」「反対方向」「乗り換えが必要」など、条件を変えてもらうと実戦的です。自分の旅行予定に合わせて会話を組み立てたい場合は、次の案内も参考にしてください。

バスで役立つ単語と短いフレーズ一覧

この章の要点
  • 単語は表示を読むため、短文はその場で質問するために使う
  • 乗車前、支払い、車内、トラブルの四場面に分けて覚える

表示で見かける基本単語

英語 意味
bus stop 道路沿いのバス停
bus station 複数路線が発着する施設
fare 運賃
exact fare お釣りが不要なちょうどの運賃
route 路線、経路
destination 目的地
transfer 乗り換え
day pass 一日乗車券
one-way ticket 片道切符
round-trip ticket 往復切符
delayed 遅れている
direct bus 直通バス
express bus 急行バス
shuttle bus 特定区間を往復するバス
coach 長距離バス、観光バス

乗る前の短い質問

  • Where is the nearest bus stop? ― 最寄りのバス停はどこですか。
  • Which bus goes to the airport? ― どのバスが空港へ行きますか。
  • Is this the right bus for Riverside? ― リバーサイドへはこのバスで合っていますか。
  • Does this bus stop downtown? ― このバスは中心街に停まりますか。
  • Do I have to change buses? ― 乗り換える必要がありますか。

支払い時の短い質問

  • How much is the fare? ― 運賃はいくらですか。
  • Can I pay by card? ― カードで支払えますか。
  • Do I need exact change? ― ちょうどの小銭が必要ですか。
  • Does the fare box give change? ― 運賃箱からお釣りは出ますか。
  • Where do I tap my card? ― カードはどこにタッチしますか。

車内とトラブル時の短い質問

  • How many stops is it from here? ― ここから何個目ですか。
  • Is the next stop Riverside? ― 次はリバーサイドですか。
  • Where should I get off? ― どこで降りればいいですか。
  • I missed my stop. ― 乗り過ごしました。
  • My card isn’t working. ― カードが反応しません。
  • Could you help me, please? ― 手伝っていただけますか。

すべてを暗記しようとせず、まずは自分の旅行で起こりそうな場面を三つ選びます。そこに必要な英文を声に出し、目的地や金額を入れ替えられるようにしておくと、現地で取り出しやすくなります。

バス英会話でよくある質問

この章の要点
  • 正しいバス、支払い、降車場所に関する疑問を整理する
  • 短い表現と地図を併用し、安全な状況で確認する

「このバスで合っていますか」は英語で何と言いますか?

Is this the right bus for Riverside? と言い、Riversideを目的地名に置き換えます。目的地へ行くかを直接確認するなら Does this bus go to Riverside?、その停留所に停車するかを確認するなら Does this bus stop at Riverside? が使えます。

バスでお釣りが出るか確認するにはどう言いますか?

Will I get change? または Does the fare box give change? と尋ねます。exact fare onlyと表示されている場合は、ちょうどの運賃が必要です。大きな紙幣は運賃箱へ入れる前に確認してください。

目的地に着いたら教えてほしいときは何と言いますか?

Could you let me know when we get to Riverside? と頼めます。運転手には乗車時または停車中に伝え、自分でも地図、車内表示、停留所数を確認してください。

take the busとget on the busはどう違いますか?

take the busは交通手段としてバスを利用すること、get on the busは実際に車内へ乗り込む動作を表します。降りる動作にはget off the busを使います。

バスを乗り過ごしたときは何と言えばよいですか?

I think I missed my stop. と状況を伝え、Where should I get off now? または How can I get back to Riverside? と次の行動を尋ねます。走行中は運転手を妨げず、安全な停車時に確認してください。

運転手の英語が聞き取れないときはどうすればよいですか?

Sorry, could you say that again? と繰り返しを頼みます。続けて Could you speak more slowly, please? と速度を落としてもらうか、Could you point to it on the map? と地図を使って確認できます。

バスに乗るときは前払いか後払いか、どう確認しますか?

Do I pay when I get on or when I get off? と尋ねます。支払う場所も分からない場合は Where do I pay the fare?、カードをタッチする場所なら Where do I tap my card? が使えます。

海外のバスでは、地域ごとの仕組みを最初からすべて知っている必要はありません。行き先を確認し、運賃と支払い方法を尋ね、降りる場所を確かめる。この順序を守り、聞き取れなければもう一度尋ねれば、状況に合わせて行動できます。

旅行前には、Does this bus go to …?、How much is the fare?、Can I pay by card?、Could you let me know when we get there? の四つを、自分の目的地に置き換えて声に出してみてください。短い英語でも、必要な情報を一つずつ確認する姿勢が、落ち着いた移動につながります。