海外のファストフード店でメニューを指さすところまではできても、店員から早口で質問されると頭が真っ白になることがあります。「セットにするか」「飲み物は何にするか」「店内か持ち帰りか」と立て続けに聞かれ、知っている単語さえ聞き取れなかった経験を持つ人もいるでしょう。
この記事では、短く答えられる基本表現から、トッピングの変更、アレルギーの確認、聞き返し、注文間違いへの対応までを順番に扱います。音声練習と組み合わせたい場合は、導入の選択肢として英語教室の学習環境を確認する方法もあります。
ファストフード店の英会話は流れで覚える
けれども、ファストフード店の英会話には一定の順序があります。注文、サイズ、追加商品、店内飲食または持ち帰り、支払い、受け取りという流れを先に知っておけば、英文を一から組み立てる負担を減らせます。
最初からすべてを覚える必要はありません。まずは「I’d like ~.」「That’s all.」「For here, please.」「Could you say that again?」の四つを軸にし、必要な表現を少しずつ足していきましょう。
- 注文は六つの段階に分けると対応しやすい
- 全文ではなく質問の手掛かりとなる単語を聞く
- 分からないときは聞き返して問題ない
最初に押さえたいのは、店員とのやり取りが六つの段階で進むことです。入店後に注文を聞かれ、商品とサイズを伝え、追加の有無に答え、店内か持ち帰りかを選び、支払いを済ませ、番号や名前を呼ばれて商品を受け取ります。
- 注文できるか尋ねられる
- 商品、数量、サイズ、セットの希望を伝える
- トッピング、ソース、追加商品の質問に答える
- 店内で食べるか持ち帰るかを伝える
- 合計金額を確認して支払う
- 注文番号や名前を確認して商品を受け取る
この順番が分かると、すべての音を拾えなくても質問を予測できます。注文直後に「size」が聞こえれば大きさ、「drink」が聞こえれば飲み物、「else」が聞こえれば追加商品について尋ねられている可能性が高いと判断できます。
英語の表記は fast food です。fastには「速い」という意味があり、短時間で提供される食事を表します。店は a fast-food restaurant、食べ物全般は fast food と表現できます。
私たちはファストフード店に立ち寄りました。
fast food は「ファスト・フード」に近く、fastの最後のtは次のfへ素早く移ります。「ファースト」と母音を長くしすぎないよう意識します。
旅行中の行動や、昼食を取った場所を説明するときに使います。
食べ物全般について話す場合は、I don’t eat much fast food. のように冠詞を付けません。店を一軒指す場合は a fast-food restaurant とします。
breakfastにもfastが含まれますが、こちらのfastは歴史的に「断食」を表します。breakfastは夜間の絶食状態を終えて取る食事という成り立ちを持ち、現在は一語で「朝食」を意味します。

では、最初に店員から声をかけられたら、どのように返せばよいのでしょうか。次は、カウンターに進んだ直後のやり取りを見ていきます。
入店から最初の注文までに使う英語
- 店員の質問は「何を注文しますか」という合図
- I’d like、Can I have、Could I getのどれでも注文できる
- 決まっていないときは待ってもらう表現を使う
店員から What can I get for you? と聞かれたら、商品名を伝える番です。直訳を考えるより、注文開始の合図として覚えると反応しやすくなります。
- Next, please.:次の方、どうぞ。
- Are you ready to order?:ご注文はお決まりですか。
- May I take your order?:ご注文を伺ってもよろしいですか。
- What can I get for you?:何になさいますか。
- What would you like?:何をご希望ですか。
- How can I help you?:ご注文は何でしょうか。
注文の基本には I’d like ~. が使えます。I’dはI wouldの短縮形で、希望を柔らかく伝えます。商品名の前に数量やサイズを置き、最後にpleaseを添える形を一つ覚えておくと応用できます。
チーズバーガーとミディアムサイズのアイスティーをお願いします。
I’d likeは「アイド・ライク」に近く、I’dを短く発音します。likeを強め、商品名をはっきり言うと伝わりやすくなります。
商品が決まっていて、一度に二つの品を伝える場面です。飲み物にはサイズを付けています。
I want a cheeseburger. でも意味は通じますが、言い方や状況によっては直接的に響きます。注文ではI’d likeやpleaseを使うと柔らかくなります。
Can I have ~? は親しみやすい日常表現です。Could I get ~? は少し控えめな響きがありますが、ファストフード店ではどちらも自然です。メニューを見て選択を決めた瞬間なら、I’ll have ~. もよく使われます。
チキンサンドを二ついただけますか。
Could Iは会話で「クダイ」に近くつながることがあります。無理につなげず、Could I/get two/chicken sandwichesの三つに区切っても十分伝わります。
同じ商品を複数注文するときに使います。twoの後ではsandwichesと複数形にします。
Could I get two chicken sandwich? では、数量と名詞の形が一致しません。複数の商品には複数形を使います。
まだ決めていない場合は、慌てて注文しなくても構いません。Could I have another minute, please? は「もう少し待っていただけますか」、I’m not quite ready yet. は「まだ決まっていません」という意味です。
列が長いときに時間が必要なら、Could you help the next person first? と伝える方法があります。無言でカウンターを離れるより、短く事情を伝えたほうが店員にも次の客にも意図が伝わります。
メニュー名を読む自信がなければ、番号や写真を使えます。Can I have this one, please?、I’ll have number five.、Could I get the one in this picture? のように言い、指さす位置を明確にします。
ただし、thisだけでは数量やサイズが伝わらないことがあります。two of these、a medium oneのような情報を足すと、確認の往復を減らせます。続いて、セットと単品を正しく選ぶ表現を確認しましょう。
セット・単品・サイズを間違えずに伝える
- 日本語のセットはcomboまたはmealで表される
- 単品はjust the burgerやby itselfで伝えられる
- 飲み物とポテトのサイズを別々に聞かれることがある
日本語の「セット」は、英語圏の店舗で comboまたはmeal と表示されることがあります。呼び方は店舗ごとに異なるため、メニューに書かれている語をそのまま使うのが確実です。
- Can I get the burger combo?:バーガーセットをください。
- I’d like the chicken sandwich meal.:チキンサンドのセットをお願いします。
- Just the sandwich, please.:サンドイッチ単品でお願いします。
- Can I get that by itself?:それを単品でもらえますか。
店員から Would you like to make that a combo? と聞かれる場合もあります。セットにするなら Yes, please.、単品なら No, thank you. Just the burger. と答えれば、意図が簡潔に伝わります。
二番のセットを、ミディアムサイズのアイスティーでお願いします。
comboは最初のcomをやや強く発音します。with以下は飲み物の指定なので、商品名より少し間を置いても自然です。
番号付きセットを注文し、飲み物まで一度に指定する場面です。
setと言って通じる場合もありますが、menuや掲示にcomboまたはmealとあれば、その表記に合わせます。番号だけを言うと単品かセットか確認される可能性があります。
サイズは通常、a small coffee、a medium iced tea、a large orange juiceのように商品名の前に置きます。飲み物とポテトについて別々に What size drink would you like?、And what size fries? と尋ねられることもあります。
両方を同じ大きさにしたいなら、Medium for both, please. と答えられます。片方ずつ答えるなら A medium drink and small fries, please. のように商品名も付けると明確です。
メニューで取り違えやすい単語
- fries / French fries:フライドポテト
- fried chicken:フライドチキン
- soft drink / soda:炭酸飲料
- iced tea:アイスティー
- onion rings:オニオンリング
- chicken nuggets:チキンナゲット
- dipping sauce:つけるタイプのソース
- fountain drink:ドリンクサーバーから注ぐ飲み物
- bottled water:ボトル入りの水
- side:主菜に添える小さな料理
アメリカ英語のfriesは日本語のフライドポテトに当たります。イギリス英語では細いものをfries、太めのものをchipsと呼ぶ傾向があります。アメリカでchipsと言うと、一般には袋入りのポテトチップスを指します。
ここまでで商品の骨組みは伝えられます。次は、オニオン抜き、ソースの別添え、追加トッピングなど、自分の希望に合わせる表現へ進みます。
トッピングやソースを希望どおりにする英語
- 食材を抜くときはwithoutまたはnoを使う
- 多めはextra、別添えはon the sideで伝える
- 選択肢が分からなければ種類を尋ねる
食材を抜いてほしいときは、without+食材が使いやすい形です。No onions, please. のような短い言い方でも構いません。商品の直後にwithoutを続けると、どの商品への希望かが明確になります。
オニオン抜きのチーズバーガーをいただけますか。
withoutは後半のoutを意識します。onionsは複数形で「アニャンズ」に近く聞こえる場合があります。重要語なので少しゆっくり言って問題ありません。
苦手なトッピングを商品から抜いてもらいたいときに使います。
I don’t like onions. だけでは、好みを説明しているだけで注文変更の依頼だと伝わらない場合があります。without onionsまたはno onionsを明示します。
追加や増量にはextraを使います。Extra ketchup, please.、Could I get extra pickles? のように言えます。追加料金が気になる場合は、Does that cost extra? と確認できます。
マスタードを別添えでもらえますか。
on the sideは一続きに聞こえやすい表現です。sideをやや強く発音すると、別添えの希望が伝わりやすくなります。
ソースを商品へ直接かけず、小さな容器などで分けてほしいときに使います。
on the sideは「横側に塗る」という意味ではなく、料理と分けて出してほしいという注文表現です。容器の提供方法は店舗によって異なります。
ナゲットを注文すると、What kind of sauce would you like? や Which dipping sauce would you like? と聞かれることがあります。種類を知らなければ What kinds do you have?、聞き逃したら Could you say the options again? と尋ねます。

好みの変更は短い表現で済みますが、健康に関わるアレルギーは別です。次の章では、単なる「抜いてほしい」という依頼にせず、危険性を明確に伝える方法を扱います。
アレルギーと食事制限を明確に伝える
- アレルギーはI’m allergic toで明言する
- 食材の有無だけでなく調理時の接触も確認する
- 重いアレルギーでは店舗のアレルゲン情報も確かめる
健康上の危険がある場合は、I’m allergic to ~. と明確に伝えます。重いアレルギーなら I have a severe ~ allergy. と言い、単なる好き嫌いではないことを示します。
重いピーナッツアレルギーがあります。これはピーナッツを含みますか。
allergyは最初の音節を強く発音します。severeは後半を強めます。安全に関わるため、速さより明瞭さを優先します。
注文前にアレルギーの重大性と、特定商品の原材料を確認するときに使います。
I don’t like peanuts. では好みとして受け取られる可能性があります。allergyまたはallergicという語を使い、必要ならsevereを加えます。
- Does this contain any dairy?:乳製品を含みますか。
- Does this contain eggs?:卵が入っていますか。
- Is there any wheat in this?:小麦が含まれていますか。
- Is it cooked in the same oil as the shrimp?:エビと同じ油で調理していますか。
- Is there a risk of cross-contact?:調理中にアレルゲンが接触する可能性はありますか。
- Could you please check with the kitchen?:調理担当者に確認していただけますか。
特定の食材を抜くだけでは安全とは限りません。同じ油、調理器具、作業台を通じて微量のアレルゲンが接触する可能性があります。重い症状につながる場合は、口頭確認だけに頼らず、店舗が示すアレルゲン情報や自分に必要な安全基準も確認してください。
食習慣を伝える場合は、Do you have any vegetarian options?、Is this vegan?、Do you have anything gluten-free? と尋ねられます。ただし、gluten-freeなどの表示と、個別のアレルギー対応が同じとは限りません。
希望を伝え終えると、店員は追加注文の有無を確認します。Anything else? と Is that all? は似ていますが、YesとNoの向きが違うため、次の章で迷いにくい返し方を身に付けましょう。
Anything else?と店内・持ち帰りへの答え方
- Anything else?には追加があるかどうかを答える
- 迷ったらThat’s all, thank you.で注文終了を示す
- 店内はfor here、持ち帰りはto goで伝える
Anything else? は「ほかに何かありますか」という質問です。追加がなければ No, that’s all.、追加があれば Yes, an iced tea, please. と答えます。短くても十分に自然です。
いいえ、それで全部です。ありがとうございます。
that’s allは二語を滑らかにつなげます。Thank youを添えると、注文終了を穏やかに示せます。
Anything else? と聞かれ、追加注文がないときに使います。
Is that everything? に対して注文終了を示すなら Yes, that’s everything. となります。質問の向きで迷う場合は、YesやNoを省いてThat’s all, thank you.と答えます。
次に聞かれやすいのが For here or to go? です。「店内で食べますか、それとも持ち帰りますか」という意味で、主語や動詞を省いた接客上の自然な質問です。
店内でお願いします。/持ち帰りでお願いします。
for hereは会話で「ファヒア」に近くつながる場合があります。to goはgoを少し強く発音します。返答は二、三語で十分です。
注文した商品をどこで食べるか聞かれたときに使います。
Fore hereは誤りです。正しくはfor hereです。イギリスではeat inまたはtake awayと聞かれることもあります。
アメリカではto goやtakeoutがよく使われ、イギリスではtakeawayが一般的です。Is this to eat in or take away? と聞かれたら、Eat in, please. または Take away, please. と答えられます。
Anything else? に追加がないときはNo、Is that all? に注文が終わっているときはYesになります。混乱したらThat’s all, thank you.と内容で答えれば、YesとNoを取り違えにくくなります。
注文内容が決まれば会計へ進みます。金額の読み方、カード端末の指示、レシートの確認までを知っておくと、支払い中の沈黙にも落ち着いて対応できます。
会計・支払い・商品の受け取りで使う英語
- 金額は小数ではなく通貨の読み方で聞こえる
- カード端末ではinsert、tap、swipe、PINを押さえる
- 支払い後は番号または名前で呼ばれることがある
合計金額は That’ll be ten dollars.、Your total is twelve fifty. のように告げられます。たとえば$3.50は three dollars and fifty cents のほか、three fifty と読まれることがあります。
聞き取れなければ、Sorry, how much was that?、Could you say the total again? と確認できます。推測できた場合は Did you say twelve fifty? と具体的な金額を繰り返すと確認が早く済みます。
すみません、12ドル50セントとおっしゃいましたか。
twelveとfiftyを区切り、語尾を上げると確認の質問だと伝わります。画面に金額が表示されていれば、指しながら確認しても構いません。
金額の一部は聞こえたものの、正しいか確かめたいときに使います。
$3.50をthree point five dollarsと読むと数学的な数値にはなりますが、店頭ではthree fiftyまたはthree dollars and fifty centsが自然です。
支払い方法とカード端末の指示
- Cash or card?:現金ですか、カードですか。
- Cash, please.:現金でお願いします。
- By card, please.:カードでお願いします。
- Can I use contactless?:タッチ決済は使えますか。
- Please insert your card.:カードを差し込んでください。
- Please tap your card.:カードをタッチしてください。
- Please swipe your card.:カードを読み取り機に通してください。
- Please enter your PIN.:暗証番号を入力してください。
- Would you like a receipt?:レシートは必要ですか。
端末の操作が分からなければ What should I press? と尋ねられます。チップの選択肢が表示される店舗もあるため、画面を確認して自分で選びます。店員の指示がなくても、端末に表示される内容を一度読む習慣が役立ちます。
名前や注文番号を聞かれたとき
支払い後、Can I have a name for the order? と聞かれることがあります。名前が伝わりにくければ、Yuta. Y-U-T-A. のようにつづりを一文字ずつ言います。
- Your order number is 38.:注文番号は38番です。
- We’ll call your number when it’s ready.:用意ができたら番号を呼びます。
- Please wait over there.:あちらでお待ちください。
- Order 38!:38番のご注文です。
商品を受け取ったらThank you.だけで十分です。店員からHave a good day.と言われたら、You too.と返すと「あなたもよい一日を」という自然な応答になります。
ところが、実際には速すぎて聞き取れなかったり、注文と異なる商品が渡されたりすることもあります。次は、会話が予定どおり進まないときの立て直し方です。
聞き取れないときと注文が違うときの対処
- 全文ではなくsize、drink、here、goなどを拾う
- 聞き返しは失敗ではなく確認の手段
- 注文違いはExcuse meとI thinkで穏やかに伝える
店員は定型表現を繰り返し使うため、非常に速く話すことがあります。すべての単語を取ろうとせず、要点になる単語を拾いましょう。size、drink、else、here、go、cash、card、receiptが代表例です。
もう一度、少しゆっくり言っていただけますか。
againとslowlyを少し強く言います。長く感じるならCould you say that again?だけでも十分です。
質問を聞き逃し、同じ内容を速度を落として繰り返してほしいときに使います。
What?だけでも聞き返しにはなりますが、強い口調だとぶっきらぼうに響く場合があります。Sorry?またはCould you say that again?が使いやすい表現です。
- Sorry?:すみません、何とおっしゃいましたか。
- What does that mean?:それはどういう意味ですか。
- Did you say “for here or to go”?:「店内か持ち帰りか」と言いましたか。
- Could you show me on the menu?:メニューで示していただけますか。
- What are my options?:選択肢は何ですか。
同行者へ「あの店員は何と言ったの」と尋ねるなら What did that clerk say? が使えます。一方、店員本人に繰り返してもらうなら Could you say that again? と直接頼みます。
注文と異なる商品を受け取った場合
間違いを伝えるときは、相手を責める必要はありません。Excuse meで注意を引き、I thinkで断定を少し和らげた後、何が違うかを具体的に伝えます。
すみません、ポテトが入っていないようです。
missingをはっきり発音します。レシートを見せながら言うと、注文内容を確認してもらいやすくなります。
セットに含まれるはずのポテトが袋やトレーにないときに使います。
You forgot my fries. は相手を直接責める響きになることがあります。I think ~ is missing.なら、不足している事実を穏やかに示せます。
- I think this is the wrong order.:これは別の注文だと思います。
- I ordered a chicken sandwich, not a cheeseburger.:チーズバーガーではなくチキンサンドを注文しました。
- Could I get the drink that comes with the meal?:セットに付く飲み物をいただけますか。
- I asked for no onions.:オニオン抜きでお願いしました。
- Could you replace this, please?:こちらを交換していただけますか。
ここまでの表現は、単独で覚えるより会話の順番に置いたほうが定着しやすくなります。次は、注文から受け取りまでを通した会話で、自分が答える位置を確認します。
場面別の実践会話で注文の流れを確認する
- 会話は質問と返答を一組にして練習する
- 役割名を交代しながら声に出す
- 商品名だけを入れ替えて反復する
実践では、質問と返答の組み合わせを覚えることが重要です。店員の一言を読んだ直後に学習者の返答を声に出し、慣れたら商品名、サイズ、店内か持ち帰りかを入れ替えます。
セットを持ち帰りで注文する
店員:何になさいますか。学習者:二番のセットをお願いします。店員:飲み物は何になさいますか。学習者:ミディアムサイズのアイスティーをお願いします。店員:ほかに何かありますか。学習者:いいえ、以上です。店員:店内ですか、持ち帰りですか。学習者:持ち帰りでお願いします。店員:8ドル50セントです。学習者:カードでお願いします。
返答の中心語であるtwo、medium iced tea、to go、cardを強めます。全文を同じ強さで読むより意図が伝わりやすくなります。
番号付きセットを飲み物と一緒に注文し、持ち帰ってカードで支払う一連の場面です。
セット番号だけでは飲み物やサイズが確定しないことがあります。店員の追加質問を待ち、短く一項目ずつ答えます。
食材を抜き、単品で注文する
店員:ご注文はお決まりですか。学習者:はい。オニオン抜きのチーズバーガーをいただけますか。店員:かしこまりました。セットになさいますか。学習者:いいえ、結構です。バーガーだけでお願いします。店員:以上ですか。学習者:はい、以上です。店員:店内ですか、持ち帰りですか。学習者:店内でお願いします。
without onionsを少しゆっくり発音し、変更点を目立たせます。Just the burgerはburgerを強めます。
トッピングを変更した商品だけを注文し、店内で食べる場面です。
セットを断るとき、No.だけでも意味は通りますが、No, thank you. Just the burger.と続けると希望が明確です。
聞き返して選択肢を確認する
店員:ポテトとオニオンリングのどちらになさいますか。学習者:すみません、もう一度ゆっくり言っていただけますか。店員:ポテトですか、オニオンリングですか。学習者:ポテトをお願いします。店員:サイズはどうしますか。学習者:小さいサイズをお願いします。
聞き返した後はfriesのような選択語だけでも自然です。pleaseを添え、語尾を穏やかにします。
二つの選択肢を早口で提示され、内容を取り直したい場面です。
分からないままYesと答えると、どちらを選んだのか伝わりません。選択肢の質問には商品名で答えます。
注文した飲み物が不足している
学習者:すみません、飲み物がないようです。店員:レシートを確認します。学習者:どうぞ。店員:そのとおりですね。何を注文しましたか。学習者:ミディアムサイズのアイスティーです。店員:お持ちします。学習者:ありがとうございます。
my drinkとmissingを明瞭に発音します。感情を強めるより、不足している品を具体的に示すほうが伝わりやすくなります。
受け取ったトレーや袋に注文済みの飲み物がないときに使います。
レシートがある場合は先に用意します。Here you are.は、相手に物を差し出すときの「どうぞ」です。
注文の会話とは別に、元の会話に登場するI’d love toも日常で役立つ表現です。注文のI’d likeとの違いを知ると、I’dという短縮形をより広い場面で使えるようになります。
I’d likeとI’d love toの意味を使い分ける
- I’d likeは丁寧で控えめな希望を示す
- I’d love toは誘いを喜んで受ける表現
- I’d love to, but…は柔らかい断りの前置きになる
I’d likeは注文や希望を丁寧に伝える表現です。一方、I’d love toは「ぜひそうしたい」「喜んで」という強い好意を示し、誘いへの返答によく使われます。
誘う側:夕食を食べに来ませんか。答える側:ぜひ伺いたいです。
loveを明るく強めると、前向きな気持ちが伝わります。toの後ろにはcome overなど、相手が述べた動作が省略されています。
食事、外出、集まりなどへの誘いを喜んで受けるときに使います。
loveが入っていても恋愛感情を意味するとは限りません。I’d love to.で終われば承諾ですが、I’d love to, but…と続けば断りの前置きになります。
I want to、I’d like to、I’d love toの差
- I want to try that burger.:あのバーガーを食べてみたい。
- I’d like to try that burger.:あのバーガーを食べてみたいです。
- I’d love to try that burger.:ぜひあのバーガーを食べてみたいです。
I want toは率直な希望、I’d like toは丁寧で控えめな希望、I’d love toは強い前向きな気持ちを表します。カウンター注文ではI’d like a burger.が使いやすく、食事への誘いを受けるならI’d love to.が自然です。
断る場合は、I’d love to, but I have to work tonight. のように理由を続けます。「本当は行きたい」という気持ちを示してから事情を伝えるため、No.だけより柔らかくなります。
- I’d love to, but I already have plans.:ぜひそうしたいのですが、すでに予定があります。
- I’d love to, but maybe another time.:ぜひそうしたいのですが、また別の機会にお願いします。
- I’d love to, but I can’t make it tonight.:ぜひ行きたいのですが、今夜は都合がつきません。
次は、ここまでの表現を実際に口から出せるようにする練習です。長い会話を暗記するのではなく、短い反応を順番どおりに出す方法を使います。
初心者向けの発音練習と復習手順
- 短い意味のまとまりに区切って音読する
- 店員の質問を聞いてすぐ返す練習を行う
- 商品名、サイズ、変更点だけを入れ替える
実際の店頭で必要なのは、英文を思い出してから読む力ではなく、質問に反応して短く答える力です。そこで、一息で言える単位に分けて練習します。
第一段階:四つの土台を音読する
- I’d like a cheeseburger, please.
- No, that’s all.
- For here, please. / To go, please.
- Could you say that again?
一文を五回ずつ読むより、店員の質問と交互に言うほうが場面と結び付きます。What can I get for you? の後にI’d like ~.、Anything else? の後にThat’s all.と続けます。
第二段階:情報を三つに分ける
注文文は「注文の型」「商品情報」「丁寧な終わり」に分けます。たとえば、Could I get/a medium iced tea/please? と区切ります。商品情報だけをsmall coffee、two hot dogs、the number three comboへ入れ替えてください。
- I’d like/a cheeseburger/please.
- Could I get/two orders of fries/please?
- I’ll have/the chicken combo/please.
- Can I have/this one/please?
第三段階:変更点を後ろへ足す
基本の商品を言えるようになったら、without onions、with extra pickles、with the sauce on the sideを後ろへ付けます。一度に複数の変更を詰め込まず、最初は一つだけ追加します。
- A cheeseburger/without onions/please.
- A chicken sandwich/with extra pickles/please.
- Some mustard/on the side/please.
第四段階:聞き返しを練習に入れる
練習中から聞き返しを使うと、本番でも出しやすくなります。家族や学習相手に質問を速めに読んでもらい、分からなければCould you say that again?と返します。二度目は相手にゆっくり読んでもらい、聞こえた選択肢を答えます。
第五段階:一人二役で通す
店員役では少し速く、学習者役では中心語を明瞭に発音します。途中で止まっても最初からやり直さず、Sorry?と聞き返して会話を継続してください。実際の店内でも、最初から注文を言い直すより、その地点から修正する場面が多いためです。

短時間で行う復習例
- 店員の定番質問を三つ読む
- 注文、追加なし、持ち帰りの返答を声に出す
- 商品とサイズを一回ずつ入れ替える
- 聞き返しを一回入れる
- 会計と受け取りまで一人二役で進める
翌日は商品名を変え、その次はカスタマイズを加えます。数日後には、台本を隠して店員の質問だけを見ながら返答します。覚えにくい表現があれば、その一往復だけを取り出して練習してください。
最後に、店頭で迷いやすい疑問をQ&A形式で確認します。必要な項目だけを読み返し、実際に注文する商品へ置き換えてみてください。
ファストフード英会話のQ&A
- 短い返答でも商品、数量、サイズが明確なら伝わる
- 地域差より店舗のメニュー表記を優先する
- 安全や注文内容に関わる点はその場で確認する

