海外旅行中にバッグを開けた瞬間、入れたはずの財布がない。そんな場面では、頭が真っ白になり、普段なら知っている英語も出てこなくなります。「盗まれたと断定してよいのか」「警察では何を聞かれるのか」「保険に必要な書類をどう頼むのか」と、不安が次々に押し寄せるかもしれません。
けれども、緊急時に難しい英文は必要ありません。最初は「財布が見つからない」「盗まれた可能性がある」「警察へ届け出たい」という短い三段階を伝えられれば、必要な質問へ進めます。日頃の会話練習には英語教室も活用できますが、まずはこの記事の短文を声に出し、自分の持ち物や旅程に置き換えてみましょう。
このページでは、盗難に気づいた直後から、周囲への救援要請、警察署での申告、報告書の受け取り、カードやパスポートへの対応までを行動順に整理しています。英語が聞き取れないときの切り返しや、誤解を招きやすい文も確認できるため、必要な部分だけ拾い読みしても使えます。
盗難に気づいたら、最初は「安全・確認・短い報告」の順で動く
- 犯人を追わず、人のいる安全な場所へ移動する
- 盗難と断定できない段階ではmissingを使う
- 持ち物、直前の行動、決済通知を手早く確認する
最初に優先するのは英語ではなく、自分と同行者の安全です。ひったくりや強盗の直後に相手を追うと、暴力を受ける危険があります。店舗、ホテル、駅員室など、周囲へ助けを求められる場所へ移動してください。
安全を確保したら、バッグの別のポケット、会計をした場所、座席周辺を確認します。カード決済の通知や端末の位置情報も手掛かりになります。ただし、端末の場所が画面に表示されても、自分だけで回収に向かうのは避け、警察へ情報を見せて相談します。
見つからないものの、落としたのか盗まれたのか分からないなら、My wallet is missing. が安全な第一声です。事実として分かっている「財布がない」という状態だけを伝えられます。
- フレーズ
- My wallet is missing.
- 日本語訳
- 財布がなくなっています。
- 使う場面
- 財布が見当たらないものの、紛失か盗難かを判断できないときに使います。店員、ホテルスタッフ、駅員、警察官のいずれにも伝えられます。
- 注意点・誤用例
- 盗難の根拠がない段階でIt must have been stolen.と断定すると、単なる置き忘れだった場合に説明が食い違います。まずmissingで状態を伝え、疑う理由を後から加えます。
- 発音・ニュアンス
- walletは米語では「ウォリット」に近く、missingは「ミスィング」に近い音です。missingは原因を決めず、「あるべき場所にない」という状態を表します。
- フレーズ
- I can’t find my wallet. I think it may have been stolen.
- 日本語訳
- 財布が見つかりません。盗まれた可能性があります。
- 使う場面
- バッグが開いていた、財布だけが消えていた、不審な決済通知が届いたなど、盗難を疑う理由はあるものの確証がない場面です。
- 注意点・誤用例
- may have been stolenは「盗まれたかもしれない」です。must have been stolenは「盗まれたに違いない」という強い判断になるため、根拠の強さに合わせます。
- 発音・ニュアンス
- stolenは「ストウレン」に近い音です。mayを弱く発音しすぎず、may have beenをひとまとまりでゆっくり言えば十分に伝わります。

確認するときは、「最後に使った時刻」「最後に見た場所」「なくなったと気づいた時刻」をメモします。この三つは警察でも尋ねられやすい情報です。正確な時刻が分からなければ、around three o’clockやbetween noon and oneのように幅を持たせて構いません。
では、安全な場所へ移った後、周囲の人には何と言えばよいのでしょうか。次は、警察や警備員へつないでもらうための短い表現を確認します。
周囲へ助けを求めるときは、相手と緊急度に合わせて言い分ける
- 緊急時はCall the police!と短く伝える
- 店員へ丁寧に頼むならCould you call the police for me?を使う
- 危険が続く場合は武器やけがの有無を最初に知らせる
犯行を目撃した直後や身の危険がある場面では、文法を考え込まず、Help! Call the police! と声を上げます。声が届く店内や受付へ移動し、必要ならsecurity、つまり警備員も呼んでもらいます。
危険が去り、店員やホテルスタッフへ落ち着いて依頼できるなら、Could you call the police for me?が自然です。for meを添えることで、「私のために手配していただけますか」という依頼になります。
- フレーズ
- Could you call the police for me?
- 日本語訳
- 私の代わりに警察を呼んでいただけますか。
- 使う場面
- ホテル、飲食店、駅、商業施設などで、スタッフに通報や連絡を頼むときに使います。
- 注意点・誤用例
- Please call me a police.とは言いません。call me a policeは「私を警察と呼んでください」のように聞こえます。組織としての警察はthe policeです。
- 発音・ニュアンス
- policeは後半にアクセントがあり「ポリース」に近い音です。Could youは会話ではつながりますが、緊急時は一語ずつ明瞭に言って問題ありません。
- フレーズ
- I’ve just been robbed. The person may have a weapon.
- 日本語訳
- たった今、強盗に遭いました。その人物は武器を持っているかもしれません。
- 使う場面
- 暴力や脅しを受けて金品を奪われ、相手がまだ近くにいる可能性があるときに使います。けががあればI am injured.も続けます。
- 注意点・誤用例
- 財布がいつの間にか消えていただけならrobbedと断定せず、stolenまたはmissingを使います。robbedは人や店舗が強盗被害を受けたときの語です。
- 発音・ニュアンス
- robbedの語末は「ロブド」に近く、最後のdは軽く添えます。justを入れると「たった今」という緊急性が伝わります。
犯人らしい人物を見ても、追跡や接触を優先しないでください。服装、進んだ方向、車両など、実際に見た情報を安全な場所から警察へ伝えます。性別、年齢、国籍などを確信がないまま断定する必要はありません。
目の前でバッグを奪われたときの最短会話
- 会話
- 学習者:Help! Someone took my bag!
店員:Are you hurt?
学習者:No, I’m not hurt. Please call the police.
店員:Which way did the person go?
学習者:Toward the station. The person was wearing a dark jacket. - 日本語訳
- 学習者:助けて!誰かがバッグを取りました!
店員:けがはありますか。
学習者:けがはありません。警察を呼んでください。
店員:その人物はどちらへ行きましたか。
学習者:駅の方向です。暗い色の上着を着ていました。 - 使う場面
- 人のいる店舗や駅で、直後の状況を短く共有するときの会話です。けがの有無と逃げた方向が先に確認されています。
- 注意点・誤用例
- 人物の特徴は、見えた事実だけに限定します。自信がなければI’m not sure.やI only saw the person for a few seconds.と付け加えます。
- 発音・ニュアンス
- hurtは「ハート」に近い音ですが、母音を伸ばしすぎないようにします。towardは「トウォード」に近く、方向を指さしながら言ってもかまいません。
警察官が到着したら、まず一文で被害の種類を示します。ここからは、lost、stolen、robbedなどをどう選ぶかが重要になります。
lost・missing・stolen・robbedは「分かっている事実」で選ぶ
- 所在が分からない状態はmissingで表せる
- 物が盗まれた場合は物を主語にしてwas stolenを使う
- 暴力や脅しを伴う被害では人を主語にしてwas robbedを使う
語を選ぶ基準は、難しい法律上の分類ではありません。自分が確認できた事実に合わせれば十分です。所在が不明ならmissing、自分でなくしたと思うならlost、他人に取られたと考えられるならstolenを使います。
lostは「なくした」、missingは「見当たらない」
I lost my wallet.は、自分が財布をなくしたという意味です。一方、My wallet is missing.は、なくなった原因を示しません。事情が分からない初期段階では、missingが使いやすい表現です。
stolenは盗まれた物を主語にする
My phone was stolen.のように、盗まれた物を主語にします。日本語では「私は携帯電話を盗まれた」と人から言い始めるため、I was stolen my phone.としやすいのですが、この語順は誤りです。
- フレーズ
- My passport was stolen.
- 日本語訳
- パスポートを盗まれました。
- 使う場面
- 警察、ホテル、在外公館、航空会社などへ、パスポートの盗難を伝えるときに使います。
- 注意点・誤用例
- 誤りはI was stolen my passport.です。人を主語にするならI had my passport stolen.と言えますが、緊急時はMy passport was stolen.のほうが簡単です。
- 発音・ニュアンス
- passportは最初の音節を強めます。was stolenは「ワズ・ストウレン」と区切り、盗まれた物の名称を先に明瞭に伝えます。
robbedは人や場所が強盗被害を受けたときに使う
I was robbed.は「私は強盗に遭った」です。力や脅しによって奪われた状況に合います。財布という物を主語にしてMy wallet was robbed.とは通常言わず、物についてはMy wallet was stolen.とします。
My wallet is stolen.は、過去に起きた盗難を報告する基本形としては不自然です。すでに盗まれた出来事ならMy wallet was stolen.を使います。今も見当たらない状態だけを言うならMy wallet is missing.が適しています。
theft・robbery・burglaryなどの違い
theftは他人の物を不正に取る行為全般を示す「窃盗・盗難」です。robberyは暴力や脅迫を伴う強盗、burglaryは建物へ不法に侵入して物を盗む侵入窃盗を指します。
- theft:窃盗や盗難の総称。I’d like to report a theft.のように使います。
- robbery:暴力や脅しを伴う強盗。銀行や店舗への強盗にも使われます。
- burglary:住宅や建物への侵入窃盗。宿泊施設の部屋への侵入被害でも耳にする可能性があります。
- mugging:路上などで人を襲って金品を奪う行為です。
- pickpocketing:ポケットやバッグから気づかれないように盗むスリです。
- snatching:バッグや携帯電話を素早く奪うひったくりです。
- shoplifting:店舗の商品を代金を払わずに持ち去る万引きです。
自分で分類できなくても問題ありません。Someone grabbed my bag and ran away.のように、見た動作をそのまま述べると、警察側が状況を確認できます。
警察署では「届け出たい目的」を最初の一文で伝える
- 受付ではI’d like to report a theft.から始める
- 正式な届け出にはfile a police reportが使える
- 保険や在外公館に必要なら書類の用途も伝える
警察署の受付では、細部を一度に話そうとせず、用件を一文で示すと話が進みます。I’d like to report a theft.と言えば、盗難を届け出たいことが伝わり、担当者から必要な質問を受けられます。
- フレーズ
- I’d like to file a police report.
- 日本語訳
- 警察に被害を届け出たいのですが。
- 使う場面
- 警察署の受付で、正式な記録や届け出を希望するときに使います。盗難物を続けてMy bag was stolen.と伝えると明確です。
- 注意点・誤用例
- 国や地域によって書類名や手続きが異なります。特定の名称が通じない場合は、I need proof that I reported the theft.と用途を説明します。
- 発音・ニュアンス
- fileはここでは「正式に提出する」という動詞です。reportは後半をやや強く発音し、「リポート」に近い音になります。
保険の手続きに使うなら、I need a police report for my insurance claim.と目的を添えます。日本大使館や総領事館に提出する可能性があるなら、for the embassyまたはfor the consulateと伝えられます。
- フレーズ
- Could I get a copy of the police report?
- 日本語訳
- 警察の報告書の写しをいただけますか。
- 使う場面
- 聞き取りや用紙記入が終わった後、保険会社や在外公館へ提出する書類を受け取りたいときに使います。
- 注意点・誤用例
- その場で報告書そのものを受け取れない場合もあります。受付番号だけならCould I have the report number?と確認します。
- 発音・ニュアンス
- copyは「写し」です。Could I getは丁寧な依頼として使えます。必要ならIs this valid for an insurance claim?と続けます。

受付で目的を伝えた後は、「いつ」「どこで」「何が」「どのように」という確認へ進みます。質問の形を先に知っておけば、すべての語を聞き取れなくても答える内容を予測しやすくなります。
警察で聞かれる質問は「時間・場所・中身・特徴」に整理できる
- 最後に見た時刻と、紛失に気づいた時刻を分けて答える
- 場所名が不明なら地図、レシート、写真を使う
- 中身は品目、枚数、金額、身分証明書の順に整理する
警察での聞き取りは、難しい話を求められているわけではありません。中心になるのは、時刻・場所・盗難物・特徴です。自信がない情報は、推測で埋めずにI’m not sure.と伝えます。
時刻を聞かれたとき
- When did it happen?:いつ起きましたか。
- When did you last see your wallet?:最後に財布を見たのはいつですか。
- When did you notice it was missing?:なくなっていることにいつ気づきましたか。
事件が起きた瞬間を見ていない場合、発生時刻は分かりません。そのときは、最後に見た時刻と、なくなったことに気づいた時刻を分けて答えます。たとえば、I last saw it at about two, and I noticed it was missing at three.と言えます。
- フレーズ
- I’m not certain about the exact time. It was probably between two and three p.m.
- 日本語訳
- 正確な時刻は確かではありません。おそらく午後2時から3時の間です。
- 使う場面
- 犯行を見ておらず、移動中のどこかで盗まれたと考えられるときに使います。
- 注意点・誤用例
- 確認できない時刻を断定しないようにします。レシートや交通履歴を見れば分かるなら、I need to check my receipt.と伝えて確認します。
- 発音・ニュアンス
- certainは「サートゥン」に近い音です。probablyは「おそらく」で、断定を避けながら有力な時間帯を伝えられます。
場所を聞かれたとき
通りの名前が分からなくても、near the station、in front of a convenience store、near the entranceのように目印を使えます。地図を開いて、I can show you on the map.と言う方法もあります。
中に何が入っていたかを聞かれたとき
現金、カード、身分証明書、鍵の順に整理すると答えやすくなります。There were two credit cards and one debit card.のように、数えられる物には複数形を使います。
moneyは数えられない名詞なので、There were money.とは言いません。金額が不明ならThere was some cash.、分かるならThere was about three hundred dollars in cash.とします。
盗まれた物の特徴を聞かれたとき
説明は「大きさ・色・素材・形・目印」の順にすると組み立てやすくなります。It was a small brown leather wallet with a zipper.なら、「ファスナー付きの小さな茶色い革財布」です。
- It was a medium-sized blue backpack.:中くらいの大きさの青いリュックでした。
- It had a red tag on the handle.:持ち手に赤いタグが付いていました。
- There was a scratch near the zipper.:ファスナーの近くに傷がありました。
- I have a photo of the bag on my phone.:携帯電話にバッグの写真があります。
財布の盗難を届け出る実践会話
- 会話
- 警察官:What happened?
学習者:My wallet is missing. I think it was stolen.
警察官:When did you last see it?
学習者:I used it at a café at around two p.m.
警察官:When did you notice it was missing?
学習者:At around three p.m., when I tried to buy a drink.
警察官:What was in the wallet?
学習者:About one hundred dollars, two credit cards, and my driver’s license.
警察官:Can you describe it?
学習者:It was a small brown leather wallet with a zipper. - 日本語訳
- 警察官:何がありましたか。
学習者:財布がなくなっています。盗まれたのだと思います。
警察官:最後に見たのはいつですか。
学習者:午後2時ごろ、カフェで使いました。
警察官:なくなっていることにいつ気づきましたか。
学習者:午後3時ごろ、飲み物を買おうとしたときです。
警察官:財布には何が入っていましたか。
学習者:約100ドル、クレジットカード2枚、運転免許証です。
警察官:特徴を説明できますか。
学習者:ファスナー付きの小さな茶色い革財布でした。 - 使う場面
- 盗難の瞬間を見ておらず、財布がなくなった時間帯を絞って説明する場面です。金額やカード枚数は自分の状況に置き換えます。
- 注意点・誤用例
- 最後に見た時刻と、紛失に気づいた時刻を混同しないようにします。金額が曖昧ならaboutを添え、正確な額のように断定しません。
- 発音・ニュアンス
- describeは後半を強めて「ディスクライブ」に近く発音します。一文を短く切り、質問ごとに一つの情報を答えると伝わりやすくなります。
聞き取れないときは、分かったふりをせず会話を止める
- ゆっくり話す、繰り返す、書くという三つの依頼を使う
- 理解できない用紙には説明を求める
- 利用可能なら通訳や翻訳アプリについて確認する
警察では緊張に加え、現地の発音や制度用語も重なります。分からないままyesと答えると、記録される時刻、場所、盗難物が事実と異なるかもしれません。聞き返すことも正確な申告の一部です。
- フレーズ
- Could you speak more slowly, please?
- 日本語訳
- もう少しゆっくり話していただけますか。
- 使う場面
- 質問の速さについていけないときに使います。聞き取れなかった一文だけならCould you say that again?でも構いません。
- 注意点・誤用例
- 相手の声量ではなく速度が問題ならslowlyを使います。聞こえない場合はCould you speak a little louder?と頼みます。
- 発音・ニュアンス
- slowlyを少し強めに言うと依頼の内容が伝わります。pleaseを最後に添えると柔らかな印象になります。
- Could you say that again?:もう一度言っていただけますか。
- Could you write it down for me?:書いていただけますか。
- Could you show me where to write?:どこに記入するか示していただけますか。
- I don’t understand this question.:この質問の意味が分かりません。
- Is an interpreter available?:通訳を利用できますか。
- Could I use a translation app?:翻訳アプリを使ってもよいですか。
用紙へ署名する前にも、理解できない箇所を確認します。Could you explain this section before I sign?と言えば、「署名する前にこの部分を説明してください」と依頼できます。盗難なのにlostと記載されているなど、重要な相違があれば訂正を求めます。
内容を理解できないまま署名するのは避けます。氏名、発生時刻、場所、盗まれた物、金額、連絡先を確認し、誤りがあればCould you correct this information?と伝えてください。
盗難届の用紙で見かける項目
- full name:氏名
- date of birth:生年月日
- nationality:国籍
- passport number:パスポート番号
- home address:日本などの自宅住所
- local address:現地での滞在先
- contact number:連絡先電話番号
- date and time of incident:被害が起きた日付と時刻
- location of incident:発生場所
- description of stolen property:盗まれた物の説明
- estimated value:推定価格
- description of suspect:疑わしい人物の特徴
- witness:目撃者
- signature:署名
ここまでで、警察への基本的な申告は進められます。しかし、被害後の対応は警察署だけでは終わりません。次に、カード、携帯電話、パスポート、保険の順で行動を整理します。
届け出と並行してカード・携帯電話・パスポートを保護する
- カードと回線は可能な範囲で早めに停止する
- パスポート盗難は警察への届け出後、在外公館へ相談する
- 保険会社には必要書類と提出方法を確認する
財布や携帯電話が盗まれた場合、警察への届け出と同時に、不正利用を抑える行動が必要です。同行者がいるなら、警察対応とカード会社への連絡を分担できます。一人の場合も、安全な場所から一つずつ進めます。
カード会社や銀行へ連絡する
- フレーズ
- My credit card was stolen. Please block it immediately.
- 日本語訳
- クレジットカードを盗まれました。すぐに利用を止めてください。
- 使う場面
- カード会社や銀行へ電話し、盗難カードの利用停止を求める場面です。不正利用があればThere are transactions I don’t recognize.と続けます。
- 注意点・誤用例
- block、freeze、cancelの扱いは会社によって異なる可能性があります。一時停止か完全な無効化か、担当者の案内を確認します。
- 発音・ニュアンス
- immediatelyは「イミーディアトリー」に近く、「すぐに」という緊急性を伝えます。カードの末尾番号など、本人確認に必要な情報を準備します。
携帯電話とSIMを保護する
携帯電話には、決済、認証、写真、連絡先などが保存されています。通信会社への連絡、回線やSIMの停止、端末の遠隔ロック、主要アカウントの保護を検討します。
- My phone was stolen. I need to suspend my mobile service.:携帯電話を盗まれました。回線を停止する必要があります。
- Please block the SIM card.:SIMカードを停止してください。
- I need the device’s serial number for the police report.:警察への届け出に端末の製造番号が必要です。
- There may be unauthorized access to my account.:アカウントへ不正にアクセスされている可能性があります。
パスポートを盗まれた場合
現地警察へ届け出たうえで、最寄りの日本大使館または総領事館へ連絡します。帰国日程や滞在状況によって案内される手続きが異なるため、必要書類、写真、本人確認資料などを在外公館へ確認してください。
- フレーズ
- My passport was stolen. I need to contact the Japanese embassy or consulate.
- 日本語訳
- パスポートを盗まれました。日本大使館または総領事館へ連絡する必要があります。
- 使う場面
- 警察、ホテル、空港などで、在外公館への連絡方法や所在地を尋ねるときに使います。
- 注意点・誤用例
- 警察の書類だけで渡航できるとは限りません。帰国や旅行継続に必要な手続きは、在外公館と利用する交通機関へ確認します。
- 発音・ニュアンス
- embassyは最初を強めて「エンバシー」、consulateは「コンスュリット」に近い音です。どちらか分からなければ両方を並べて尋ねます。
海外旅行保険へ連絡する
携行品の被害が補償されるかどうかは、契約内容や条件によって異なります。保険会社へ連絡し、警察の書類は原本か写しか、購入証明が必要か、提出期限や提出方法はどうなっているかを確認します。
- I’d like to make an insurance claim for stolen property.:盗難に遭った携行品について保険金を請求したいです。
- What documents do I need?:どのような書類が必要ですか。
- Do you need the original police report or a copy?:警察の報告書は原本が必要ですか、それとも写しでよいですか。
- I have receipts for some of the stolen items.:盗まれた物の一部についてレシートがあります。

誤りやすい表現は「主語」と「断定の強さ」を見直す
- stealでは盗まれた物を主語にする
- 確証がなければmayやI thinkで断定を弱める
- 後悔を示すshould haveと「入れたはず」を混同しない
盗難英語で特に間違えやすいのは、日本語の「私は財布を盗まれた」という語順をそのまま英語にすることです。stealの受け身では、盗まれた物が主語になります。
誤:I was stolen my wallet.
正しくはMy wallet was stolen.です。「自分が被害を受けた」という形にするならI had my wallet stolen.も使えます。ただし、緊張した場面では短い受け身のほうが組み立てやすいでしょう。
誤:Please call me a police.
正しくはPlease call the police.です。個々の警察官と話したいならI need to speak to a police officer.と言います。policeは組織、police officerは一人の警察官です。
注意が必要:It must have been stolen.
must have been stolenは「盗まれたに違いない」という強い推測です。バッグが切られていた、カードが使われたなどの根拠があれば使えますが、原因が不明ならIt may have been stolen.またはI think it was stolen.が適しています。
意味が変わる:I should have put my wallet in my bag.
should have putは「入れておくべきだったのに」という後悔に聞こえます。「確かにバッグへ入れたはず」と言いたいなら、I’m sure I put my wallet in my bag.またはI remember putting my wallet in my bag.を使います。
- フレーズ
- I’m not sure whether I lost it or it was stolen.
- 日本語訳
- なくしたのか、盗まれたのか分かりません。
- 使う場面
- 持ち物が消えたものの、置き忘れ、落とし物、盗難のどれか判断できないときに使います。
- 注意点・誤用例
- 分からないことを無理に一方へ決める必要はありません。続けて、バッグが開いていたなどの観察事実を伝えます。
- 発音・ニュアンス
- whetherは「ウェザー」に近い音です。長く感じる場合はI may have lost it, but it may have been stolen.と二文に分けても伝わります。
出発前は「自分専用の一分報告」を作って声に出す
- 財布、携帯電話、パスポートの三種類で置き換え練習をする
- 一度に長く話さず、事実を一文ずつ並べる
- 翌日、一週間後、出発前に短く復習する
緊急時に使えるようにするには、英文を眺めるだけでなく、自分の持ち物へ置き換えて声に出します。覚える中心は、状態・時刻・場所・中身・依頼の五つです。
- My wallet is missing.と状態を伝える。
- I last saw it at the café at around two.と最後に見た時刻と場所を伝える。
- I noticed it was missing at the station.と気づいた場所を伝える。
- There were two cards and some cash in it.と中身を伝える。
- I’d like to file a police report.と希望する手続きを伝える。
- Could I get a copy of the report?と書類を依頼する。
一回目は画面を見ながら読み、二回目はwalletをphoneに変え、三回目はpassportに変えます。次に時刻と場所も変えます。単語を入れ替えるだけでも、一つの暗記文ではなく、状況に応じて使える型になります。
一分で伝えるモデル
- フレーズ
- My wallet is missing, and I think it was stolen. I last saw it at a café at around two p.m. I noticed it was missing at the train station at around three. There were two credit cards, some cash, and my driver’s license in it. I’d like to file a police report. I also need a copy for my insurance claim.
- 日本語訳
- 財布がなくなっていて、盗まれたのだと思います。最後に見たのは午後2時ごろのカフェです。午後3時ごろ、鉄道駅でなくなっていることに気づきました。クレジットカード2枚、現金、運転免許証が入っていました。警察へ届け出たいです。また、保険金の請求に写しが必要です。
- 使う場面
- 警察署の受付や担当者へ、被害の全体像を順序立てて伝える練習用です。実際には質問へ一文ずつ答えても問題ありません。
- 注意点・誤用例
- 文章を丸ごと一息で話す必要はありません。一文ずつ区切り、相手の質問を待ちます。金額、時刻、場所は実際の情報に変えます。
- 発音・ニュアンス
- 速さより区切りを優先します。wallet、stolen、two p.m.、station、two credit cards、police reportを少し強く読むと、主要情報が伝わりやすくなります。
発音を整える三段階練習
最初は英語を見ながら、意味の区切りごとに斜線を入れるつもりで読みます。My wallet is missing.、I think it was stolen.、I’d like to file a police report.のように、一文を短く保ちます。
次は、携帯電話の録音機能などで自分の声を確認します。流ちょうさではなく、walletとpolice、時刻、金額が聞き分けられるかを確認してください。最後に、画面を見ず、単語だけを手掛かりに報告します。
短い復習計画
- 学習直後:基本の六文を二回ずつ声に出す。
- 翌日:walletをphoneとpassportに置き換える。
- 数日後:警察官の質問を見て、英語で一文だけ答える。
- 一週間後:一分報告を録音し、時刻と金額の聞きやすさを確認する。
- 出発前:緊急連絡先と一緒に短いフレーズを見直す。
最後に、実際の場面で迷いやすい点をQ&A形式で確認します。必要な質問だけ読み、答えの英文を自分の状況へ置き換えてみてください。
盗難英語と警察手続きで迷いやすい質問
- 盗難と確定できなければmissingから伝えてよい
- 報告書がすぐ出ない場合は受付番号や証明書類を確認する
- 分からない情報は推測せず、確認できないと伝える
緊急時の英語では、完璧な文法よりも事実の正確さが大切です。分からないことは分からないと伝えることで、誤った記録を避けやすくなります。
盗まれたか分からない場合も警察へ相談できますか?
相談できます。My wallet is missing.やI’m not sure whether I lost it or it was stolen.と、確認できている状態を伝えてください。バッグが開いていた、不審な決済があるなどの事実も添えると、状況を説明しやすくなります。
「財布を盗まれた」はI was stolen my wallet.ではないのですか?
I was stolen my wallet.は誤りです。盗まれた物を主語にしてMy wallet was stolen.と言います。人を主語にするならI had my wallet stolen.も使えますが、緊急時は短いMy wallet was stolen.が組み立てやすい表現です。
警察の報告書をその場で受け取れないときは何を聞けばよいですか?
Could I have the report number?と受付番号を尋ねます。あわせて、When and where can I get a copy?と、写しを受け取れる時期と場所を確認してください。保険用ならI need proof that I reported the theft.と用途も伝えます。
盗まれた正確な時刻が分からない場合はどう答えますか?
I’m not certain about the exact time.と言ったうえで、最後に見た時刻と、なくなったことに気づいた時刻を伝えます。レシートや交通履歴を確認できる場合は、I need to check my receipt.と伝えて確認してもかまいません。
英語がほとんど話せない場合はどうすればよいですか?
I speak only a little English.と最初に伝え、Could you speak more slowly?やCould you write it down?を使います。通訳の利用可否はIs an interpreter available?、翻訳アプリについてはCould I use a translation app?と確認できます。
財布に入っていた現金の額が曖昧でも届け出られますか?
正確な額が分からなければ、aboutやapproximatelyを使って概算を伝えます。There was about one hundred dollars in cash.のように答え、確信がないことも補足してください。後で確認できた場合の訂正方法も警察へ尋ねます。
警察へ届け出ればカード会社への連絡は待ってもよいですか?
カードの不正利用を抑えるため、可能な範囲で早めにカード会社や銀行へ連絡します。My card was stolen. Please block it immediately.と伝え、身に覚えのない利用があればThere are transactions I don’t recognize.と報告してください。
パスポートを盗まれた後は警察の書類だけで帰国できますか?
警察の書類だけで渡航できるとは限りません。現地警察へ届け出た後、最寄りの日本大使館または総領事館へ連絡し、旅程や滞在状況に合う手続きと必要書類を確認してください。利用する航空会社などへの確認が必要になる場合もあります。
まず覚えるなら、My wallet is missing.、I think it was stolen.、Please call the police.、I’d like to file a police report.、Could I get a copy of the report?の五文です。この順番なら、断定できない初期段階から、警察への正式な届け出と書類の受け取りまでつなげられます。
盗難時に求められるのは、速く美しく話すことではありません。安全を確保し、見た事実と分からないことを分け、時刻・場所・中身を一つずつ伝えることです。短い文を自分の財布、携帯電話、パスポートへ置き換えておけば、突然の場面でも次の行動を選びやすくなります。

