「駅の向かいにあります」と言いたいのに、acrossだけでよいのか、fromまで必要なのか迷ったことはありませんか。さらに「駅の前」と「駅の向かい」では待ち合わせ場所が変わるため、単語を少し取り違えるだけでも相手とすれ違ってしまいます。
最初に覚えたい答えは、A is across from B.です。「AはBの向かいにあります」という形で、探している場所をA、目印になる場所をBに入れます。The café is across from the station.なら「そのカフェは駅の向かいにあります」という意味です。
この記事では、across fromの語順、right across fromとの違い、oppositeやin front ofとの使い分けを、道案内や旅行で使える例とともに確認します。英文を眺めるだけでなく、発音、聞き返し方、誤用の直し方、短時間でできる練習まで進めるので、読んだ直後から自分の身近な場所を英語で表せるようになります。
一人で練習すると語順や発音が合っているか不安になる場合は、英語教室で講師に地図を見せながら道案内を試す方法もあります。まずは、会話の軸になるacross fromの位置関係からつかんでいきましょう。
「〜の向かいに」はacross fromで表す
- 基本語順は「場所A+be動詞+across from+基準B」
- 道路だけでなく、通路、広場、机などを挟む場面でも使える
- 相手が探しているものを主語にすると案内が伝わりやすい
across fromは、建物、人、物などが、ある基準から見て反対側に位置していることを表します。日本語では「〜の向かいに」「〜の反対側に」と訳せます。基本の型はA is across from B.で、fromの後ろに位置を判断する基準を置きます。
たとえば銀行の場所を尋ねられた場合、銀行を主語にしてThe bank is across from the station.と答えます。駅と銀行は互いに向かい合っていますが、The station is across from the bank.と言うと、今度は駅の場所を銀行を基準に説明する文になります。
- フレーズ
- The café is across from the station.
- 日本語訳
- そのカフェは駅の向かいにあります。
- 使う場面
- 相手が特定のカフェを探しており、駅を目印に場所を伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- × The café is across the station.とはしません。stationを基準に「その向かい」と言うため、fromが必要です。
- 発音・ニュアンス
- acrossは「アクロース」に近く、後半のcrossをややはっきり発音します。across fromは会話でつながり、「アクロース・フラム」のように聞こえることがあります。
acrossには、一方の側から反対側へ渡る感覚があります。そこに基準を示すfromが続くことで、「その場所から見た反対側」という位置関係になります。道路を挟む場面が典型ですが、必ず道路が必要なわけではありません。
たとえば、テーブルを挟んで相手の反対側に座る場合にも使えます。I sat across from my host mother at the table.なら「私はテーブルでホストマザーの向かいに座りました」です。廊下の反対側に人が立っている場合や、広場を挟んで建物がある場合にも同じ考え方ができます。
- フレーズ
- A student sat across from me.
- 日本語訳
- 学生が私の向かいに座りました。
- 使う場面
- 教室、食堂、列車などで、相手が自分と向かい合う位置に座ったことを伝えます。
- 注意点・誤用例
- 人を基準にするときもfromを残します。× across meではなく、○ across from meです。
- 発音・ニュアンス
- sat across from meでは、fromとmeがなめらかにつながります。向かい側という位置を述べるだけで、相手がこちらを向いていたかどうかまでは断定しません。

ここまでの要点は、探している対象を主語にし、目印をfromの後ろに置くことです。では、形のよく似たacrossとacross fromは、どこで分ければよいのでしょうか。
acrossとacross fromの違いを位置と移動で見分ける
- acrossの後ろには横切る道路、川、部屋などを置ける
- across fromの後ろには位置の基準となる建物や人を置く
- 道路を挟むことまで明示するならacross the street fromが便利
見分け方は、後ろに置きたいものが「横切る空間」なのか「位置の基準」なのかを考えることです。道路や川を横切るならacross+空間、駅やホテルを基準に向かいを示すならacross from+基準を使います。
acrossは「横切る場所」を後ろに置く
We walked across the street.は「私たちは通りを横切りました」です。このstreetは位置を判断する目印ではなく、実際に端から端まで渡った空間です。同様にswim across the riverなら川を泳いで渡り、run across the fieldなら野原を走って横切ります。
- フレーズ
- We walked across the street.
- 日本語訳
- 私たちは通りを横切りました。
- 使う場面
- 道路の片側から反対側へ実際に移動したことを話す場面です。
- 注意点・誤用例
- この文のacrossは移動の経路を示します。「駅の向かいに歩いた」という意味で× walked across the stationとはしません。
- 発音・ニュアンス
- walkedの語尾とacrossが連続します。最初はwalked、across、the streetと区切り、慣れたら一息で発音します。
across the streetは「通りの向こう側に」
The bakery is across the street.は、移動ではなく位置を表し、「パン屋は通りの向こう側にあります」という意味です。何の建物と向かい合っているかは示さず、現在地や会話中の視点から道路の反対側にあることを伝えます。
一方、The bakery is across from the school.なら、学校を基準にパン屋の位置を示します。道路があるかもしれませんが、この文だけでは間にある空間の種類までは限定しません。
across the street fromは道路を挟むことまで伝える
「郵便局から道路を挟んだ向かい」と明確に言いたいときは、across the street from the post officeとします。across the streetで「道路の反対側」、from the post officeで「郵便局から見て」という2つの情報を重ねた形です。
- フレーズ
- The hotel is across the street from the post office.
- 日本語訳
- ホテルは郵便局から道路を挟んだ向かいにあります。
- 使う場面
- 目的地へ行くために道路を渡る必要があることまで伝えたい場面です。
- 注意点・誤用例
- × across from the streetでは語順と基準が変わります。「道路を挟んで建物の向かい」ならacross the street from+建物です。
- 発音・ニュアンス
- 長い表現なので、across the streetとfrom the post officeの2つに分けて練習すると安定します。
「駅の向かい」を× across the stationとすると、駅そのものを横切るような意味に受け取られかねません。建物を位置の基準にする場合は、The café is across from the station.のようにfromを入れます。
判断に迷ったら、「何を横切るのか」と「何を目印にするのか」を日本語で分けてください。横切るものならacrossの直後、目印ならacross fromの直後です。次は、「真向かい」や地域差のある言い方を見ていきます。
right across fromとoppositeで「真向かい」まで伝える
- right across fromは「ちょうど向かい」「真向かい」
- rightは方向の「右」ではなく位置を強める語
- oppositeも「向かい」を表し、後ろにfromを置かない形が基本
ほぼ正面にあることを強調したいなら、across fromの前にrightを置きます。ここでのrightは「右側」ではなく、「ちょうど」「まさに」という強調です。
- フレーズ
- The supermarket is right across from the station.
- 日本語訳
- スーパーは駅の真向かいにあります。
- 使う場面
- 駅を出ると正面に見えるなど、向かい側の中でも位置がわかりやすいことを伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- rightを「右」と解釈しないようにします。「駅の右側」はto the right of the stationです。
- 発音・ニュアンス
- rightを少し強く発音すると「本当に目の前の向かい」という感覚が伝わります。ただし、厳密な測量上の正面を保証する表現ではありません。
建物が見えているなら、Do you see that bank? The bookstore is right across from it.と言えます。itは直前のthat bankを指すため、同じ建物名を繰り返さずに済みます。このitの使い方は、短く自然な道案内に役立ちます。
oppositeは特にイギリス英語でよく使われる
oppositeも「〜の向かいに」という位置を表せます。The hotel is opposite the station.なら「ホテルは駅の向かいです」です。across fromはアメリカ英語でよく聞かれ、oppositeはイギリス英語で広く使われますが、どちらも多くの英語話者に理解されます。
位置を表す形では、oppositeの直後に場所や人を置きます。つまり、opposite+場所です。across fromの形に引っ張られてfromを足さないようにします。
- フレーズ
- The shop is opposite the bank.
- 日本語訳
- その店は銀行の向かいにあります。
- 使う場面
- イギリスを含む英語圏で、建物同士の向かい合う位置を伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- 簡潔な位置表現では、× opposite from the bankではなく、○ opposite the bankと覚えると混乱しにくくなります。
- 発音・ニュアンス
- oppositeは「オポジット」に近い音です。最初のoにアクセントを置き、後半を必要以上に強くしないと自然に聞こえます。
oppositeにもrightを加えられます。The bank is right opposite the station.なら「銀行は駅の真向かいです」です。旅行先でどちらが聞こえても理解できるよう、話すときはacross from、聞くときは両方に対応するという覚え方でも構いません。
It’s right across from the hotel.のrightは「右」ではありません。「ホテルの右側」と言いたい場合は、It’s to the right of the hotel.とします。rightの直後にacross fromが続いているかどうかを見れば区別できます。
「向かい」と言える表現はわかりました。しかし、実際の待ち合わせでは「前」「近く」「隣」との区別も欠かせません。次の章では、地図上の位置を頭に描きながら違いを整理します。
in front of・facing・near・next toとの違い
- across fromは空間を挟んだ反対側という位置
- in front ofは建物の前や入口付近
- facingは向き、nearは距離、next toは隣接を表す
最も大切な違いは、across fromが反対側の位置を示し、in front ofが建物の正面や入口付近を示すことです。日本語ではどちらも「駅前」「駅の前あたり」と曖昧に言うことがありますが、英語では場所が分かれます。
- フレーズ
- The taxi is waiting in front of the hotel.
- 日本語訳
- タクシーはホテルの前で待っています。
- 使う場面
- ホテルの入口、車寄せ、建物のすぐ前などでタクシーが待っている場面です。
- 注意点・誤用例
- 道路の反対側で待っているならacross from the hotelです。待ち合わせではこの違いを曖昧にしないようにします。
- 発音・ニュアンス
- in front ofは会話で「イン・フランタヴ」のようにつながります。frontをやや強くすると聞き取りやすくなります。
The taxi is waiting across from the hotel.に変えると、タクシーはホテルと同じ側の入口付近ではなく、道路や空間を挟んだ反対側にいると考えられます。到着した相手がすぐ見つけられるよう、必要ならIt’s in front of the main entrance.やIt’s across the street from the main entrance.まで具体化しましょう。
facingは「〜の方を向いている」
facingは位置そのものより、物や人の向きを表します。Our room is facing the park.なら「私たちの部屋は公園に面しています」です。部屋が公園側を向いていることはわかりますが、ホテルが公園の真向かいにあるとは限りません。
反対に、Our hotel is across from the park.なら、ホテルが公園の反対側に位置することはわかりますが、客室の窓が公園側を向いているかはわかりません。位置はacross from、向きはfacingと分けると理解しやすくなります。
nearは近さ、next toは隣接
The café is near the station.は「カフェは駅の近くです」で、方向はわかりません。駅の裏側でも横でも、歩いて近い範囲ならnearを使えます。The café is across from the station.なら、近いかどうかだけでなく、駅から見た反対側だと伝わります。
next toは「隣に」です。The pharmacy is next to the hospital.なら、薬局と病院が同じ側で隣接しているイメージです。The pharmacy is across from the hospital.なら、空間を挟んで反対側にあります。
| 表現 | 中心となる意味 | 位置のイメージ |
|---|---|---|
| across from | 〜の向かいに | 空間を挟んだ反対側 |
| in front of | 〜の前に | 正面や入口付近 |
| facing | 〜に面して | 人や物の向き |
| near | 〜の近くに | 方向を限定しない近距離 |
| next to | 〜の隣に | すぐ横に並ぶ位置 |
| behind | 〜の後ろに | 基準の背後 |
| between A and B | AとBの間に | 2つの基準に挟まれた位置 |
待ち合わせでI’ll wait in front of the station.と言われたら、通常は駅舎や入口の前を探します。I’ll wait across from the station.なら道路などの反対側です。不安な場合は、Do you mean by the main entrance?「正面入口のそばという意味ですか」と確認しましょう。
位置表現は、単語の日本語訳だけでなく、地図上でどこに印を付けるか考えると定着しやすくなります。続いて、英文を組み立てるときに迷いやすいThere is、冠詞、語順を確認しましょう。
There is・冠詞・語順を整えて自然な文を作る
- 特定の場所を案内するならThe café is across from the station.
- 新しい存在を伝えるならThere is a café across from the station.
- 一般的な施設にはthe、固有の名称には名称ごとの冠詞を使う
すでに話題になっている特定のカフェの場所を伝えるなら、The café is across from the station.を使います。これに対して、「駅の向かいにカフェがあります」と新しい情報を出すなら、There is+単数名詞が自然です。
- フレーズ
- There’s a café across from the station.
- 日本語訳
- 駅の向かいにカフェがあります。
- 使う場面
- 休憩場所を探している相手に、まだ話題に出ていないカフェの存在を知らせる場面です。
- 注意点・誤用例
- 複数ならThere are several cafés across from the station.とします。単数のcaféにはaが必要です。
- 発音・ニュアンス
- 会話ではThere isをThere’sと短くすることがよくあります。新しい場所を紹介する響きがあります。
Where is the café?と特定のカフェを尋ねられたなら、It’s across from the station.と代名詞で答えられます。Is there a pharmacy near here?と尋ねられたなら、There’s one across from the hotel.と返せます。このoneは質問に出たpharmacyを繰り返さないための語です。
一般的な施設にはtheを付ける
会話の場所からどの駅や図書館を指すかわかる場合は、the station、the library、the parkのようにtheを付けるのが基本です。It’s across from the station.なら、話し手と聞き手が想定できるその駅を基準にしています。
一方、Tokyo StationやCentral Parkのような固有の名称には、通常はtheを付けません。It’s across from Tokyo Station.、The hotel is across from Central Park.のように使います。ただし、the Metropolitan Museum of Artのようにtheを含めて使う名称もあります。
冠詞は「施設なら常にこの形」と機械的に決めるより、よく使う名称を一まとまりで覚える方が実用的です。地図や施設の公式表記を確認したら、across fromまで含めて一文を作っておくと会話で取り出しやすくなります。
名詞の後ろから場所を説明する
across fromは、文末だけでなく名詞の後ろにも置けます。the café across from the stationなら「駅の向かいにあるカフェ」、the building across from the parkなら「公園の向かいにある建物」です。
- フレーズ
- Do you mean the bookstore across from the park?
- 日本語訳
- 公園の向かいにある書店のことですか。
- 使う場面
- 同じ種類の店が複数あり、位置情報を足してどの店か確認する場面です。
- 注意点・誤用例
- the bookstoreの後ろにacross from the parkを置き、どの書店なのかを説明します。疑問文でも語順を崩しません。
- 発音・ニュアンス
- bookstoreの後ろをわずかに区切ると、続く部分が場所の説明だと伝わりやすくなります。
英文の骨組みが整ったら、次は道案内で複数の情報をどう並べるかが課題になります。一文を長くしすぎず、移動、目印、目的地の順に区切るのがポイントです。
道案内でacross fromをすぐ使える短文パターン
- 最初に進む方向、次に目印、最後に向かいの位置を伝える
- on your rightやnext toを足すと目的地を絞り込める
- わからないときは聞き返して道路を渡るか確認する
道案内は、情報を一文に詰め込むより、短い文を順番に並べた方が伝わります。まずGo straight.やTurn left.で移動を指示し、その後に目的地+across from+目印を続けます。
駅やバス停を案内する
- フレーズ
- Go straight for one block. The bus stop is right across from the bank.
- 日本語訳
- 1区画まっすぐ進んでください。バス停は銀行の真向かいです。
- 使う場面
- 旅行者に、現在地からバス停までの移動と目印を順番に伝える場面です。
- 注意点・誤用例
- blockは街区を数える言い方です。地域によって道路の形が異なるため、見える建物も一緒に伝えると安心です。
- 発音・ニュアンス
- 最初の文の後で一度間を置きます。方向と目的地を分けることで、聞き手が頭の中で順番に地図を作れます。
店やレストランを案内する
The restaurant is across from the movie theater.だけでも位置は伝わります。似た店が並んでいる場合は、It’s next to the pharmacy, across from the park.のように「薬局の隣」と「公園の向かい」を組み合わせると、目的地を絞れます。
- フレーズ
- The café is on your left, across from the museum.
- 日本語訳
- カフェは左手、博物館の向かいにあります。
- 使う場面
- 聞き手が進む方向を基準に、左右と向かいの目印を同時に示す場面です。
- 注意点・誤用例
- on your leftは聞き手が向かっている方向によって変わります。自分から見た左右ではなく、相手が進む向きを意識します。
- 発音・ニュアンス
- leftの語尾を軽く出し、その後で短く間を置くと、追加情報のacross from the museumが聞き取りやすくなります。
道を尋ねるときの質問
基本はWhere is the nearest pharmacy?ですが、丁寧に尋ねるならCould you tell me where the nearest pharmacy is?が使えます。後者ではwhereの後ろがthe nearest pharmacy isという語順になる点に注意します。
案内を聞いて道路を渡るか不明なら、Is it across the street?「道路の反対側ですか」と確認できます。建物の正面か向かい側か不明なら、Do you mean in front of the station or across from it?と二択で尋ねることもできます。

道案内の組み立て手順
- Go straight.やTurn right.で最初の動きを伝える
- Walk past the library.のように途中の目印を示す
- The bank is across from the hotel.で目的地の位置を伝える
- It’s next to a small café.で最後の目印を足す
- 質問されたらacross the streetかどうかを確認する
この順番なら、Go straight for two blocks. The bank will be on your right. It’s across from the hotel.のように短く区切れます。途中で聞き手が理解できていない様子なら、Do you see the hotel?と目印が見えるか確認してから続けましょう。
では、実際の会話ではどのタイミングでacross fromを入れるのでしょうか。次は、旅行、ホームステイ、待ち合わせの3場面で流れを確認します。
旅行・ホームステイ・待ち合わせで使う会話例
- 最初の回答で大まかな位置を伝え、次の文で目印を足す
- the one across fromで同じ名詞の繰り返しを避けられる
- 待ち合わせではin front ofとの違いを会話内で確認する
会話では、最初から完璧な長文を作る必要はありません。まずIt’s across from 〜.で大まかな位置を答え、相手の反応を見ながらnext toやon the cornerを足します。
会話1:駅で薬局を尋ねる
- 会話
- 旅行者: Excuse me. Is there a pharmacy near here?
地元の人: Yes. There’s one right across from the station.
旅行者: Is it across the street?
地元の人: Yes. It’s next to the coffee shop.
旅行者: Thank you. I see it now. - 日本語訳
- 旅行者: すみません。この近くに薬局はありますか。
地元の人: はい。駅の真向かいにあります。
旅行者: 道路の反対側ですか。
地元の人: そうです。コーヒーショップの隣です。
旅行者: ありがとうございます。見つけました。 - 使う場面
- 駅周辺で必要な店を探し、道路を渡る必要があるかまで確かめる場面です。
- 注意点・誤用例
- There’s oneのoneはpharmacyを指します。× There’s itとはせず、新しく存在を示すときはoneが使えます。
- 発音・ニュアンス
- Excuse meで注意を向けてもらってから質問すると丁寧です。right across fromを一息で言えると案内が滑らかになります。
会話2:ホームステイ先で行き先を確認する
- 会話
- ホスト: Where are you going this afternoon?
学習者: I’m going to a bookstore near the museum.
ホスト: Do you mean the one across from the park?
学習者: Yes, that’s the one.
ホスト: There’s a nice café right next to it.
学習者: Great. I’ll stop by after shopping. - 日本語訳
- ホスト: 今日の午後はどこへ行くのですか。
学習者: 博物館の近くにある書店へ行きます。
ホスト: 公園の向かいにある店のことですか。
学習者: はい、その店です。
ホスト: そのすぐ隣にすてきなカフェがありますよ。
学習者: いいですね。買い物の後に寄ります。 - 使う場面
- 同じ地域に複数の書店があり、位置を手がかりに行き先を確認する場面です。
- 注意点・誤用例
- the one across from the park全体で「公園の向かいにあるもの」です。oneの後ろから位置情報が説明しています。
- 発音・ニュアンス
- that’s the oneは「それです」「その店です」という確認の定型表現です。oneを少し強くすると特定した感覚が出ます。
会話3:待ち合わせ場所を確認する
- 会話
- 学習者A: Where should we meet?
学習者B: Let’s meet in front of the theater.
学習者A: Do you mean the main entrance?
学習者B: Yes. Don’t wait across from the theater.
学習者A: Got it. I’ll wait right in front of the entrance. - 日本語訳
- 学習者A: どこで会いましょうか。
学習者B: 劇場の前で会いましょう。
学習者A: 正面入口という意味ですか。
学習者B: はい。劇場の向かい側では待たないでください。
学習者A: わかりました。入口のすぐ前で待ちます。 - 使う場面
- 入口前と道路の反対側を区別し、待ち合わせのすれ違いを避ける場面です。
- 注意点・誤用例
- right in front ofのrightも「すぐ」「まさに」という強調です。右側という意味ではありません。
- 発音・ニュアンス
- Got it.は「理解しました」という会話的な返答です。場所を復唱すると、認識が合っているか確認できます。
会話4:観光地の場所を聞く
- 会話
- 学習者: Could you tell me where the cathedral is?
案内する人: It’s right across from Rockefeller Center.
学習者: Is it on Fifth Avenue?
案内する人: Yes. You’ll see it across the street.
学習者: Thank you for your help. - 日本語訳
- 学習者: 大聖堂がどこにあるか教えていただけますか。
案内する人: ロックフェラーセンターの真向かいです。
学習者: 5番街にありますか。
案内する人: はい。道路の反対側に見えます。
学習者: 教えてくださり、ありがとうございます。 - 使う場面
- よく知られた建物を目印にして、観光地の場所を尋ねる場面です。
- 注意点・誤用例
- Could you tell meの後ろはwhere the cathedral isです。× where is the cathedralの語順をそのまま続けないようにします。
- 発音・ニュアンス
- Could youは会話でつながって聞こえます。最初はゆっくり発音し、where以下の語順を優先して練習しましょう。
会話練習では、役割を交代して同じ内容を2回読みます。2回目はstationをhotelに、pharmacyをsupermarketに替えるだけでも、自分で文を作る練習になります。次は、口から出やすくする発音と、よくある誤りの修正に進みます。
発音の区切り方と間違えやすい英文の直し方
- across fromを一まとまりとして発音する
- rightは少し強く、fromは軽く発音すると流れが作りやすい
- 誤文は正しい位置関係を頭に描いてから修正する
across fromを会話で使うには、単語を一つずつ読むより、across fromを一つのかたまりとして練習するのが効果的です。The bank is|across from the station.のように、主語と位置表現の間で軽く区切ります。
3段階の発音練習
- acrossとfromを別々にゆっくり発音する
- across fromをつなげて3回発音する
- The café is across from the station.を一息で発音する
acrossは後半のcrossに強勢があります。日本語の平らな調子で「アクロス」と読むより、「クロース」の部分を少し目立たせると通じやすくなります。fromは文中で弱くなりやすいため、「フロム」と一音ずつ強く読むより軽く添える感覚です。
right across fromではrightを少し強めます。right|across fromのように不自然に切らず、right across from全体をなめらかにつなげます。録音する場合は、文の途中で息が止まっていないか、stationなどの目印まで聞こえるかを確認しましょう。
誤用1:fromを落とす
× The café is across the station.
○ The café is across from the station.
駅は横切る空間ではなく、カフェの位置を判断する基準です。そのためfromを入れます。
誤用2:across from the streetとする
「店は道路の向こう側です」ならThe store is across the street.です。「店は郵便局から道路を挟んだ向かいです」ならThe store is across the street from the post office.です。streetをfromの直後に置くのではなく、across the streetを一まとまりとして使います。
誤用3:rightを右側と考える
It’s right across from the hotel.は「ホテルの真向かいです」です。「ホテルの右側です」ならIt’s to the right of the hotel.です。rightの後ろにacross fromが続けば強調、to the right ofが続けば方向だと見分けられます。
誤用4:nearで向かいを表そうとする
The café is near the station.では、駅の近くにあることしかわかりません。駅の反対側にあると伝えたいならThe café is across from the station.です。近く、かつ道路を挟んだ向かいなら、The café is right across the street from the station.と詳しくできます。
誤用5:oppositeにfromを足す
位置を簡潔に示すならThe restaurant is opposite the theater.とします。across fromとoppositeを混ぜないため、「acrossにはfromが付く」「oppositeは場所を直接続ける」という2本の型を別々に音読しましょう。
聞き取れなかったときの対処
- フレーズ
- Sorry, did you say across from the station?
- 日本語訳
- すみません、駅の向かいとおっしゃいましたか。
- 使う場面
- 道案内で目印や位置表現を聞き取れず、重要な部分だけ復唱して確かめる場面です。
- 注意点・誤用例
- わかったふりをして進むより、道路を渡る前に確認する方が安全です。Sorryだけで終わらず、聞こえた部分を続けます。
- 発音・ニュアンス
- 文末を少し上げると確認の質問だと伝わります。across from the stationの部分を明瞭に発音します。
間違いを減らすには、正解だけを見るのではなく、誤文を見て「横切るものか、基準か」「前か、反対側か」を判断する練習が役立ちます。最後に、今日から続けられる実践メニューを組み立てます。
身近な地図で定着させる実践トレーニング
- 自宅や駅の周辺を題材にすると英文を作りやすい
- 見る、書く、話す、聞き返すの順で練習する
- 翌日と数日後に名詞を替えて思い出す
across fromを使える形にするには、例文を読むだけでなく、自分が実際に知っている場所に置き換えます。駅、学校、スーパー、公園など、位置を迷わず思い出せる場所を選ぶのが第一歩です。
練習1:2つの建物だけを描く
紙の中央に道路を1本描き、片側にstation、反対側にcaféと書きます。そしてThe café is across from the station.と言います。次に主語を入れ替え、The station is across from the café.と言ってください。
この練習では、位置関係が同じでも、何を探しているかによって主語が変わることを体験できます。相手からWhere is the café?と聞かれたつもりで、カフェを主語にして答えるところまで行いましょう。
練習2:rightを加えて距離感を変える
The café is across from the station.を3回言った後、The café is right across from the station.に変えます。rightを加えたときに「ほぼ正面」「見つけやすい向かい」という感覚が増すことを意識します。
さらにThe café is to the right of the station.も発音し、意味が変わることを確認します。right across fromとto the right ofを対にすると、rightの2つの働きを混同しにくくなります。
練習3:前・隣・向かいを描き分ける
地図にhotelを描き、その入口前にtaxi、隣にbank、道路の反対側にrestaurantを置きます。The taxi is in front of the hotel.、The bank is next to the hotel.、The restaurant is across from the hotel.の3文を続けて言います。
位置を変えずに名詞だけを暗記するのではなく、鉛筆で実際に場所を動かしてください。restaurantをホテルの隣へ移したらnext to、入口前へ移したらin front ofへ英文を変えます。
練習4:道案内を3文で完成させる
次の型に、自分で選んだ場所を入れます。Go straight for one block. Turn left at the corner. The pharmacy is across from the supermarket.最初は紙を見ながら言い、次は地図だけを見て言います。
慣れたら最後にIt’s next to a small café.を足します。移動、向かいの目印、隣の目印という順番を保つと、長くなっても情報が整理されます。
練習5:質問と聞き返しをセットにする
- 練習フレーズ
- Where is the nearest pharmacy?
It’s across from the station.
Do you mean across the street from the station?
Yes, that’s right. - 日本語訳
- 一番近い薬局はどこですか。
駅の向かいです。
駅から道路を挟んだ向かいという意味ですか。
はい、そのとおりです。 - 使う場面
- 質問、回答、確認、同意という会話の一連の流れを練習します。
- 注意点・誤用例
- 回答だけでなく確認表現も覚えると、実際に聞き取れなかった場合に会話を続けられます。
- 発音・ニュアンス
- 確認の質問は文末を少し上げ、Yes, that’s right.は落ち着いて下げると会話らしい流れになります。
短時間の復習スケジュール
- 学習直後:基本文を見ながら5回音読する
- 同じ日の後半:地図だけを見て3文の道案内を作る
- 翌日:across from、in front of、next toを描き分ける
- 数日後:駅、ホテル、公園などの名詞をすべて入れ替える
- その後:実際の地図を見て、初めての場所を英語で案内する
復習では、同じ文をそのまま繰り返すだけでなく、stationをhotelに、caféをpharmacyに替えます。語順を保ちながら中身を替えられれば、暗記した一文ではなく、応用できる型として身についてきたと判断できます。

独学で語順や発音を確かめにくい場合は、自分で描いた地図を使って相手に道案内をし、相手が正しい場所を選べるか試すと弱点が見えます。学ぶ環境を探す場合も、無理のない頻度や自分の目的に合うかを確認して選びましょう。
まず今日行うなら、自宅や最寄り駅の周辺から、向かい合う2つの場所を一組選んでください。そしてA is across from B.、A is right across from B.、There is A across from B.の3通りで声に出しましょう。最後にin front ofへ変えると位置がどう変わるか、地図上で確かめれば一連の練習が完了します。
「向かいに」の英語に関するQ&A
- fromの有無は後ろに置くものの役割で判断する
- 真向かい、道路の反対側、建物の前を区別する
- 会話では短い基本文と確認質問を組み合わせる
最後に、学習中に迷いやすい点を質問形式で確認します。答えを読む前に、自分ならどの表現を使うか考えると復習になります。
「駅の向かいにあります」は英語で何と言いますか?
It’s across from the station.と言えます。特定の店を主語にするなら、The café is across from the station.のように、探している場所を文頭に置きます。
acrossだけで「向かいに」を表せますか?
The shop is across the street.のように「道路の向こう側」を表すことはできます。ただし、「駅の向かい」のように基準となる建物を続ける場合は、across from the stationとします。
right across fromのrightは「右」という意味ですか?
このrightは「ちょうど」「まさに」という強調です。The bank is right across from the station.で「銀行は駅の真向かいです」となります。右側ならto the right ofを使います。
across fromとin front ofはどう違いますか?
across fromは道路や空間を挟んだ反対側、in front ofは建物の正面や入口付近です。待ち合わせでは、道路を渡る位置なのか建物のすぐ前なのかを区別する必要があります。
oppositeの後ろにfromは必要ですか?
位置を簡潔に表す形では、The hotel is opposite the station.のように場所を直接続けます。across fromと混ぜず、opposite+場所という型で覚えると使いやすくなります。
「道路を挟んだ向かい」はどう表現しますか?
across the street fromを使います。The restaurant is across the street from the museum.なら「レストランは博物館から道路を挟んだ向かいにあります」です。
人の向かいに座る場合もacross fromを使えますか?
使えます。She sat across from me.で「彼女は私の向かいに座りました」です。建物だけでなく、テーブルや通路を挟んだ人の位置にも使えます。
道案内を聞き取れないときはどう確認しますか?
Sorry, did you say across from the station?のように、聞こえた位置表現を復唱して確認できます。道路を渡るか知りたい場合は、Is it across the street?と尋ねます。
across fromを使った文はどの語順で作ればよいですか?
探している場所をA、目印をBとして、A is across from B.の順に作ります。銀行を探して駅を目印にするなら、The bank is across from the station.です。
基本の軸はA is across from B.です。真向かいならright across from、道路を挟むことを示すならacross the street from、建物の入口前ならin front ofに変えます。この4つを地図と一緒に声に出せば、道案内や待ち合わせで必要な位置をより正確に伝えられます。

