海外のレストランに入った瞬間、「人数を聞かれたのは分かるけれど、どう答えればいいのだろう」「注文と違う料理が来たら、失礼にならないように伝えられるだろうか」と不安になることは珍しくありません。料理名を読むことに集中している間に店員から質問され、知っている単語さえ出てこなくなる場合もあります。
けれども、レストランで必要な英会話は、予約、入店、注文、食事中の依頼、会計という決まった順番で進みます。長い英文を即興で作るより、場面ごとの短い型を準備しておく方が実践的です。この記事では、店員から聞かれやすい質問への答え方を含め、入店から退店までの流れに沿って練習できます。
まずは「Could we have …?」「I’d like …」「Excuse me.」の三つを軸にしてください。この三つがあれば、メニューを頼む、料理を選ぶ、問題を伝えるといった多くの場面に対応できます。会話練習を継続したい場合は、英語教室で、店員役と客役に分かれた練習を取り入れる方法もあります。
すべてを一度に暗記する必要はありません。次の章で全体の流れをつかみ、その後、自分が近いうちに使いそうな場面から声に出してみましょう。
レストラン英会話は「場面の順番」で覚える
- 会話は予約から会計までの決まった流れで進む
- 依頼、希望、声かけの三つの型を先に身につける
- 店員の質問と自分の返答を一組にして練習する
最初に押さえたいのは、単語の数より会話が進む順番です。海外のレストランでは、おおむね「予約する」「受付で人数を伝える」「席を選ぶ」「飲み物と料理を注文する」「食事中に依頼する」「会計する」という流れになります。
順番が分かっていれば、次に何を聞かれるか予測できます。受付なら予約と人数、着席後なら飲み物、メニューを閉じた頃なら注文について聞かれる可能性が高いでしょう。英語を一語ずつ翻訳する負担が減り、聞き取るべき情報を絞れます。
- 予約の有無、予約名、人数を伝える
- 窓際、店内、テラスなど席の希望を伝える
- メニュー、おすすめ、料理の材料を確認する
- 飲み物、前菜、主菜を注文する
- 水、取り皿、追加注文などを頼む
- 料理の間違いや遅れがあれば状況を伝える
- デザート、会計、支払い方法を確認する
客側の発言は、主に三つの型へ整理できます。物を頼むなら「Could I have …?」または複数人を代表して「Could we have …?」、料理を選ぶなら「I’d like …」、店員を呼び止めるなら「Excuse me.」です。短い型に必要な語を足すだけで、さまざまな用件を伝えられます。
- フレーズ
- Could we have the menu, please?
- 日本語訳
- メニューをいただけますか。
- 使う場面
- 着席してもメニューが届かないときや、追加のメニューが必要なときに使います。
- 注意点・誤用例
- 「Menu.」だけでも用件は推測されますが、命令のように響く場合があります。「Give me the menu.」よりも、この依頼形が穏やかです。
- 発音・ニュアンス
- Could weは「クド・ウィー」に近く、会話では音がなめらかにつながります。pleaseを最後に添えると、丁寧な依頼としてまとまります。
店員の質問も返答と一組にしましょう。「Are you ready to order?」に対して「Yes, we’re ready.」、「How is everything?」に対して「Everything is great, thank you.」というように、往復で覚えると実際の会話に近づきます。

全体像が見えたところで、最初の関門になりやすい予約と入店の英語を確認しましょう。
予約・入店・待ち時間で使う英会話
- 予約では日付、時刻、人数、名前を順番に伝える
- 予約なしなら「a table for 人数」で空席を尋ねる
- 聞き取れないときは、つづりや言い直しを頼んでよい
予約の電話では、最初に目的を明確にするのが近道です。I’d like to make a reservation.と伝えれば、店員は日付、時刻、人数、名前を確認する流れへ進めます。
電話や受付で予約を伝える
- フレーズ
- I’d like to make a reservation for three at seven tomorrow evening.
- 日本語訳
- 明日の午後7時に3名で予約したいのですが。
- 使う場面
- 電話、店頭、予約受付のチャットなどで、希望条件を一文で伝えるときに使えます。
- 注意点・誤用例
- 人数にはfor、時刻にはatを使います。「at three people」のように前置詞を混ぜないようにしましょう。日付が曖昧になりそうなら曜日や日にちも添えます。
- 発音・ニュアンス
- I’d like toは「アイド・ライクトゥ」に近くつながります。人数と時刻を少し強めに発音すると、重要な情報が伝わりやすくなります。
店員からは「What day would you like to come?」「What time would you like the table?」「How many people will there be?」「May I have your name, please?」などと聞かれます。全文を聞き取れなくても、day、time、how many、nameという語を手がかりにすれば、求められている情報を判断できます。
予約名は「It’s under Tanaka.」または「The name is Tanaka.」で伝えられます。名前が伝わらなければ「That’s T-A-N-A-K-A.」のようにつづりを一文字ずつ言いましょう。電話では、名前の前後にわずかな間を置くと明瞭になります。
予約なしで空席を尋ねる
- フレーズ
- Do you have a table for two?
- 日本語訳
- 2人で利用できる席はありますか。
- 使う場面
- 予約をせずに来店し、その場で空席を確認するときに使います。「for two」を人数に合わせて変えられます。
- 注意点・誤用例
- ここでのtableは家具だけでなく、利用する席全体を表します。「We are two people.」でも意味は推測されますが、「A table for two, please.」の方が場面に合います。
- 発音・ニュアンス
- tableとtwoをやや強く言います。疑問文の語尾を極端に上げなくても、丁寧な表情と声で十分に質問として伝わります。
「How many in your party?」と聞かれたときのpartyは、宴会ではなく来店した一行を指します。「Three, please.」「There are three of us.」「A table for three, please.」のどれでも答えられます。初心者なら、短く言える「Three, please.」で問題ありません。
満席時に待ち時間を確認する
満席なら「We’re full at the moment.」や「There will be about a thirty-minute wait.」と案内されます。待ち時間を尋ねる表現はHow long is the wait?です。待つなら「That’s fine. We’ll wait.」、別の店を探すなら「Thank you. We’ll come back another time.」と返せます。
受付での短い会話
学習者:No, we don’t. Do you have a table for three?
店員:There will be about a twenty-minute wait.
学習者:That’s fine. We’ll wait. How will you let us know?
店員:We’ll send you a text message.
入店できたら、次は席の希望を伝えます。案内された後で勝手に移動せず、店員へ一言確認するのが安心です。
席の希望とメニューの確認を英語で伝える
- 席の希望には「Could we have a table …?」を使う
- 料理名が分からなければ材料、付け合わせ、調理法を尋ねる
- おすすめは料理の種類や辛さを指定して聞くと選びやすい
席の希望は、案内される前に伝えるのが自然です。窓際なら「by the window」、テラスなら「on the terrace」、静かな場所なら「somewhere quieter」を使います。確約を求めるのではなく、if possibleを添えると控えめな依頼になります。
- フレーズ
- Could we have a quiet table, if possible?
- 日本語訳
- 可能であれば、静かな席をお願いできますか。
- 使う場面
- 予約時、受付時、席へ案内される前に、落ち着いた場所を希望するときに使います。
- 注意点・誤用例
- 希望が必ず通る表現ではありません。空席へ自分で移動すると担当区分や予約状況に影響する場合があるため、移動前に確認します。
- 発音・ニュアンス
- quietは「クワイエット」に近い二音節です。if possibleは文末で少し声を弱めると、控えめな希望として聞こえます。
窓際が空いていないと「We have a table near the wall. Would that be all right?」と代案を示されることがあります。受け入れるなら「That would be fine, thank you.」で十分です。寒さや騒音が気になる場合は「It’s a little cold here. Could we move to another table?」のように理由と希望を続けます。
おすすめと料理の内容を確認する
メニューを見ても決められないときは「What do you recommend?」と尋ねられます。ただし、選択肢が多い店では、魚料理、辛くない料理、肉を使わない料理など、条件を一つ加える方が具体的な提案を受けやすくなります。
- フレーズ
- Could you recommend a fish dish that isn’t too spicy?
- 日本語訳
- あまり辛くない魚料理をおすすめしていただけますか。
- 使う場面
- 好みの料理の種類と、避けたい味の条件を同時に伝えたいときに使います。
- 注意点・誤用例
- spicyは香辛料が強い意味と、辛い意味の両方で使われることがあります。唐辛子の辛さを避けたいなら「not hot or chili-spicy」と補足してもよいでしょう。
- 発音・ニュアンス
- recommendは後半の「メンド」にアクセントを置く意識で発音します。isn’t too spicyは「辛すぎない」という柔らかな条件です。
料理の中身には「What is this dish?」、付け合わせには「What does this come with?」、調理法には「How is this cooked?」が使えます。写真付きメニューが必要なら「Do you have a menu with pictures?」、日本語メニューなら「Do you have a menu in Japanese?」と尋ねましょう。
ここまで確認できれば、注文時に慌てにくくなります。次は、店員の定番質問を聞き取り、自分の注文を組み立てる方法へ進みます。
注文で使う定番表現と店員への答え方
- 注文には「I’ll have …」と「I’d like …」が使いやすい
- 決まっていなければ数分待ってもらう
- 飲み物、水の種類、焼き加減の質問を予測しておく
注文では、料理名を正確に発音することより、何を選んだかを明確に示すことが大切です。料理名を言いにくければ、メニューを指してI’d like this one, please.と言ってもかまいません。
注文が決まっている場合と、まだの場合
店員は「Are you ready to order?」または「May I take your order?」と尋ねます。決まっていれば「Yes, we’re ready.」、まだなら「Could we have a few more minutes, please?」と答えます。焦って決めるより、必要な時間を丁寧に頼む方が行き違いを防げます。
- フレーズ
- I’ll have the grilled salmon, please.
- 日本語訳
- グリルサーモンをお願いします。
- 使う場面
- メニューから料理を一品選んで注文するときに使います。同行者と同じなら「I’ll have the same.」と続けられます。
- 注意点・誤用例
- 「I want salmon.」も文法上は通じますが、場面によっては直接的に響きます。「I’ll have」や「I’d like」を選ぶと自然です。
- 発音・ニュアンス
- I’ll haveは「アイル・ハヴ」に近く聞こえます。salmonのlは通常発音せず、「サモン」に近い音です。
飲み物と水を頼む
着席直後に「Can I get you something to drink?」と聞かれることがあります。まだ料理を見ている途中なら「Just water for now, thank you.」と答えられます。炭酸なしはstill water、炭酸入りはsparkling waterです。
水の提供方法や料金は国や店で異なります。無料の水道水を頼めるか確認するなら「Is tap water available?」を使います。「Still or sparkling?」と聞かれたら、水の種類を選ぶ質問です。聞き慣れていないと店員の提案に聞こえるため、二つを対にして覚えましょう。
ステーキの焼き加減を答える
ステーキでは「How would you like your steak?」と聞かれます。これは料理の好み全般ではなく、焼き加減の確認です。rare、medium rare、medium、medium well、well doneから選び、「Medium rare, please.」のように短く答えます。

注文時の会話
学習者:Yes. I’ll have the steak, please.
店員:How would you like your steak?
学習者:Medium, please.
店員:What would you like on the side?
学習者:The salad, please. That’s all for now, thank you.
注文を終えるときは「That’s all for now, thank you.」が便利です。追加があれば「Could we also have a side salad?」のようにalsoを添えます。では、安全に関わるアレルギーや、抜いてほしい食材はどう区別して伝えるのでしょうか。
苦手な食材・アレルギー・食事上の希望を伝える
- 好みとアレルギーは明確に区別して伝える
- 重いアレルギーでは厨房への確認も依頼する
- 同じ油や調理器具を使う可能性まで確認する
苦手な食材を抜いてもらうなら「without」を使います。一方、安全に関わる場合は、単なる好き嫌いに聞こえないようI’m allergic to …とはっきり伝えます。この区別は、店側が必要な対応を判断するうえで重要です。
- フレーズ
- I have a severe shellfish allergy. Could you check with the kitchen?
- 日本語訳
- 重い甲殻類アレルギーがあります。厨房に確認していただけますか。
- 使う場面
- 注文前に、重い食物アレルギーと厨房への確認依頼を一緒に伝える場面です。可能なら予約時にも伝えます。
- 注意点・誤用例
- 「I don’t like shellfish.」では好みと受け取られる可能性があります。店が安全な対応を保証できない場合もあるため、説明を十分に確認してください。
- 発音・ニュアンス
- severeは「スィヴィア」に近く、後半を強く発音します。allergyは地域で音が多少異なりますが、食材名を明瞭に言うことを優先しましょう。
重いアレルギーがある場合、英語フレーズだけで安全を判断しないでください。食材表、調理器具、同じ油の使用、交差接触の可能性を店へ確認し、対応できないと言われた場合は別の料理や店舗を選ぶ判断も必要です。
同じ油を使うか尋ねるなら「Is it cooked in the same oil as the shrimp?」、別に調理されるかなら「Is this prepared separately?」です。乳製品の有無は「Does this contain any dairy products?」、ナッツなら「Does this contain nuts?」と確認できます。
好みで玉ねぎを抜きたいだけなら「Could I have this without onions?」に加え、「It’s not an allergy. I just don’t like onions.」と補足できます。ベジタリアン料理は「Do you have any vegetarian dishes?」、ヴィーガン向けの選択肢は「Do you have any vegan options?」です。
食材確認の会話
学習者:Does this sauce contain peanuts?
店員:I’m not sure. I can check with the kitchen.
学習者:Thank you. I’m allergic to peanuts.
店員:I understand. I’ll also ask about cross-contact.
学習者:Thank you. I appreciate that.
希望を伝えて料理が届いた後も、内容が合っているか確認しましょう。もし注文と異なっていたら、責める言い方ではなく、頼んだ内容、現在の状態、希望する対応の順で話します。
食事中の依頼とトラブルへの対応
- 最初に「Excuse me」で穏やかに声をかける
- 頼んだ内容、実際の問題、希望する対応を順に伝える
- 相手を責めず、確認可能な事実を示す
食事中の依頼にも「Could we have …?」をそのまま使えます。水なら「some more water」、取り皿なら「a couple of extra plates for sharing」、ナプキンなら「some napkins」を後ろへ加えるだけです。一つの依頼を一文で伝えると、騒がしい店内でも理解されやすくなります。
店員から「How is everything?」と聞かれ、問題がなければ「Everything is great, thank you.」と答えます。deliciousは料理を評価する語なので、「私は満腹です」の意味で「I’m delicious.」とは言いません。満腹なら「I’m full.」です。
注文と違う料理が来た場合
- フレーズ
- Excuse me, I don’t think this is what I ordered.
- 日本語訳
- すみません、これは私が注文したものではないと思います。
- 使う場面
- 注文した料理と異なる品が運ばれたとき、断定を避けながら確認する場面です。その後、注文した料理名を伝えます。
- 注意点・誤用例
- 「You made a mistake.」と相手を直接責めるより、料理と注文内容の違いを示します。自分の認識違いの可能性もあるため、最初は確認の形が穏やかです。
- 発音・ニュアンス
- I don’t thinkを強く言いすぎず、orderedを明瞭にします。怒りを抑え込む必要はありませんが、落ち着いた速さの方が状況を共有しやすくなります。
続けて「I ordered the grilled fish, not the steak.」と注文内容を示し、「Could you bring me the dish I ordered?」と希望を伝えます。食材を抜くよう頼んだのに入っている場合は、「I asked for no pepper, but there is pepper on it. Could you have it remade without pepper, please?」と整理できます。
アレルギー対象の食材が入っている場合は、その部分だけを取り除いて食べようとせず、「I can’t eat this because of my allergy.」と伝えてください。必要な対応は店の担当者へ確認します。
料理が来ない、冷たい、焼き加減が違う場合
料理が遅いときは「Our food hasn’t arrived yet.」または「We’re still waiting for the pasta.」と現状を伝え、「Could you check on our order, please?」と確認を頼みます。急いでいるなら「We have to leave in twenty minutes.」と制限時間も共有しましょう。
料理が冷たい場合は「This is cold. Could you heat it up?」、焼き加減が違う場合は「I ordered this medium rare, but it seems well done.」と言えます。まだ調理されておらず待てない場合は「If it hasn’t been prepared yet, could we cancel it?」と相談します。キャンセル可能かどうかは店側の判断や規則によります。
まだ食べていることを伝える
店員が皿を下げようとして「Are you finished?」と聞いたときは、「Not yet, thank you.」「I’m still eating.」「I’m still working on it.」のいずれかで返します。「I’m still working on it.」は、この場面では仕事ではなく、まだ食べている途中という意味です。
料理の遅れを確認する会話
学習者:Excuse me. We’re still waiting for the pasta.
店員:I’m sorry. Let me check with the kitchen.
学習者:Thank you. Could you tell us how long it will take?
店員:It should be ready in about ten minutes.
学習者:All right. Thank you for checking.
食事が終わったら、デザートの提案、伝票、支払い方法という流れに移ります。会計では国や店舗による違いがあるため、決めつけずに尋ねる表現が役立ちます。
デザート・会計・チップで使う英会話
- checkとbillはどちらも伝票を指す
- 別会計、支払場所、カード利用は事前に確認する
- チップは国、地域、店、伝票の表示を確認して判断する
食後には「Would you like to see the dessert menu?」「Would you like coffee or tea?」と聞かれることがあります。デザートを頼むなら「I’ll have the cheesecake and a coffee.」、断って会計へ進むなら「No, thank you. Just the check, please.」と答えます。
伝票を頼む
- フレーズ
- Could we have the check, please?
- 日本語訳
- お会計をお願いします。
- 使う場面
- テーブルで担当の店員に伝票を持ってきてもらうときに使います。billを使い「Could I get the bill, please?」とも言えます。
- 注意点・誤用例
- 「Check.」だけではぶっきらぼうに聞こえる場合があります。支払場所が分からなければ「Do we pay here or at the counter?」と確認します。
- 発音・ニュアンス
- checkは主にアメリカで、billはイギリスなどでよく使われます。どちらを使っても、多くの場面で会計の意図は伝わります。
別会計と支払い方法を確認する
別々の伝票は「Could we have separate checks, please?」、均等に分けるなら「Could we split it three ways?」です。ただし、店によっては別会計に対応していません。断られた場合は、一人がまとめて支払い、同行者同士で精算する方法を検討します。
カード利用は「Can I pay by card?」、二枚使えるかは「Can we use two cards?」と尋ねます。カード端末に複数の通貨が表示された場合は、金額、通貨、換算条件を確認してから選びましょう。
サービス料と伝票の内容を確認する
チップの習慣は一律ではありません。伝票にservice chargeやgratuityが記載されているかを見て、不明ならIs the service charge included?と尋ねます。現金のお釣りを渡す場合に使う「Keep the change.」も、必要な場面だけで使いましょう。
注文していない品が伝票にあれば、「I think there may be a mistake on the bill.」「We didn’t order this item.」「Could you check the bill, please?」の順で確認できます。税金やサービス料の項目である可能性もあるため、最初から誤請求と断定しない表現が適しています。
会計時の会話
学習者:Could we have the check, please?
店員:Of course. Would you like to pay together or separately?
学習者:Separately, please. Can we split it three ways?
店員:Yes, that’s fine.
学習者:Is the service charge included?
店員:Yes, it is.
学習者:Thank you. Could I have a receipt, please?
これで入店から会計までの表現がつながりました。次は、知識を実際に口から出せる状態へ近づけるため、短時間で行える練習手順を組み立てます。
レストラン英会話を口から出すための実践練習
- 一日ですべて覚えず、場面を一つずつ練習する
- 店員の質問を聞いてから返答する往復練習を行う
- 発音は単語単位ではなく意味のまとまりで練習する
読んで理解できる英文でも、急に質問されると口から出ないことがあります。その差を縮めるには、フレーズを眺めるだけでなく、質問を聞いて答える練習が必要です。
一回10分の練習手順
- 今日は「入店」など一つの場面だけを選ぶ
- 店員の質問を二つ、客の返答を二つ選ぶ
- 日本語訳を見ながら英語を三回読む
- 英語を隠し、日本語から英語を言ってみる
- 店員役の質問を録音し、再生後すぐに答える
- 人数、時刻、料理名だけを変えてもう一度行う
たとえば「Do you have a reservation?」への返答を練習したら、予約名をTanakaから自分の名前へ、人数をtwoからfourへ変えます。文の骨格を保ったまま一部分だけ変えると、丸暗記ではなく応用可能な型として身につきやすくなります。
意味のまとまりで区切る発音練習
「I’d like to make a reservation for three at seven.」を一息で急いで読む必要はありません。「I’d like to make a reservation / for three / at seven.」の三つに区切ります。目的、人数、時刻がそれぞれ独立するため、聞き手にも情報が届きやすくなります。
- Could we have / a table by the window / if possible?
- I’ll have / the grilled salmon / please.
- I asked for no pepper / but there is pepper / on the steak.
- Could you check / on our order / please?
- Could we split it / three ways?
発音を整えるときは、すべての音を強くしないことも意識します。reservation、three、sevenなど、用件の中心になる語を少し強め、それ以外をなめらかにつなぎます。相手に伝える目的なら、速さより区切りと音量が重要です。
聞き返しを練習に含める
聞き取れない状況も、あらかじめ練習できます。「Could you say that again, please?」は、もう一度言ってもらう表現です。「Could you speak a little more slowly, please?」なら、少しゆっくり話してもらえます。数字だけ確認したければ「Did you say thirty minutes?」のように聞き返します。
- フレーズ
- Could you say that again, please?
- 日本語訳
- もう一度言っていただけますか。
- 使う場面
- 店員の質問や説明を聞き取れず、そのまま返答できないときに使います。
- 注意点・誤用例
- 分かったふりをしてyesと答えると、席、注文、料金の行き違いにつながる場合があります。必要なら「Do you mean …?」で内容も確認します。
- 発音・ニュアンス
- say thatは音がつながって聞こえます。againを少し強くし、pleaseまで落ち着いて言えば、丁寧な聞き返しになります。

七つの場面を一週間で回す練習例
- 1日目:予約の日付、時刻、人数、名前
- 2日目:入店、予約の有無、待ち時間
- 3日目:席の希望、メニュー、おすすめ
- 4日目:飲み物、料理、焼き加減
- 5日目:食材、アレルギー、追加の依頼
- 6日目:注文間違い、遅れ、作り直し
- 7日目:デザート、伝票、別会計、サービス料
一週間で終わりにせず、翌週は人数や料理名を変えて同じ流れを繰り返します。苦手な場面だけ回数を増やしてもかまいません。旅行予定があるなら、訪れる店のメニューを見ながら実際に注文したい料理で練習すると、準備が具体的になります。
最後に、レストラン英会話で迷いやすい点をQ&A形式で確認します。実際の場面を想像しながら、自分ならどのフレーズを使うか考えてみてください。
レストラン英会話のよくある質問
- 短くても依頼形とpleaseを使えば丁寧に伝えられる
- 聞き取れない場合は遠慮せず聞き返す
- 文化や店舗ごとの差は、その場で確認する
レストランでは、流暢な長文よりも要点が明確な短い英語が役立ちます。分からない点を確認し、注文内容を一つずつ共有する姿勢が、行き違いを減らします。
英語のメニューを読めないときはどうすればよいですか?
「Do you have a menu with pictures?」と写真付きメニューを尋ねられます。料理名を指して「What is this dish?」「What does this come with?」と聞けば、料理の内容や付け合わせも確認できます。発音しにくい料理は、メニューを指しながら「I’d like this one, please.」と注文してもかまいません。
店員の質問を聞き取れないときはどうしますか?
「Could you say that again, please?」と聞き返します。話す速度が速ければ「Could you speak a little more slowly, please?」も使えます。数字や時刻だけが曖昧なら「Did you say thirty minutes?」のように、聞こえた内容を具体的に確認しましょう。
Can I haveとCould I haveはどう違いますか?
どちらもレストランで依頼に使えます。一般に「Could I have …?」の方が少し控えめで丁寧な響きがありますが、「Can I have …?」もpleaseを添えれば広く使われます。複数人分を代表して頼むときは「Could we have …?」へ変えられます。
注文と違う料理が来たら失礼にならずに言えますか?
「Excuse me, I don’t think this is what I ordered.」から始めます。続けて「I ordered the grilled fish, not the steak.」と事実を示し、「Could you bring me the dish I ordered?」と希望を伝えます。相手を直接非難せず、注文内容と届いた料理の違いを説明するのが穏やかです。
アレルギーと苦手な食材はどう伝え分けますか?
アレルギーなら「I’m allergic to …」または「I have a severe allergy to …」とはっきり伝えます。単なる好みなら「It’s not an allergy. I just don’t like …」と区別できます。重いアレルギーでは、同じ油や調理器具を使うかも店へ確認してください。
checkとbillのどちらを使えばよいですか?
checkは主にアメリカで、billはイギリスなどでよく使われます。「Could we have the check, please?」「Could I get the bill, please?」のどちらも会計を頼む表現です。支払場所が不明なら「Do we pay here or at the counter?」と続けて確認できます。
チップはいくら払えばよいですか?
チップの習慣や目安は国、地域、店舗、サービス形態によって異なります。まず伝票にservice chargeやgratuityが含まれているか確認し、不明なら「Is the service charge included?」と尋ねてください。現地の案内と伝票の表示を確認したうえで判断します。
最初に覚えるなら、どのフレーズが役立ちますか?
「A table for two, please.」「I’d like this one, please.」「Could we have some water, please?」「Excuse me, I don’t think this is what I ordered.」「Could we have the check, please?」の五つから始めると、入店、注文、食事中、問題の確認、会計を一通りカバーできます。
実際のレストランでは、完璧な英文を長く話す必要はありません。相手を見て、聞こえる声で、人数、料理名、問題点などの要点を一つずつ伝えましょう。予約から会計までの順番で練習しておけば、次に聞かれる内容を予測しながら落ち着いて対応しやすくなります。
まずは今日、「Could we have the menu, please?」「I’ll have this one, please.」「Could we have the check, please?」を三回ずつ声に出してみてください。短い三文でも、入店後の行動を具体的に思い浮かべながら練習すれば、実際に使うための準備になります。

