「ごめん、今日はちょっと用事があって」と英語で言いたいのに、口から出てくるのは I have something to do. だけ——そんな経験はありませんか。もちろん通じますし、間違いでもありません。ただ、同じ場面で英語話者がとっさに使う確率が高いのは、もっと短くて具体的な一語です。

それが errand です。銀行に寄る、郵便局で荷物を出す、クリーニングを取りに行く、スーパーで買い足す。こうした「外に出かけて片づける細かい用事」をまとめて一語で指せるのが errand の便利なところです。

この記事を読み終えると、errand の正確な意味、相性のいい動詞5パターン、単数形と複数形の使い分け、chore や task との線引き、そして誘いをやわらかく断るための実用フレーズが、そのまま口に出せる状態で手元に残ります。辞書の定義を覚えるだけでは会話で使えないので、場面ごとの会話例と誤用例をセットで並べていきます。発音を声に出して確かめたい方は、英語教室のようにその場で口を動かせる環境を併用すると定着が早くなります。

では、まず errand という語がどんな輪郭を持っているのかを確かめていきましょう。

目次 [ close ]
  1. errandの意味は「外に出て済ませるちょっとした用事」
  2. 発音・アクセント・語源から実体をつかむ
    1. 語源をたどると格式ある用法も納得できる
  3. 会話例で見るerrandの働き方
    1. 会話に出てきた周辺表現
    2. 量の言い方を差し替えて使い回す
  4. errandと組み合わせる動詞5パターン
    1. ① run — 最頻出の相棒
    2. ② do — run とほぼ同義
    3. ③ have — 「用事がある」という状態
    4. ④ go on — 「お使いに行く」
    5. ⑤ send someone on — 「人を使いにやる」
  5. 単数形と複数形の使い分け
  6. 場面別・そのまま使えるフレーズ集
    1. 誘いを断るとき
    2. 用事を頼むとき
    3. 予定を組み立てるとき
  7. errandを使った慣用表現
    1. fool's errand — 無駄足
    2. errand boy / errand girl / errand runner — 使い走り
    3. an errand of mercy — 人道的使命
  8. 似ている単語との線引き
    1. errand と chore — 外か中か
    2. errand と task — 重さの違い
    3. errand と plan / appointment — 予定の言い方
    4. errand と business / engagement — 格式のある言い方
  9. つまずきやすい誤用パターン
    1. 冠詞の抜け落ち
    2. go の後の on の抜け
    3. errand を動詞として使う誤り
    4. 家事に errand を使う誤り
    5. 重要な商談に errand を使う誤り
  10. 生活習慣として見るerrand
  11. 引っ越し場面の関連表現
  12. 定着させるための練習と復習の手順
    1. 練習問題
    2. 解答例
    3. 自分の生活に落とし込む二つの課題
  13. errandに関するよくある質問
  14. 押さえておきたい要点

errandの意味は「外に出て済ませるちょっとした用事」

この章の要点
  • errand は「短い外出をして済ませる小さな用事」を指す可算名詞。
  • 訳語は「用事」「雑用」「お使い」「使い走り」だが、子ども専用の語ではなく大人の日常語。
  • 「届ける・受け取る」といった具体的な小タスクが典型例。
  • 内容をぼかしたまま「用事がある」と伝えられるのが最大の実用価値。

errand の芯を一文で最後に、誰かのために、あるいは自分のために、短く外出して片づける用向きです。英英辞典の定義を見ると輪郭がはっきりします。

a short journey in order to do something for someone, for example delivering or collecting something for them(誰かのために何かをするための短い外出。たとえば何かを届けたり受け取ったりすること)— ロングマン現代英英辞典

この定義で押さえるべき要素は三つあります。ひとつめは short journey、つまり「短い移動をともなう」こと。ふたつめは something for someone、つまり「誰かのため」という要素が入りうること。三つめは delivering or collecting、つまり「届ける・受け取る」といった具体的な小さな作業だということです。

なぜ「短い移動」が重要なのかというと、ここが後で扱う chore(家事)との決定的な違いになるからです。皿を洗うのは家の中で完結するので errand ではありません。一方、そのお皿用の洗剤を買いにドラッグストアへ行くのは errand です。この境界線を最初に頭に入れておくと、以降の使い分けが一気に楽になります。

日本語の訳語としては「用事」「雑用」「お使い」「使い走り」が当てられます。ただし英和辞典で「使い走り」という古めかしい訳を先に見てしまうと、子どもがお使いに行く場面専用の単語だと誤解しがちです。実際には、大人が日常生活で片づける雑用にこそ頻繁に使われる語だと理解しておいてください。

つまり errand は、辞書の訳語だけを見ると硬く古く見えるのに、実際の運用は極めてカジュアルという、訳語と使用感にギャップのある単語です。だからこそ、次に発音と語源から実体をつかんでおく価値があります。

発音・アクセント・語源から実体をつかむ

この章の要点
  • 発音は /ˈer.ənd/。アクセントは第一音節の er に置く。
  • 語末の d は非常に軽く、複数形 errands は「エランヅ」のようにつながる。
  • island や errant につられて後半を強く読むのが日本語話者の典型的なずれ。
  • 語源は古英語 ærende(伝言・使命)。「用向きを運ぶ」が原イメージ。

発音は「エランド」と平板に読むのではなく、頭の er を強く読むのが正解です。アメリカ英語・イギリス英語ともに /ˈer.ənd/ で、カタカナで近づけるなら「エァランド」「エランドゥ」あたり。第二音節の ənd は弱く曖昧に落ちます。

語末の d はほとんど聞こえないほど軽く処理されることが多く、複数形 errands になると「エランヅ」のように前とつながって一息で流れます。run errands という頻出のかたまりは「ラン・エランヅ」ではなく「ラネランヅ」に近い音になるので、リスニングで拾えなかった経験がある方はこの連結を意識してみてください。

日本語話者がやりがちなのは、後半の rand を強く読んでしまうことです。island(アイランド)や errant(エラント)といった似た響きの語につられると、アクセント位置が後ろにずれます。頭を強く、後ろを弱く。この一点だけ守れば、聞き手の理解度はぐっと上がります。

開いたノートとチェックボックス付きのToDoリスト、ペン、コーヒーカップが淡い木目の机に置かれた語学学習用の机上風景
用事をリスト化して声に出す。errand は書いて読む練習と相性のよい単語です。

語源をたどると格式ある用法も納得できる

errand は古英語の ærende に遡ります。これは「伝言」「メッセージ」「使命」を意味する語でした。中世には「王の使者が携える伝言」といった重みのある意味で使われ、そこから「誰かに頼まれて出向く用向き」へ、さらに現代の「ちょっとした雑用」へと意味が軽くなっていきました。

この「伝言を運ぶ」という原イメージを知っておくと、後で扱う an errand of mercy(人道的な使命)のような格式ある表現と、errand boy(使い走りの少年)というくだけた表現が、なぜ同じ単語から生まれるのかが腑に落ちます。芯にあるのは「A地点からB地点へ、誰かの用向きを運ぶ」という動きです。

音と語源をおさえたところで、次は実際の会話の中で errand がどう働くかを見ていきます。まずは職場の同僚同士のやりとりから入ります。

会話例で見るerrandの働き方

この章の要点
  • I have a lot of errands to run. は「用事が山ほどある」の定番形。
  • 量の調整は errands の前に置く語(a couple of / a few / a bunch of)で行う。
  • 会話では I have より I’ve got のほうが軽く自然に響く。
  • 周辺表現(in a hurry / leave it for later / come straight to)もセットで拾える。

errand がもっとも生きるのは、相手の誘いをやわらかく断る場面です。まずは職場での同僚同士の会話を通して、自然な流れの中での使われ方を確認してみてください。役割は同僚Aと同僚Bとしています。

会話(英語)
同僚A: Do you have time after work?
同僚B: I’m sorry I don’t. I have a lot of errands to run.
同僚A: Why are you in such a hurry? Can you leave it for later?
同僚B: No, I can’t. I really need to finish them by tonight.
同僚A: I wanted you to help me. But I’ll find someone else to help me for you.
同僚B: Are you busy, too?
同僚A: Yes, I’m going to move to a different town. So I have to get my things ready.
同僚B: When will you move?
同僚A: The day after tomorrow.
同僚B: Well I’ll come straight to you after I finish my errands.
同僚A: Thanks a lot.
日本語訳
同僚A: 仕事の後、時間ある?
同僚B: ごめん、時間がとれない。山ほどやらなければならない用事があるんだ。
同僚A: なぜそんなに急いでいるの? 後に回せない?
同僚B: いや、それはできない。どうしても今夜までに終わらせなければならないんだ。
同僚A: 君に手伝ってほしかったんだけどな。でも、君の代わりに誰か探すよ。
同僚B: 君も忙しいの?
同僚A: うん、別の町に引っ越すんだ。だから荷物をまとめないといけない。
同僚B: 引っ越しはいつ?
同僚A: 明後日だよ。
同僚B: じゃあ、僕の用事が終わり次第そっちに行くよ。
同僚A: ありがとう。
使う場面
就業後の誘いを断るとき、退勤前に予定を伝えるとき。用事の中身を明かさずに済むため、私的な事情に踏み込ませたくないときにも機能します。
注意点・誤用例
× I have a lot of errand to run.(可算名詞なので a lot of の後は複数形 errands)/× I have a lot of errands to make.(動詞は make ではなく run または do)
発音・ニュアンス
errands to run は「エランヅ・トゥ・ラン」ではなく「エランヅタラン」に近く一息で流れます。断りの文なので、文末を下げすぎず申し訳なさを声のトーンに乗せると印象がやわらぎます。

会話に出てきた周辺表現

会話の中には errand 以外にも使い回せるかたまりが詰まっています。意味を整理しておきましょう。

  • in such a hurry:そんなに急いで
  • leave it for later:後回しにする
  • someone else:他の誰か
  • for 〜:〜の代わりに(代理の for)
  • move to 〜:〜へ引っ越す
  • get one’s things ready:荷物をまとめる、支度を整える
  • the day after tomorrow:明後日
  • come straight to 〜:〜のもとへ寄り道せず向かう

量の言い方を差し替えて使い回す

I have a lot of errands to run. の骨組みは errands to run(済ませるべき用事)です。量の調整は前に置く語で行います。ここを差し替えるだけで、伝わる忙しさの度合いが変わります。

  • I have an errand to run.(用事がひとつある)
  • I have a couple of errands to run.(用事が二、三ある)
  • I have a few errands to run.(ちょっと用事がある)
  • I have a bunch of errands to run.(用事がどっさりある/くだけた言い方)
  • I have a million errands to run.(用事が山積み/誇張表現)

会話では I have より I’ve got のほうが軽く響くため、I’ve got a few errands to run. という形も非常によく使われます。丁寧に断りたいときは I’m afraid を足して I’m afraid I’ve got a few errands to run. とすると、角が取れます。

さて、ここまで run と組み合わせた形ばかり出てきました。では errand には他にどんな動詞が付くのでしょうか。次に五つのパターンを整理します。

errandと組み合わせる動詞5パターン

この章の要点
  • run が最頻出。「あちこち回って片づける」感覚。
  • do はほぼ同義だが体感頻度は run に譲る。
  • have は「用事を抱えている状態」を表す。
  • go の場合は go on an errand と on が必須。
  • 人にやらせるときは send + 人 + on an errand。

errand は名詞なので、「用事をする」「用事がある」と言うには動詞が必要です。ありがたいことに選択肢は五つしかありません。この五つを押さえれば実用上ほぼ足ります。

① run — 最頻出の相棒

「用事を済ませる」の意味でに使用頻度が高いのが run です。走るという原義から離れ、「あちこち回って片づける」という感覚になります。迷ったら run を選べば外しません。

  • I have some errands to run.(ちょっと用事があるんだ)
  • I’ll be out running errands this afternoon.(今日の午後は用事で出かけます)
  • I’m going to run a few errands before dinner.(夕食前に用事を二、三片づけてくる)
  • I’ll be back in half an hour. I need to run a quick errand.(30分で戻ります。ちょっと用事を済ませてこないと)
  • I was out running some errands this morning.(午前中は用事で出かけていました)
  • Do you have time to run an errand for me?(用事をひとつ頼める時間ある?)
  • I don’t mind running errands for my aging parents.(高齢の親のお使いをするのは構わない)
  • I’m tired of running errands for you.(あなたの雑用をやるのはもううんざり)
フレーズ
I’ll be back in half an hour. I need to run a quick errand.
日本語訳
30分で戻ります。ちょっと用事を済ませてこないといけないので。
使う場面
職場で短時間席を外すとき、来客中に一度抜けるとき。quick を足すことで「すぐ戻る」という安心感を相手に与えられます。
注意点・誤用例
× I need to run quick errand.(冠詞 a の脱落)/× I need to errand quickly.(errand に動詞用法はありません)
発音・ニュアンス
a quick errand は「ア・クウィッケランド」のようにつながります。ビジネスでも失礼にならない中立的な言い方で、上司にも同僚にも使えます。

② do — run とほぼ同義

do を使っても意味の差はほとんどありません。ただし体感としての頻度は run に譲ります。run が思い出せないときの保険として覚えておくと安心です。

  • I’ve got a few errands to do in town.(街でちょっと用事があるんだ)
  • Could you do an errand for me?(用事を頼んでもいい?)
  • I’m going out to do some errands.(用事をしに行ってきます)
  • I’ll call you at noon. I have some errands to do now.(今は用事があるから、正午に電話するね)
  • Did you get your errands done?(用事は済んだ?)

③ have — 「用事がある」という状態

have は「所有」を表すので、済ませる行為ではなく「用事を抱えている状態」を指します。断り文句として単体で使いやすいのがこの形です。

  • I had a lot of errands this afternoon.(今日の午後はたくさん雑用があった)
  • I’m staying home today. I don’t have any errands.(今日は用事がないから家にいるの)
  • I have an important errand this evening.(今晩は大事な用向きがある)

④ go on — 「お使いに行く」

go を使う場合、間に on が入るのが基本形です。go an errand という形にはならないので、この前置詞は必ずセットで覚えてください。

  • My dad asked me to go on an errand to the store.(父に店までお使いを頼まれた)
  • He’s not here. He’s gone on an errand for us.(彼は不在です。私たちの用事で出ています)
  • I’d like you to go on an errand for me.(お使いに行ってきてほしいの)

⑤ send someone on — 「人を使いにやる」

誰かに用事を言いつけて行かせる場合は send を使い、send + 人 + on an errand の形にします。on の代わりに out や off が現れることもあります。

  • My boss sent me on an errand to the next town.(上司に隣町までお使いにやらされた)
  • She’s always sending others on errands for her.(彼女はいつも他人を使いに出している)
  • The boy was sent out alone on a shopping errand.(男の子は買い物のお使いに一人で行かされた)
注意点

send someone on an errand は「人を使いに出す」という上下関係をにじませる表現です。目上の相手や取引先に対して I’ll send you on an errand. と言うと、相手を使い走り扱いする響きになり失礼にあたります。依頼するときは Could you run an errand for me? や Would you mind picking up a package for me? のように、相手に選択権を残す疑問形にしてください。

動詞の型が入ったところで、次は多くの学習者がつまずく冠詞と数の問題を片づけましょう。ここを外すと、正しい動詞を選んでも不自然に響いてしまいます。

単数形と複数形の使い分け

この章の要点
  • errand は可算名詞。an errand か errands のどちらかにする。
  • 用事が一件なら run an errand、複数なら run errands。
  • 実際の会話では複数形の登場回数が多い。
  • 無冠詞の単数 run errand は誤り。
  • be running errands は「用事で出ている最中」という状態。

結論から言えば、errand は必ず a/an を付けるか複数形にする、これだけです。可算名詞なので、無冠詞の単数形では文が成立しません。

用事が一件だけなら run an errand、複数あるなら run errands を使います。用事の件数がそのまま形に反映される、素直な仕組みです。

  • I need to run an errand before the meeting.(会議前に用事を一件済ませたい)
  • I need to run errands all afternoon.(午後はずっと用事を回らないといけない)

ただし実際の会話では、細かい雑用は複数まとまって発生するのが普通です。そのため複数形 errands のほうが登場回数は多くなります。先ほどの会話例でも a lot of errands と複数形でした。迷ったときは複数形にしておくほうが自然に落ち着きやすい、と覚えておいて構いません。

もうひとつ実用性が高いのが進行形です。be running errands は「用事で出かけている最中」という状態を表し、電話やメッセージで自分や第三者の状況を説明するときに重宝します。

  • Can I call you back later? I’m on an errand.(後でかけ直してもいい? 今、用事の途中なの)
  • She’s out running errands right now.(彼女は今、用事で外出中です)
  • I’ll be running errands most of the morning.(午前中はほとんど用事で出ています)
フレーズ
She’s out running errands right now.
日本語訳
彼女は今、用事で外出中です。
使う場面
不在の同居人や同僚について電話口で伝えるとき。用事の中身を明かさずに「今は外にいる」と伝えられます。
注意点・誤用例
× She’s out running errand right now.(冠詞も複数形もない形は不可)/× She’s out for errand.(前置詞句にするなら on an errand)
発音・ニュアンス
out running errands は「アウ・ラニン・エランヅ」とつながり、t はほぼ落ちます。中立的で、家族にも取引先にも使える言い方です。

形の問題が整理できたら、次はいよいよ実戦です。場面別に、そのまま口に出せるフレーズを並べていきます。

場面別・そのまま使えるフレーズ集

この章の要点
  • 誘いを断る場面では中身を言わずに済むのが errand の強み。
  • 用事を頼むときは疑問形にして相手に選択権を残す。
  • 予定を組む場面では squeeze in / get out of the way / batch が使える。
  • 丁寧さの調整は I’m afraid や I’d love to, but で行う。

ここからは実際の三つの場面に分けて並べます。声に出しながら読むと、次に同じ状況になったときの反応速度が変わります。

就業後のオフィス入口付近で、トートバッグを持った同僚が申し訳なさそうな仕草で断り、もう一人が笑顔で聞いている様子
用事を理由にやわらかく断る。errand がもっとも活躍する場面です。

誘いを断るとき

具体的な内容を言わずにやわらかく断れるのが errand の強みです。日本語で「ちょっと用事があって」と言えば普通は詮索されないのと同じ感覚で機能します。

  • Sorry, I can’t make it. I have some errands to run.(ごめん、行けない。用事があるんだ)
  • I’d love to, but I’ve got a few errands to take care of.(行きたいけど、片づけたい用事があってね)
  • Can we do it another time? I’m swamped with errands today.(別の日にできる? 今日は用事に追われてて)
  • I have to run some errands first. Maybe after that?(先に用事を済ませないと。その後なら大丈夫かな?)
  • I’m afraid I’ve got errands to run this evening.(申し訳ないけれど、今晩は用事があって)
フレーズ
I’d love to, but I’ve got a few errands to take care of.
日本語訳
ぜひ行きたいのですが、片づけたい用事がいくつかあって。
使う場面
食事や飲み会の誘いを断るとき。I’d love to, but で「気持ちはある」と先に示すため、関係を損ねにくい断り方になります。
注意点・誤用例
× I’d love to, but I have a plan.(「策がある」の意味に取られます。予定なら plans と複数形に)/× I’d love to, but I have chores outside.(外の用事に chore は使いません)
発音・ニュアンス
I’d love to は「アイドラヴトゥ」とつなげ、to は軽く。but の後を少し早口にすると、言い訳がましさが薄れて自然に響きます。

用事を頼むとき

頼む側になったときは、命令形ではなく疑問形を選ぶのが基本です。相手が断る余地を残す言い方にしておくと、関係が長続きします。

  • Could you run an errand for me on your way home?(帰りがけに用事をひとつ頼めますか)
  • Would you mind picking up a package for me?(荷物を受け取ってきてもらえませんか)
  • I need a favor. Can you drop this off at the post office?(お願いがあるんだ。これを郵便局に出してきてくれない?)
  • If you’re heading out anyway, could you grab some milk?(どうせ出かけるなら、牛乳を買ってきてもらえる?)
フレーズ
Could you run an errand for me on your way home?
日本語訳
帰り道に用事をひとつ頼んでもいいですか。
使う場面
家族や親しい同僚に軽い頼みごとをするとき。on your way home を添えると「わざわざ行かなくていい」と示せるため、負担感が減ります。
注意点・誤用例
× Run an errand for me.(命令形は関係が近い相手以外では強すぎます)/× Could you go an errand for me?(go を使うなら go on an errand)
発音・ニュアンス
run an errand は「ラナネランド」のように三語が一体化します。文末を上げ調子にすると依頼としてのやわらかさが出ます。

予定を組み立てるとき

用事をどう処理するかを語る言い方も、生活の話題として頻繁に出てきます。ここは動詞との組み合わせが面白い部分です。

  • I’m trying to squeeze in as many errands as possible today.(今日はできるだけ多くの用事を詰め込もうとしている)
  • I made a list of my errands.(用事のリストを作った)
  • Let me get my errands out of the way first.(まず用事を片づけてしまおう)
  • I batch my errands so I only drive out once a week.(用事はまとめて片づけて、車で出るのは週一回にしている)
  • Sorry, I was busy with errands yesterday.(ごめんね、昨日は雑用で忙しかったんだ)

squeeze in(すき間に詰め込む)、get 〜 out of the way(片づけてしまう)、batch(まとめて処理する)は、いずれも errand 以外の名詞にも使える汎用表現です。ここで一緒に覚えてしまうと効率がよくなります。

日常表現が揃ったところで、少し毛色の違う顔も見ておきましょう。errand には慣用句としての用法もあります。

errandを使った慣用表現

この章の要点
  • fool’s errand は「無駄足」「徒労に終わる用向き」。
  • errand boy / errand girl / errand runner は「使い走り」。皮肉を込めて使われる場面が多い。
  • an errand of mercy は語源の「使命」が残った格式ある表現。
  • of の後ろに目的を置くと重々しい表現が作れる。

慣用表現を知っておくと、映画や記事で出てきたときに立ち止まらずに読めるようになります。使用頻度の高いものから見ていきます。

fool’s errand — 無駄足

「無駄足」「徒労に終わる用向き」を指します。実現不可能なことのために骨折りをさせられる状況、あるいは最初から見込みのない試みを表します。

  • They sent me on a fool’s errand.(無駄足を踏まされた)
  • Looking for a parking space downtown on a Saturday is a fool’s errand.(土曜に繁華街で駐車場を探すのは無駄骨だ)
フレーズ
They sent me on a fool’s errand.
日本語訳
無駄足を踏まされました。
使う場面
出向いたのに相手が不在だった、在庫がなかったなど、行った意味がなかったと愚痴るとき。友人同士の会話向きです。
注意点・誤用例
fool(愚か者)という語が入るため、指示を出した本人に向かって面前で使うと相手を非難する響きになります。上司や取引先には避けてください。
発音・ニュアンス
fool’s の s は /z/。「フーゥズ・エランド」と、fool を長めに伸ばすと決まった言い回しらしく聞こえます。

errand boy / errand girl / errand runner — 使い走り

文字どおりの職種を指すこともありますが、比喩として「雑用ばかりさせられる人」という皮肉を込めて使われる場面が目立ちます。

  • I didn’t take this job to be an errand boy.(使い走りをするためにこの仕事に就いたんじゃない)
  • I spent my first year just running errands for the president.(最初の一年は社長の使い走りで終わった)

一方で現代のビジネス文脈では、errand service(用事代行サービス)や errand runner(代行業者)が実際のサービス名称として使われています。同じ語でも、自称か他称かで響きが変わる点は意識しておくとよいでしょう。

an errand of mercy — 人道的使命

語源の「使命」の意味が残った格式ある表現で、報道や文学寄りの文体で見かけます。日常会話では出番が少ないものの、読解では知っておくと助かります。

  • The volunteers were on an errand of mercy in the disaster area.(ボランティアたちは被災地で救援活動にあたっていた)

同じ型で secret errand(秘密の用向き)や errand of vengeance(復讐の使命)といった言い方も作れます。of の後ろに目的を置くと重々しい表現になる、というのがこの型の仕組みです。

ここまでで errand 単体の姿はほぼ見えました。では、似た意味の単語とどう線を引けばよいのでしょうか。ここが使い分けの本題です。

似ている単語との線引き

この章の要点
  • errand は外出、chore は家の中。判断基準は「外に出るかどうか」。
  • task は中立的な「課された仕事・任務」で規模の幅が広い。
  • 「今夜は予定がある」は plans と複数形にする。
  • appointment は時間と相手が確定した予約。
  • business は仕事上の用件、engagement は正式な先約。

使い分けの決め手は、場所・重さ・相手の有無という三つの軸です。ひとつずつ照らし合わせていきましょう。

errand と chore — 外か中か

最も混同されやすいペアです。判断基準は外に出かけるかどうかの一点です。errand は外出して済ませる用事(郵便局、銀行、買い物、集荷、受け取り)、chore は家の中でやる家事・雑事(皿洗い、洗濯、掃除、ゴミ出し)を指します。

つまり I have to do the chores. は家事を片づけるという意味、I have to run errands. は外回りに出るという意味です。同じ「今日は忙しい」でも、聞き手が思い描く絵がまったく違います。

  • Doing the dishes is my least favorite chore.(皿洗いは一番嫌いな家事だ)
  • Picking up the dry cleaning is on my errand list.(クリーニングの受け取りは用事リストに入っている)

chore は household chores(家事)、daily chores(日々の雑事)のようにセットで覚えると使いやすくなります。動詞は do を取り、run とは組み合わせません。

注意点

家の中の作業に errand を使うと不自然です。× I have to run errands — washing the dishes and vacuuming. は、外出用事だと予告しておきながら家事を挙げているため、聞き手が混乱します。この場合は ○ I have chores to do — washing the dishes and vacuuming. としてください。

errand と task — 重さの違い

task は「課された仕事、任務」という中立的な語で、規模も文脈も幅広く、仕事上の担当業務にも大規模プロジェクトにも使えます。一方 errand は日常生活の小さな外出用事に限られるため、置き換えが常に成立するわけではありません。

  • She was assigned a difficult task.(彼女は難しい任務を割り当てられた)→ errand では不自然
  • She ran a few errands after lunch.(昼食後に用事を片づけた)→ task では意味がぼやける

errand と plan / appointment — 予定の言い方

日本語の「予定があるから行けない」をそのまま英語にすると I have a plan. になりがちですが、これは「ひとつの計画・策がある」という意味に取られてしまいます。予定を指すなら plans と複数形にするのが基本です。

  • I have plans tonight.(今夜は予定がある)
  • I have an appointment at three.(3時に約束がある/通院や面談など時間の決まった予約)
  • I have an errand to run.(済ませるべき用事がある/自分で片づける雑用)

appointment は相手や時間が確定したアポイントメントで、医者、美容院、面談などが典型です。errand は相手との約束というより自分のタスク。plans は友人との約束や旅行など予定全般を指します。この三つを使い分けられると、断る場面の表現力が一段上がります。

errand と business / engagement — 格式のある言い方

business は「用件、商用」で、格式のある場面や仕事上の用向きに使います。engagement は「正式な約束、先約」で、ビジネスの断り文句として機能します。

  • I’m here on business.(仕事で来ています)
  • What’s your business here?(どういったご用件ですか)
  • I’m afraid I have a prior engagement.(申し訳ありませんが先約がございます)

語の重さを並べると、errand(軽い雑用)→ task(中立的な仕事)→ appointment(確定した予約)→ engagement / business(格式ある用件)という順のグラデーションになります。相手と場面に合わせて重さを選べるようになると、英語の印象が一気に大人びます。

類義語の整理ができたところで、独学で陥りやすい落とし穴を具体的な誤用例で確認しておきましょう。

つまずきやすい誤用パターン

この章の要点
  • 冠詞 a/an の抜け落ちが最多。
  • go の後の on を落とすと形が崩れる。
  • errand に動詞用法はない。
  • 重要な商談に errand を使うと軽く響く。

誤用は五つの型に集約できます。並べて見比べておけば、自分の書いた文を自己点検できるようになります。

冠詞の抜け落ち

× I have errand to run. → ○ I have an errand to run./○ I have errands to run. 可算名詞なので、単数なら a/an、複数なら -s。どちらかを必ず選びます。

go の後の on の抜け

× He went an errand. → ○ He went on an errand. go は自動詞なので、目的語を直接取れません。on を橋渡しに使う、と覚えてください。

errand を動詞として使う誤り

× I need to errand today. → ○ I need to run errands today. errand に動詞用法はありません。名詞なので必ず動詞を添えます。

家事に errand を使う誤り

× I ran errands at home all day. → ○ I did chores at home all day. 家の中で完結する作業は chore の領域です。

重要な商談に errand を使う誤り

注意点

× I have an errand with a client at two. は、取引先との面談を「ちょっとした雑用」と表現していることになり、相手を軽んじた印象を与えます。○ I have a meeting with a client at two. または ○ I have an appointment at two. を使ってください。errand は語感が軽いため、重要度の高い予定には向きません。

最後にもうひとつ。× I have a plan tonight. も頻出の型です。○ I have plans tonight. または ○ I have an errand to run tonight. に直しましょう。

誤用の型が見えたら、次は語の背景にある生活文化を覗いてみます。ここを知ると errand の使われ方に納得がいきます。

生活習慣として見るerrand

この章の要点
  • アメリカの車社会では errands が週末のルーティンとして語られる。
  • errand day、errand loop / errand route といった言い方が生まれた。
  • 用事代行が有償の仕事として成立している。
  • 求人の業務内容に running errands と書かれることもある。

errands という語がこれほど日常に根づいた理由は、目的地が点在する車社会の生活形態にあります。銀行、薬局、ホームセンター、食料品店、郵便局が離れた場所にあるため、「一度出かけて何か所も回る」という行動パターンが定着しました。

ここから errand day(用事をまとめて済ませる日)や errand loop / errand route(回る順番を決めたルート)といった言い方も生まれています。Saturday is my errand day. という一文には、「土曜は溜まった用事を片づける日」という生活実感が含まれているわけです。

逆に日本の都市生活のように徒歩圏で用事が済む環境では、errands が一日仕事になる感覚はやや薄いかもしれません。この温度差を知っておくと、相手が errands を口にしたときの「腰の重さ」を正しく受け取れます。

近年は用事を外部に委託するサービスが広がり、errand running が有償の仕事として成立しています。求人広告に running errands が業務内容として書かれていることもあり、この場合は買い物代行、書類の配達、集荷などの雑務を指します。

生活の背景が見えたところで、errands が一気に増える典型的な出来事にも触れておきましょう。冒頭の会話で同僚Aが話していた引っ越しです。

引っ越し場面の関連表現

この章の要点
  • 引っ越しは errands が一気に増える代表的な出来事。
  • move out(退去)と move in(入居)を対で覚える。
  • pack up / unpack で荷造りと開梱を言い分ける。
  • 手伝いを頼む give me a hand は汎用性が高い。

引っ越しの会話では、住所変更や業者手配といった外回りの用事が次々に発生します。errand とセットで使う語彙をまとめておきます。

  • I’m moving to a different town.(別の町に引っ越します)
  • We’re moving out on the 20th and moving in on the 22nd.(20日に退去して22日に入居します)
  • I have to pack up my things.(荷物を詰めないといけない)
  • I need to unpack the boxes.(段ボールを開けて片づけないと)
  • Could you give me a hand with the boxes?(箱を運ぶのを手伝ってもらえる?)
  • I hired a moving company.(引っ越し業者に頼んだ)
  • I need to change my address at the post office.(郵便局で住所変更をしないと)
  • We’re having a housewarming party next month.(来月、新居のお祝いパーティーをやるんだ)

住所変更のために郵便局へ行く、鍵を受け取りに行く、梱包材を買いに行く。どれも外に出て片づける小さな用事なので、errands の典型例です。冒頭の会話で同僚Bが「用事が終わり次第そっちに行く」と伝えたのも、こうした状況を前提にしたやりとりでした。

語彙が揃ったら、あとは自分の口から出る状態にするだけです。ここからは練習と復習の具体的な手順に移ります。

定着させるための練習と復習の手順

この章の要点
  • まず日本語→英語の変換練習で反応速度を上げる。
  • 自分の実際の用事を errand list として英語で書き出す。
  • 音は run an errand / running errands の連結を口で確認する。
  • 三日後・一週間後に同じ5問を解き直すと記憶が残りやすい。

読んで理解した表現を使える状態に変えるには、日本語から英語へ変換する練習が近道です。次の5問を、答えを見る前に口に出してみてください。

練習問題

  1. 午後はちょっと用事があるから行けないんだ。
  2. 帰り道に用事をひとつ頼んでもいいですか。
  3. 彼は今、用事で外出しています。
  4. 土曜日は溜まった用事を片づける日にしている。
  5. あんな時間に空港へ行くのは無駄足だったよ。

解答例

  1. I can’t go this afternoon. I have some errands to run.
  2. Could you run an errand for me on your way home?
  3. He’s out running errands right now.
  4. Saturday is my errand day.
  5. Going to the airport at that hour was a fool’s errand.

つまずいた問題があれば、該当する章に戻って例文を三回音読してから再挑戦してください。正解を思い出せなかった原因が冠詞なのか動詞の選択なのかを特定できると、次に同じ間違いを繰り返しにくくなります。

自分の生活に落とし込む二つの課題

ひとつめは、今週の自分の用事を英語で書き出すことです。post office / bank / dry cleaner / drugstore のように場所を並べ、最後に I have four errands to run this week. と一文添えてみてください。自分の生活と結びついた例文は、教材の例文より記憶に残りやすくなります。

ふたつめは、断り文句を三パターン用意しておくことです。Sorry, I can’t make it. I have some errands to run. / I’d love to, but I’ve got a few errands to take care of. / I’m afraid I’ve got errands to run this evening. この三つを声に出して、口の動きに慣れておきます。実際の場面では考える時間がないため、あらかじめ準備した形しか出てきません。

復習のタイミングは、三日後と一週間後に同じ5問を解き直すのが扱いやすい目安です。二回目以降は所要時間を短くすることを目標にすると、反応速度そのものが鍛えられます。

早朝の自宅ダイニングテーブルで小さなノートを見ながら声に出して英語を練習する学習者
短時間でも声に出す。errand のような日常語は口の慣れが決め手になります。

とはいえ、自分の発音やニュアンスが自然かどうかは一人では判断しづらいものです。相手のいる場で試して反応を確かめたい方は、次の案内も参考にしてみてください。

最後に、学習者から寄せられやすい疑問をまとめて片づけておきます。

errandに関するよくある質問

この章の要点
  • 動詞は run が第一候補、do がほぼ同義。
  • 子ども専用の語ではなく大人の日常語。
  • ビジネスでも「短時間席を外す」程度なら問題なく使える。
  • errand に動詞用法はなく、必ず動詞を添える。

ここまでの内容で残りやすい疑問を、短い答えで即答できる形に整理しました。

errandは「run」と「do」のどちらを使うべきですか?

意味の差はほとんどありませんが、迷ったときは run を選んでください。run errands は「あちこち回って用事を片づける」という感覚で、日常会話での使用頻度が最も高い組み合わせです。do errands も正しい表現で、I’ve got a few errands to do in town. のように問題なく使えます。ただし体感としての頻度は run に譲るため、まず run an errand と run errands の二つを口に馴染ませるのが効率的です。

errandは子どものお使いにしか使えない古い単語ですか?

いいえ、大人が日常的に使う現役の語です。英和辞典に「使い走り」という古めかしい訳が載っているため子ども専用だと誤解されやすいのですが、実際には銀行や郵便局に寄る、クリーニングを受け取る、買い足しに行くといった大人の雑用にこそ頻繁に使われます。I’ll be out running errands this afternoon. のように、職場でも家庭でも自然に使える中立的な表現です。

errandとchoreの違いは何ですか?

外に出かけるかどうかが判断基準です。errand は外出して済ませる用事で、郵便局、銀行、買い物、集荷、受け取りなどが該当します。chore は家の中でやる家事や雑事で、皿洗い、洗濯、掃除、ゴミ出しなどが該当します。したがって I have to run errands. は外回りに出るという意味、I have to do the chores. は家事を片づけるという意味になります。動詞の相性も異なり、chore には run を使いません。

errandは単数形と複数形のどちらを使うのが普通ですか?

用事が一件なら run an errand、複数あるなら run errands です。errand は可算名詞なので、無冠詞の単数形である run errand は誤りになります。実際の会話では細かい雑用が複数まとまって発生するため、複数形 errands のほうが登場回数は多くなります。迷ったときは複数形にしておくと自然に落ち着きやすいですが、会議前に一件だけ済ませるような場面では an errand が正確です。

ビジネスの場面でerrandを使っても失礼になりませんか?

自分が短時間席を外す説明として使う分には問題ありません。I need to run a quick errand. I’ll be back in half an hour. は上司にも同僚にも使える中立的な言い方です。避けたいのは、取引先との面談を errand と呼ぶことです。errand は「小さな雑用」の語感なので、I have an errand with a client at two. は相手を軽んじた響きになります。この場合は meeting か appointment を使ってください。

「用事がある」と言いたいときにI have a plan.は使えますか?

I have a plan. は「ひとつの計画や策がある」という意味に取られるため、予定を伝える表現としては不自然です。予定全般を指すなら I have plans tonight. と複数形にします。時間と相手が決まった予約なら I have an appointment at three.、自分で片づける外出用事なら I have an errand to run. を選んでください。この三つを使い分けられると、断る場面での伝わり方が明確になります。

fool’s errandはどんな場面で使う表現ですか?

「無駄足」「徒労に終わる用向き」を指す慣用表現で、出向いたのに意味がなかったと振り返る場面で使います。They sent me on a fool’s errand. は「無駄足を踏まされた」、Looking for a parking space downtown on a Saturday is a fool’s errand. は「土曜に繁華街で駐車場を探すのは無駄骨だ」という意味です。fool という語が入るため、指示を出した本人に面前で使うと非難の響きになります。友人同士の会話向きの表現だと考えてください。

疑問が解けたところで、この記事の要点を最後に束ねておきます。

押さえておきたい要点

この章の要点
  • errand は「外に出て済ませる細かな用事」を一語で表す名詞。
  • 動詞は run が第一候補、do / have / go on / send someone on が続く。
  • an errand か errands の形を守る。
  • chore は家の中、task は仕事、appointment は確定した予約。
  • 内容を明かさずに「用事がある」と伝えられるのが最大の実用価値。

errand は「外に出かけて済ませる、細かな用事」を一語で表せる名詞です。相棒となる動詞は run が第一候補で、do、have、go on、send someone on が続きます。可算名詞なので an errand か errands の形を守り、家の中の雑事には chore、仕事上の任務には task、時間の決まった約束には appointment を使い分ける。この四点を軸にすれば、日常のほとんどの場面をカバーできます。

そして最大の実用価値は、内容を具体的に言わずに「用事がある」とだけ伝えられる点にあります。誘いを丁重に断りたいとき、席を外す理由をさらりと述べたいとき、I’ve got a few errands to run. のひとことが自然に出てくると、会話の運び方が一気にこなれて聞こえます。

用事に追われる日もあれば、誰かの手を借りたい日もあります。そんなときに気持ちよくやりとりできる表現を、ひとつずつ手元に増やしていきましょう。まずは今日の予定を errand list として英語で書き出すところから始めてみてください。

See you then.