目覚ましが鳴っても体が動かない。目は開いているのに布団から出られない。あと5分、あと5分と繰り返しているうちに、気づけばもう出発しなければいけない時間。そんな朝を過ごしたことがある方は、きっと少なくないはずです。

そして英会話の場面でふと困るのが、この「朝が苦手なんです」という一言。直訳しようとして I am weak in the morning. と言ってしまい、相手が心配そうな顔をした——という経験談も珍しくありません。実は英語には、朝のつらさを言い表す定番フレーズがちゃんと用意されています。

この記事では、ネイティブが最初に選ぶ I’m not a morning person. を出発点に、朝型・夜型の言い換え、寝坊や二度寝、目覚まし時計まわりの語彙、そして日本人がつまずきやすい文法のポイントまでを、会話例と一緒に整理していきます。読み終えたときには、眠い朝の気持ちを英語でひとこと言えるようになっているはずです。実際の会話練習まで踏み込みたい方は英語教室のようにアウトプットの場を持つと定着が早まりますが、まずはこの記事のフレーズを声に出してみるところから始めましょう。

早朝の寝室でベッドの端に座り、眠そうに目をこすっている女性と枕元の目覚まし時計
目は覚めても体が動かない朝。その気持ちを英語で言えるようにしていきます。
目次 [ close ]
  1. まずは会話で全体像をつかむ:出発直前の朝のやりとり
  2. 「朝が苦手」の第一候補は I'm not a morning person.
    1. 言い回しのバリエーション
  3. 「朝型」「夜型」を表す言い換えバリエーション
    1. 朝型の人を表す言い方
    2. 夜型の人を表す言い方
  4. have trouble +動詞ing で「~するのが大変」を表す
    1. 落とし穴1:後ろは -ing 形にする
    2. 落とし穴2:時制で意味が変わる
    3. 同じ意味を表す言い換え集
  5. wake up と get up はどう違う?「起きる」の2段階
  6. 「あと5分」「あと2時間」の正しい言い方
  7. 目覚まし時計・寝坊まわりの必須語彙
    1. アラームまわりの動詞
    2. 寝坊・二度寝の言い方
    3. アラーム音が我慢できないときの can't stand
  8. 体調不良を伝える表現の使い分け
    1. 朝の不調を語るときの表現集
  9. 後悔と助言の言い方:shouldn't have と had better
  10. make a flight ──「間に合う」を表す make
  11. 「○○ person」で自分を語る万能フレーム
  12. 場面別の使い分け例文
    1. 職場・学校で
    2. 友人との雑談で
    3. 旅行先で
  13. 文化的な背景と、ことわざのつながり
  14. 間違えやすいポイントの整理
    1. 「私は朝が弱いです」を I'm weak in the morning. と直訳する
    2. 「薬を飲む」を drink medicine にする
    3. 「モーニングコール」を morning call と言う
    4. 「起きる」をすべて get up にする
    5. have trouble のあとを to 不定詞にする
    6. 「あと30分」を after 30 minutes と言う
    7. hurry を hurry up と混同する
  15. 音読して定着させる練習手順
    1. 差し替え練習で運用力に変える
    2. 1週間の復習計画の例
  16. 朝の表現をまるごと使う練習会話
  17. よくある質問
  18. 朝の眠さも、英語の練習材料になる

まずは会話で全体像をつかむ:出発直前の朝のやりとり

この章の要点
  • 朝が苦手な場面では「体質の説明」「体調の訴え」「時間への焦り」の3種類の表現がまとめて登場する
  • 単語ではなく会話の流れで覚えると、実際の場面で口から出やすくなる
  • この記事はこの会話に出てくる表現を一つずつ分解して掘り下げていく構成になっている

フレーズを単体で暗記しても、実際の会話ではなかなか出てきません。理由は単純で、私たちが英語を使う場面はいつも「文脈のかたまり」として現れるからです。そこでまず、朝が苦手な人にとっては胃が痛くなるような場面の会話を見てみましょう。

登場するのは、これから空港へ向かう2人。学習者のみなさんが「あ、これ自分だ」と思う瞬間があるかもしれません。

会話(英語)
Sue: Ahh, I feel dizzy.
Kazu: Oh, do you?
Sue: Yah, I’m not a morning person. I have trouble waking up in the morning. And I can’t stand the beeping sound of the alarm clock. I want to stay in bed for 30 more minutes.
Kazu: But we are going to make a 6:30 o’clock flight to San Francisco. It can’t be that time already!
Sue: Oh no. I shouldn’t have drunk so much last night. I feel sick and my head hurts.
Kazu: You’d better take some medicine. Anyway we should hurry up. We don’t have enough time to eat breakfast.
Sue: That’s OK. I don’t want to eat anything.
日本語訳
スー:あ~、めまいがする。
カズ:え?そうなの?
スー:ええ、私は朝型の人間ではないの。朝起きるのは大変なの。それに、目覚まし時計のビーッという音がダメだわ。あと30分寝ていたい。
カズ:でも、6時半発サンフランシスコ行きの便に乗るんだよ。もうこんな時間!
スー:あらいやだ。昨夜、あんなに飲まなければ良かったわ。気持ち悪いし、頭も痛い。
カズ:薬を飲んだ方が良いよ。とにかく急がなきゃ。朝食を食べる時間があまりないよ。
スー:それは大丈夫。何も食べたくないわ。
使う場面
早朝の移動を控えた場面、ホームステイ先や友人宅での朝、出張の朝など。体調と時間の両方に追われる状況で自然に出てくるやりとりです。
発音・ニュアンス
全体としてくだけた会話調です。Yah は Yeah のつづりの揺れで、話し言葉の相づち。Oh, do you? は「え、そうなの?」と軽く受け止める返し方で、do の部分をやや上げて読みます。

短い会話ですが、朝が苦手な人が言いたいことがほぼ網羅されています。整理すると、次の要素が詰まっています。

  • 体質の説明:I’m not a morning person. / I have trouble waking up
  • 嫌なものへの拒否感:I can’t stand the beeping sound
  • 願望:I want to stay in bed for 30 more minutes.
  • 時間への焦り:make a 6:30 o’clock flight / It can’t be that time already!
  • 過去への後悔:I shouldn’t have drunk so much
  • 体調不良:I feel dizzy / I feel sick / my head hurts
  • 助言:You’d better take some medicine.

まずは会話に登場した表現を、ワンポイントとして先に押さえておきましょう。ここを頭に入れておくと、以降の解説が一気に理解しやすくなります。

  • feel dizzy:めまいがする
  • have trouble +動詞ing:~するのが大変だ、~は苦手だ
  • stand:我慢する(否定文で使うのが基本)
  • ~ more minutes:あと~分
  • make a ~ o’clock flight:~時の飛行機に間に合う
  • feel sick:気分が悪い
  • take medicine:薬を飲む

では、この会話の中心にあった一言から順に見ていきましょう。まずは「朝が苦手」の代表格です。

「朝が苦手」の第一候補は I’m not a morning person.

この章の要点
  • I’m not a morning person. は「朝型ではない」=早起きが苦手を伝える定番表現
  • 今日だけの眠さではなく、体質・性格として説明するニュアンスを持つ
  • 肯定文にすれば「朝型です」、not really much of a ~ を挟めば柔らかい否定になる

「早起きが苦手」を英語で伝えるとき、最初に覚えるべきは I’m not a morning person. です。直訳すれば「私は朝の人間ではない」ですが、そこから「朝型ではない」「寝起きが悪いタイプ」「早起きが苦手」という意味になります。

なぜこれが第一候補なのか。理由は、短くて言いやすく、しかも相手に余計な心配をかけないからです。体調不良を訴える表現だと「大丈夫?」という反応を招きますが、この言い方は「そういうタイプなんです」という自己紹介として受け取られます。

フレーズ
I’m not a morning person.
日本語訳
私は朝型ではありません。(早起きが苦手なんです。)
使う場面
自己紹介、雑談、朝の集合時間を相談するとき、朝食に降りてこなかった理由を説明するときなど。フォーマルな場でも失礼になりません。
注意点・誤用例
a を落として I’m not morning person. とすると不自然です。person は可数名詞なので冠詞が必要です。また「今朝だけ眠い」という意味にはならないので、寝不足を伝えたいときは I didn’t sleep well last night. などを使います。
発音・ニュアンス
not a が連結して「ノラ」のように響き、全体は「アイム ノラ モーニン パースン」に近い音になります。morning の g はほとんど聞こえません。自己卑下ではなく淡々とした自己説明のトーンで言うのが自然です。

ここで大切なのは、この表現が体調の話ではなく 体質・性格の話 をしているという点です。「今日はたまたま眠い」ではなく「もともとそういう人間なんです」というニュアンスなので、自己紹介にも、ちょっとした言い訳にも、雑談の切り出しにも幅広く使えます。

反対に「朝が得意」「目覚めがいい」と言いたいときは、そのまま肯定文にして I’m a morning person. と言うだけです。否定と肯定でセットで覚えておくと、相手に質問を返すときにも使えます。

言い回しのバリエーション

  • I’m a morning person, so I usually get up at five.(朝型なので、たいてい5時に起きます。)
  • I’m not really much of a morning person.(朝はあんまり得意じゃないんです。)
  • I’m not a morning person, so I struggle waking up every day.(朝が苦手なので、毎朝起きるのが大変です。)
  • I’m not a morning person. I hate waking up early and I don’t feel like eating breakfast.(朝型じゃないんです。早起きが嫌いで、朝食を食べる気にもならない。)
  • Are you a morning person?(朝型ですか?)

not really much of a ~ を挟むと「そこまで~ではない」という柔らかい否定になり、断定を避けたいときに便利です。同じ発想で more of a ~ を使えば「どちらかというと~」になります。I’m more of a night person.(どちらかというと夜型です。)のように言えます。

つまり、morning person という一語を軸に、否定・肯定・ぼかし表現の3方向へ広げられるわけです。では、この morning person に対応する「夜型」はどう言うのでしょうか。次に対の表現を整理します。

左半分に日の出とコーヒー、右半分に三日月とデスクランプを配置した朝型と夜型を対比するイラスト
朝型と夜型は対の概念。セットで覚えると会話が広がります。

「朝型」「夜型」を表す言い換えバリエーション

この章の要点
  • 朝型は morning person / early bird / early riser、夜型は night owl / night person が中心
  • night owl は夜型を表す言い方として日常会話で最もよく耳にする
  • 言い換えを持っておくとリスニングでの取りこぼしが減る

morning person だけを覚えて終わりにすると、会話が単調になりがちです。加えて、相手が別の語を使ってきたときに意味が取れず会話が止まってしまいます。同じ内容を別の語で言い直せるようにしておくことが、聞く力と話す力の両方を支えます。

朝型の人を表す言い方

  • a morning person:もっとも汎用的。会話でも書き言葉でも使えます。
  • an early bird:直訳は「早起きの鳥」。朝早くから行動する人。早割や先行予約を early bird discount と呼ぶのはここから来ています。
  • an early riser:rise(起きる)から派生した語。ややかたい響きで、事実として「早く起きる人」を指します。
  • a breakfast person:「朝食をしっかり食べる派」。朝の話題を広げるのに便利です。

夜型の人を表す言い方

  • a night owl:直訳は「夜のフクロウ」。フクロウが夜行性であることから生まれた言い方で、夜型を表す表現としてはこれが最も一般的です。
  • a night person:morning person の対になる素直な言い方。意味は通じますが、日常会話では night owl のほうがよく耳にします。
  • a late riserI sleep in a lot.:「起きるのが遅い人」「よく朝寝坊する」といった行動寄りの描写です。

これらを組み合わせて使うと、一気に自然な会話になります。否定+肯定のセット で言うのが定番のパターンです。

フレーズ
My wife is an early bird, but I’m a total night owl.
日本語訳
妻は朝型だけど、僕は完全に夜型です。
使う場面
家族や同居人との生活リズムの違いを話す雑談。「うちは正反対なんだ」という笑い話として使えます。
注意点・誤用例
total は「完全な」を表す強調語で、a total night owl のように冠詞の後ろに置きます。night owl を night bird と言い換えることはできません。
発音・ニュアンス
owl は「アウル」と二重母音を意識します。night owl は「ナイタウル」のようにつながって聞こえることが多いです。
  • He’s not a morning person. He’s a night owl.(彼は朝型じゃない。夜型なんだ。)
  • My brother is a night person; he usually goes to bed around 3 AM.(兄は夜型で、たいてい午前3時ごろに寝ます。)
  • I’ve always been an early riser, even on weekends.(週末でも昔から早起きなんです。)
  • She’s such an early bird that she goes jogging before six.(彼女はかなりの朝型で、6時前にジョギングに行きます。)

ここまでは「どんなタイプの人か」を名詞で表す方法でした。次は「起きるのが大変だ」という状態そのものを動詞で表す形を見ていきましょう。会話で最も応用範囲が広いパターンです。

have trouble +動詞ing で「~するのが大変」を表す

この章の要点
  • trouble の後ろは -ing 形、または with +名詞。to 不定詞は取らない
  • 現在形なら「いつものこと」、過去形なら「今日だけの話」になる
  • have a hard time / find it hard to など、同義の言い換えも豊富にある

会話に出てきた I have trouble waking up in the morning. は「朝起きるのに苦労する」という意味です。この形を覚えると、朝の話題以外にも「~するのが苦手」を自在に表現できるようになります。

ただし、ここには日本語話者がつまずきやすい落とし穴が2つあります。ひとつは動詞の形、もうひとつは時制です。順に確認しましょう。

落とし穴1:後ろは -ing 形にする

trouble のあとに動詞を続けるときは -ing 形 にするのが基本です。「~するのに」という日本語から to 不定詞を選びたくなりますが、これは英語では成立しません。

  • ○ I have trouble waking up early.
  • ○ I have trouble with waking up early.
  • × I have trouble to wake up early.
  • × I have trouble for waking up early.
注意点

have trouble to ~ は文法的に誤りです。to 不定詞や for は取らないので、「have trouble + -ing」または「have trouble with +名詞(動名詞)」の2パターンだけを覚えておけば迷いません。同じ構造を取る difficulty(have difficulty -ing)もセットで押さえておくと安心です。

落とし穴2:時制で意味が変わる

have trouble を現在形で使うと「いつものこと」「一般的な傾向」を表します。つまり I have trouble waking up. は「今朝がつらい」ではなく「いつも朝がつらい」という意味になります。

今日だけの話をしたいなら、過去形にして I had trouble waking up this morning.(今朝は起きるのが大変だった。)とします。ここを取り違えると、たまたま寝不足だった日の話が「私は毎朝つらい人間です」という自己紹介になってしまいます。

フレーズ
I have trouble waking up in the morning.
日本語訳
朝起きるのが大変なんです。
使う場面
I’m not a morning person. の後ろに続けて理由を説明するとき。習慣として朝がつらいことを説明する場面全般。
注意点・誤用例
× I have trouble to wake up. は誤り。今朝限定の話なら had trouble に変えます。trouble は原則として無冠詞・不可算で使います。
発音・ニュアンス
trouble waking の部分は「トラボゥ ウェイキン」のようにつながります。深刻な悩みというより「ちょっと苦労してる」という軽い調子で使われることが多い表現です。

同じ意味を表す言い換え集

「苦手・大変」を表す仲間を持っておくと、同じ話題を何度も違う言い方で伝えられます。

  • I have a hard time getting up in the morning.(朝起きるのがつらい。)
  • I find it hard to get out of bed.(ベッドから出るのがきつい。)
  • I’m no good in the mornings.(朝はダメなんです。)
  • I can’t deal with mornings.(朝は無理です。)
  • I’m terrible at getting up early.(早起きが本当に苦手です。)
  • I don’t like getting up early.(早起きは好きじゃない。)
  • I’m very grumpy in the morning.(朝は機嫌が悪いんです。)
  • Mornings are not my thing.(朝は自分に向いていません。)

最後のほうに挙げた grumpy(不機嫌な)は、朝が苦手な人の様子を表す語としてよく使われます。「起きられない」だけでなく「起きても機嫌が悪い」というところまで伝えられる、生活感のある単語です。家族に向けて Don’t talk to me before coffee. I’m grumpy in the morning. と冗談めかして使うこともできます。

なお I don’t like getting up early. の getting は進行形ではなく動名詞です。like の目的語として「早起きすること」という名詞のかたまりを作っているだけなので、進行形と混同しないようにしましょう。like to get up early も文法的には可能ですが、習慣的な好き嫌いを述べるときは -ing のほうが自然に響きます。

ところで、今出てきた get up と、会話に出てきた wake up。どちらも日本語では「起きる」ですが、英語では明確に役割が違います。ここは朝の会話の核心なので、じっくり見ていきましょう。

wake up と get up はどう違う?「起きる」の2段階

この章の要点
  • wake up は「目が覚める」、get up は「体を起こして床から出る」
  • 朝が苦手な人の状態は「wake up はできるが get up ができない」と説明できる
  • stay in bed は「寝ている」とは限らず、布団の中でだらだらしている状態も含む

日本語ではどちらも「起きる」ですが、英語では動作が2段階に分かれています。この区別を知っておくと、朝のつらさを的確に説明できるようになります。

wake up は「目が覚める」。意識が戻る瞬間を指します。対して get up は「体を起こす、床から出る」。実際に立ち上がって行動を始めることです。

つまり「目は覚めているけれど布団から出られない」という、朝が苦手な人にはおなじみの状態は、I woke up, but I couldn’t get up. と表現できます。この一文が言えるだけで、朝のつらさの説明力が格段に上がります。

  • I wake up at six, but I don’t get up until seven.(6時に目は覚めるけれど、7時まで起きません。)
  • Could you wake me up at five tomorrow?(明日5時に起こしてくれる?)
  • I got out of bed as soon as the alarm went off.(アラームが鳴ってすぐ布団から出た。)
  • What time do you usually get up?(普段は何時に起きますか?)
  • I woke up in the middle of the night and couldn’t fall back asleep.(夜中に目が覚めて、また寝つけなかった。)
注意点

人に起こしてもらうことを頼むときは Could you wake me up at six? が一般的です。Could you get me up at six? も通じますが、「体を起こさせる」という物理的な響きが出るため、ホテルや宿泊先で頼むなら wake me up を選ぶのが無難です。

さらに stay in bed は「ベッドにとどまる」で、寝ているとは限りません。スマホを見ながらだらだらしている状態も含みます。I want to stay in bed for 30 more minutes. は「あと30分このままでいたい」というニュアンスで、寝る・寝ないを問わず布団の中に居続けたい気持ちを表しています。

その「あと30分」という言い方にも、日本語話者が間違えやすいポイントがあります。次に確認しましょう。

「あと5分」「あと2時間」の正しい言い方

この章の要点
  • 「あと~分」は〈数字 + more + 単位〉が口語の定番
  • another を使って another 30 minutes と言うこともできる
  • after 30 minutes は「30分後に」であり「あと30分の間」ではない

30 more minutes は「あと30分」。数字と単位の間に more を挟む 形が口語では定番です。ten more minutes(あと10分)、two more hours(あと2時間)、one more day(あと1日)のように応用できます。

another を使って another 30 minutes と言うこともでき、意味はほぼ同じです。順番を入れ替えて 30 minutes more とすることも可能ですが、話し言葉では 30 more minutes のほうがに耳にする形です。

フレーズ
Just five more minutes, please.
日本語訳
あと5分だけお願い。
使う場面
起こされたときの返事として。家族やルームメイトなど親しい相手に向けた甘えた言い方です。Five more minutes! だけでも十分通じます。
注意点・誤用例
× after five minutes は「5分後に」という時点を指すため、「あと5分(の間)」という意味にはなりません。仕事の場面で会議を延ばしたいときは Could we have five more minutes? のように丁寧な形にします。
発音・ニュアンス
five more minutes の more を長めに引っぱると、寝ぼけた甘えの感じが出ます。子どもから大人まで世界共通で使う、朝の場面で最強のひとことです。
  • Can I sleep for another ten minutes?(あと10分寝ていい?)
  • I need two more hours of sleep.(あと2時間は寝たい。)
  • Give me one more minute.(あと1分ちょうだい。)

ここまでで「朝がつらい」「あと少し寝たい」が言えるようになりました。続いて、朝が苦手な人の会話に必ず登場する目覚まし時計と寝坊の語彙を固めていきます。ここが揃うと、朝の話題は一通り自力で語れるようになります。

目覚まし時計・寝坊まわりの必須語彙

この章の要点
  • アラームが鳴るは go off、設定するは set + for +時刻
  • 寝坊は oversleep、意図的な朝寝坊は sleep in、二度寝は go back to sleep
  • 寝起きのぼんやりした状態は groggy で表せる

朝が苦手という話題では、目覚ましと寝坊の語彙が必ずセットで出てきます。ひとつずつ、使い方の要点を確認していきましょう。

アラームまわりの動詞

アラームが鳴るは go off を使います。ring でも通じますが、go off が最も自然です。The alarm went off at five.(アラームが5時に鳴った。)のように使います。爆発などにも使う語なので「突然作動する」というイメージで覚えると忘れません。

アラームを設定するは set。I set my alarm for 6:30.(6時半にアラームをかけた。)となります。前置詞が for である点に注意しましょう。at を使いたくなりますが、set A for B(AをBに合わせて設定する)という形が基本です。

スヌーズを押すは hit the snooze button。朝が苦手な人の代表的な行動です。I hit the snooze button three times this morning.(今朝スヌーズを3回押した。)と言えば、聞いている相手はすぐ状況を思い浮かべてくれます。press でも通じますが、hit のほうが口語的でよく使われます。

寝坊・二度寝の言い方

  • oversleep:寝坊する。過去形は overslept。I’m sorry I’m late. I overslept.(遅れてすみません、寝坊しました。)が定番です。
  • sleep in:(意図的に)朝ゆっくり寝る。悪いことではなく「休日にのんびり寝る」という肯定的な文脈で使えます。I like to sleep in on Sundays.(日曜は朝寝坊するのが好き。)
  • go back to sleep / fall back asleep:二度寝する。I turned off my alarm and went back to sleep.(アラームを止めて二度寝した。)
  • sleep through:(音などに気づかず)寝続ける。I slept through my alarm.(アラームに気づかず寝ていた。)
  • groggy:寝起きがぼんやりしている。I felt groggy all morning.(午前中ずっと頭がぼんやりしていた。)
注意点

oversleep と sleep in は日本語ではどちらも「寝坊」ですが、意味合いが正反対です。oversleep は「起きるつもりだったのに起きられなかった」という失敗、sleep in は「あえてゆっくり寝る」という選択です。遅刻の謝罪で I slept in. と言うと反省が伝わらないおそれがあるため、I overslept. を使いましょう。

アラーム音が我慢できないときの can’t stand

会話に登場した can’t stand は「我慢できない、耐えられない」。嫌悪感を伝える強い表現で、あとには名詞か -ing が続きます。I can’t stand the beeping sound of the alarm clock. のように使います。I can’t stand waking up to that noise.(あの音で起こされるのは耐えられない。)も自然な言い方です。

beep は「ピー、ビーッという電子音」を表す擬音由来の語で、beeping sound とすると「ビーッという音」になります。stand は「立つ」ではなく「耐える」の意味で、この用法は基本的に否定文や疑問文で使われます。肯定文で I can stand it. と言うと「それは我慢できる」というやや不自然な響きになるため、まずは否定形で覚えておくのが実用的です。

フレーズ
I set five alarms and still slept through all of them.
日本語訳
アラームを5つかけたのに、全部気づかず寝てた。
使う場面
友人との雑談で寝坊の失敗を笑い話にするとき。共感を呼びやすく、会話が盛り上がる話題です。
注意点・誤用例
sleep through は「~を通り抜けて寝る」というイメージで、目的語にはアラームや雷などの音や出来事を置きます。× sleep through late のような使い方はできません。
発音・ニュアンス
slept through は「スレプト スルー」ですが、実際には t がほとんど落ちて「スレップスルー」に近く聞こえます。still を強めに読むと「それなのに」という呆れの気持ちが出ます。

語彙が揃ってきたところで、会話でスーが訴えていた体調不良の表現に進みます。似ているようで使い分けが必要な、実用性の高いグループです。

体調不良を伝える表現の使い分け

この章の要点
  • feel dizzy はめまい、feel sick は気分が悪い・吐きそう、my head hurts は頭痛
  • feel sick は「吐きそう」と取られることがあり、避けたいときは I don’t feel well. が安全
  • 薬を飲むは take medicine。drink は使わない

会話の中でスーは feel dizzy、feel sick、my head hurts と三つの言い方を使っていました。日本語にすればどれも「体調が悪い」ですが、英語では指している症状が違います。

feel dizzy はめまいです。ふらふらして視界が回るような感覚を指します。I feel a little dizzy when I stand up.(立ち上がるとちょっとめまいがする。)のように使います。

feel sick は「気分が悪い、吐きそう」。イギリス英語では特に「吐き気がする」の意味合いが強く出ます。アメリカ英語では I feel sick. で「体調が悪い」全般にも使われますが、「吐きそう」と誤解されたくない場面 では I feel unwell. や I don’t feel well. のほうが安全です。

my head hurts は「頭が痛い」。I have a headache. とほぼ同義ですが、hurts を使うと子どもっぽく素直な響きになります。会社で欠勤を伝えるようなときは I have a headache. のほうが落ち着いた印象です。

朝の不調を語るときの表現集

  • I have a hangover.(二日酔いです。)/I’m hungover.(形容詞で使う言い方。)
  • I feel under the weather.(なんとなく体調がよくない。)
  • I didn’t sleep well last night.(昨夜よく眠れなかった。)
  • I only got four hours of sleep.(4時間しか寝ていない。)
  • I’m still half asleep.(まだ半分寝ています。)
  • My eyes won’t open.(目が開きません。)

take medicine は「薬を飲む」。drink medicine とは言わないので、ここは英語の発想に合わせる必要があります。液体の薬でも take を使い、take some medicine、take a painkiller(痛み止めを飲む)、take an aspirin のようにします。

注意点

× drink medicine は英語として不自然です。錠剤でもシロップでも take を使うのが原則です。同様に「薬を出してもらう」は get a prescription、「薬局で薬を買う」は get some medicine at the pharmacy となります。なお、体調や服薬の判断は自己判断せず、必要な場合は医療機関に相談してください。

体調の説明ができたら、次は「あんなことしなければよかった」という後悔と、相手への助言の言い方です。朝の会話ではこの2つがセットで登場します。

後悔と助言の言い方:shouldn’t have と had better

この章の要点
  • 〈shouldn’t have +過去分詞〉で「~すべきでなかった」という過去への後悔を表す
  • You’d better ~ は「そうしないと困ることになる」という警告寄りの強さを含む
  • 丁寧に助言したいときは You might want to ~ や Maybe you should ~ に置き換える

スーの I shouldn’t have drunk so much last night. は「あんなに飲まなければよかった」という過去への後悔です。〈should have +過去分詞〉で「~すべきだったのに(しなかった)」、〈shouldn’t have +過去分詞〉で「~すべきでなかったのに(してしまった)」を表します。

朝の後悔を語るのに、これほど便利な形はありません。夜更かし、飲みすぎ、スヌーズ。どれも「あのときこうしていれば」で語れるものばかりです。

  • I shouldn’t have stayed up so late.(あんなに夜更かししなければよかった。)
  • I should have gone to bed earlier.(もっと早く寝るべきだった。)
  • I shouldn’t have hit the snooze button.(スヌーズを押すんじゃなかった。)
  • I should have set two alarms.(アラームを2つかけておくべきだった。)

一方、カズの You’d better take some medicine. は You had better の短縮形で「~した方がいい」。日本語訳からは軽いアドバイスに聞こえますが、実際には 「そうしないとよくないことになる」という警告寄りの強さ を含んでいます。

注意点

You’d better ~ は友人同士なら問題ありませんが、上司や取引先に使うと押しつけがましく、場合によっては脅しのように響くことがあります。丁寧に助言したいときは You might want to ~ や Maybe you should ~ に置き換えると無難です。

  • You might want to see a doctor.(お医者さんに行った方がいいかもしれません。)
  • Maybe you should get some rest.(少し休んだ方がいいかもしれませんよ。)
  • Why don’t you go to bed early tonight?(今夜は早く寝たらどうですか。)
  • It might help to set your alarm across the room.(アラームを部屋の反対側に置くといいかもしれませんね。)

後悔と助言が言えるようになったら、最後の関門は時間との戦いです。「間に合う」を表す独特な動詞を見ていきましょう。

make a flight ──「間に合う」を表す make

この章の要点
  • make は乗り物に「間に合う」という達成のニュアンスを持つ
  • 反対語は miss(乗り遅れる、逃す)
  • It can’t be that time already! は時計を見て青ざめる瞬間の定型表現

make a 6:30 o’clock flight は「6時半の便に乗る(間に合う)」という意味です。この make は「乗り込む」というより 「時間に間に合う」という達成のニュアンス を持っています。

なぜこの用法が生まれたかというと、make には「成し遂げる」という核の意味があるからです。ぎりぎりの状況を乗り越えて目的を達したというイメージが、乗り物に間に合う場面にぴったり当てはまります。

  • We just made the last train.(最終電車にぎりぎり間に合った。)
  • I don’t think we’ll make the 9 o’clock bus.(9時のバスには間に合わないと思う。)
  • I missed my flight because I overslept.(寝坊して飛行機に乗り遅れた。)
  • If we leave now, we can still make it.(今出れば、まだ間に合う。)

make の反対が miss(乗り遅れる、逃す)です。朝が苦手な人にとっては、この二語がそのまま運命を分ける組み合わせになります。目的語を省略して make it とすれば「間に合う、たどり着く」という便利な言い方になり、乗り物に限らず約束の時間全般に使えます。

また、It can’t be that time already! は「もうそんな時間なわけがない!」という驚きの定型表現です。時計を見て青ざめる瞬間にぴったりで、Is it that time already?(もうそんな時間?)と疑問形にしても使えます。can’t be は「~のはずがない」という強い否定の推量で、信じたくない気持ちがそのまま音に乗ります。

ここまでが会話の分解です。続いて、morning person の「○○ person」という型そのものを、自己紹介の武器に変えていきましょう。

「○○ person」で自分を語る万能フレーム

この章の要点
  • 〈○○ person〉は「~型」「~派」を表す自己紹介の万能フレーム
  • Are you a ~ person or a ~ person? と質問すれば会話が広がる
  • 「甘党」を sweet person とは言えない。I have a sweet tooth. を使う

morning person で使われている〈○○ person〉のパターンは、自己紹介の万能フレームです。person は「人」ですが、この形では「~型」「~派」という意味になります。会話の糸口としても優秀で、初対面の相手との距離を縮めるのに役立ちます。

  • Are you a beach person or a mountain person?(海派?山派?)
  • I’m a cat person and have three cats at home.(猫派で、家に3匹います。)
  • I’m definitely a coffee person; I can’t start my day without a cup of coffee.(間違いなくコーヒー党。コーヒーなしでは1日が始まらない。)
  • Are you an indoor person or an outdoor person?(インドア派?アウトドア派?)
  • He’s not really a people person.(彼は人付き合いがあまり得意ではない。)
  • I’m more of a tea person than a coffee person.(コーヒーより紅茶派です。)
注意点

「甘党」を sweet person とは言えません。sweet person は「優しい人」という意味になってしまいます。甘いもの全般が好きなら I have a sweet tooth. と言います。person は特定の対象への嗜好に使うため、I’m a chocolate person. のような限定された言い方なら成立します。

朝の話題からこの型に広げていくと、「朝は苦手なんだ」→「じゃあ夜型?」→「猫派?犬派?」と会話が自然につながっていきます。苦手な話題から会話が広がる のは、語学学習として理想的な流れです。

では、これらの表現を実際の場面ではどう使い分けるのでしょうか。職場、雑談、旅行先に分けて具体例を見ていきます。

朝のオフィスの休憩スペースでコーヒーを持ちながら同僚と会話している女性
職場の朝の雑談は、朝型・夜型の話題が出やすい定番の場面です。

場面別の使い分け例文

この章の要点
  • 職場では言い訳で終わらせず、対応や提案を添えると印象が良くなる
  • 友人との雑談では失敗談として話すと共感を得やすい
  • 旅行先では wake-up call が必須語。morning call は和製英語

同じ「朝が苦手」でも、相手と場面によって選ぶべき言い方は変わります。ここでは3つの典型的な場面ごとに、そのまま使える形で並べていきます。

職場・学校で

  • Sorry I’m late. I overslept. It won’t happen again.(遅れてすみません。寝坊しました。もう繰り返しません。)
  • Could we make it a bit later? I’m not a morning person.(もう少し遅い時間にできますか。朝が苦手なので。)
  • I’d rather not schedule meetings before ten.(10時前の会議はできれば避けたいです。)
  • I’m at my best in the afternoon.(午後のほうが調子がいいんです。)

職場では、苦手だという事実だけを伝えると言い訳に聞こえてしまいます。It won’t happen again. のように今後の対応を添えたり、I’m at my best in the afternoon. のように代替案の形で伝えると、印象がぐっと変わります。

友人との雑談で

  • How do you get up at five every day? I could never do that.(毎日5時に起きるなんて、どうやってるの?私には絶対無理。)
  • I’m useless before my first cup of coffee.(コーヒーを1杯飲むまで役に立たないんだ。)
  • I set five alarms and still slept through all of them.(アラームを5つかけたのに、全部気づかず寝てた。)
  • Don’t call me before ten on weekends.(週末は10時前に電話しないでね。)

友人相手なら、大げさに言うほど会話が盛り上がります。I’m useless before my first cup of coffee. のような自虐まじりの表現は、笑いを取りつつ自分のことを伝えられる便利な言い方です。

旅行先で

  • Is there an early check-out? We have to catch a 6:30 flight.(早朝のチェックアウトはできますか。6時半の便に乗るので。)
  • Could you give me a wake-up call at four thirty?(4時半にモーニングコールをお願いできますか。)
  • What time does breakfast start?(朝食は何時からですか。)
  • I’d like to request a late checkout, if possible.(可能であれば遅めのチェックアウトをお願いしたいです。)
注意点

「モーニングコール」は和製英語です。英語では wake-up call と言います。morning call では意図が伝わらないことがあるため、海外のホテルで頼む前に必ず確認しておきたい語です。なお wake-up call には「警鐘、目を覚まさせる出来事」という比喩的な意味もあります。

場面ごとの使い分けが見えてきたところで、そもそも英語圏では朝型・夜型がどう受け止められているのかを知っておきましょう。背景がわかると、表現を使うときの心理的なハードルが下がります。

文化的な背景と、ことわざのつながり

この章の要点
  • The early bird catches the worm. は「早起きは三文の徳」に近いことわざ
  • early bird ticket などの表現もこの発想から広がった
  • 朝型・夜型は体内時計の傾向として中立的に語られるようになっている

英語圏には The early bird catches the worm.(早起きの鳥は虫を捕まえる)という有名なことわざがあります。日本語の「早起きは三文の徳」に近い発想で、early bird という語がここから広く使われるようになりました。

空港やコンサートの先行販売が early bird ticket と呼ばれるのも、この「先に動く者が得をする」というイメージの延長です。語の背景を知っておくと、街で見かける表示の意味も一気に取れるようになります。

一方で、朝型・夜型は単なる怠け癖ではなく 体内時計の傾向によるもの だという理解も広まってきました。英語圏では chronotype(クロノタイプ=生活リズムの型)という語がカジュアルな会話にも登場するようになっています。

そのため I’m not a morning person. は「意志が弱い」という自己批判ではなく、「私はこういうリズムなんです」という中立的な自己説明として受け取られます。だからこそ、この一言は気兼ねなく口にできますし、相手が言ったときも Me neither.(私も!)と共感で返しやすいのです。

  • Me neither. I’m hopeless before nine.(私も。9時前は使い物になりません。)
  • Same here. I need at least an hour to wake up properly.(同じです。ちゃんと目覚めるのに1時間はかかります。)
  • I think my chronotype is just late.(私のクロノタイプはただ遅いタイプなんだと思います。)

背景を押さえたら、次は独学で陥りやすい落とし穴を確認しておきましょう。日本語から直訳したときに起こるずれを、まとめて整理します。

間違えやすいポイントの整理

この章の要点
  • 「朝が弱い」を I’m weak in the morning. と直訳すると体力の話に取られる
  • 薬は take、モーニングコールは wake-up call、あと30分は for 30 more minutes
  • hurry up は相手をせかす言い方なので、目上の人には言い換える

朝の話題で日本語からそのまま置き換えると、次のようなずれが起こりやすくなります。ひとつずつ、正しい形と一緒に確認していきましょう。

「私は朝が弱いです」を I’m weak in the morning. と直訳する

weak は体力や筋力が弱いことを指すため、体調面の心配をされる可能性があります。I’m not a morning person. や I’m no good in the mornings. が自然な言い方です。

「薬を飲む」を drink medicine にする

英語では take を使います。錠剤でも液体でも同じです。

「モーニングコール」を morning call と言う

wake-up call が正解です。和製英語のまま持ち込むと、ホテルのフロントで通じないことがあります。

「起きる」をすべて get up にする

目が覚めた瞬間の話なら wake up です。Could you get me up at six? も通じますが、Could you wake me up at six? のほうが一般的です。

have trouble のあとを to 不定詞にする

-ing 形か with +名詞にします。× I have trouble to wake up early. は避けましょう。

「あと30分」を after 30 minutes と言う

after は「30分後に(その時点で)」であり、「あと30分(の間)」なら for 30 more minutes です。

hurry を hurry up と混同する

hurry up は相手をせかす言い方なので、目上の人に対しては Could we hurry a little?(少し急ぎましょうか)などに言い換えるとやわらかくなります。

注意点

Hurry up! は親しい相手には日常的に使われますが、命令形なので相手によっては失礼に響きます。目上の人や取引先が相手なら We should probably get going.(そろそろ出た方がいいですね)のように主語を we にして、一緒に動く提案の形にすると角が立ちません。

誤りの傾向が見えたら、あとは体に入れる作業です。ここからは、覚えた表現を実際に口から出せるようにする練習方法に移ります。

音読して定着させる練習手順

この章の要点
  • 意味のかたまりで区切って読むと記憶に残りやすい
  • not a が「ノラ」のようにつながる音の連結をつかむとリスニングが楽になる
  • 主語や単語を差し替える練習で、暗記から運用力に変わる

会話文はまず 意味のかたまりで区切って読む と、頭に残りやすくなります。以下のスラッシュの位置で区切って、ゆっくり声に出してみてください。

スラッシュリーディング
I’m not a morning person. / I have trouble waking up / in the morning. / And I can’t stand / the beeping sound / of the alarm clock. / I want to stay in bed / for 30 more minutes.
日本語訳
私は朝型ではありません。/朝起きるのが/大変なんです。/それに耐えられないのが/ビーッという音、/目覚まし時計の。/ベッドにいたいんです、/あと30分。
練習手順
1回目はスラッシュごとに止まって意味を確認。2回目は区切りを半分に減らす。3回目は区切りなしで一息に読む。慣れてきたら速度を上げていきます。
発音・ニュアンス
I’m not a morning person. は語の連結が起こって「アイムノラ・モーニン・パースン」のように聞こえます。not a が「ノラ」のようにつながる感覚をつかむと、リスニングでも一気に拾えるようになります。

差し替え練習で運用力に変える

自分の状況に合わせて主語や単語を差し替える練習も効果的です。I’m not a morning person → My husband isn’t a morning person、I have trouble waking up → I have trouble falling asleep(寝つくのが苦手)のように少しずつ変えていくと、暗記ではなく運用力として身につきます。

具体的には、次のような差し替えを試してみてください。

  • 主語を変える:I → My sister / My coworker / Our cat
  • 時制を変える:I have trouble → I had trouble this morning / I’ve always had trouble
  • 動詞を変える:waking up → getting out of bed / falling asleep / staying awake
  • 程度を変える:I’m not a morning person → I’m not really much of a morning person

1週間の復習計画の例

覚えた表現は、使わなければ消えていきます。無理のない範囲で、次のような流れを組んでみるのがおすすめです。

  • 1日目:会話文を5回音読し、I’m not a morning person. を暗唱できるようにする
  • 2日目:朝型・夜型の語彙(morning person / early bird / night owl)を自分について1文ずつ作る
  • 3日目:have trouble + -ing で3文作る(朝以外の苦手なことでも可)
  • 4日目:アラーム・寝坊の語彙(go off / set / snooze / oversleep / sleep in)を使って寝坊した日の話を作る
  • 5日目:場面別例文から、自分が使いそうな3文を選んで暗記する
  • 6日目:〈○○ person〉で自己紹介文を5つ作る
  • 7日目:会話文をもう一度、区切りなしで音読して仕上げる

1日5分でも、7日続ければ朝の話題は自分の言葉になります。声に出すこと だけは省略しないようにしてください。目で追うだけでは、いざというときに口が動きません。

朝日が差し込む木製デスクの上に置かれた白紙のノートとペン、コーヒーカップ
覚えた表現は書き出して声に出す。この2つが定着への近道です。

ひとりでの音読に慣れてきたら、実際に人と話す場でこれらの表現を試してみると、反応が返ってくる楽しさも加わって記憶に残りやすくなります。学び方は人それぞれですので、自分に合ったペースを大切にしてください。

朝の表現をまるごと使う練習会話

この章の要点
  • ここまでの表現を組み込んだ会話例で、実際の流れを確認できる
  • 役割を入れ替えて音読すると、質問側・回答側の両方が練習できる
  • 自分の状況に合わせて数字や語を差し替えるとそのまま使える

最後に、この記事で扱った表現を組み込んだ練習用の会話を2つ用意しました。役割名を交代しながら、両方のセリフを声に出してみてください。

会話1:同僚との朝の雑談(英語)
同僚:Good morning! You look a bit tired today.
学習者:Morning. Yeah, I’m still half asleep. I’m not a morning person at all.
同僚:Really? I’m the opposite. I’m a total early bird.
学習者:I envy you. I hit the snooze button four times this morning.
同僚:Four times? That’s impressive.
学習者:I know. I shouldn’t have stayed up so late watching videos.
同僚:You might want to put your phone in another room.
学習者:That’s a good idea. I’ll try that tonight.
日本語訳
同僚:おはよう!今日は少し疲れてるみたいだね。
学習者:おはよう。うん、まだ半分寝てる。朝はまったく苦手なんだ。
同僚:そうなの?私は逆だな。完全に朝型だよ。
学習者:うらやましい。今朝はスヌーズを4回押したよ。
同僚:4回?それはすごいね。
学習者:そうなんだ。あんなに夜更かしして動画を見なければよかった。
同僚:スマホを別の部屋に置いてみたらいいかもしれないよ。
学習者:いい考えだね。今夜やってみる。
使う場面
出勤直後の雑談、オンラインレッスンの冒頭のスモールトーク。朝型・夜型の話題は誰でも語れるので、会話の練習題材として扱いやすいです。
注意点
You look tired. は親しい相手なら心配の表現ですが、初対面の人や取引先に言うと失礼になることがあります。関係性を見て使いましょう。
会話2:ホテルのフロントで(英語)
学習者:Excuse me. Could you give me a wake-up call at four thirty tomorrow?
フロント係:Certainly. Four thirty in the morning. Do you have an early flight?
学習者:Yes, I have to make a six thirty flight. And honestly, I’m not a morning person.
フロント係:I understand. Would you like a second call ten minutes later?
学習者:That would be great. I usually go back to sleep after the first one.
フロント係:No problem. Is there an early check-out available for you?
学習者:Yes, please. Thank you so much.
日本語訳
学習者:すみません。明日の4時半にモーニングコールをお願いできますか。
フロント係:承知しました。朝4時半ですね。早い便に乗られるのですか。
学習者:はい、6時半の便に間に合わせないといけません。正直なところ、朝が苦手なんです。
フロント係:かしこまりました。10分後にもう一度お電話しましょうか。
学習者:ぜひお願いします。1回目のあと、だいたい二度寝してしまうので。
フロント係:問題ございません。早朝のチェックアウトもご利用になりますか。
学習者:はい、お願いします。どうもありがとうございます。
使う場面
海外のホテルで早朝出発の手配をするとき。丁寧な依頼表現 Could you ~? と、この記事の語彙を組み合わせた実用的な会話です。
発音・ニュアンス
wake-up call は wake-up をひとかたまりで前寄りに強く読み、「ウェイカップ コール」のように発音します。時刻は four thirty のように単純に読めば十分伝わります。

読むだけで終わらせず、実際に口を動かしてみるとどこで詰まるかが分かります。詰まった箇所こそ、次に覚えるべき場所です。最後に、よく寄せられる疑問をまとめておきます。

よくある質問

この章の要点
  • 使い分けで迷いやすい点をQ&A形式で確認できる
  • 丁寧さや失礼にならない言い方についての疑問もここで解消

「早起きが苦手」を一番シンプルに言うとどうなりますか?

I’m not a morning person. が最もシンプルで自然です。直訳は「私は朝の人間ではない」ですが、そこから「朝型ではない」「早起きが苦手」という意味になります。体調の話ではなく体質や性格の説明として受け取られるため、自己紹介から言い訳まで幅広い場面で使えます。もう少し柔らかくしたいときは I’m not really much of a morning person. と言い換えられます。

night owl と night person はどちらを使うべきですか?

どちらも「夜型」を意味し通じますが、日常会話では night owl のほうがよく耳にします。morning person との対比を明確にしたいときは night person も自然で、He’s not a morning person. He’s a night owl. のように組み合わせて使うこともできます。強調したいときは a total night owl のように total を添えます。

wake up と get up の違いを一言で説明するとどうなりますか?

wake up は「目が覚める」で意識が戻る瞬間、get up は「体を起こして床から出る」で行動を始めることです。朝が苦手な人によくある「目は覚めているのに布団から出られない」状態は I woke up, but I couldn’t get up. と表現できます。人に起こしてもらう依頼は Could you wake me up at six? が一般的です。

oversleep と sleep in はどう使い分けますか?

oversleep は「起きるつもりだったのに寝過ごしてしまった」という失敗を表し、遅刻の説明では I’m sorry I’m late. I overslept. と言います。sleep in は「休日にあえてゆっくり寝る」という肯定的な行為で、I like to sleep in on Sundays. のように使います。遅刻の謝罪で sleep in を使うと反省が伝わりにくくなるので注意してください。

have trouble のあとに to 不定詞を置いてはいけないのですか?

置けません。have trouble +動詞ing、または have trouble with +名詞(動名詞)の形にします。I have trouble waking up early. や I have trouble with waking up early. は正しく、I have trouble to wake up early. は誤りです。また現在形は「いつものこと」を表すため、今朝だけの話をしたいときは I had trouble waking up this morning. と過去形にします。

「モーニングコール」は英語で通じますか?

morning call は和製英語なので、意図が伝わらないことがあります。英語では wake-up call と言い、Could you give me a wake-up call at four thirty? のように依頼します。wake-up call には「警鐘、目を覚まさせる出来事」という比喩的な意味もあるため、文脈によって使い分けられている語です。

You’d better ~ は上司に使っても大丈夫ですか?

避けたほうが無難です。You had better ~ は日本語訳では「~した方がいい」と穏やかに見えますが、実際には「そうしないとよくないことになる」という警告寄りの強さを含みます。友人同士なら問題ありませんが、上司や取引先には You might want to ~ や Maybe you should ~ に置き換えると丁寧に響きます。

「あと5分寝たい」は英語でどう言いますか?

Just five more minutes, please. が定番です。〈数字 + more + 単位〉の形で「あと~分」を表し、another を使って another five minutes と言うこともできます。after five minutes は「5分後に」という時点を指すため、「あと5分の間」という意味にはならない点に注意してください。

「アラームが鳴る」は ring ではだめですか?

ring でも通じますが、go off のほうが自然でよく使われます。The alarm went off at five. のように使い、「突然作動する」というイメージで覚えると忘れにくくなります。設定するときは set my alarm for 6:30 のように前置詞 for を使い、スヌーズを押すは hit the snooze button です。

I’m not a morning person. と言うと、だらしない人だと思われませんか?

その心配はほとんどありません。英語圏では朝型・夜型を chronotype(生活リズムの型)として中立的にとらえる見方が広まっており、この表現は「私はこういうリズムなんです」という自己説明として受け取られます。相手が言ったときは Me neither.(私も!)と共感で返すと会話が続きます。

朝の眠さも、英語の練習材料になる

この章の要点
  • まず I’m not a morning person. をひとつ覚えるだけで朝の会話は成立する
  • そこから朝型・夜型、寝坊、目覚まし、体調へと語彙を広げていける
  • ひとりごとでも声に出せば練習になる

朝が苦手なのは世界共通のようで、英語にもこれだけの言い方が揃っています。I’m not a morning person. というひとことを起点に、朝型・夜型の語彙、寝坊と二度寝、目覚まし時計、寝起きの体調、後悔と助言まで、朝の話題はどこまでも広げていけます。

全部を一度に覚える必要はありません。まずは 自分に当てはまる1文 を選んで、声に出して繰り返すところから始めてみてください。朝型の人なら I’m a morning person, so I usually get up at five. でもいいのです。

そして次に眠い朝を迎えたら、心の中で I’m not a morning person. Five more minutes! とつぶやいてみてください。ひとりごとも立派な練習になります。眠くて動けない時間が、そのまま英語の復習時間に変わります。

目覚まし時計のアラーム音は、どんな音でもいやなものです。心地の良い音だと起きられないから、わざといやな音になっているのかもしれません。それでも明日の朝も、アラームは鳴ります。そのときは、まず英語でひとこと。See you then.