「電車で通勤しています」と言いたいのに、commuteの後ろに何を置けばよいか迷う。「会社まで1時間かかります」と伝えたいのに、takeとspendのどちらを使うのか分からない。通勤は身近な話題ですが、英語にすると前置詞や動詞の選択で止まりやすいテーマです。
最初に押さえたいのは、すべてをcommuteで表す必要はないという点です。定期的な通勤を一語で示すならcommute、毎日の会話で「仕事へ行く」と伝えるならgo to work、移動手段を具体的に言うならtake the trainやdriveを使うと自然です。
この記事では、通勤手段、所要時間、乗り換え、混雑、遅延、定期券、在宅勤務まで、職場の雑談でそのまま使いやすい形に整理しています。英語を声に出して練習したい場合は、英語教室で会話の相手を見つける方法もありますが、まずは自分の通勤について三文で話せる状態を目指しましょう。
読み進めるときは、自分が普段使う交通手段に関係する例文から選んで構いません。「手段」「時間」「通勤中にすること」の三つを組み合わせれば、短い自己紹介から自然な雑談へ広げられます。
「通勤する」を表すcommute・go to work・get to workの違い
- 定期的な往復を表すならcommuteを使う
- go to workは職場へ向かう動き、get to workは到着までの移動を表しやすい
先に使い分けを示すと、定期的な通勤ならcommuteが中心です。一方、日常会話で簡潔に話すならgo to work、通勤方法や所要時間を尋ねるならget to workが便利です。
commuteには、自宅と職場または学校の間を繰り返し移動するという含みがあります。そのため、一度だけ取引先を訪問した場合や、出張で別の都市へ行った場合には通常使いません。
commuteは動詞にも名詞にもなる
動詞のcommuteは「通勤する」「通学する」、名詞のcommuteは「通勤」や「通勤にかかる移動」を表します。I commute by train.では動詞、I have a long commute.では名詞です。
- フレーズ
- I commute to work every day.
- 日本語訳
- 毎日通勤しています。
- 使う場面
- 勤務形態や生活習慣について説明するときに使えます。通勤先を明確にするto workと、頻度を示すevery dayが入った基本形です。
- 注意点・誤用例
- 一度だけ職場へ行った出来事にはcommutedよりwent to workが適しています。また、I commute my office.ではなく、行き先の前にtoを置いてI commute to the office.とします。
- 発音・ニュアンス
- commuteは「カミュート」に近く、後半のmuteを強く発音します。最初の音を強くしすぎず、kuh-MYOOTの流れで練習すると英語らしいリズムになります。
名詞では、My commute takes about an hour.「私の通勤には約1時間かかります」、How was your commute?「通勤はどうでしたか」のように使えます。朝の移動を限定するならmy morning commute、帰宅時ならmy commute homeという言い方もできます。
go to workは毎日の会話で使いやすい
go to workは直訳すると「仕事へ行く」です。交通手段を続けてI go to work by train.と言えば、自然に「電車で通勤しています」という意味になります。commuteがすぐに出てこなくても、go to workで十分伝わります。
- フレーズ
- I usually go to work by train.
- 日本語訳
- 普段は電車で通勤しています。
- 使う場面
- 同僚との雑談や自己紹介で、普段の交通手段を簡潔に伝える場面に向いています。
- 注意点・誤用例
- workの前にtheは置きません。I go to the work.ではなくI go to work.です。特定のオフィスを指す場合はI go to the office.と言えます。
- 発音・ニュアンス
- 会話ではgo toがつながり、「ゴウトゥ」より「ゴウタ」に近く聞こえることがあります。usuallyは「ユージュアリー」を目安に、最初の音節をやや強くします。
get to workは到着までの道のりを意識する
get to workは、職場へ到着するまでの移動に意識が向く表現です。How do you get to work?なら交通手段、How long does it take you to get to work?なら所要時間を尋ねられます。
ただし、Get to work!は文脈によって「仕事に取りかかりなさい」という意味になります。通勤について尋ねるときはHow、時間を尋ねるときはHow longを付けるため、通常は文脈で区別できます。
三つの違いが見えたら、次は前置詞を整えましょう。ここが分かると、出発地、行き先、交通手段を一つの文へ無理なく入れられます。
commuteの語順とto・from・byの使い分け
- 行き先にはto、出発地にはfrom、交通手段にはbyを使う
- byの後ろの交通手段には通常aやtheを付けない
commuteの後ろは、toは行き先、fromは出発地、byは手段と整理すると迷いにくくなります。I commute from Saitama to Tokyo by train.なら、「埼玉から東京へ電車で通勤しています」と三つの情報を一文で伝えられます。
commute to+行き先
通勤先を示すときはcommute to work、commute to the office、commute to Tokyoの形を使います。「自分の会社へ通勤する」を日本語から直接置き換えてcommute to my companyとするより、workまたはthe officeを選ぶほうが日常会話では自然です。
- フレーズ
- I commute from Yokohama to an office in central Tokyo.
- 日本語訳
- 横浜から東京都心にあるオフィスへ通勤しています。
- 使う場面
- 住んでいる地域と勤務地の両方を伝える場面で使います。住所を細かく言いたくない場合は、都道府県や都市名だけでも構いません。
- 注意点・誤用例
- 出発地と到着地の順序を逆にしないようにします。from Yokohama to Tokyoは横浜から東京へ、from Tokyo to Yokohamaは東京から横浜へという意味です。
- 発音・ニュアンス
- fromとtoは弱く短く発音し、Yokohamaとcentral Tokyoをはっきり言うと情報が伝わりやすくなります。
commute by+交通手段
交通手段として述べる場合はby train、by bus、by car、by bike、by subwayを使います。byの後ろには通常、冠詞のaやthe、所有格のmyを付けません。
by a train、by the bus、by my carは、一般的な交通手段の言い方としては避けます。by train、by bus、by carが基本です。「自分の車を運転する」と所有を示すなら、I drive my car to work.またはI go to work in my car.と表せます。
by trainとtake the trainは似た意味でも、文の仕組みが異なります。by trainは前置詞句で、take the trainではtakeが動詞です。I go to work by train.とI take the train to work.は正しい一方、I take by train to work.のように混ぜることはできません。

では、電車、バス、車、自転車、徒歩では、どの表現が会話に合うのでしょうか。それぞれの動作を表す言い方を見ていきましょう。
電車・バス・車・自転車・徒歩の通勤表現
- 電車とバスはtake、車はdrive、自転車はbike、徒歩はwalkが簡潔
- 複数の交通手段は移動の順番に並べると伝わりやすい
交通手段を話すときは、commuteだけに頼らず、実際の動作を表す動詞を使うと会話が具体的になります。I take the train.、I drive.、I walk.のような短い返答でも十分です。
電車で通勤する
- フレーズ
- I take two trains to get to work, and I change trains at Shinjuku.
- 日本語訳
- 職場へ行くために電車を2本利用し、新宿で乗り換えます。
- 使う場面
- 電車の本数や乗り換え駅まで説明したいときに使えます。change trainsは電車を乗り換えるという意味です。
- 注意点・誤用例
- 「電車を交換する」と考えてchange the trainとすると、車両そのものを取り替えるように聞こえる場合があります。一般的な乗り換えはchange trainsと複数形にします。
- 発音・ニュアンス
- take two trainsではtakeとtwoを区切りすぎず、一定のリズムで発音します。change trainsの二つの語には同じ音が続くため、間を空けすぎないようにします。
特定の時刻の電車ならI catch the 7:30 train every morning.と言えます。catchには「間に合って乗る」という感覚がありますが、毎朝利用する電車を示す文でも自然です。地下鉄へ乗り換えるならI transfer to the subway at Shibuya.も使えます。
バスで通勤する
バスもI go to work by bus.とI take the bus to work.の両方が使えます。駅までバス、その後に電車なら、I take a bus to the station and then take the train.と移動順に並べると明快です。
by busは交通手段の種類を示し、take the busはバスを利用する動作を示します。短く答えるならBy bus.でもよいですが、練習ではI take the bus.まで声に出すと文の形が身につきやすくなります。
車で通勤する
- フレーズ
- I drive to work, but I often get stuck in traffic.
- 日本語訳
- 車で通勤していますが、よく渋滞につかまります。
- 使う場面
- 車通勤と道路の混雑を一緒に伝える場面で使います。交通量が多いと言うならTraffic is heavy in the morning.も便利です。
- 注意点・誤用例
- trafficは通常、数えない名詞として扱います。「多くの交通量」をmany trafficsとはせず、heavy trafficまたはa lot of trafficとします。
- 発音・ニュアンス
- get stuck inは一続きに聞こえやすい部分です。「ゲット・スタック・イン」と一語ずつ切らず、「ゲッスタッキン」に近い流れを意識します。
同僚と相乗りするならI share a ride with a coworker.、通勤のために相乗りする習慣ならWe carpool to work.と言えます。carpoolは動詞としても名詞としても使われます。
自転車または徒歩で通勤する
自転車はI bike to work.が簡潔です。cycle to workも使えますが、会話ではbikeが親しみやすい表現です。徒歩ならI walk to work.が最も簡単で、I go to work on foot.とも言えます。
- フレーズ
- I bike to work, and it takes about 20 minutes.
- 日本語訳
- 自転車で通勤していて、約20分かかります。
- 使う場面
- 通勤手段と所要時間を一度に伝える場面です。雨の日だけ別の手段を使うなら、I take the bus on rainy days.を続けられます。
- 注意点・誤用例
- 徒歩はby footではなくon footです。ただし、習慣を述べるならI walk to work.のほうが短く自然です。
- 発音・ニュアンス
- bikeは最後のkを軽く閉じるように発音します。walkのlは発音せず、「ウォーク」に近い音です。
職場が歩ける距離ならI live within walking distance of the office.、自宅から徒歩10分ならMy office is a 10-minute walk from my apartment.と言えます。10-minuteのminuteは、後ろのwalkを説明する形容詞の一部なので単数形です。
交通手段を言えるようになったら、相手へ尋ねる形も覚えましょう。質問と返答を一組にすると、職場での短い雑談が作りやすくなります。
通勤手段と所要時間を尋ねる質問
- 交通手段はHow do you get to work?で尋ねる
- 所要時間はHow long does it take you to get to work?で尋ねる
通勤方法を尋ねる最も使いやすい質問は、How do you get to work?です。直訳だけを見ると「どうやって職場へ着きますか」ですが、会話では普段の交通手段を尋ねる自然な表現です。
- フレーズ
- How do you get to work?
- 日本語訳
- どうやって通勤していますか。
- 使う場面
- 同僚や知人へ普段の交通手段を尋ねる場面です。I take the train.、I drive.、I usually walk.などの短い答えが返ってきます。
- 注意点・誤用例
- How did you get here?は「今日はどうやってここへ来ましたか」という一回の移動を尋ねます。普段の習慣なら現在形のHow do you get to work?を使います。
- 発音・ニュアンス
- How do youは会話で「ハウドゥユ」から「ハウジャ」に近くつながることがあります。最初は一語ずつ正確に言い、慣れてから滑らかにつなげましょう。
How do you commute to work?も正しい質問です。ただし、日常的な雑談ではHow do you get to work?のほうが柔らかく聞こえる場合があります。通勤という定期的な往復を明確にしたいときはcommuteを使うとよいでしょう。
通勤時間を尋ねる
- フレーズ
- How long does it take you to get to work?
- 日本語訳
- 職場までどのくらい時間がかかりますか。
- 使う場面
- 相手の普段の通勤時間を尋ねる場面です。答えはIt takes me about 45 minutes.の形が基本です。
- 注意点・誤用例
- 主語は時間を表すitです。How long do you take to work?ではなく、How long does it take you to get to work?という語順を一まとまりで覚えます。
- 発音・ニュアンス
- does itは「ダズ・イット」と分けるより「ダズィット」に近くつながります。文が長いため、How long/does it take you/to get to workの三つに分けて練習します。
commuteを名詞にしてHow long is your commute?と尋ねることもできます。答えはMy commute is about an hour.またはIt’s about an hour.です。「片道」を明確にしたい場合はeach wayを加えます。
- It takes me 45 minutes each way.:片道45分かかります。
- I spend about 90 minutes a day commuting.:1日に約90分を通勤に使います。
- My round-trip commute takes about two hours.:往復の通勤に約2時間かかります。
- It takes anywhere from 40 minutes to an hour.:40分から1時間ほどかかります。
- It takes longer during rush hour.:ラッシュ時はさらに時間がかかります。
a 40-minute commuteのように、数字と時間単位を名詞の前へ置く場合はminuteを単数形にします。通常の文ではMy commute takes 40 minutes.と複数形になります。この違いはa 10-minute walkやa two-hour round tripにも共通します。

質問を覚えたら、実際の会話の流れで確認しましょう。最初から長く話そうとせず、一文で答えてから一つ情報を追加するのがポイントです。
職場で使える通勤の会話例
- 交通手段に続けて時間や乗り換えを一つ加える
- 相手へHow about you?と返すと会話を続けやすい
通勤の雑談では、質問に答えるだけで終わらせず、短い追加情報を一つ入れると自然です。I take the train.の後にIt takes about an hour.を加えるだけでも、相手は混雑や乗り換えについて質問しやすくなります。
電車通勤と所要時間について話す
- 会話
- 同僚:How do you get to work?
学習者:I take the train.
同僚:How long does it take you?
学習者:It takes me about an hour. I have to change trains once.
同僚:That’s quite a commute.
学習者:Yes, but I usually read on the train. How about you?
同僚:I walk to work. It only takes about 10 minutes. - 日本語訳
- 同僚:どうやって通勤していますか。
学習者:電車を使っています。
同僚:どのくらいかかりますか。
学習者:約1時間です。1回乗り換える必要があります。
同僚:かなりの通勤ですね。
学習者:そうですね。でも、普段は電車で本を読みます。あなたはどうですか。
同僚:歩いて通勤しています。10分くらいしかかかりません。 - 使う場面
- 新しい同僚との雑談や、勤務先までの距離が話題になった場面です。通勤中にすることまで加えることで会話が広がっています。
- 注意点・誤用例
- 相手との関係が浅い場合、詳しい住所を尋ねるよりDo you live far from here?やDo you have a long commute?のように距離だけを尋ねるほうが無難です。
- 発音・ニュアンス
- That’s quite a commute.のquiteは「かなり」という反応です。否定的に決めつけず、相手の通勤の長さに驚きを示す柔らかな言い方です。
自転車通勤と雨の日について話す
- 会話
- 同僚:Do you always bike to work?
学習者:Most days, yes. It takes about 20 minutes.
同僚:What do you do when it rains?
学習者:I take the bus on rainy days.
同僚:Does the bus take longer?
学習者:A little. It usually takes about 30 minutes. - 日本語訳
- 同僚:いつも自転車で通勤しているのですか。
学習者:たいていの日はそうです。約20分かかります。
同僚:雨が降ったときはどうしますか。
学習者:雨の日はバスを使います。
同僚:バスのほうが時間がかかりますか。
学習者:少しだけです。普段は約30分かかります。 - 使う場面
- 曜日や天候によって通勤手段が変わることを伝える場面です。Most daysは「たいていの日」という柔らかな頻度表現です。
- 注意点・誤用例
- rainy daysは複数の日を表します。特定の一日ならon a rainy day、雨が降っているとき全般ならwhen it rainsも使えます。
- 発音・ニュアンス
- Most days, yes.は、いつでも例外なく自転車という印象を避ける返答です。yesの前で軽く間を取ると自然です。
徒歩通勤への驚きを柔らかく伝える
相手の職場が近いと分かったとき、I envy you.でも意味は通じますが、You’re lucky.やIt must be nice to live so close to the office.のほうが柔らかく響くことがあります。I wish I lived that close to work.なら、「私もそれほど職場の近くに住んでいたらいいのに」という気持ちを表せます。
続いて、通勤会話で頻出する混雑、遅延、定期券を確認します。交通手段と時間を言える人が、次に会話を広げやすい領域です。
満員電車・遅延・定期券・通勤中を表す英語
- 混雑はcrowded、非常に混んだ状態はpackedで表せる
- 通勤中はduring my commuteまたはon my way to workが便利
朝の混雑については、The train is crowded.が基本です。人でぎっしり詰まった状態を強く表すなら、The train is packed.と言えます。rush hourは、道路や公共交通機関が混雑する時間帯です。
- フレーズ
- The morning trains are always packed during rush hour.
- 日本語訳
- 朝の電車はラッシュ時にはいつも満員です。
- 使う場面
- 毎朝の混雑や、早く家を出る理由を説明するときに使います。I leave home early to avoid rush hour.と続けることもできます。
- 注意点・誤用例
- packedは強い混雑を表します。座席が埋まっている程度ならbusyやcrowdedのほうが状況に合う場合があります。
- 発音・ニュアンス
- packedの最後は「パックド」と母音を足すより、kとtを短く閉じる感覚です。alwaysを強めると「いつも」という不満や強調が出ます。
遅延や運転見合わせを伝える
- My train was delayed this morning.:今朝、電車が遅れました。
- There was a delay on my line.:利用している路線で遅延がありました。
- The train service was suspended.:電車が運転を見合わせていました。
- I was late because of a train delay.:電車の遅延で遅刻しました。
- I had to take an alternative route.:迂回経路を使わなければなりませんでした。
- It took me twice as long as usual.:普段の2倍の時間がかかりました。
会社へ遅れる連絡では、理由だけで終わらず到着見込みも添えると明確です。My train has been delayed, so I may be about 15 minutes late.「電車が遅れているため、15分ほど遅れる可能性があります」のように伝えられます。
定期券を表すcommuter pass
日本の通勤定期券を説明するならcommuter passが分かりやすい表現です。I have a commuter pass.「通勤定期券を持っています」、I need to renew my commuter pass.「定期券を更新する必要があります」と言えます。
交通制度によってはmonthly pass、transit pass、train pass、season ticketなどが使われます。commutation ticketという語を辞書で見かけることがありますが、日常会話ではcommuter passや現地の交通機関が使う名称のほうが伝わりやすいでしょう。
通勤中に何をするか伝える
- フレーズ
- I listen to English podcasts during my morning commute.
- 日本語訳
- 朝の通勤中に英語のポッドキャストを聴きます。
- 使う場面
- 通勤時間の過ごし方や学習習慣について話す場面です。read、listen to music、check the newsなどへ置き換えられます。
- 注意点・誤用例
- duringの後ろには名詞を置きます。during commuteよりduring my commuteが自然です。whileを使うならwhile commutingのように動詞のing形を続けます。
- 発音・ニュアンス
- duringは「デュアリング」に近い音です。podcastsの最後は子音が続くため、無理にすべてを強く発音せず、語尾を軽く閉じます。
on my way to workは「職場へ向かう途中で」です。I bought coffee on my way to work.なら「通勤途中にコーヒーを買いました」となります。帰宅途中はon my way homeで、homeの前にtoは置きません。
「帰宅途中」をon my way to homeとはしません。homeはこの用法では副詞として働くため、on my way homeが基本です。一方、「駅へ向かう途中」ならon my way to the stationのようにtoを使います。
毎日出社しない働き方では、通勤頻度の伝え方も必要です。次の章では、在宅勤務と出社日を含めた表現を扱います。
在宅勤務・出社頻度・通勤手当を伝える表現
- 在宅勤務はwork from home、出社はgo into the officeで表せる
- 会社制度の名称は組織や地域によって異なるため実際の表記を確認する
毎日会社へ行かない場合は、頻度と働く場所を組み合わせると分かりやすくなります。I work from home three days a week.は「週3日は在宅勤務です」、I go into the office twice a week.は「週2回出社します」です。
- フレーズ
- I go into the office twice a week and work from home the rest of the time.
- 日本語訳
- 週2回出社し、それ以外は在宅で働いています。
- 使う場面
- 出社と在宅勤務を組み合わせた勤務形態を説明するときに使います。出社する曜日が決まっているならI only commute on Mondays and Thursdays.とも言えます。
- 注意点・誤用例
- go into the officeは、普段は別の場所で働く人が出社する場面でよく使われます。go to officeではなく、通常はgo to the officeとtheを置きます。
- 発音・ニュアンス
- twice a weekは「トゥワイス・ア・ウィーク」を目安に、twiceをやや強くします。the rest of the timeは「残りの時間」というまとまりです。
以前の習慣ならI used to commute five days a week.、毎日通勤する必要がないならI don’t have to commute every day.と言えます。used toは過去にはそうしていたものの、現在は状況が異なることを示します。
通勤者と通勤手当
commuterは「通勤者」または「通学者」です。The station is crowded with commuters.「駅は通勤客で混雑しています」、This service is convenient for commuters.「このサービスは通勤者に便利です」のように使います。
通勤手当はcommuting allowanceやtransportation allowanceと表せます。会社が通勤費を精算するならMy employer reimburses my commuting expenses.と言えます。ただし、制度名や精算範囲は組織によって異なるため、申請書や社内規程では記載されている正式名称を使うのが安全です。
- Does the company provide a commuting allowance?:会社は通勤手当を支給しますか。
- Is transportation included in the benefits package?:福利厚生に交通費は含まれていますか。
- How do I claim commuting expenses?:通勤費はどのように申請しますか。
- My employer reimburses the cost of my train pass.:雇用主が電車の定期代を精算します。
表現を知るだけでは、会話の瞬間に口から出ないことがあります。ここからは、短時間でも続けやすい練習手順へ移りましょう。
通勤英語を自分の言葉にする練習手順
- 自分の通勤を手段・時間・追加情報の三文で作る
- 音読、置き換え、質問への即答を順番に行う
覚えるべきなのは大量の例文ではなく、自分について言える三文です。まず交通手段、次に所要時間、最後に乗り換えや通勤中の行動を加えます。
- 交通手段を一文にする:I take the train to work.
- 所要時間を加える:It takes me about 45 minutes.
- 追加情報を入れる:I change trains once and listen to podcasts on the train.
- 三文を見ずに言う。
- How do you get to work?と聞かれた直後に答える。
車通勤なら、I drive to work./It usually takes about 30 minutes./It takes longer when traffic is heavy.と作れます。徒歩なら、I walk to work./It only takes 10 minutes./I live within walking distance of the office.が一組になります。
一文ずつ置き換える練習
I go to work by train.のtrainをbus、car、subway、bikeへ置き換えてください。その後、動詞を使う形へ変えます。I take the bus to work.、I drive to work.、I bike to work.のように言い換えると、前置詞句と動詞の違いも確認できます。
時間の練習では、It takes me 30 minutes.の数字を変えるだけでなく、about、only、nearly、overを加えます。It takes me about an hour.、It only takes 10 minutes.、It takes nearly two hours.、It can take over an hour.のように幅を持たせます。
一人二役で質問と返答を練習する
- 練習フレーズ
- 質問役:How do you get to work?
学習者役:I take the train.
質問役:How long does it take?
学習者役:About 40 minutes each way.
質問役:Is the train crowded?
学習者役:Yes, it’s usually packed during rush hour. - 日本語訳
- 質問役:どうやって通勤していますか。
学習者役:電車を使います。
質問役:どのくらいかかりますか。
学習者役:片道約40分です。
質問役:電車は混んでいますか。
学習者役:はい、普段はラッシュ時に満員です。 - 使う場面
- 実際の会話前に、質問を聞いてすぐ答える反応練習として使います。回答は自分の状況に置き換えてください。
- 注意点・誤用例
- 全文を暗記するだけでなく、trainをbusへ、40 minutesをan hourへ変えます。置き換えができると、自分の状況が変わっても対応しやすくなります。
- 発音・ニュアンス
- 質問は語尾を極端に上げる必要はありません。大切な語であるHow、long、train、crowdedを意識し、機械的に一語ずつ読むより意味のまとまりで区切ります。
5日間の復習例
- 1日目:commute、go to work、get to workの三つを音読する。
- 2日目:自分の交通手段を二通りの英文で言う。
- 3日目:所要時間、片道、乗り換え回数を加える。
- 4日目:混雑、遅延、通勤中にすることを一文ずつ加える。
- 5日目:質問役と学習者役を交互に担当し、見ずに答える。
声を出せない車内では、英文を見た後に画面を閉じ、頭の中で再生します。帰宅後に一度だけ声に出すと、黙読だけで終えるより発話時の詰まりを見つけやすくなります。歩行中や運転中は画面を見ず、安全を優先してください。

一人で作った英文が自然か確認したい、質問への返答を対話形式で練習したいという場合は、講師や学習仲間に自分の三文を聞いてもらう方法があります。
最後に、初心者が混同しやすい形を整理します。正しい文と誤った文を対にして確認すると、会話中にも自分で修正しやすくなります。
通勤英語で起こりやすい間違い
- by trainとtake the trainを混ぜない
- takeは時間を主語にし、spendは人を主語にする
間違いを減らすには、単語だけでなく文の型ごと覚えることが大切です。特に交通手段、所要時間、workの冠詞は混同しやすいため、正しい組み合わせを声に出して確認します。
by trainとtake the trainを混ぜる
- 正:I go to work by train.
- 正:I take the train to work.
- 誤:I go to work by the train.
- 誤:I take by train to work.
by trainではtrainの前に冠詞を置かず、take the trainではtakeを文の動詞にします。「by+手段」と「take+乗り物」の二本立てとして分けて覚えましょう。
takeとspendを混同する
takeでは時間を表すitが主語になり、It takes me an hour to get to work.とします。spendでは人が主語になり、I spend an hour commuting to work.とします。
It spends me an hour.とはしません。また、I take an hour commuting.よりも、It takes me an hour to commute.またはI spend an hour commuting.のどちらかを選ぶと明確です。
workの前にtheを置く
- 正:I go to work by train.
- 誤:I go to the work by train.
- 正:I go to the office by train.
go to workのworkは「仕事」という活動や働く場所を慣用的に表すため、通常theを置きません。the officeは特定のオフィスを指す名詞なのでtheを置きます。
一度の移動にcommuteを使う
commuteには定期的な往復の意味があります。会議のため一度だけ大阪へ行ったならI traveled to Osaka for a meeting.、取引先へタクシーで行ったならI went to the client’s office by taxi.が適しています。
一方、週2回大阪の職場へ通うならI commute to Osaka twice a week.と言えます。頻度があるかどうかを判断基準にすると、commuteを選びやすくなります。
come hereを習慣的な通勤質問に使う
How do you come here?でも意図が伝わることはありますが、普段の通勤手段ならHow do you get to work?またはHow do you get to the office?のほうが自然です。今日の移動だけを尋ねるならHow did you get here today?と過去形にします。
ここまでの要点は、commuteを無理にすべての文へ入れないことです。交通手段ならtake、drive、bike、walk、時間ならIt takes me、通勤中ならduring my commuteというように、伝えたい情報ごとに型を選びましょう。
通勤英語のよくある質問
- 迷ったときはgo to workやHow do you get to work?を使えば会話を組み立てやすい
- 前置詞と時間表現は例文の形で覚える
最後に、通勤について英語で話すときに迷いやすい疑問を確認します。まずは自分が使う答えを一つ選ぶだけでも構いません。
「通勤する」は英語で何と言いますか?
定期的に職場や学校へ通うことはcommuteで表せます。I commute by train.なら「電車で通勤しています」です。日常会話ではI go to work by train.やI take the train to work.も自然です。
commuteとgo to workはどう違いますか?
commuteは自宅と職場などを定期的に往復することを表します。go to workは「仕事へ行く」という日常的な動作を表し、通勤以外の文脈でも使われます。普段の交通手段を簡単に伝えるなら、どちらも使えます。
「電車で通勤しています」は英語でどう言いますか?
I commute by train.、I go to work by train.、I take the train to work.のいずれも使えます。by trainには通常theを付けず、takeを使う形ではthe trainとします。
通勤時間はどう尋ねますか?
How long does it take you to get to work?またはHow long is your commute?と尋ねます。答えるときはIt takes me about an hour.やMy commute is about an hour.を使えます。
「片道45分」は英語でどう表しますか?
It takes me 45 minutes each way.またはMy commute is 45 minutes each way.と表せます。往復全体ならMy round-trip commute takes about 90 minutes.のように言えます。
「通勤中」はduring commutingでよいですか?
意味は推測されますが、自分の通勤についてはduring my commuteまたはwhile commutingが自然です。「職場へ向かう途中」ならon my way to workも使えます。
「満員電車」は英語で何と言いますか?
非常に混雑した電車はa packed trainと表せます。The train was packed.なら「電車は満員でした」です。一般的な混雑ならThe train was crowded.も使えます。
「定期券」はcommutation ticketですか?
辞書でcommutation ticketを見かけることはありますが、日常会話ではcommuter pass、monthly pass、transit pass、season ticketなどが使われます。日本の通勤定期券を説明するならcommuter passが分かりやすい表現です。
徒歩通勤はby footと言えますか?
徒歩はon footを使い、I go to work on foot.とします。ただし、毎日の習慣としてはI walk to work.のほうが簡潔で自然です。
自分の通勤について最初に覚えるべき三文は何ですか?
交通手段、所要時間、追加情報の順で三文を作ります。たとえばI take the train to work.、It takes me about 40 minutes.、I change trains once.です。内容を自分の通勤に置き換え、質問された直後に言えるまで練習します。
「通勤する」に対応する中心語はcommuteですが、会話ではgo to work、get to work、take the train、drive、bike、walkを使い分けると具体的になります。最初はI take the train to work.のような一文から始め、時間と追加情報を一つずつ足してください。
今日の練習では、How do you get to work?と自分に問いかけ、三文で答えてみましょう。完璧な長文を目指すより、自分の実際の通勤を短く正確に伝えられることが、職場での自然な会話につながります。

